E.1 インストールのトラブルシューティング

このセクションでは、ZENworks のインストール時に発生する可能性がある問題の解決方法について説明します。

プライマリサーバにデータベーススキーマを作成できない

ソース: ZENworks
説明: ZENworks、Audit、またはAntimalwareデータベース用のデータベーススキーマを作成する際には、プライマリサーバではないデバイスでsetup.exe -cまたはsetup.sh -cを実行することを常にお勧めします。

プライマリサーバでこのコマンドを実行すると、switch -cが破棄され、ZENworksインストールが開始されます。

アクション: なし

BTRFSファイルシステムを搭載したSLESデバイスでZENworksのインストールが失敗する

ソース: ZENworks 2020
説明: BTRFSファイルシステムを搭載したSLESデバイスにZENWorks 2020をインストールすると、インストールが失敗します。
考えられる原因: BTRFSファイルシステムを搭載したSLESデバイスにZENworksをインストールすることはサポートされていません。

Linuxデバイスのルートディレクトリからインストールすると、自己署名証明書の作成に失敗する

ソース: ZENworks 、インストール
アクション: Linuxデバイスで、ZENworks インストールのISOイメージをダウンロードして、すべてのユーザが読み込みパーミッションと実行パーミッションを持つ一時的な場所にコピーします。

ZENworksサーバのOracleデータベースへの設定が失敗する

ソース: ZENworks 、インストール
説明: NLS_CHARACTERSETパラメータがAL32UTF8に設定されず、NLS_NCHAR_CHARACTERSETパラメータがAL16UTF16に設定されず、次のエラーメッセージが表示されてデータベースインストールが失敗します。
Failed to run the sql script: localization-updater.sql,
message:Failed to execute the SQL command: insert into
zLocalizedMessage(messageid,lang,messagestr)
values('POLICYHANDLERS.EPE.INVALID_VALUE_FORMAT','fr','La stratégie {0} n''a
pas pu être appliquée du fait que la valeur de la variable "{1}" n''est pas
dans un format valide.'),
message:ORA-00600: internal error code, arguments: [ktfbbsearch-7], [8], [],
[], [], [], [], []
アクション: NLS_CHARACTERSETパラメータをAL32UTF8に、NLS_NCHAR_CHARACTERSETパラメータをAL16UTF16に設定します。

文字セットパラメータが推奨値で設定されていることを確認するには、データベースプロンプトで次のクエリを実行します。

select parameter, value from nls_database_parameters where parameter like '%CHARACTERSET%';

ZENworks Configuration Management インストールプログラムを実行するWindowsデバイスとのリモートデスクトップセッションを確立できない

ソース: ZENworks 、インストール
説明: リモートデスクトップ接続を使用してZENworks Configuration Management インストールプログラムが実行されているWindowsサーバと接続しようとすると、次のエラーメッセージでセッションが終了します。
The RDP protocol component "DATA ENCRYPTION" detected an error in the protocol stream and has disconnected the client. 
アクション: MicrosoftヘルプとサポートWebサイトを参照してください。

2つ目のサーバをインストールするとエラーメッセージが表示される

ソース: ZENworks 、インストール
説明: 管理ゾーンに2つ目のサーバをインストールすると、インストールの最後に、次のテキストが含まれたエラーメッセージが表示される場合があります。
... FatalInstallException Name is null

ただし、それ以外の点ではインストールは正しく完了している可能性があります。

このエラーは、プログラムがサーバを再設定する必要があると判断してしまったために、誤って表示されます。

アクション: インストールのログファイルを確認します。このエラーメッセージに関連するエラーがない場合は、無視して構いません。

Linuxへのインストールが失敗する

ソース: ZENworks、インストール
考えられる原因: ZENworks インストールISOイメージの抽出先へのディレクトリパスにスペースが含まれている場合は、 Linuxへのインストールが失敗する。
アクション: インストールISOイメージの抽出先ディレクトリへのパスにスペースが含まれていないことを確認します。

