Novell ZENworks 11

2011年1月5日

このReadmeの情報は、LinuxおよびWindowsサーバおよびワークステーションを包括的に管理する製品である、Novell ZENworks 11に関連しています。

2.19 Zman

1.0 インストールまたはアップグレードする前に

ZENworks 11のインストールまたはこれへのアップグレードを開始する前に、次のセクションに記載されている情報を確認してください。

この製品には、文書化されていないユーティリティが付属しています。これはNovellサポートが問題の診断または解決を行う際に使用します。

1.1 新機能

ZENworks 11の新機能または拡張機能に関する詳細については、『Novell ZENworks 11アップグレードガイド』の「新機能」のセクションを参照してください。

1.2 サポートされているプラットフォームおよびインストール手順

Novell ZENworks 11インストールガイド』を参照してください。

1.3 アップグレードの前提条件と手順

プライマリサーバ、サテライト、および管理対象デバイスのZENworks 11へのアップグレードのための前提条件および手順に関する詳細については、『Novell ZENworks 11アップグレードガイド』を参照してください。

1.4 その他の製品マニュアル

このReadmeは、ZENworks 11に固有の問題を一覧表示しています。

他のすべてのZENWorks 11のマニュアルについては、Novell ZENworks 11 documentation Webサイトを参照してください。

1.5 インストールに関する問題

このセクションでは、ZENworks 11のインストール時に発生する可能性がある問題について説明します。

1.5.1 Configuration Managementと連携させるには、一部のZENworksパーティションを固定する必要がある

現在の環境でNovell ZENworks Linux Management - Dell Editionが実行されており、クライアント上にZENworksパーティションが作成されている場合、パーティションが起動してクライアントをZENworks 11 Configuration Managementに更新しようとすると、パーティションが動作しなくなり、更新に失敗します。

解決策:現在の環境にZENworks 11 Configuration Managementをインストールする前に、Configuration Managementを更新するため、まずスクリプトによるイメージングタスクを作成して、すべてのZENworksパーティションで強制的にそのタスクを実行します。

次のスクリプトを作成して、initrdリソースファイルに含まれる/etc/ZUpudate.sigファイルを修正します。

export PATH=/sbin:/usr/sbin:/bin:/usr/bin:/lbin
mount $ZENDEVICE /mnt/harddisk
cp /mnt/harddisk/boot/loader/initrd /initrd.gz
#make a backup of initrd
cp /mnt/harddisk/boot/loader/initrd /mnt/harddisk/boot/loader/initrd.sav
gunzip /initrd.gz
mount -o loop /initrd /mnt/cdrom
cp /mnt/cdrom/etc/ZUpdate.sig /
dos2unix /ZUpdate.sig
cp /ZUpdate.sig /mnt/cdrom/etc
umount /mnt/cdrom
gzip -v9c /initrd > /mnt/harddisk/boot/loader/initrd
umount /mnt/harddisk

1.5.2 時刻の同期により無効な証明書エラーが発生する

ZENworks のサービスをインストールする前にネットワーク上で時刻を同期していないと、証明書には未来の日付が設定されているため無効と見なされ、無効な証明書エラーが発生します。

解決策:ZENworksのサービスをインストールする前に、ネットワークの時刻を同期します。同期には必ずZENworksのバックエンドサーバを含めてください。

1.5.3 MS SQL ServerまたはOracleデータベースを持つLinuxサーバ上でのコマンドラインインストールが失敗する

Linuxサーバ上でZENworks 11のコマンドラインインストールを行う際、MS SQL ServerまたはOracleデータベースの作成を選択し、その後既存データベースユーザ名を指定すると、インストールは最後の段階で失敗します。

解決策:データベースの作成の際に、新規のデータベースユーザ名を指定します。

1.5.4 ZENworks Asset Managementがサーバにインストールされている場合、ZENworksサーバの再起動が2回要求される

ZENworks Asset Managementのインストールの完了後、インストーラが最初の再起動を要求します。ZENworks Asset Managementのインストール中にインストールされた可能性がある追加パッケージを削除するため、サーバが再度再起動を要求します。

解決策:ありません。

1.5.5 サーバまたはエージェントのインストールに長時間を要する

仮想マシンにZENworksサーバまたはZENworks Adaptive Agentをインストールする場合、インストールに通常より時間がかかり、ハングしたように見える場合があります。これはVMの作成時に指定したオペレーティングシステムに一致しないVMオペレーティングシステムによって発生する可能性があります。たとえば、VM作成時にゲストOSとしてWindows Vistaを選択したが、実際のゲストオペレーティングシステムがWindows 7である場合などです。

解決策:インストールを完了するための十分な時間を確保します(最大4時間)。

解決策:ハイパーバイザソフトウェアをVMオペレーティングシステムに一致するゲストOSを持つバージョンにアップグレードします。たとえば、Windows 7およびWindows Server 2008 R2 (x64)は、7.0より前のバージョンのVWwareワークステーションまたはESXi 4.0.0 Build 208167以前のバージョンのESX/ESXiではネイティブにサポートされていません。

1.5.6 SSLが有効なユーザソースで設定したユーザを使用してプライマリサーバをインストールできない

ユーザソースで作成した管理者ユーザを使用してプライマリサーバを追加しようとする場合、インストールログファイルに次のメッセージが表示されます。

<Message><MessageID><![CDATA[0000]]></MessageID><MessageString><![CDATA[ConfigureAction failed!: com.novell.zenworks.datamodel.exceptions.InternalDataModelException:com.novell.zenworks.datamodel.exceptions.UntrustedCertificateException:com.novell.zenworks.datamodel.exceptions.UntrustedCertificateException:javax.naming.CommunicationException: simple bind failed:<server:port> [Root exception isjavax.net.ssl.SSLHandshakeException: java.security.cert.CertificateException:No trusted certificate found]

解決策:ZENworks 11で作成した管理者ユーザを使用する必要があります。SSLが有効なユーザソースで設定したユーザはゾーンにプライマリサーバを追加できない場合があります。

