ここまでの節で説明された手順に従い作成したベースイメージまたはアドオンイメージは、Image Explorerユーティリティを使用してカスタマイズできます。具体的には、次の操作を実行できます。
イメージの圧縮: イメージングプロセスでイメージを圧縮していない場合、イメージを元のファイルサイズから40〜60%まで圧縮できます。これは以前のバージョンのDesktop Managementで作成されたイメージでも可能です。圧縮には3つのオプションがあります。[スピード重視]を指定すると、かかる時間は最小限で済みますが、作成される圧縮イメージファイルのサイズは最も大きくなります。[Optimize for Space(容量重視)]を指定すると、作成されるイメージファイルのサイズは最も小さくなりますが、かなりの時間がかかる場合があります。[バランス]を指定すると、圧縮時間とイメージファイルのサイズのバランスが取られます。イメージ作成時のデフォルトはこのオプションです。
(デフォルトの[バランス]ではなく、ConsoleOneでワークステーションオブジェクトの[ZENworksイメージングの設定]プロパティページのオプションを使用して、別の圧縮オプションを指定することもできます)。
Desktop Managementには、次の圧縮方法が用意されています。
圧縮: Image Explorerで現在開いているイメージファイルを圧縮する場合は、このオプションを使用します。詳細については、開いているイメージの圧縮を参照してください。
QuickCompress : ファイルがImage Explorerに完全にロードされるのを待たずにイメージファイルを圧縮する場合は、このオプションを使用します。詳細については、ファイルがImage Explorerにすべてロードされる前のイメージの圧縮を参照してください。
イメージの分割: イメージ全体を複数のCDまたはDVDに分散できるように、複数のファイルに分割するワークステーションイメージファイルを指定できます。ワークステーションイメージの分割は、接続解除された環境でイメージを適用または復元する場合に役立ちます。詳細については、ワークステーションイメージの分割を参照してください。
イメージ内のパーティションのサイズ変更: ワークステーション(ベース)イメージの場合、[元のサイズ]テキストボックスで値を編集することによって、イメージが復元されるときにイメージングエンジンが作成するパーティションのサイズを変更できます。詳細については、イメージのパーティションのサイズ調整を参照してください。
削除されたファイルのパージ: 除外済みまたは非表示のファイルとフォルダを、開いているイメージから完全に削除することができます。ファイルが不要になった場合は、この作業によってイメージ内の空き容量を増やすことができます。詳細については、開いているイメージからのファイルまたはフォルダの除外を参照してください。
イメージからの個々のファイルとフォルダの除外: この作業を実行すると、特定のファイルまたはフォルダ形式を除外するための10あるfilesets(バリアント)のどれを使用するかを指定することにより、イメージのバリアントを作成します。バリアントは、同じイメージアーカイブの内部属性としてのみ存在します。詳細については、開いているイメージからの削除を設定したファイルおよびフォルダのパージを参照してください。
重要: ベースイメージからBPBファイルを除外しないでください。このファイルを除外すると、ワークステーションがイメージの受信後に新しいオペレーティングシステムをブートできなくなります。
イメージへのファイルとフォルダの追加: デフォルトでは、追加したファイルやフォルダはすべてのバリアントに追加されます。すべてのバリアントに追加したくない場合は、1つまたは複数のバリアントから対象のファイルやフォルダを明示的に除外する必要があります。詳細については、開いているイメージへのファイルまたはフォルダの追加を参照してください。
Windowsレジストリ(.reg)ファイルの追加: イメージングエージェントがワークステーションにインストールされている場合、追加される.regファイルに含まれているレジストリ設定は、イメージが適用され、対象ワークステーションでWindowsが再起動されてから適用されます。
他のファイルやフォルダを追加する場合と同様に、.regファイルも1つまたは複数のバリアントから明示的に除外しない限り、イメージのすべてのバリアントに追加されます。詳細については、開いているイメージ決定後に適用される特定のWindowsレジストリ設定の追加を参照してください。
Image Explorerの起動方法については、Image Explorer (imgexp.exe) を参照してください。