D.1 インストールのトラブルシューティング

このセクションでは、ZENworks 11 SP4のインストール時に発生する可能性がある問題の解決方法について説明します。

Linuxデバイスのルートディレクトリからインストールすると、自己署名証明書の作成に失敗する

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
アクション: Linuxデバイスで、ZENworks 11 SP4インストールのISOイメージをダウンロードして、すべてのユーザが読み込みと実行の権限を持つ一時的な場所にコピーします。

ZENworksサーバのOracleデータベースへの設定が失敗する

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: NLS_CHARACTERSETパラメータがAL32UTF8に設定されず、NLS_NCHAR_CHARACTERSETパラメータがAL16UTF16に設定されず、次のエラーメッセージが表示されてデータベースインストールが失敗します。
Failed to run the sql script: localization-updater.sql,
message:Failed to execute the SQL command: insert into
zLocalizedMessage(messageid,lang,messagestr)
values('POLICYHANDLERS.EPE.INVALID_VALUE_FORMAT','fr','La stratégie {0} n''a
pas pu être appliquée du fait que la valeur de la variable "{1}" n''est pas
dans un format valide.'),
message:ORA-00600: internal error code, arguments: [ktfbbsearch-7], [8], [],
[], [], [], [], []
アクション: NLS_CHARACTERSETパラメータをAL32UTF8に、NLS_NCHAR_CHARACTERSETパラメータをAL16UTF16に設定します。

文字セットパラメータが推奨値で設定されていることを確認するには、データベースプロンプトで次のクエリを実行します。

select parameter, value from nls_database_parameters where parameter like '%CHARACTERSET%';

ZENworks 11 SP4 Configuration Managementインストールプログラムを実行するWindowsデバイスとのリモートデスクトップセッションを確立できない

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: リモートデスクトップ接続を使用してZENworks 11 SP4 Configuration Managementインストールプログラムが実行されているWindowsサーバと接続しようとすると、次のエラーメッセージでセッションが終了します。
The RDP protocol component "DATA ENCRYPTION" detected an error in the protocol stream and has disconnected the client. 
アクション: MicrosoftヘルプとサポートWebサイトを参照してください。

2つ目のサーバをインストールするとエラーメッセージが表示される

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: 管理ゾーンに2つ目のサーバをインストールすると、インストールの最後に、次のテキストが含まれたエラーメッセージが表示される場合があります。
... FatalInstallException Name is null

ただし、それ以外の点ではインストールは正しく完了している可能性があります。

このエラーは、プログラムがサーバを再設定する必要があると判断してしまったために、誤って表示されます。

アクション: インストールのログファイルを確認します。このエラーメッセージに関連するエラーがない場合は、無視して構いません。

Linuxへのインストールが失敗する

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
考えられる原因: ZENworks 11 SP4インストールISOイメージの抽出先へのディレクトリパスにスペースが含まれている場合は、 Linuxへのインストールが失敗する。
アクション: インストールISOイメージの抽出先ディレクトリへのパスにスペースが含まれていないことを確認します。

HotSpot仮想マシンによって検出されたエラーのために設定アクションが失敗する

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: Linuxデバイスに最初のプライマリサーバをインストール中であり、データベース設定プロセスの最後にエラーが発生し、続行するか、それともロールバックするかを選択するオプションが表示された場合は、/var/opt/novell/log/zenworks/ZENworks_Install_[date].log.xmlにあるログファイルを確認してください。次に指定されているエラーが表示された場合は、インストールを続行しても問題ありません。
ConfigureAction failed!:
select tableName, internalName, defaultValue from Adf where inUse =?#
An unexpected error has been detected by HotSpot Virtual Machine:
#SIGSEGV (0xb) at pc=0xb7f6e340, pid=11887, tid=2284317600
#
#Java VM: Java HotSpot(TM) Server VM (1.5.0_11-b03 mixed mode)
#Problematic frame:
#C [libpthread.so.0+0x7340] __pthread_mutex_lock+0x20
アクション: このエラーメッセージは無視してください。

ZENworks がインストールされているデバイス上でNovell Client 32からNetIdentityをインストールできない

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: ZENworks 11SP4がインストールされているデバイスに、Novell Client11付属のNetIdentityエージェントをインストールしようとすると、次のエラーメッセージが表示されてインストールが失敗します。
An incompatible version of Novell ZENworks Desktop Management Agent has been detected
考えられる原因: ZENworksのインストール前にNetIdentityエージェントがインストールされていない。
アクション: 次の操作を実行してください:
  1. ZENworks 11 SP4をアンインストールします。

