A.0 トラブルシューティング

以降のセクションでは、ZENworks Applianceの展開時および設定時に遭遇する可能性がある問題の解決策を提供します。

アプライアンスのマイグレーション後、アプライアンスは緊急モードになる

ソース: ZENworksアプライアンス
説明: content-repoが別のディスク(3番目のディスク)にマウントされているアプライアンスは、マイグレーション後、緊急モードになります。
アクション: 緊急モードの/etc/fstabで、次の例に示すようにx-systemd.requires=/vastorageパラメータをマウントされたcontent-repoに更新します。
/dev/sdc1   /var/opt/microfocus/zenworks/content-repo    ext4    acl,user_xaatr,x-systemd.requires=/vastorage     1      2

変更を行った後で、変更を有効にするために、アプライアンスを再起動します。

.pfx証明書を使用してZENworksアプライアンスを設定しようとするとエラーが表示される

ソース: ZENworksアプライアンス
説明: 最初のプライマリサーバ用にZENworksアプライアンスを設定しているときに、外部CAを.pfx形式でアップロードすると、This certificate chain does not match the Root certificate (この証明書チェーンはルート証明書に一致しません)というエラーが表示されます。
考えられる原因: .pfxファイルには自己署名ルート証明書が含まれていません。
アクション: ZENworksアプライアンスにログインします。ZENworks ApplianceホームページのZENworksで、Terminal & File Explorer (端末とファイルエクスプローラ)をクリックします。次のコマンドを実行して、.pfxファイルを作成します。

openssl pkcs12 -export -out <name>.pfx -inkey <key> -in <server.cer> -certfile <int+cer.cer>

コマンドで次の値を指定します。

  • name: .pfxファイルの名前

  • key: .pem形式のキー

  • server.cer: サーバ証明書

  • int+cer.cer: ルート証明書および中間証明書。注: サーバ証明書を含めることはできません。

VMware vSphereにアプライアンスを展開できない

ソース: メッセージのソース。
説明: VMware vSphere 6.xへのZENworksアプライアンスの展開は、TypeError: Cannot read property 'keyValue' of undefined (TypeError: 未定義のプロパティ'KEYVALUE'を読み込めません)というエラーで失敗します。
アクション: 次の手順を実行します。
  1. 次のリンクから入手できる組み込みホストクライアントをダウンロードします。

    https://flings.vmware.com/esxi-embedded-host-client

  2. ダウンロードしたVIBファイルをデータストアにアップロードし、次のコマンドを使用してファイルをインストールします。

    [root@ESXI~] esxcli software vib install -v /vmfs/volumes/<your_datastore> /esxui-signed-12086396.vib

  3. VIBを正常にインストールした後で、アプライアンスの展開を再開します。

NTPタイムソースが設定されている場合でもntpdサービスが無効になる

説明: ZENworksアプライアンスでは、デフォルトで、NTPタイムソースが設定されている場合でもntpdサービスが無効になり、デバイスの再起動後にntpdサービスが自動的に実行されない場合があります。
アクション:
  1. ZENworksアプライアンスの端末で、Yastを開いて、[システム]>[日時]を選択し、[Other Settings (その他の設定)]を選択します。

  2. [Synchronize with NTP Server (NTPサーバと同期)]を選択し、[Run NTP as daemon (デーモンとしてNTPを実行)]オプションを選択します。変更を受け入れると、ntpdサービスは有効になり、デバイスの再起動後にntpdサービスは自動的に実行されます。

システム更新がWindows 10デバイスで失敗する

ソース: ZENworks 2020
説明: Windows 10 64-bitデバイス上でZENworks 2020 Update 1を展開すると、システム更新が失敗する場合があります。
アクション: 更新が失敗したデバイスで更新を再展開します。

ローカルSMTを使用するとオンラインアップデートの登録が失敗する

ソース: ZENworks 2020、ZENworks 2020 Update 1
説明: アプライアンスコンソールで、ローカルSMTを使用してオンラインアップデートを登録できません。
アクション: アプライアンスの端末で、zypper pd -iコマンドを実行します。

内部名がSLESの製品が、インストールされているZENworks製品とともに表示される場合は、次のアクションを実行します。

  1. 次の場所にあるSLES.prodファイルを削除します。

    /etc/products.d/SLES.prod

  2. zypper pd -iコマンドを実行して、インストールされている製品としてZENworksのみが表示されるかどうかを確認します。

これで、SMTサーバに登録できるようになります。

ディスク容量が不十分なため、アプライアンスのマイグレーションが失敗する

ソース: ZENworks 2020
説明: ZENworks 2017からZENworks 2020へのアプライアンスのマイグレーションが失敗し、zcmMigration.log (/tmp/zcmMigration.log)ファイルに「デバイスに空き領域ない」というメッセージが記録されます。
アクション: ZENworks 2017アプライアンスで、アプライアンスのマイグレーションを開始する前に、/vastorage/var/opt/microfocus/zenworks/の場所にあるデータベースフォルダの名前をdatabase.oldに変更し、新しいZENworks 2020アプライアンスを展開して、マイグレーションを再起動します。

メモ:フォルダの名前を変更し、新しいZENworks 2020アプライアンスを展開して、ディスクをZENworks 2020アプライアンスに接続してください。

Proxy DHCP ServiceがZENworksアプライアンスに一覧表示されない

ソース: ZENworks 2020
説明: ZENworksアプライアンスを2017 Update 1、Update 2から2017 Update 3にアップデートする場合、Proxy DHCP Serviceはアプライアンス管理者コンソールの[System Services (システムサービス)]ページに一覧表示されません。
アクション: Proxy DHCP Serviceを管理するには、次を実行します。

サービスを自動または手動として設定するか、サービスのステータスを確認するには、アプライアンスのコマンドプロンプトから、関連するコマンドを実行します。

  • 自動 : systemctl enable microfocus-proxydhcp.service

  • 手動 : systemctl disable microfocus-proxydhcp.service

  • ステータス : systemctl status microfocus-proxydhcp.service