HotSpot仮想マシンによって検出されたエラーのために設定アクションが失敗する

ソース: ZENworks、インストール
説明: Linuxデバイスに最初のプライマリサーバをインストール中であり、データベース設定プロセスの最後にエラーが発生し、続行するかそれともロールバックするかを選択するオプションが表示された場合は、/var/opt/microfocus/log/zenworks/ZENworks_Install_[date].log.xmlにあるログファイルを確認してください。次に指定されているエラーが表示された場合は、インストールを続行しても問題ありません。
ConfigureAction failed!:
select tableName, internalName, defaultValue from Adf where inUse =?#
An unexpected error has been detected by HotSpot Virtual Machine:
#SIGSEGV (0xb) at pc=0xb7f6e340, pid=11887, tid=2284317600
#
#Java VM: Java HotSpot(TM) Server VM (1.5.0_11-b03 mixed mode)
#Problematic frame:
#C [libpthread.so.0+0x7340] __pthread_mutex_lock+0x20
アクション: このエラーメッセージは無視してください。

ZENworks がインストールされているデバイス上でNovell Client 32からNetIdentityをインストールできない

ソース: ZENworks、インストール
説明: ZENworks がインストールされているデバイスに、Novell Client32付属のNetIdentityエージェントをインストールしようとすると、次のエラーメッセージが表示されてインストールが失敗します。
An incompatible version of Novell ZENworks Desktop Management Agent has been detected
考えられる原因: ZENworksのインストール前にNetIdentityエージェントがインストールされていない。
アクション: 次の操作を実行してください:
  1. ZENworksをアンインストールします。

    詳細については、『ZENworks アンインストールガイド』を参照してください。

  2. Novell Client32からNetIdentityエージェントをインストールします。

  3. ZENworksをインストールします。

    詳細については、セクション 9.0, WindowsへのZENworksプライマリサーバのインストールを参照してください。

英語以外の言語を使用するプライマリサーバのWebブラウザで、ZENworks Configuration Managementのインストールログを開くことができない

ソース: ZENworks 、インストール
説明: 英語以外の言語を使用し、ZENworks Configuration Managementがインストールされているプライマリサーバで、Webブラウザを使用してインストールログを開くことができません。ただし、インストールログは、テキストエディタでなら開くことができます。

インストールログは、Linuxでは/var/opt/microfocus/log/zenworks/、Windowsではzenworks_installation_directory\microfocus\zenworks\logsにあります。

アクション: Webブラウザでインストールログ(.xml)を開く前に、すべてのインストールLogViewerファイルのエンコーディングを変更します。
  1. テキストエディタを使用して、次のLogViewerファイルの1つを開きます。これらのファイルは、Linuxでは/var/opt/microfocus/log/zenworks/logviewer、Windowsではzenworks_installation_directory\microfocus\zenworks\logs\logviewrにあります。

    • message.xsl

    • sarissa.js

    • zenworks_log.html

    • zenworks_log.js

    • zenworks_log.xsl

    • zenworks_log_text.xsl

  2. ファイル>名前を付けて保存の順にクリックします。

    [名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。

  3. エンコーディングリストで、UTF-8を選択してから、保存をクリックします。

    ファイル名とファイルの種類は変更しないでください。

  4. 残りのLogViewerファイルに関して、ステップ 1からステップ 3までの手順を繰り返します。

.NET 3.5 SP1をWindows Server 2008にインストールできない

ソース: ZENworks 、インストール
説明: Windows Server 2008への.NET 3.5 SP1のインストールが失敗し、次のエラーメッセージが表示されます。
Microsoft .NET Framework 2.0SP1 (x64) (CBS): [2] Error: Installation failed for component Microsoft .NET Framework 2.0SP1 (x64) (CBS). MSI returned error code 1058
考えられる原因: このデバイスで Windows Updateサービスが有効になっていない。
アクション: デバイスの Windows Updateサービスを有効にします。
  1. Windowsデスクトップのスタートメニューで、設定>コントロールパネルの順にクリックします。