ユーザの作成に関する詳細については、『ZENworks 11システム管理リファレンス』を参照してください。

2.0 運用上の既知の問題

このセクションでは、ZENworks 11の使用時に発生する可能性があるZENworks 11の問題について説明します。

2.1 一般的な問題

このセクションでは、ZENworks 11の使用時に発生する可能性がある一般的な問題について説明します。

2.1.1 ツールバー上のアプリケーションをキーボードで選択できない

デフォルトでは、Windowsではツールバーにキーボードでアクセスすることはできません。

解決策:Windowsでユーザ補助のオプションを有効にし、ユーザ補助の設定ウィザードを使用してマウスキーの設定を有効にします。これにより、数字キーパッドを使ってマウスの機能を制御できるようになります。

2.1.2 ZENworks設定がデバイスに直ちに適用されない場合がある

ZENworksコントロールセンターまたはzmanコマンドを使用してゾーン、デバイスフォルダ、または個々のデバイスで行う設定は、デバイスに適用されるまで約10分かかる場合があります。

解決策:設定後デバイスに直ちにその設定を適用したい場合、設定を行っている各管理対象デバイス上で次のコマンドを手動で実行してください。

zac ref bypasscache

2.1.3 ZENworksコントロールセンターの複数のセッションで同時に操作を実行すると例外が発生する可能性がある

ZENworksコントロールセンターが複数のブラウザで開かれ、その内の1つのブラウザであるオブジェクトに対して操作を実行することを選択すると、同じオブジェクトが他のブラウザで変更されているかアクセスされている場合に例外が発生する可能性があります。

たとえば、ZENworksコントロールセンターのあるセッションであるオブジェクトを更新する場合に、更新しようとするオブジェクトと同じオブジェクトがZENworksコントロールセンターの別のセッションで削除されている場合です。

解決策:ありません。

2.2 Asset Management

このセクションでは、Asset Managementを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.2.1 Oracleデータベースに接続されているZENworks 11 Configuration ManagementへのZENworks 7.5 Asset Managementオブジェクトの移行が失敗する

ZENworks Asset Management 7.5ゾーンがOracleデータベースに接続されている場合、 ZENworks 11 Asset ManagementへのZENworks Asset Management 7.5オブジェクトの移行は、Oracleクライアントのバージョンが10.2.0.xの場合には認証エラーで失敗します。

解決策:オブジェクトを移行する前に次のいずれかを実行します。

  • Oracle 10.2.0.xクライアントをOracle 11.2.0にアップグレードする

  • Oracle 10.2.0.xクライアントをOracle 10.1.0.2にダウングレードする

詳細については、TID 7006490を参照してください。

2.3 AdminStudio

このセクションでは、AdminStudio 9.5のStandard Editionで発生する可能性がある問題について説明します。

2.3.1 AdminStudio Distributionウィザードを使用して既存のバンドルをアップデートできない

ZENworks Configuration ManagementのAdminStudio Distributionウィザードの[Bundle Creation(バンドル作成)]ページで、[Update an existing bundle using these Windows Installer package files(これらのWindowsインストーラパッケージファイルを使用して既存のバンドルをアップデート)]オプションを選択すると、ZENworksサーバ上の既存のバンドルが[バンドル]ツリーに表示されません。このため、ウィザードを続行できません。詳細については、Novell Support KnowledgebaseでTID 7005162を参照してください。

解決策:ありません。

2.4 バンドル

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementでバンドルを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.4.1 ZENworksコントロールセンターでバンドルを無効または有効にする際に、バンドルのページに変更がすぐに反映されない

最近開いたバンドルを無効または有効にするためにZENworksコントロールセンターを使用している場合、変更内容はバンドルのページにすぐに反映されません。

解決策:ZENworksコントロールセンターで、バンドルページを更新して変更内容を反映します。

2.4.2 バンドルのコンテンツ複製設定がバンドルのサンドボックスバージョンと古いバージョンに対して有効になっていない

バンドルのコンテンツ複製設定はバンドルの発行済みバージョンにのみ適用されます。ただし、バンドルのサンドボックスバージョンと古いバージョンは、フォルダレベルまたはゾーンレベル(その順序)で設定が適用されています。

解決策:バンドルのすべてのバージョンに同じコンテンツ複製設定を適用するには、次のいずれかを実行します。

  • フォルダまたはゾーンレベルで設定を上書きします。ただし、これはフォルダまたはゾーン内のすべてのバンドルに影響を及ぼします。

  • フォルダにバンドルを移動して、フォルダレベルで設定を上書きします。ただし、これはフォルダ内のすべてのバンドルに影響を及ぼします。

2.5 Endpoint Security Management

このセクションでは、ZENworks Endpoint Security Managementを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.5.1 エンドポイントセキュリティエージェントは高速ユーザ切り替えに対するユーザ割り当てポリシーをサポートしていない

エンドポイントセキュリティエージェントは、高速ユーザ切り替え(つまり、アプリケーションを終了してログアウトせずにユーザアカウント間を切り替えること)が使用されているデバイスでのユーザ割り当てセキュリティポリシーをサポートしていません。

解決策:高速ユーザ切り替えが必要な環境では、ユーザにではなく、デバイスにセキュリティポリシーを割り当てます。

2.5.2 VMオペレーティングシステムがシャットダウン時にクラッシュする

Windows XPまたはWindows 7などのVMクライアントオペレーティングシステムでエンドポイントセキュリティエージェントを実行する場合、VMオペレーティングシステムは手動でシャットダウンする際にクラッシュする可能性があります。

解決策:ありません。

2.5.3 エンドポイントセキュリティゾーン設定の即時更新を強制する

デフォルトでは、管理ゾーン設定はZENworksサーバ上にキャッシュされ、キャッシュは10分ごとに更新されます。このため、ゾーン設定に変更が行われる場合、デバイスは次にキャッシュが更新されるまで(10分ほどかかる場合がある)変更を受け取りません。

