A.2 ZENworks Reporting Serverのトラブルシューティング戦略

このセクションでは、ZENworks Reporting Serverの使用時に発生する可能性がある問題の解決策を示します。

ZENworks Reporting Serverインストールが、Oracleデータベースを使用している64ビットWindowsデバイスで失敗する

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
考えられる原因: ZENworks Configuration Managementに指定されているインストールパスに括弧が含まれている可能性があります。
アクション1: 同じプライマリサーバ上にZENworks Reporting Serverをインストールする場合:

  1. ZENworks Configuration Managementをプライマリサーバからアンインストールします。

  2. ZENworks Configuration Managementを、パス名に括弧が含まれないカスタマイズした場所にインストールします。詳細については、「インストール情報」(『ZENworks 11 SP2インストールガイド』)を参照してください。

アクション2: 別のプライマリサーバ上にZENworks Reporting Serverをインストールする場合:

  1. 新しいサーバ上に、ZENworks Configuration Managementを、パス名に括弧が含まれないカスタマイズした場所にインストールします。詳細については、「インストール情報」(『ZENworks 11 SP2インストールガイド』)を参照してください。

  2. ZENworks Reporting Serverをインストールします。

ZENworks Reporting Serverサービスのデバッグログを有効にする方法

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
アクション: ログを有効にするには、Novell Support KnowledgebaseのTID 3418069を参照してください。

BusinessObjects Enterpriseログファイルの場所

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
アクション: ZENworks Reporting Serverインストールのログファイルは、次の場所にあります。

Windowsの場合:

%zenworks_home%\share\boe\Business Objects Enterprise 120\logging\BOEInstall_0.log

Linuxの場合:

/opt/novell/zenworks/share/boe/bobje/logging/install_timestamp.log

ZENworks Reporting Serverトレースファイルは、次の場所にあります。

Windowsの場合:

%zenworks_home%\share\boe\Business Objects Enterprise 120\logging

Linuxの場合:

/opt/novell/zenworks/share/boe/bobje/logging/

ZENworks Reporting Serverのログファイルの場所

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
アクション: ZENworks Reporting ServerをGUI (グラフィカルユーザインタフェース)インストーラ経由でインストールした場合、インストールログは次の場所にあります。

  • Windowsの場合:

    • %zenworks_home%\logs\ZENworks Reporting Server_date time.log.xml

    • %zenworks_home%\logs\wdeploy-date-time.log

    • %zenworks_home%\logs\ZENworks_Reporting_Install_CheckOracleClient_dd_MMM_yyyy_HH-mm-ss.log

  • Linuxの場合:

    • /var/opt/novell/log/zenworks/ZENworks Reporting Server__date time.log.xml

    • /var/opt/novell/log/zenworks/wdeploy-date-time.log

    • %zenworks_home%\logs\ZENworks_Reporting_Install_CheckOracleClient_dd_MMM_yyyy_HH-mm-ss.log

ホストマシンにその仮想マシンのCD-ROMとしてマウントされたZCM_REPORTING_10.x.0.isoファイルを使用した場合、レポーティングサーバの仮想マシンへのインストールが失敗する

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
アクション1: ZCM_REPORTING_10.x.0.isoファイルを仮想マシンのディレクトリに展開し、そのディレクトリからZENworks Reporting Serverのインストールを実行します。
アクション2: ZCM_REPORTING_10.x.0.isoファイルをDVDにコピーし、これを使用してZENworks Reporting Serverを仮想マシン上にインストールします。

ZENworks Reporting Serverを削除した後も、ZENworks Reporting Serverを削除できないというメッセージが表示される

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
アクション: このエラーメッセージは無視してください。［完了］をクリックして、［アンインストールが完了しました］ウィンドウを閉じます。

ZENworks Reporting Serverのアンインストールプロセスが失敗したというメッセージが、ZENworks Reporting Serverのアンインストール中に表示される

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
説明: これは正しくないメッセージで、Novell ZENworks Loaderサービスをアンインストールプロセスの終了時に再起動できなかった場合に、アンインストールプロセス中に表示されます。

また、ZENworks Reporting Serverアンインストールログファイルとサービスメッセージログファイルに、それぞれ次のメッセージが記録されます。

  • “[ERROR] [8/10/09 1:10:00 PM] [] [UNINSTALL] [ZRS Uninstall Failed with exceptioncom.novell.zenworks.configure.ConfigureExce ption: 2]([エラー] [8/10/09 1:10:00 PM] [] [アンインストール] [ZRS アンインストールがexceptioncom.novell.zenworks.configure.ConfigureExce ption: 2で失敗しました)”

  • “Failed to send RPC command to the zenloader process: settings.refresh”(zenloaderプロセス:settings.refreshへのRPCコマンドの送信に失敗しました)