  2. 管理ツール>サービスの順にダブルクリックします。

  3. Windows Updateサービスをダブルクリックします。

    [Windows Updateサービスのプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  4. 全般タブで、スタートアップの種類リストから、次のオプションの1つを選択します。

    • 手動

    • 自動

    • 自動(遅延開始)

  5. 開始をクリックし、サービスを開始します。

  6. OKをクリックします。

McAfeeで完全に保護されたデバイスにZENworks Agentをインストールできない

ソース: ZENworks 、インストール
説明: McAfeeで完全に保護されたデバイスにZENworks Agentをインストールしようとすると、アンチウィルスソフトウェアのせいで、WindowsとProgram Filesで新規実行可能ファイルを作成できません。
考えられる原因: デバイスがMcAfee VirusScanで保護されているので、アプリケーションのインストールが許可されない。
アクション: McAfeeソフトウェアがインストールされているデバイスで、次の手順を実行します。
  1. スタート>すべてのプログラム>McAfee>ウイルススキャンコンソールの順にクリックします。

  2. アクセス保護をダブルクリックします。

  3. [アクセス保護のプロパティ]ダイアログボックスで、次の手順を実行します。

    1. [カテゴリ]パネルで、共通の最大保護をクリックします。

    2. ブロック 列で、すべてのルールを選択解除します。

    3. OKをクリックします。

  4. ZENworks Agentをインストールします。

    詳細については、『ZENworks 検出、展開、およびリタイアリファレンス』のZENworks Agentの展開を参照してください。

ZENworks関連のファイルは、ZENworks Agentのインストール中に悪意のあるソフトウェアとして報告されることがある

ソース: ZENworks 、インストール
説明: ZENworks Agentのインストール時に、ウィルス対策ソフトウェアによっていくつかのZENworks関連ファイルが悪意のあるソフトウェアとして報告される場合があります。その結果、インストールが突然停止します。
アクション: ZENworks Agentをインストールする管理対象デバイスで次の操作を行います。
  1. 管理対象デバイスにインストールされているウィルス対策ソフトウェアの除外リストに、手動でSystem_drive:\windows\microfocus\zenworksを追加します。

  2. ZENworks Agentをインストールします。

ターミナルサーバへのZENworks Agentのインストールがハングする

ソース: ZENworks、インストール
考えられる原因: ターミナルサーバのデフォルトモードが「実行」なので、ターミナルサーバへのZENworks Agentのインストールがハングする。
アクション: ターミナルサーバのモードを「インストール」に変更します。
  1. コマンドプロンプトから次のように実行します。

    1. モードを変更するには、次のコマンドを実行します。

      change user /install

    2. 「exit」と入力して、<Enter>を押します。

  2. ZENworks Agentをインストールします。

    詳細については、『ZENworks 検出、展開、およびリタイアリファレンス』のZENworks Agentの展開を参照してください。

RHELデバイスへのZENworks のインストールが失敗することがある

ソース: ZENworks、インストール
説明: RHELデバイスへのZENworks のインストールが失敗し、ロールバックが求められることがあります。インストールログファイルに、次のメッセージが記載されます。
RPM returned 1: warning: /opt/novell/zenworks/install/downloads/rpm/novell-zenworks-jre-links-1.7.0_3-1.noarch.rpm: Header V3 DSA signature: NOKEY, key ID 7e2e3b05
Failed dependencies: jre >= 1.7 is needed by novell-zenworks-jre-links-1.7.0_3-1.noarch 
アクション: 次の作業を実行します。
  1. ZENworks のインストールをロールバックします。