ZENworks Endpoint Security Managementの場合、ゾーン設定として以下が保存されます。

  • 場所とネットワーク環境設定

  • ゾーンセキュリティポリシー

  • 有効なポリシーレポート設定

  • データ暗号化キー

これらの設定のいずれかを変更し、デバイスに直ちに適用する場合は、デバイス上でzacコマンドラインユーティリティを使用してZENworksサーバキャッシュをバイパスし、新しい設定を取得する必要があります。これを行うには、デバイス上で次のコマンドを実行します。

zac ref general bypasscache

2.5.4 RSDパスワード暗号化フォルダにファイルをコピーする際にハングが発生する

リムーバブルストレージデバイス(RSD)上のパスワード暗号化フォルダにファイルをコピーする際に、[パスワード暗号化]ダイアログボックスに暗号化パスワードを入力する前に[コピー]ダイアログボックスを使用してコピーをキャンセルすると、コピープロセスは応答を停止し、デバイスがハングしているように見えます。

解決策:[コピー]ダイアログボックスではなく、[パスワード暗号化]ダイアログボックスの[キャンセル]ボタンを使用してコピーをキャンセルします。

2.5.5 復号化パスワードが入力されていない場合にRSDへのアクセスが拒否される

デバイスに適用されるデータ暗号化ポリシーが復号化パスワードを要求するように設定されている場合、復号化パスワードがSafe Harborフォルダとリムーバブルストレージデバイスの両方に適用されます。Safe Harborまたはリムーバブルストレージデバイスのいずれかを使用する前にパスワードを入力する必要があります。

復号化パスワードのプロンプトがWindowsスタートアップ時に表示されます。デバイスのユーザが復号化パスワードを入力する前にUSBデバイスが挿入され、ユーザがデバイスにアクセスしようとすると、アクセスが拒否されます。ユーザが復号化パスワードを入力した後でのみデバイスがアクセス可能になります。

2.5.6 Windows 7 64ビットデバイスで診断パッケージを作成しているときに断続的にクラッシュする

Windows 7 64ビットデバイス上で診断パッケージが最初に作成されるときにWindowsクラッシュが発生する場合があります。このクラッシュは断続的であり、すべてのマシン上で発生するわけではありません。

解決策:診断パッケージが最初に作成されるときにのみクラッシュが発生します。マシンを再起動して、もう一度診断パッケージを作成します。

2.5.7 Windowsファイアウォールのパスベースの例外が機能していない

Windows XP/Vista/7デバイス上でデータ暗号化ポリシーの施行後に、Windows XPおよびWindows VistaユーザはWindowsファイアウォールインタフェースを介してWindowsファイアウォールに新しいパスベースの例外を追加することはできません。Windows XP/Vista/7の場合、データ暗号化ポリシーの施行前にデバイス上に存在していたすべてのパスベースの例外は機能しなくなります。

解決策:Windows XPおよびWindows Vista上で新しいパスベースの例外を追加します。

  1. Windowsレジストリで、次のキーを見つけます。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Zesocc

  2. ReparseExclusions値を見つけます。

    これは次の文字列を使用してあらかじめ入力されるREG_MULTI_SZ値です。

    \PROGRAM FILES\NOVELL\ZENWORKS\BIN\NZRWINVNC.EXE

  3. 別のアプリケーションを追加するには、ReparseExclusions値をダブルクリックして、値データリストにアプリケーションパスを指定します。

    パスにドライブ文字を含めないでください。手順2に示すように、パスはルートを基準にした相対パスです。

  4. コンピュータを再起動します。

  5. Windowsファイアウォールインタフェースを介してアプリケーションを追加します。

解決策:Windows XP/Vista/7で機能するように既存のパスベースの例外を有効にします。

  1. Windowsレジストリで、次のキーを見つけます。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Zesocc

  2. ReparseExclusions値を見つけます。

    これは次の文字列を使用してあらかじめ入力されるREG_MULTI_SZ値です。

    \PROGRAM FILES\NOVELL\ZENWORKS\BIN\NZRWINVNC.EXE

  3. Windowsファイアウォールで例外としてすでに定義されているアプリケーションを追加するには、ReparseExclusions値をダブルクリックして、値データリストのアプリケーションパスを指定します。

    パスにドライブ文字を含めないでください。手順2に示すように、パスはルートを基準にした相対パスです。

  4. コンピュータを再起動します。

2.6 Intel Active Management Technology

このセクションでは、ZENworks Configuration ManagementでIntel AMTを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.6.1 Intel AMTデバイスが正しい資格情報を入力しても検出されない

プロビジョニング中にIntel AMTデバイス上で資格情報を入力すると、デバイスが検出されない場合があります。

解決策:デバイスが検出されるようにするには、次の手順を使用してデバイスを再プロビジョニングします。

  1. デバイスをアンプロビジョニングして、リモート設定を無効にします。

  2. 変更を保存して、デバイスを再起動します。

  3. デバイスが再起動されたら、BIOS画面に入り、リモート設定を有効にします。

  4. 資格情報を入力して、デバイスをプロビジョンニングします。

  5. デバイスが検出されているか確認します。手順1手順5を繰り返して、デバイスが検出されるまでデバイスを再プロビジョニングします。

2.6.2 検索フィルタからiAMTデバイスをプロビジョニング、アンプロビジョニング、削除、または検索できない

検索フィルタからiAMTデバイスをプロビジョニング、アンプロビジョニング、削除、または検索中にNovell ZENworksローダサービスを再起動すると、デバイスのステータスが「中止」になります。

解決策:アンプロビジョニングしてIntel AMTデバイスを削除します。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[デバイス]をクリックします。

  2. 検出済み]をクリックします。

  3. Intel AMTデバイス]リンクをクリックして、すべての検出済みIntel AMTデバイスを表示します。

  4. プロビジョニングするIntel AMTデバイスを選択して、[アクション]>[アンプロビジョン]の順にクリックします。

  5. アンプロビジョニングが失敗した後でIntel AMTデバイスを削除する場合、[アンプロビジョニングが失敗するとデバイスを削除します]チェックボックスをオンにします。