アクション: Novell ZENworks Loaderサービスを手動で再起動します。

Windowsで、同じデバイスで別のインストールが実行されている場合、レポーティングサーバのアンインストールに失敗することがある

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
説明: %ZENWORKS_HOME%\logs\zrsuninstall.logファイルに次のメッセージが記録されます。 
ERROR_INSTALL_ALREADY_RUNNING
アクション: 次の操作を実行してください:

  1. Windowsのタスクマネージャを開き、msiexec.exeおよびsetup.exeのすべてのインスタンスを停止します。

  2. ZENworks Reporting Serverをアンインストールします。

ZENworksデータベースがMS SQL Serverデータベースで、認証モードがWindows認証の場合、レポーティングがプライマリサーバで動作しない

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
説明: レポートの実行中に次のエラーが表示されることがあります。

Windowsの場合: 

A database error occurred. The database error text is:
[DataDirect][ODBC SQL Server Driver][SQL Server] Login failed for user zcm-db-user@company.com

Linuxの場合: 

A database error occurred. The database error text is:
[DataDirect][ODBC SQL Server Driver][SQL Server]Login failed for user zcm-db-user@company.com
アクション: 次の操作を実行してください:

Windowsの場合:

  1. ZENworksサービスを停止します。

  2. 32ビットのsqljdbc_auth.dllファイルをMicrosoftダウンロードサイトからダウンロードします。

    • 32ビットシステムの場合、このファイルをc:\windows\system32フォルダにコピーします。

    • 64ビットシステムの場合、このファイルをc:\windows\system32およびzenworks_home/binフォルダにコピーします。

  3. 読み込み許可(%ZENWORKS_HOME%/conf/securityディレクトリ)と、フル制御の許可(%ZENWORKS_HOME%/share/boeディレクトリ)を、ZENworks Configuration ManagementデータベースをホストするWindowsサーバのドメインユーザアカウントに付与します。非ドメインユーザの場合、ZENworks Configuration Management ServerデータベースとZENworks Reporting Serverで、ユーザ名とパスワードが同一でなければなりません。非ドメインユーザにも、読み込みとフル制御の許可を与える必要があります。

  4. ZENworksサーバでZENworks Reporting Serverサービスのプロパティを編集します。

    1. デスクトップの［スタート］メニューから、［すべてのプログラム］>［ZENworks Reporting Server］>［ZENworks Reporting Server］>［Central Configuration Manager］の順にクリックします。

      ［Central Configuration Manager］ウィンドウが表示されます。

    2. ［Server Intelligence Agent (ZENReporting)］を右クリックして、［中止］をクリックします。

    3. ［Server Intelligence Agent (ZENReporting)］を右クリックして、［プロパティ］をクリックします。

      ［Server Intelligence Agent (ZENreporting)のプロパティ］ウィンドウが表示されます。

    4. ［ログオン］パネルで［システムアカウント］を選択解除し、ZENworks Configuration ManagementデータベースをホストするWindowsサーバのドメインアカウントのユーザ名とパスワードを指定します。

    5. ［OK］をクリックします。

    6. ［Server Intelligence Agent (ZENReporting)］を右クリックして、［開始］をクリックします。

  5. Tomcatサービスを再起動します。

  6. ZENworksサービスを再起動します。

    詳細については、Novell Support KnowledgebaseでTID 7009390を参照してください。

Linuxの場合:

  1. MS SQL Serverが混合モードで機能するように設定します。

  2. MS SQLで、ZENworksデータベースへのフル権限を持つローカルデータベースアカウントを作成します。

  3. ZENworks Reporting Serverで、dmaccounts.propertiesファイルとdmamappings.propertiesファイルを変更します。Active Directoryのユーザ名とパスワードをステップ 2で作成したローカルデータベースのユーザ名とパスワードに置き換えます。

  4. novell-zenworks-configure -c Startコマンドを使用して、サービスを再起動します。

  5. ZENworksコントロールセンターにアクセスし、ZENworksコントロールセンターが機能しているかどうかを確認します。

  6. novell-zenworks-configure -c UpdateBOEコマンドを使用して、更新された設定ファイルを使用するようにBusinessObjects Enterpriseを更新します。

  7. ZENworks Reporting ServerのレポートがZENworks Control Centerで現在、実行中であることを確認します。

Windows Server 2008 R2デバイス上でのZENworks Reporting Serverインストールが失敗する

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
説明: IP HelperサービスがWindows Server 2008 R2デバイス上で実行されている場合、ZENworks Reporting Serverのインストールが失敗します。
アクション: IP Helperサービスを無効にします。

  1. ［スタート］>［設定］>［コントロールパネル］>［管理ツール］>［サービス］の順にクリックします。

  2. ［IP Helper］を右クリックして、［プロパティ］を選択します。

  3. ［中止］を選択してサービスを中止します。

  4. ［スタートアップの種類］ドロップダウンリストで、［無効］を選択します。

  5. ［適用］をクリックします。

  6. ZENworks Reporting Serverをインストールします。

    ZENworks Reporting Serverのインストールの詳細については、『ZENworks Reporting Serverインストールガイド』を参照してください。