    詳細については、『ZENworks 11 SP4アンインストールガイド』を参照してください。

  2. Novell Client32からNetIdentityエージェントをインストールします。

  3. ZENworks 11 SP4をインストールします。

    詳細については、セクション 9.0, WindowsへのZENworksプライマリサーバのインストールを参照してください。

外部Sybaseデータベースを使用してZENworksサーバを設定すると、ZENworks 11 SP4 Configuration Managementのインストールが失敗する

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: ZENworks 11 SP4のインストール時に、リモートOEM SybaseデータベースまたはリモートSybase SQL Anywhereデータベースのどちらかを使用してZENworksサーバを設定することを選択すると、インストールが失敗し、次のメッセージがインストールログに記録されます。
Caused by: com.mchange.v2.resourcepool.CannotAcquireResourceException: A ResourcePool could not acquire a resource from its primary factory or source.
考えられる原因: 指定した外部Sybaseデータベースのサーバ名が正しくない。
アクション: ZENworks 11 SP4 Configuration Managementのインストールウィザードを再起動して、正しい外部データベースサーバの詳細を指定します。

英語以外の言語を使用するプライマリサーバのWebブラウザで、ZENworks 11 SP4 Configuration Managementのインストールログを開くことができない

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: 英語以外の言語を使用し、ZENworks 11 SP4 Configuration Managementがインストールされているプライマリサーバで、Webブラウザを使用してインストールログを開くことができません。ただし、インストールログは、テキストエディタでなら開くことができます。

インストールログは、Linuxでは/var/opt/novell/log/zenworks/、Windowsではzenworks_installation_directory\novell\zenworks\logsにあります。

アクション: Webブラウザでインストールログ(.xml)を開く前に、すべてのインストールLogViewerファイルのエンコーディングを変更します。
  1. テキストエディタを使用して、次のLogViewerファイルの1つを開きます。これらのファイルは、Linuxでは/var/opt/novell/log/zenworks/logviewer、Windowsではzenworks_installation_directory\novell\zenworks\logs\logviewrにあります。

    • message.xsl

    • sarissa.js

    • zenworks_log.html

    • zenworks_log.js

    • zenworks_log.xsl

    • zenworks_log_text.xsl

  2. ファイル]>[名前を付けて保存]の順にクリックします。

    [名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。

  3. エンコーディング]リストで、[UTF-8]を選択してから、[保存]をクリックします。

    ファイル名とファイルの種類は変更しないでください。

  4. 残りのLogViewerファイルに関して、ステップ 1からステップ 3までの手順を繰り返します。

.NET 3.5 SP1をWindows Server 2008にインストールできない

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: Windows Server 2008への.NET 3.5 SP1のインストールが失敗し、次のエラーメッセージが表示されます。
Microsoft .NET Framework 2.0SP1 (x64) (CBS): [2] Error: Installation failed for component Microsoft .NET Framework 2.0SP1 (x64) (CBS). MSI returned error code 1058
考えられる原因: このデバイスで Windows Updateサービスが有効になっていない。
アクション: デバイスの Windows Updateサービスを有効にします。
  1. Windowsデスクトップの[スタート]メニューで、[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックします。

  2. 管理ツール]>[サービス]の順にダブルクリックします。

  3. Windows Updateサービス]をダブルクリックします。

    [Windows Updateサービスのプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  4. 全般]タブで、[スタートアップの種類]リストから、次のオプションの1つを選択します。

    • 手動

    • 自動

    • 自動(遅延開始)

  5. 開始]をクリックし、サービスを開始します。

  6. OK]をクリックします。

McAfeeで完全に保護されたデバイスにZENworks Adaptive Agentをインストールできない

原因: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: McAfeeで完全に保護されたデバイスにZENworks Adaptive Agentをインストールしようとすると、アンチウイルスソフトウェアのせいで、WindowsとProgram Filesで新規実行可能ファイルを作成できません。
考えられる原因: デバイスがMcAfee VirusScanで保護されているので、アプリケーションのインストールが許可されない。
アクション: McAfeeソフトウェアがインストールされているデバイスで、次の手順を実行します。
  1. スタート]>[すべてのプログラム]>[McAfee]>[ウイルススキャンコンソール]の順にクリックします。