  6. OK]をクリックします。

Intel AMTデバイスをプロビジョニングする場合は設定を行う必要があります。

AMTデバイスの設定方法に関する詳細については、『Novell ZENworks 11 Out-Of-Band Managementガイド』を参照してください。

2.7 Linuxパッケージ管理

このセクションでは、ZENworks Configuration ManagementでLinuxパッケージ管理を使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.7.1 zac dupコマンドを使用してOES 2 SP1管理対象デバイスをOES 2 SP2にアップグレードできない

zac dupコマンドを使用してOES 2 SP1管理対象デバイスをOES 2 SP2にアップグレードすると、メモリ不足例外でアップグレードが失敗します。これはZENworks Adaptive Agentがアップグレードにデフォルトで128 MBのJVMメモリを使用するが、このメモリでは大きなバンドルおよびパッケージを処理できないためです。

解決策:OES 2 SP1管理対象デバイスのJVMメモリサイズを増やしてからOES 2 SP2にアップグレードします。

  1. /etc/init.d/novell-zenworks-xplatzmdファイルをテキストエディタで開きます。

  2. このファイルのPARAMS to JSVCセクションを検索して、EXTRA_OPTS変数を検索します。

  3. 次のように-Xms256m -Xmx256mEXTRA_OPTS変数に付加します。

    EXTRA_OPTS="-Xms256m -Xmx256m -Djavax.xml.stream.XMLInputFactory=com.ctc.wstx.stax.WstxInputFactory -Djavax.xml.stream.XMLOutputFactory=com.ctc.wstx.stax.WstxOutputFactory -Djavax.xml.stream.XMLEventFactory=com.ctc.wstx.stax.WstxEventFactory -Djava.rmi.server.hostname=127.0.0.1"
    
  4. /etc/init.d/novell-zenworks-xplatzmdファイルを保存します。

  5. /etc/init.d/novell-zenworks-xplatzmd restartコマンドを実行して、ZENworks Adaptive Agentを再起動します。

2.7.2 停止アクションセットが管理対象デバイスのLinuxバンドルおよびLinuxパッチバンドルに対してサポートされていない

解決策:ありません。

2.7.3 ZENworksサーバでZLMサブスクリプションを複製できない

バンドルGUIDの維持]オプションを選択してZLMサブスクリプションを複製して作成されたバンドルを削除した後で、[バンドルGUIDの維持]オプションを選択して再度ZLMサブスクリプションを直ちに複製することを選択と、複製が失敗する可能性があります。

解決策:再度ZLMサブスクリプションの複製を開始する前に少なくとも15分待機します。

2.8 ロケーション

このセクションでは、ZENworks 11でロケーションおよびネットワーク環境を使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.8.1 ZENworksデータベースはZENworks Server Serviceが起動する前に実行している必要がある

ZENworksデータベースは、ZENworks Location Web Serviceがそのデータベースに有効なサービスへの参照を取得できるように、ZENworks Server Serviceが起動する前に実行している必要があります。

2.9 ログイン

このセクションでは、ZENworks 11でさまざまな場所にログインする際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.9.1 サポートされていないDNS文字をサーバ名に使用していると、Internet ExplorerでZENworksコントロールセンターへのログインに失敗する

Microsoftのセキュリティ修正プログラム(Microsoftサポート技術情報の記事312461を参照)を適用すると、特定の文字がサーバ名に使用されているとクッキーが返されなくなるため、それらの文字をDNS名に使用できなくなります。クッキーが返されないと、複数のHTML要求間で状態情報を維持できないため、ユーザはZENworksコントロールセンターにログインできません。

WindowsでDNS名に使用できる文字は、英文字(a~z)、数字、およびハイフンのみです。たとえば、下線文字を使用することはできません。代わりにハイフンを使用してください。

これは、Mozilla Firefoxブラウザでは、Windows上で実行されていても問題になりません。

解決策:

  • DNS名ではなくIPアドレスを参照します。

  • サーバが使用しているIPアドレスに対応する有効なDNS名を参照します。たとえば、サーバ名がA_Server.mycompany.comであっても、そのIPアドレスに対するDNS登録がAserver.mycompany.comであれば、これは有効です。

  • ZENworksコントロールセンターを実行するためにInternet Explorerしか使わない場合は、サーバ名にアンダースコアを使用しないでください。

2.10 マイグレーション

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementへのマイグレーション時に発生する可能性がある問題について説明します。

2.10.1 Firefox 3.0.xブラウザでマイグレーションヘルプファイルを表示できない

ZENwoks Configuration Management Migration UtilityをFirefox 3.0.xがデフォルトブラウザとして設定されているデバイスで実行すると、[ヘルプ]アイコンをクリックしてもヘルプファイルが表示されません。

解決策:Firefox 2.0またはInternet Explorerをデバイスのデフォルトブラウザとして設定します。

2.11 パッチ管理

このセクションでは、ZENworks 11 Patch Managementを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.11.1 一部のパッチ用にWindows Installerをアップデートする必要がある

特定の.NETパッチを展開するには最新のWindows Installerをインストールしなければならない場合があります。そうしないと、これらのパッチの展開時にエラーが発生する可能性があります。

解決策:.NETパッチを展開する前に、Windows Installerのあるバージョンが前提条件になっているかどうかを確認してください。必要な場合は、システムに最新のWindows Installer(バージョン 3.1以降)を展開するためのバンドルを作成します。Windows Installerは、Microsoftから利用できます。

