3.0 サテライト要件

サテライトは、認証、情報収集、コンテンツ配布、イメージングなど、ZENworksプライマリサーバが通常実行する役割の一部を実行できる管理対象デバイスです。サテライトには任意の管理対象Windowsデバイス、Macintoshデバイス、またはLinuxデバイス(サーバまたはワークステーション)を使用できますが、プライマリサーバは使用できません。

詳細情報については、次のセクションを参照してください。

3.1 サテライトの役割を実行するWindowsデバイス

通常の機能のほか、Windowsデバイスをサテライトとして使用できます。これらの管理対象デバイスをサテライトとして使用する場合は、これらのデバイスがサテライト機能を実行できることを確認してください。

サテライトの役割を実行するWindowsデバイスは、セクション 2.1, Windows管理対象デバイスの要件のリストに表示されたWindows管理対象デバイスの最小要件を満たす必要がありますが、次の例外があります。

  • Windows Embeded XPは、サテライトデバイスとしてサポートされたワークステーションオペレーティングシステムではありません。

  • サテライトデバイスでは、TCPおよびUDPポートを余分に開く必要があります。

次のテーブルは、サテライトデバイスで追加で開く必要があるTCPおよびUDPポートを示します。

表 5 サテライトの役割を実行する管理対象デバイスで必要な追加ポート

項目

要件

追加の詳細

ファイアウォール設定: TCPポート

80

AdminStudio Zenworks Editionの使用を予定している場合、プライマリサーバでポート80を使用する必要があります。

 

443

ポート443はCASA認証に使用されます。このポートを開くことで、ZENworks 11 SP2はファイアウォール外部のデバイスを管理できるようになります。このポートでZENworksサーバと管理対象デバイス上のZENworksエージェント間の通信を常に許可するように、ネットワークを設定することをお勧めします。

998

プレブートサーバで使用(novell-pbserv)。

プレブートサーバ(novell-pbserv)はZENworks Configuration Managemetでのみ使用されます。

ファイアウォール設定: UDPポート

67

プロキシDHCPがDHCPサーバと同じデバイスで実行していない場合に使用します。

 

69

イメージングTFTPで使用されますが、各PXEデバイスにランダムなUDPポートを開くため、ファイアウォールを越えては機能しません。

イメージングTFTPはZENworks Configuration Managementでのみ使用されます。

 

997

イメージングサーバがマルチキャストに使用します。

イメージングサーバはZENworks Configuration Managementでのみ使用されます。

 

4011

プロキシDHCPがDHCPサーバと同じデバイスで実行している場合に使用します。ファイアウォールは、Proxy DHCP Serviceへのブロードキャストトラフィックを許可するように設定する必要があります。

 

13331

zmgprebootポリシーで使用されますが、各PXEデバイスにランダムなUDPポートを開くため、ファイアウォールを越えては機能しません。

zmgprebootポリシーはZENworks Configuration Managementでのみ使用されます。

3.2 サテライトの役割を実行するLinuxデバイス

サテライトの役割を実行するLinuxデバイスは、セクション 2.2, Linux管理対象デバイスの要件のリストに表示されたLinux管理対象デバイスの最小要件を満たす必要があります。

次のテーブルは、サテライトデバイスで追加で開く必要があるTCPおよびUDPポートを示します。

表 6 サテライトの役割を実行するLinuxデバイスの要件

項目

要件

追加の詳細

TCPポート

80

80はTomcatの非セキュアポート用です。

サーバがポート80および443でApacheなどの他のサービスを実行している場合、またはOES2によって使用されている場合、インストールプログラムでは使用する新しいポートを指定するよう求められます。

 

998

プレブートサーバで使用(novell-pbserv)。

プレブートサーバ(novell-pbserv)はZENworks Configuration Managemetでのみ使用されます。

 

7628

Adaptive Agentで使用されます。

 

8005

Tomcatでシャットダウン要求のリスンに使用されます。これはローカルポートで、リモートでアクセスできません。

 

8009

Tomcat AJPコネクタで使用されます。

UDPポート

67

プロキシDHCPがDHCPサーバと同じデバイスで実行していない場合に使用します。

 

69

イメージングTFTPで使用されますが、各PXEデバイスにランダムなUDPポートを開くため、ファイアウォールを越えては機能しません。

イメージングTFTPはZENworks Configuration Managementでのみ使用されます。

 

997

イメージングサーバがマルチキャストに使用します。

イメージングサーバはZENworks Configuration Managementでのみ使用されます。

 

4011

プロキシDHCPがDHCPサーバと同じデバイスで実行している場合に使用します。ファイアウォールは、Proxy DHCP Serviceへのブロードキャストトラフィックを許可するように設定する必要があります。

 

13331

zmgprebootポリシーで使用されますが、各PXEデバイスにランダムなUDPポートを開くため、ファイアウォールを越えては機能しません。

zmgprebootポリシーはZENworks Configuration Managementでのみ使用されます。

3.3 サテライトの役割を実行するMacintoshデバイス

サテライトの役割を実行するMacintoshデバイスは、セクション 2.3, Macintosh管理対象デバイスの要件のリストに表示されたMacintosh管理対象デバイスの最小要件を満たす必要があります。

次のテーブルは、サテライトデバイスで追加で開く必要があるTCPポートを示します。

表 7 サテライトの役割を実行するMacintoshデバイスの要件

項目

要件

追加の詳細

TCPポート

80

80はHTTPの非セキュアポート用です。

 

7628

Adaptive Agentで使用されます。

サテライトを使用したイメージング

サテライトを使用してイメージングを行う場合、イメージング保守モードプロンプトでimgコマンドを使用するか、Novell ZENworks Imaging Engineメニューを使用することで、一部のイメージング操作を実行できます。-session (マルチキャストイメージセット)モードコマンドは、あるデバイスのイメージを作成して、そのイメージを、1度の操作で、ネットワークを介して他の複数のデバイスに同時に復元する場合に使用します。Imaging Engineコマンドの使用要件の詳細については、『ZENworks 11 SP2プレブートサービスおよびイメージングリファレンス』のZENworks Imaging Engineのコマンドを参照してください。