3.5 移行後

  • アプライアンスのマイグレーション後、ZENworksサーバデータは、Micro Focusファイルパスで利用できるようになります。ZENworksサーバサービスは、Micro Focus命名規則に従います。つまり、Micro Focusがサービス名のプレフィックスとして付きます。ただし、ZENworksエージェントデータはNovellファイルパスで利用可能であり、関連するエージェントサービスはNovell命名規則に従います。つまり、Novellがサービス名のプレフィックスとして付きます。これらの変更されたファイルパスとサービス名を確認するには、名前変更されたサービスとファイルの場所の表示を参照してください。

  • ZDCを実行して、移行されたZENworks 2020 Update 2アプライアンスシステムを検証します。

    詳細については、『ZENworksコマンドラインユーティリティ』の「ZENworks診断センター」を参照してください。

  • すべてのZENworksサービスが実行されていることを確認します: microfocus-zenworks-configure -c SystemStatus

  • さまざまなZENworksコンポーネントが適切に機能できるように、ZooKeeperサービスが常に稼働していることを確認します。ZooKeeperサービスのステータスを確認するには、ZCCの診断ページを参照してください。ZooKeeperコンポーネントの詳細については、『ZENworks Primary Server and Satellite Reference』の「ZENworks Server」を参照してください。

    ゾーン内のプライマリサーバがファイアウォール制限によりZooKeeperサービスと通信できない場合は、次の設定アクションを実行して、ZooKeeperポートを開くことができます。また、ファイアウォールが他のプライマリサーバからポート6789のZooKeeperサービスへのクライアント接続を許可していることを確認する必要があります。ゾーン内のプライマリサーバがZooKeeperサービスにアクセスできない場合は、ポートを開くため、ZooKeeperが有効になっているサーバで次の設定アクションを実行できます。

    microfocus-zenworks-configure -c ClusterFirewallConfigureAction -Doperation=add -Dservice=zookeeper

    ただし、DMZ内のプライマリサーバが企業ネットワーク内のZooKeeperサービスにアクセスできない場合は、企業ファイアウォールでポート6789を手動で開く必要があります。

    ZooKeeperポートの詳細については、『ZENworks 2020 TCP and UDP Ports』を参照してください。

3.5.1 名前変更されたサービスとファイルの場所の表示

正常にアップグレードが完了した後で、ZENworks 2020 Update 2リリースで導入された名前変更されたサービスとファイルの場所を表示できるようになりました。

ZENworksサーバデータの新しいファイルパス

例:

  • ログファイル: ログファイルは新しいMicro Focusパス(/var/opt/microfocus/log/zenworks)で利用できるようになります。ただし、ログファイルは、古いNovellパス(/var/opt/novell/log/zenworks)にも保持されます。

  • 設定ファイル: ZENworksサーバ専用の設定ファイルは、新しいMicro Focusパス(/etc/opt/microfocus/zenworks)で利用できるようになります。ただし、サーバとエージェント両方の設定ファイルは、古いNovellパス(/etc/opt/novell/zenworks)に保持されます。

  • ライブラリ: ZENworksサーバ専用のライブラリは新しいMicro Focusパス(/opt/microfocus/zenworks)で利用できるようになります。ただし、サーバとエージェント両方のライブラリは、古いNovellパス(/opt/novell/zenworks)に保持されます。

名前変更された設定アクション

設定アクションがNovellからMicro Focusに名前変更されました。たとえば、設定アクションnovell-zenworks-configure -c CalibrateMemoryConfigureActionは、microfocus-zenworks-configure -c CalibrateMemoryConfigureActionに名前変更されました。Novell命名規則に従う設定アクションは、このリリースでは非推奨となり、Micro Focus命名規則に従う設定アクションを利用できるようになります。

名前変更されたサービス

ZENworksサーバサービスはNovellからMicro Focusに名前変更されました。たとえば、novell-zenserver.serviceは、microfocus-zenserver.serviceに名前変更されます。同様に、novell-zenloader.servicenovell-zenjoinproxy.serviceなどのサービスは、それぞれmicrofocus-zenloader.servicemicrofocus-zenjoinproxy.serviceに名前変更されます。

Novell命名規則に従う特定のサービス、特にZENworksエージェントに関連するサービスは引き続き適用されます。

したがって、systemctlコマンドを使用してサービスを開始または停止する際には、コマンドで名前変更されたサービスを使用していることを確認してください。