2.11.2 少数のパッチをSLES 11 SP1で展開できない

パッチ管理はSLES 11 SP1で次のパッチを展開できません。

  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:2473 libpng12-0セキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:2570カーネルセキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:2598 libsnmp15推奨更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:2609 MozillaFirefoxセキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:2647 popt セキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:2764カーネルセキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:2781 MozillaFirefoxセキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:2822 gpg2セキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:2919 freetype2セキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:2980 libHX13セキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:3046 libpng-develセキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:3069カーネルセキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:3125 bzip2セキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:3148カーネルセキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:3160 MozillaFirefoxセキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:3202 freetype2セキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:3243 libmysqlclient-develセキュリティ更新
  • SLES 11 SP1 x86_64用Novell SUSE 2010:3280カーネルセキュリティ更新

2.11.3 ZENworksコントロールセンターでカスタムパッチを有効または無効にすると例外が発生して失敗する

解決策:カスタムパッチを無効および有効にすることは現在サポートされていません。カスタムパッチはデフォルトで有効になっています。カスタムパッチが必要ない場合は削除します。

2.12 Personality Migration

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementのパーソナリティマイグレーションを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.12.1 パーソナリティマイグレーションをスタンドアロンアプリケーションとして使用している場合、PNPファイルを複数のファイルにスパンするには、パスワードが要求される

設定およびデータを.pnpファイルに保存する際に、[高度なファイルオプション]を使用するよう選択してコンテンツを複数のファイルに分割した場合、[PNPファイル暗号化パスワード]オプションでパスワードを指定する必要があります。

解決策:ありません。

2.12.2 宛先デバイスにプリンタをインストールできない

解決策:プリンタの設定をソースデバイスから宛先デバイスにマイグレートする前に、次を実行します。

  1. C:、D:、またはE:など任意の論理ドライブにPrinterDriversという名前のディレクトリを作成します。

  2. ドライバをダウンロードし、圧縮解除したドライバをPrinterDriversディレクトリにコピーします。

2.12.3 PNPファイルを認証されたネットワーク共有に保存または適用できない

[パーソナリティの保存]または[パーソナリティの適用]アクションを使用してバンドルを作成すると、バンドルは常にダイナミック管理者として実行されます。ダイナミック管理者は認証されたネットワーク共有への読み込みまたは書き込み権限がないため、PNPファイルを認証されたネットワーク共有から保存または適用できません。

解決策:パーソナリティを保存して適用するには、[パーソナリティの保存]および[パーソナリティの適用]アクションを使用してバンドルを作成する際に、ユーザグループEveryoneに共有場所への書き込みおよび読み込み権限を設定する必要があります。

2.13 ポリシー

このセクションでは、 ZENworks 11 Policy Managementを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.13.1 一部のポリシー設定がターミナルサーバセッションで適用できない場合がある

一部のポリシーはユーザがターミナルサーバセッションにログインする際に適用できない場合があります。ポリシーは通常、次のデバイス更新スケジュール時に自動的に適用されます。たとえば、グループポリシーで設定されるブラウザブックマークポリシー、iPrintポリシー、およびInternet Explorer Maintenance設定は、デバイスに適用されません。

ZENユーザデーモンは、ポリシーがデバイスに適用されたときに起動していない場合があります。

解決策:デバイスにすぐにポリシーを適用したい場合は、次のいずれかの方法で手動でZENworks Adaptive Agentを更新する必要があります。

  • ZENworksアイコンを右クリックして、[更新]を選択します。

  • コマンドプロンプトで、zac refコマンドを実行します。

2.13.2 ローミングプロファイルがWindows 2008 R2サーバに保存される場合にWindows管理対象デバイス上で機能しない

Windows 2008 R2共有ロケーションにローミングプロファイルを作成することはWindows管理対象デバイスではサポートされていません。ローミングプロファイルにアクセスしようとすると、Windowsはローカルまたは一時プロファイルに自動的にログインします。

解決策:ありません。

2.13.3 ZENworksコントロールセンターでポリシーを無効または有効にする際に、ポリシーページに変更がすぐに反映されない

最近開いているポリシーを無効または有効にするためにZENworksコントロールセンターを使用している場合、変更内容はポリシーページにすぐに反映されません。

解決策:ZENworksコントロールセンターで、ポリシーページを更新して変更内容を反映します。

2.13.4 ポリシーのコンテンツ複製設定がポリシーのサンドボックスバージョンと古いバージョンに対して有効になっていない

ポリシーのコンテンツ複製設定はポリシーの発行済みバージョンにのみ適用されます。ただし、ポリシーのサンドボックスバージョンと古いバージョンは、フォルダレベルまたはゾーンレベル(その順序)で設定が適用されています。

解決策:同じコンテンツ複製設定を取得するためにポリシーのすべてのバージョンを有効にするには、次のいずれかを実行します。

  • フォルダまたはゾーンレベルで設定を上書きします。ただし、これはフォルダまたはゾーン内のすべてのポリシーに影響を及ぼします。

  • フォルダにポリシーを移動して、フォルダレベルで設定を上書きします。ただし、これはフォルダ内のすべてのポリシーに影響を及ぼします。

2.14 リモート管理

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementのリモート管理機能を使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.14.1 Windows XPデバイスにおいて、リモートデスクトップ接続を使用してZENworks Adaptive Agentとリモート管理コンポーネントをインストールすると失敗する

リモートデスクトップ接続(RDP)を使用して管理対象デバイスにリモート接続している場合、ZENworks Adaptive Agentをダウンロードしてインストールすると、インストールが完了せず、リモートデスクトップ接続プログラムが動作を停止します。

解決策:問題を解決するにはMicrosoftサポートWebサイトからパッチをダウンロードして、管理対象デバイスにインストールします。

2.14.2 Red Hat Enterprise Linuxデバイス上のリモート管理ビューアのインストールがサポートされていない

解決策:SUSE Linux Enterprise ServerまたはSUSE Linux Enterprise Desktopデバイス上にリモート管理ビューアをインストールします。

2.15 レポート機能

ZENworksレポーティングソリューションはBusinessObjects Enterprise XI 3.1 Service Pack 3 (SP3)に基づいています。このセクションでは、ZENworksレポーティングを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。BusinessObjects Enterprise XI 3.1 SP3の操作中に発生する可能性があるその他のエラーメッセージをトラブルシューティングするには、BusinessObjects XI のマニュアルのWebサイトを参照してください。