RHELサーバにZENworks Reporting Serverをインストールすると、「Business Objectデーモンが見つかりません」というエラーで失敗する

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
説明: ZENworks 11 SP2 Reporting ServerをRHELサーバにインストールすると、インストールに失敗し、「Business Objectデーモンが見つかりません」というエラーメッセージが表示されます。
アクション: インストールの前の段階で、/etc/hostsファイルに、マシンの設定されたIPアドレスおよびホスト名エントリを、ファイルの冒頭、ローカルホストIPアドレスおよびホスト名エントリの前に入力します。

ZENworks Configuration Management 10 SP3からZENworks 11 SP2にアップグレードした後、WindowsサーバにZENworks Reporting Serverをインストールすることができない

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
説明: ZENworks Reporting Server 10 SP3をアンインストールし、WindowsサーバをZENworks 11 SP2にアップグレードすると、Central Management Serverでエラーが発生するため、ZENworks Reporting Serverのアップグレードを続けることができません。
アクション: ZENworks Reporting Server 10 SP3をアンインストールした後、およびサーバをZENworks 11 SP2にアップグレードする前に、次の手順を実行します。

  1. ZENWORKS_HOME/shareディレクトリ内のboeフォルダが削除されていることを確認します。

  2. レジストリの詳細をバックアップします。

  3. BusinessObjects Enterprise (BOE)レジストリエントリを削除します。

  4. BOE TomcatとBOE MYSQLサービスを確認します。サービスが存在する場合は、次のコマンドを使用してサービスを削除します。

    • sc delete BOE120Tomcat

    • sc delete BOE120MySQL

ZENworks Reporting Server Infoviewでタスクを実行できない

ソース: ZENworks 11SP2、ZENworks Reporting Server。
説明: マルチホームのマシンでは、ZENworks Reporting Server Infoviewでタスクを実行できません。
考えられる理由: マシンが複数のネットワークインタフェースカード(NIC)で構成されている場合は、BusinessObjects Enterprise (BOE) Central Management Serverが誤ったネットワークインタフェースに自動的にバインドされる可能性があります。
アクション: ZENworks Reporting Server Infoviewでタスクを実行するには、次の手順を実行します。

  1. NICの1つをネットワークバインディング順序の最初に移動します。

    1. ［ネットワーク接続］ウィンドウを開きます。

    2. <Alt>キーを押して、［Advanced (詳細)］メニューを表示します。

    3. ［Advanced (詳細)］>［ Advanced Settings (詳細設定)］の順にクリックします。

    4. ［Adapters and Bindings (アダプタとバインド)］タブをクリックします。

    5. ［接続］ウィンドウで、バインディング順序の一番目になる必要があるネットワーク接続を選択します。

    6. 上矢印および下矢印をクリックして、選択したネットワーク接続をリストの一番上に移動します。

  2. ホストファイルを開き、IPアドレスとホスト名にエントリを追加します。

    ホストファイルは、WindowsマシンではC:\Windows\sytem32\drivers\etc\hostsディレクトリにあり、Linuxマシンではetc/hostsディレクトリにあります。

  3. マシンを再起動します。

ZENworks Reporting Serverのアンインストーラがハングする

ソース: ZENworks 11 SP2: ZENworks Reporting Server
説明: ZENworks Reporting Serverをアンインストールしているときに、アンインストールウィザードがハングするか、アンインストールプロセスに通常より多くの時間を要します。ZENworks Reporting Serverのアンインストーラがアンインストールプロセスを完了するには、通常、45分から1時間前後かかります。ZENworks Reporting Serverのアンインストールに通常より多くの時間がかかる場合は、ZENworks Reporting Serverが正しくアンインストールされない可能性が高くなります。
アクション: 次の手順を実行します。

  1. 次のことをチェックし、ZENworks Reporting Serverのアンインストールが完了したことを確認します。

    • boeフォルダが、Linuxでは/opt/novell/zenworks/shareフォルダに存在しない。Windowsでは<ZENWORKS_HOME>/shareフォルダに存在しない。

    • ZRSuninstall.logファイルに、Uninstallation Completed Successfully (アンインストールは正常に完了しました)メッセージが表示されている。

    • No ZENworks Reporting Server configured in the Management Zone (ZENworks Reporting Serverが管理ゾーンで設定されていない)というメッセージが、ZENworksコントロールセンターの［レポート］ページに表示されている。

  2. ステップ 1にリストされた項目に基づいてZENworks Reporting Serverがアンインストールされていることを確認する場合、ZENworks Reporting Serverのアンインストールウィザードをキャンセルしてプロセスを終了します。ZENworks Reporting Serverがアンインストールされなかった場合は、手動でアンインストールします。

    詳細については、TID 7009407を参照してください。