  2. アクセス保護]をダブルクリックします。

  3. [アクセス保護のプロパティ]ダイアログボックスで、次の手順を実行します。

    1. [カテゴリ]パネルで、[共通の最大保護]をクリックします。

    2. ブロック ]列で、すべてのルールを選択解除します。

    3. OK]をクリックします。

  4. ZENworks Adaptive Agentをインストールします。

    詳細については、「ZENworks Adaptive Agentの展開」(『ZENworks 11 SP4検出、展開、およびリタイアリファレンス』)を参照してください。

ZENworks関連のファイルは、ZENworks Adaptive Agentのインストール中に悪意のあるソフトウェアとして報告されることがある

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: ZENworks Adaptive Agentのインストール時に、ウィルス対策ソフトウェアによっていくつかのZENworks関連ファイルが悪意のあるソフトウェアとして報告される場合があります。その結果、インストールが突然停止します。
アクション: ZENworks Adaptive Agentをインストールする管理対象デバイスで次の操作を行います。
  1. 管理対象デバイスにインストールされているウィルス対策ソフトウェアの除外リストに、手動でSystem_drive:\windows\novell\zenworks を追加します。

  2. ZENworks Adaptive Agentをインストールします。

ターミナルサーバへのZENworks Adaptive Agentのインストールがハングする

原因: ZENworks 11 SP4、インストール
考えられる原因: ターミナルサーバのデフォルトモードが「実行」なので、ターミナルサーバへのZENworks Adaptive Agentのインストールがハングする。
アクション: ターミナルサーバのモードを「インストール」に変更します。
  1. コマンドプロンプトから次のように実行します。

    1. モードを変更するには、次のコマンドを実行します。

      change user /install

    2. exit」と入力して、<ENTER>を押します。

  2. ZENworks Adaptive Agentをインストールします。

    詳細については、「ZENworks Adaptive Agentの展開」(『ZENworks 11 SP4検出、展開、およびリタイアリファレンス』)を参照してください。

RHELデバイスへのZENworks 11 SP4のインストールが失敗することがある

ソース: ZENworks 11 SP4
説明: RHELデバイスへのZENworks 11 SP4のインストールが失敗し、ロールバックが求められることがあります。インストールログファイルに、次のメッセージが記載されます。
RPM returned 1: warning: /opt/novell/zenworks/install/downloads/rpm/novell-zenworks-jre-links-1.7.0_3-1.noarch.rpm: Header V3 DSA signature: NOKEY, key ID 7e2e3b05
Failed dependencies: jre >= 1.7 is needed by novell-zenworks-jre-links-1.7.0_3-1.noarch 
アクション: 次の作業を実行します。
  1. ZENworks 11 SP4のインストールをロールバックします。

  2. 次のコマンドをターミナルで実行することにより、JREを手動インストールします。

    rpm -ivh <BUILD_ROOT>/Common/rpm/jre-<VERSION>.rpm

  3. ZENworks 11 SP4をインストールします。詳細については、プライマリサーバソフトウェアのインストールを参照してください。

Windows XPで、リモートデスクトップ接続経由でZENworks Adaptive Agentとリモート管理コンポーネントをインストールするとハングする

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: 管理対象デバイスにリモートデスクトップ接続(RDP)を使用してリモート接続し、ZENworks Adaptive Agentをインストールすると、インストールがハングします。
アクション: 問題を修復するには、MicrosoftサポートWebサイトからパッチをダウンロードし、管理対象デバイスにインストールしてから、ZENworks Adaptive Agentをインストールします。

LinuxサーバでZENworksのインストールが失敗する

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: ZENworksをLinuxサーバにインストールする場合、特定のRPMパッケージがあらかじめサーバにインストールされている必要があります。
アクション: Linuxサーバに必要なRPMパッケージをインストールします。

Microsoft SQLの名前付きインスタンスの使用時、ZENworksのインストールが続行しない

ソース: ZENworks 11 SP4、インストール
説明: Microsoft SQLの名前付きインスタンスの使用時、[データベース]パネルで正しい情報を指定してもインストールウィザードが続行しません。これは、マシンのNICカードでチェックサムオフロードが有効になっている場合に発生します。
アクション: NICカードで、チェックサムオフロードが無効になっていることを確認します。詳細については、SLES、RHEL、またはVMwareの該当するマニュアルを参照してください。