2.15.1 セッションの期限が切れた後に、ZENworks Reporting Server InfoViewを起動できない

ZENworks Reporting Server InfoViewセッションの期限が切れると、次のようなエラーメッセージが表示されます。

Unable to reconnect to the CMS <server-name>:6400. The session has been logged
off or has expired. (FWM 01002)

解決策:次の手順を実行します。

  1. ブラウザからクッキーを削除します。

  2. すべてのブラウザインスタンスを閉じます。

  3. ZENworksコントロールセンターにログインし、ZENworks Reporting Server InfoViewを起動します。

2.15.2 セッション終了時にログアウトせずに[ZENworks Reporting Server InfoView]ページを閉じると、ZENworks Reporting Server InfoViewを再起動できなくなる

解決策:[ZENworks Reporting Server InfoView]([ZENworksコントロールセンター]>[レポート])を2回クリックして、[ZENworks Reporting Server InfoView]ページを再起動します。

最初のクリックで以前のセッションで作成されたすべてのクッキーが削除され、次のクリックで[ZENworks Reporting Server InfoView]ページが表示されます。

ZENworks Reporting Server InfoViewセッションを終了するには、[ZENworks Reporting Server InfoView]ページで[ログアウト]をクリックしてください。

2.15.3 ZENworks Reporting Server InfoViewを起動できない

この問題は、Central Management Serverの起動が失敗したときに発生します。%ZENWORKS_HOME%\logs\zcc.logファイルに次のエラーメッセージが表示されます。

cause:com.crystaldecisions.enterprise.ocaframework.OCAFrameworkException$NotFoundInDirectory: Server <Server_name>:6400 not found or server may be down (FWM 01003)
cause:java.net.ConnectException: Connection refused: connect
detail:Server <Server_name>:6400 not found or server may be down (FWM 01003) Connection refused: connect
detail:Server <Server_name>:6400 not found or server may be down (FWM 01003) Connection refused: connect

解決策1:Business Objects Boardフォーラムを参照します。

解決策2:Novellサポートに問い合わせます。

2.15.4 ZENworks Reporting Serverをインストールした後、Report Engine Serverの初期化に失敗する

Report Engine Serverの初期化が失敗したとき、次のエラーメッセージが表示されます。

Cannot initialize Report Engine server. (Error: RWI 00226) (Error: INF)

この問題は、管理者がWeb Intelligence Report (WEBi)を実行しようとすると発生する場合があります。

解決策1:次の手順を実行します。

  1. ZENworks Reporting Server InfoViewからログアウトします。

  2. ブラウザからクッキーを削除します。

  3. すべてのブラウザインスタンスを閉じます。

  4. ZENworksコントロールセンターにログインし、ZENworks Reporting Server InfoViewを起動します。

解決策2:この場合、ブラウザクッキーを削除した後でもエラーメッセージが表示されます。次を実行します。

Windowsの場合: Server Intelligence Agentを再起動します。

  1. デスクトップの[スタート]メニューから、[プログラム]>[ZENworks Reporting Server]>[ZENworks Reporting Server]>[Central Configuration Manager]>[Server Intelligent Agent]の順にクリックして、Central Configuration Managerウィンドウを表示します。

  2. Restart(再起動)]をクリックします。

  3. サービスが再起動するまで、2~3分待機します。

Linuxの場合: BusinessObjects Enterpriseサービスを再起動します。

  1. 以下のコマンドをルートユーザとして実行して、BusinessObjects Enterpriseサービスを停止します。

    /etc/init.d/BobjEnterprise120 stop

  2. すべてのサービスが停止するまで、2~ 3分待機します。

  3. 次のコマンドをルートユーザとして実行することにより、BusinessObjects Enterpriseサービスを開始します。

    /etc/init.d/BobjEnterprise120 start

  4. すべてのサービスが開始するまで、2~ 3分待機します。

2.15.5 ZENworks 10 Configuration Management SP2で作成された管理者アカウントを使用してZENworksコントロールセンターにログインすると、ZENworks Reportingが失敗する

ZENworks Reportingには、ZENworks 10 Configuration Management SP2ユーザソースを使用して作成されたユーザへの参照がありません。このため、ZENworks Configuration Management 10 SP2で作成された管理者アカウント(Administrator@windowdomain.comなど)を使用してZENworksコントロールセンターにログインすると、ZENworks Reportingが失敗します。

解決策:ZENworks Reporting Serverで、以下のコマンドを使用して、ZENworks 10 Configuration Management SP2ユーザソースを使用して作成された管理者アカウントのユーザを作成します。

zman rpau complete_user_name

ここで、complete_user_nameはAdministrator@windowdomain.comなどの管理者アカウントです。

2.15.6 Firefox 3.5の新しいブラウザウィンドウで表示しようとすると、[User Details(ユーザ詳細)]レポートデータが表示されない

ZENworks Reporting Server InfoViewをFirefox 3.5で起動し、[Create Hyperlink(ハイパーリンクの作成)]ダイアログボックスでターゲットウィンドウとして[New Window(新規ウィンドウ)]を選択してZENworksレポートを[User Details(ユーザ詳細)]レポートにリンクすると、[User Details(ユーザ詳細)]レポートデータが新しいブラウザウィンドウに表示されません。

解決策:ZENworksレポートをFirefox 3.5ブラウザで[User Details(ユーザ詳細)]レポートにリンクする際、[Create Hyperlink(ハイパーリンクの作成)]ダイアログボックスでターゲットウィンドウとして[Current Window(現在のウィンドウ)]を選択します。

2.15.7 ZENworks Reporting ServerがLinuxプライマリサーバにインストールされている場合に、ZENworksデータベースがMS SQL Serverデータベースであり、認証モードがWindows認証の場合、レポーティングが動作しない