  2. 次のコマンドをターミナルで実行することにより、JREを手動インストールします。

    rpm -ivh <BUILD_ROOT>/Common/rpm/jre-<VERSION>.rpm

  3. ZENworksをインストールします。詳細については、プライマリサーバソフトウェアのインストールを参照してください。

Windows XPで、リモートデスクトップ接続経由でZENworks Agentとリモート管理コンポーネントをインストールするとハングする

ソース: ZENworks、インストール
説明: 管理対象デバイスにリモートデスクトップ接続(RDP)を使用してリモート接続し、ZENworks Agentをインストールすると、インストールがハングします。
アクション: 問題を修復するには、MicrosoftサポートWebサイトからパッチをダウンロードし、管理対象デバイスにインストールしてから、ZENworks Agentをインストールします。

LinuxサーバでZENworksのインストールが失敗する

ソース: ZENworks、インストール
説明: ZENworksをLinuxサーバにインストールする場合、特定のRPMパッケージがあらかじめサーバにインストールされている必要があります。
アクション: Linuxサーバに必要なRPMパッケージをインストールします。

Microsoft SQLの名前付きインスタンスの使用時、ZENworksのインストールが続行しない

ソース: ZENworks、インストール
説明: Microsoft SQLの名前付きインスタンスの使用時、[データベース]パネルで正しい情報を指定してもインストールウィザードが続行しません。これは、マシンのNICカードでチェックサムオフロードが有効になっている場合に発生します。
アクション: NICカードで、チェックサムオフロードが無効になっていることを確認します。詳細については、SLES、RHEL、またはVMwareの該当するマニュアルを参照してください。

ZENLoaderログにエラーメッセージPrune workstation procedure call failed with the exception/object schemaname.SP_ZSOFTDELETEINVENTORY is invalid (ワークステーションプロシージャコールのプルーニングが例外で失敗しました/オブジェクトschemaname.SP_ZSOFTDELETEINVENTORYが無効です)が表示される

説明: インストールまたはアップグレード中に、次のエラーメッセージがZENloaderログに表示されます: java.sql.SQLException: ORA-06550: line 1, column 13: PLS-00905: object schemaname.SP_ZSOFTDELETEINVENTORY is invalid. (java.sql.SQLException: ORA-06550: 行1、列13: PLS-00905: オブジェクトschemaname.SP_ZSOFTDELETEINVENTORYが無効です。)ORA-06550: line 1, column 7: PL/SQL: Statement ignored (ORA-06550: 行1、列7: PL/ SQL: ステートメントは無視されます)

または

Prune workstation procedure call failed with the exception :ORA-06550: line 1, column 13: PLS-00905: object schemaname.SP_ZSOFTDELETEINVENTORY is invalid. (ワークステーションプロシージャコールのプルーニングが例外で失敗しました: ORA-06550: 行1、列13: PLS-00905: オブジェクトschemaname.SP_ZSOFTDELETEINVENTORYが無効です。)ORA-06550: line 1, column 7 (ORA-06550: 行1、列7)

これらのエラーは、アップグレードまたはインストールを実行する前に、ユーザまたはスキーマの実行許可が付与されていないことを示しています。したがって、ユーザまたはスキーマはDBMS_LOCKパッケージにアクセスできません。

アクション: インストールまたはアップグレードを実行する前に、Oracleデータベース管理者がZENworksユーザスキーマにDBMS_LOCKパッケージの実行許可を付与する必要があります。詳細については、Oracleの前提条件を参照してください。

Google ChromeおよびFirefoxでインストールXMLログファイルが適切に表示されない

説明: Google ChromeおよびFirefoxでインストールXMLログファイルを表示しようとすると、ログファイルが適切に表示されません。
アクション: 次の設定アクションを実行して、XMLログファイルをHTMLに変換し、Webブラウザでログファイルを表示します。

microfocus-zenworks-configure -c

ConvertLogToHTMLConfigureAction -DlogFile=<LogFilePath>

または、任意のテキストエディタを使用して、ログファイルを表示することもできます。