2.4 マイグレーションコンソールの理解

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マイグレーションコンソール

2.4.1 マイグレーションタスク

移行できるデータにはいくつかのタイプがあります。すべてのタイプを1つセッションで移行するか、複数のセッションで移行するか選択できます。

マイグレーションタスク]フィールドに表示されるオプションは、[マイグレーション項目]タブに表示される内容を決定するフィルタです。

2.4.2 マイグレーション項目

マイグレーションコンソールの[マイグレーション項目]タブには、[ソースZLMゾーン]パネルと[宛先のZCMゾーン]パネルが表示されます。

マイグレーションタスクを選択すると、[マイグレーション項目]タブの2つのパネル([ソースZLMゾーン]と[宛先のZCMゾーン])でフィールド(およびそのデータ)が適宜変更されます。たとえば、[バンドル]を選択すると、バンドルに適用できるパス、フィールド、データのみが両方のパネルに表示されます。[ソースZLMゾーン]パネルには、バンドルツリーに存在するオブジェクトが表示されます。[宛先のZCMゾーン]パネルには、現在、ZENworksデータベースに存在するオブジェクトが表示されます。このゾーンは、ZENworksコントロールセンターで表示できます。

ソースZLMゾーンの理解

[ソースZLMゾーン]パネルには、選択したタスクのすべてのオブジェクトが表示されます。たとえば、マイグレーションタスクとして[バンドル]を選択した場合は、バンドルオブジェクトだけが表示されます。

ソースZLMゾーン]フィールドには、選択したオブジェクトの完全なパスが表示されます。

[ソースZLMゾーン]パネルには次のアイコンも表示され、マイグレーションに関するデータの表示に利用できます。

1階層上に移動する

1階層上に移動: 現在のコンテキストから1階層上へフォーカスを移動します。

更新

更新: ビューを更新します。たとえば、まず[バンドル]をクリックすると、マイグレーションタスクの現在の状態が表示されます。その後、バンドルに変更が行われた場合は、[更新]をクリックすると、それらの変更をマイグレーションユーティリティ内にキャプチャできます。

あて先ZCMゾーンの理解

[宛先のZCMゾーン]パネルでは、移行する項目は斜体で表示され、もともとZENworksコントロールセンターで作成された項目には、オブジェクトの横にロックが付きます。これらのオブジェクトは、ZENworksコントロールセンターからのみ削除可能で、マイグレーションユーティリティでは削除できません。また、[宛先のZCMゾーン]パネルからは移行した項目も削除できます。その場合、その項目はZENworksデータベースから削除されるため、ZENworksコントロールセンターでは表示されなくなります。

あて先ZCMゾーン]フィールドには、管理ゾーン内の移行されたオブジェクトの、選択されたあて先の完全なパスが表示されます。デフォルトの場所が表示されます。

[宛先のZCMゾーン]パネルには、次のアイコンも表示され、マイグレーションの変更やデータの表示に利用できます。

1階層上に移動する

1階層上に移動: 現在のフォルダから1階層上へフォーカスを移動します。

更新

更新: ビューを更新します。たとえば、最初に[バンドル]をクリックすると、ゾーンの現在の状態が表示されます。その後、ゾーンに変更を加えた場合は、[更新]をクリックして、マイグレーションユーティリティでそれらを更新します。

新規フォルダを作成する

新規フォルダの作成: 管理ニーズに合うように新しいフォルダを追加して、ZENworksコントロールセンターで表示される環境設定管理フォルダの構造を変更することも可能です。たとえば、/~bundles~の下にフォルダ(Filesなど)を追加した場合、FilesフォルダがZENworksコントロールセンターの[バンドル]の下に表示されます。Filesフォルダには、このフォルダにコピーしたオブジェクト用に作成されたすべてのバンドルが格納されます。

オブジェクトを削除する

選択した項目を削除する: リストとZENworks Configuration Managementサーバから、選択したオブジェクトを削除します。横にロックの付いたオブジェクトは、もともとZENworksコントロールセンターで作成されたオブジェクトであり、マイグレーションユーティリティを使用して削除することはできません。移行されたオブジェクトを選択する場合は、[選択した項目を削除する ]アイコンをクリックしてその項目をZENworksデータベースから削除します。削除した項目は、ZENworksコントロールセンターでは表示できなくなります。

2.4.3 マイグレーション初期設定

マイグレーションツール設定 アイコンを使用すると、[マイグレーション初期設定]ダイアログボックスが表示され、マイグレーションの設定を指定できます。使用可能な特定の設定については、セクション 3.0, マイグレーション初期設定を参照してください。

2.4.4 マイグレーションログ/マイグレーション履歴

マイグレーションログ]タブと[マイグレーション履歴]タブでは、マイグレーションの進行状況を監視できます。これらのタブの詳細については、セクション 2.6, マイグレーション進行状況の監視を参照してください。

2.4.5 マイグレーションキュー

このパネルは、コンソールウィンドウの下部にあり、マイグレーション用に選択されたオブジェクトを表示します。

[マイグレーションキュー]パネルでは、次のアイコンでマイグレーションを変更することもできます。

上へ移動

選択したオブジェクトをキュー内で1ライン上へ移動します。

下へ移動

選択したオブジェクトをキュー内で1ライン下へ移動します。

選択した項目をクリアする

選択したオブジェクトをキューから削除します。オブジェクトが移行されていない場合、オブジェクトは、[宛先のZCMゾーン]パネルからも削除されます。