解決策:Novell SupportでTID 7006288を参照してください。

2.15.8 ZENworks Reporting Serverが一部のBusinessObjects XI 3.1 SP3機能をサポートしていない

BusinessObjects XI 3.1 SP3の以下の機能はZENworks Reporting Serverでサポートされていません。

  • Encyclopedia

  • Crystal Reports

  • My Dashboard

2.15.9 Windows Server 2008 R2デバイス上でのZENworks Reporting Serverインストールが失敗する

IP HelperサービスがWindows Server 2008 R2デバイス上で実行されている場合、ZENworks Reporting Serverのインストールが失敗します。

解決策:IP Helperサービスを無効にします。

  1. スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[管理ツール]>[サービス]の順にクリックします。

  2. IP Helper]を右クリックして、[プロパティ]を選択します。

  3. スタートアップタイプ]ドロップダウンリストで、[無効]を選択します。

  4. 適用]をクリックし、デバイスを再起動します。

  5. ZENworks Reporting Serverをインストールします。

    レポーティングサーバのインストールの詳細については、『ZENworks レポーティングサーバインストールガイド』を参照してください。

2.15.10 レポーティングサーバをZENworks 10 Configuration Management SP3からZENworks 11に移行した後で起動ステータスオブジェクトが使用できない

ZENworks Reporting Server InfoViewで、ZENworks 11のZENworks 10 Configuration Management SP3で作成したBundles and Policiesフォルダ下の起動ステータスオブジェクトにカスタムレポートを実行する際に、次のエラーが発生する場合があります。

some objects are no longer available in the universe. See your Business Objects administrator. (Error WIS 00001)

解決策:[OK]をクリックしてエラーメッセージダイアログボックスを閉じて、以下を実行して起動ステータスオブジェクトを追加します。

  1. 照会の編集]をクリックします。

  2. [ユニバース]ペインで、[ZENworks]>[バンドルおよびポリシー]>[展開]>[バンドル詳細]の順に移動します。

  3. 起動ステータスオブジェクトを[結果オブジェクト]ペインにドラッグします。

  4. クエリの実行]をクリックします。

  5. レポートを保存します。

2.15.11 カスタムレポートの生成時に、管理可能なデバイスフィルタにLinux、Windows 7、およびWindows Server 2008 R2デバイスが表示されない

カスタムレポートの生成時に、管理可能なデバイスフィルタにLinux、Windows 7、およびWindows Server 2008 R2デバイスが含まれない場合があります。

解決策:次の手順を実行します。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. ZENworks Reporting Server InfoView]をクリックします。

  3. 新規]>[Webインテリジェンスドキュメント]の順にクリックします。

  4. [クエリフィルタ]ペインで管理可能なデバイスオブジェクトを削除します。

  5. Linux、Windows 7、およびWindows Server 2008 R2デバイスを含めます。

    1. [ユニバース]ペインで、[ZENworks]>[検出されたデバイス]>[一般的な検出されたデバイス属性]>[ネットワークデバイスタイプ]の順に移動します。

    2. ネットワークデバイスタイプオブジェクトを[クエリフィルタ]ペインにドラッグします。

    3. [ユニバース]ペインで、[ZENworks]>[検出されたデバイス ]>[管理可能なデバイス属性]>[管理可能なデバイス - オペレーティングシステム]の順に移動します。

    4. OSカテゴリおよびOSプラットフォームオブジェクトを[クエリフィルタ]ペインにドラッグします。

  6. 各フィルタの横の[フィルタタイプの定義]アイコンをクリックします。

  7. ポップアップメニューから[リストからの値]を選択します。

  8. 必要な値を選択して、[リスト]ペインに追加します。

  9. OK]をクリックします。

2.15.12 中国語ロケールでディレクトリを作成する際にZENworks Reporting Server InfoViewに迷惑メール文字が表示される

解決策:次の手順を実行します。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. ZENworks Reporting Server InfoView]をクリックして、ZENworks Reporting Server InfoViewを起動します。

  3. 任意のWebインテリジェンスレポートを右クリックして、[スケジュール]をクリックします。

  4. [スケジュール]ペインで、[フォーマットと宛先]をクリックします。

  5. 出力フォーマットと宛先]をクリックします。

  6. [出力フォーマット]パネルで、[Webインテリジェンス]チェックボックスをオンにします。

  7. [出力フォーマット詳細]パネルで、[ファイルの場所]チェックボックスをオンにします。

  8. 宛先オプションと設定]をクリックします。

  9. [オプションと設定]パネルで、[ジョブサーバのデフォルトの使用]チェックボックスをオフにします。

  10. [ディレクトリ]オプションで、レポートインスタンスを保存する宛先デバイス上にあるディレクトリのパスを指定します。

  11. 適切なフィールドに入力し、[スケジュール]をクリックします。

2.15.13 GUIモードでのZENworks Reporting ServerのアンインストールがOES 2 SP2 x86_64でハングする

GUIモードでアンインストールプログラムを実行して、OES 2 SP2 x86_64からZENworks Reporting Serverのアンインストールを選択する場合、プログラムがアンインストールを終了するのに45分ほどかかる場合があります。このときに、ZENworks Reporting Serverが正常にアンインストールされた場合にもアンインストールプログラムがハングする可能性があります。

ZENworks Reporting Serverがアンインストールされたことを確認する

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. ZENworks Reporting Server InfoViewが無効になっているかどうか確認します。

  3. Business Objects Enterpriseサービスディレクトリが削除されたかどうか確認します。

    /etc/init.d/BobjEnterprise120 service 
    
  4. Business Objects Enterpriseディレクトリが削除されたかどうか確認します。

    /opt/novell/zenworks/share/boe folder

  5. ZENworks Reporting Serverアンインストールログファイルを確認します。

    /var/opt/novell/log/zenworks/ZRSuninstall.logファイルに次のメッセージが表示される必要があります。

    ZRS Uninstallation Completed Successfully!
    

