ZENworks 2017のパッチ管理の変更点は次のとおりです。
強制的なベースラインは、ZENworks 11 SP3にパッチポリシーを組み込むことで廃止されました。ZENworks 2017にアップグレードするときにベースラインパッチを引き続き使用している場合、これらのパッチはパッチポリシーに変換されます。
強制的なベースラインの廃止による変更点については、以下の情報を参照してください。
初めてパッチ管理にアクセスしたときにグループに既存のベースラインがある場合、ベースライン機能が廃止され、ベースラインパッチがパッチポリシーに変換されることが一度だけ通知されます。
強制的なベースラインフィルタのオプションは、[検索]パネルから削除されています。ベースラインパッチのフィルタリングはできなくなります。
ベースラインパッチに関連するバンドル内のデバイス割り当ては削除されます。ベースラインパッチから新しいパッチポリシーが作成されると、新しいリレーションシップがポリシーに作成され、デバイスには引き続きパッチが確実に割り当てられます。
強制的なベースライン設定は、[設定]ページの[パッチ管理]パネルから削除されます。
[パッチ]ページで1つ以上のパッチが選択されている場合、[アクション]メニューでベースラインに関連する項目は表示されなくなりました。
[パッチ管理]>[ダッシュボード]へのアクセス時に、強制的なベースラインのコンプライアンスのグラフは表示されなくなりました。
ZENworksレポーティングコンソールで、ベースラインパッチに関連するレポートは提供されなくなりました。
強制的なベースライン監査イベントは生成されなくなりました。
ZENworks Patch Managementでは、Red Hat Subscription Managementサービスのサポートが追加されました。これは、Red Hatサブスクリプションに登録するためにRed Hatが提供する最新モデルです。すべてのRed Hatクライアントのサブスクリプションは、2017年7月31日までRHSMを使用する必要があります。
RHSMは、簡単で柔軟性があり、コストが低いオンプレミスツールを使用しており、Red Hatクライアントシステムのためのサブスクリプションサービスとして推奨されています。RHSMはクラウド上でホストされており、必要なソフトウェアのみを効率的にダウンロードできます。
RHSMへの移行: Red HatサブスクリプションモデルのRHSMへの変更プロセスは、ZENworks管理ゾーンにあるRed Hatシステムへ次のような2段階で行われます。
Red HatのWebサイトを介してサブスクリプションサービスを移行します。
ZENworks Patch Managementでサービスを設定します。
設定の詳細については、設定>パッチ管理>Subscription Service Content Download (サブスクリプションサービスコンテンツのダウンロード)ページのZENworksコントロールセンターヘルプを参照してください。
SUSE Linux Enterprise (SLE) 12製品は、資格情報を必要とするサブスクリプションリポジトリへのアクセスを必要としなくなったため、SLED12およびSLES12のZENworks Patch Management Subscription Configurationにネットワーク資格情報を入力する設定が削除されました。SLE 12製品は、トークンによって保護され、かつコンテンツ配信ネットワーク(CDN)によって認可されている、updates.suse.comに自動的にアクセスします。
SLE Service Pack 1パッチのサポートが追加されました。
[検索]ペインのパッチと非パッチのフィルタオプションで、[パッチ]ページに示されている各パッチに適用可能なデバイス*の総数が正確に表示されるようになりました。ZENworks 11 SP4以前のバージョンでは、2つのフィルタオプションのいずれかのチェックボックスが選択されていない場合、そのオプションの列には、フィルタオプションが選択されている場合に表示される実際の数に関係なく、ページ上すべてのパッチに対してゼロが表示されます。
* 特定のパッチ(行)に対するパッチと非パッチの列に表示される2つの数値の合計は、そのパッチに適用可能なデバイスの総数と同じです。