2.16 サテライト

このセクションでは、ZENworks 11のサテライトデバイスで発生する可能性がある問題について説明します。

2.16.1 サテライトからコンテンツの役割を削除しても、最近接サーバデフォルトルールと最近接サーバルールからデバイスが削除されない

サテライトデバイスからコンテンツの役割を削除しても、最近接サーバデフォルトルールと最近接サーバルールからデバイスが自動的に削除されることはありません。

解決策:[サーバ階層]リストからサテライトデバイスを削除します(ZENworksコントロールセンターで、[環境設定]タブをクリックして、サテライトデバイスの隣のチェックボックスを選択し、[アクション]>[サテライトサーバの削除]の順にクリックします)。

2.16.2 Linux管理対象デバイスを認証役割を持つサテライトにプロモートすると失敗する場合がある

Linux管理対象デバイスは、デバイスの認証役割を正常に設定していて、その後デバイスを更新している場合にも、認証役割を持つサテライトとしてプロモートされない場合があります。以下の例外がエラーログファイルに記録されます。

Error Deploying WebApp : javax/servlet/Servlet ClassNotFoundException

解決策:Linux管理対象デバイスを手動で更新します。認証サテライトが無効であるか、またはログインできない場合、/etc/init.d/novell-zenworks-xplatzmdを使用してエージェントサービスを再起動します。

2.16.3 管理対象デバイスをイメージングサテライトにプロモートした後にスケジュールを変更しても、イメージングコンテンツがデフォルトのコンテンツ複製スケジュールによって複製される

イメージングサテライトのイメージングコンテンツ複製スケジュールを変更する場合、イメージングコンテンツは、イメージングサテライトに管理対象デバイスをプロモートしている間に、修正されたスケジュールではなくデフォルトのスケジュールセットによってプライマリサーバからサテライトに複製されます。

解決策:管理対象デバイスをイメージングサテライトにプロモートした後で、イメージングコンテンツスケジュールを変更します。

  1. サテライトからイメージング役割を削除します。

    サテライトを管理対象デバイスに降格する方法の詳細については、『 ZENworks 11システム管理リファレンス』の「サテライトからの役割の削除」を参照してください。

  2. イメージング役割をサテライトに追加し、役割の設定時に必要なイメージングコンテンツ複製スケジュールを設定します。

    イメージング役割をサテライトに追加する方法の詳細については、『 ZENworks 11システム管理リファレンス 』の「サテライトデバイスの追加と設定」を参照してください。

2.17 ZENworks Adaptive Agent

このセクションでは、ZENworks 11のZENworks Adaptive Agentで発生する可能性がある問題について説明します。

2.17.1 Linuxバンドルの配布を延期するとエラーメッセージが表示される

Linuxバンドルの配布中に配布動作を手動で延期する場合、ファイルのダウンロードが直ちにキャンセルされますが、以下のエラーメッセージが表示されます。

Inner Cache Error

解決策:ありません。このエラーメッセージは無視してください。後で配布動作を続行できます。

2.17.2 バンドルショートカットアイコンがWindows 7、Windows 2008、またはWindows 2008 R2デバイスのスタートメニューに正しく表示されない

管理対象デバイスの[スタート]メニューにショートカットを表示するようにバンドルを設定していて、このバンドルをWindows 7、Windows 2008、またはWindows 2008 R2デバイスに割り当てる場合、バンドルショートカットアイコンが[スタート]メニューに正しく表示されません。

解決策:Microsoftサポートサイトからパッチをダウンロードします。

詳細については、Novell Support Knowledgebaseで入手可能なTID 7005032を参照してください。

2.18 ZENworksコントロールセンター

このセクションでは、ZENworksコントロールセンターを使用する際に発生する可能性のある問題について説明します。

2.18.1 MS SQL Server 2005には複数の照合順序オプションがあり、ZENworksコントロールセンターでのリスト表示に影響がある

Microsoft SQL Server 2005を英語(米国)以外のロケールにインストールすると、異なるソート順と照合順序が提供されます。つまり、デバイスなど、ZENworksコントロールセンターのリストの順序が影響を受けます。

解決策:SQL Serverをインストールする際には、サーバのロケールに基づいてデフォルトが選択されます。MS SQL Serverをインストールする際に、Microsoftのマニュアルを確認して、使用する照合順序オプションを判断してください。

2.18.2 ZENworksコントロールセンターにいくつかのロケールに迷惑メール文字のあるメッセージが表示される

ZENworks Configuration Management ServerがWindowsデバイスにインストールされているSybaseまたはMS SQL Serverデータベースに接続されている場合、 ZENworksコントロールセンターの[メッセージログ]パネルのメッセージに次のロケールの無効な文字が表示されます。

  • 中国語

  • 日本語

  • 台湾語

解決策:ありません。

2.18.3 ユーザソース管理者グループに割り当てられた権利はそのグループ内の管理者には適用されない

ユーザソースのユーザグループに基づいて作成される管理者グループに対して権利を割り当てる場合、その権利はグループ内の管理者に適用することはできません。たとえば、バンドル権限を割り当てている管理者グループに属している管理者がZENworksコントロールセンターにログインする場合、管理者はバンドルを表示するだけで、作成または変更することはできません。

解決策:必要な権利を追加した役割を作成し、ユーザソース管理者グループに役割を割り当てます。

または

管理者にスーパー管理者権限を付与します。

2.19 Zman

このセクションでは、zmanコマンドラインユーティリティを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

2.19.1 Zmanのヘルプが中国語で表示されない

簡体字中国語および繁体字中国語でman zmanコマンドを使用しても、ヘルプは表示されず、チルダ(~)文字が表示されるだけです。

解決策:ありません。

2.19.2 SLES 10でレポーティングzmanコマンドrpsvおよびrpgnが失敗する

解決策:rpsvコマンドおよびrpgnコマンドを実行する前に、すべてのLinuxユーザが、指定した宛先パスに対して読み込み、書き込み、および実行(read-write-execute (rwx))権限を持っていることを確認してください。

3.0 保証と著作権

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