WindowsワークステーションがNovell eDirectoryにワークステーションオブジェクトとして登録されていない場合に、このワークステーションをイメージング方法から自動イメージングモードで起動すると、接続先のイメージングサーバによってeDirectoryのイメージングサービスポリシーがチェックされ、ワークステーションに適用するイメージが決定されます。
ポリシーで指定されているベースイメージが、イメージングエンジンから報告されている現在ワークステーション上にあるベースイメージと同じであれば、イメージングサーバはワークステーションに適用する新しいイメージを送信しません。ただし、ベースイメージの強制的な再適用がポリシーに指定されている場合は送信が実行されます。ベースイメージの強制的な適用がポリシーに指定されている場合、または現在ワークステーション上にあるベースイメージがポリシーの指定するベースイメージとは異なる場合は、イメージングサーバがポリシーに指定されている新しいベースイメージとアドオンイメージを送信し、イメージングエンジンがこれらのイメージをワークステーションに適用します。
警告: ワークステーションにベースイメージなしのアドオンイメージだけを送信するイメージングサーバポリシーを設定すると、ワークステーションではアドオンイメージを受信しても、再起動してイメージを再度適用するという、再起動とイメージングのサイクルを繰り返すようになります。
ワークステーションのイメージセーフ領域からデータが失われているという情報がイメージングエンジンからイメージングサーバに送られると、イメージングサーバは不足しているデータをイメージングサーバポリシーから取得してイメージングエンジンに送信し、イメージングエンジンはこのデータをイメージセーフ領域に保存します。
1つまたは複数のイメージングサーバのイメージングサーバポリシーを定義するには
ポリシーで使用できる複数のワークステーションイメージを準備します。詳細については、イメージの作成および復元を参照してください。
対象のイメージングサーバに対するポリシーを保持するサーバパッケージがまだ作成されていない場合は、ポリシーパッケージの作成の手順に従って作成します。
サーバパッケージを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
イメージングサーバポリシーを有効にし、[プロパティ]をクリックして[ルール]ページを表示します。
![イメージングサーバポリシーのプロパティの[ルール]ページ。](../graphics/imaging_server_what.gif)
[追加]をクリックし、[新規イメージ選択ルール]ダイアログボックスを表示します。
![[新規イメージ選択ルール]ダイアログボックス。](../graphics/new_image_selection_rule.gif)
[使用するイメージ]フィールドの横の参照ボタンをクリックして、ワークステーションイメージオブジェクトを選択し(詳細については、ワークステーションイメージオブジェクトの作成を参照)、ドロップダウンフィールドと演算子を使用して、選択したイメージの使用条件を指定します(詳細については[ヘルプ]をクリック)。次に[OK]をクリックします。
必要に応じてここまでの手順を繰り返し、対象のイメージングサーバがサービスを提供するすべてのワークステーションにルールが適用されるようにします。
イメージングサーバでは、自動イメージング操作の実行中にこれらのルールを使用して、ワークステーションに適用するイメージを決定します。ルールに指定されたさまざまなハードウェア構成データは、ワークステーションイメージングエンジンによってワークステーション上で検出された実際のハードウェア構成データと比較されます。特定のワークステーションでこのデータを表示するには、イメージングブートディスクを使用して手動モードでワークステーションをブートし、img infoコマンドを実行するか、「img」と入力してメニューから[情報]を選択します。
イメージ作成対象の未登録のワークステーションにのみ適用するルールは注意して選択してください。注意して選択しないと、イメージが意図しない別のワークステーションに配布されてしまうことがあります。
(省略可能)ポリシーで指定されているベースイメージが現在ワークステーション上にあるベースイメージと同じでも、ポリシーに指定されているベースイメージをイメージングサーバが強制的に適用するようにする場合は、[ルール]ページの下部にある[Force Down a ZENworks Base Image to a Machine(ZENworksベースイメージを強制的にマシンに適用する)]チェックボックスを選択します。
警告: ベースイメージを強制的に適用すると、ベースイメージがワークステーションに最後に適用された後で追加されたデータはすべて破棄されるため、このオプションの使用には注意が必要です。再起動時に毎回ワークステーションのイメージを適用し直す研究室のような環境は別として、ほとんどの場合、このオプションはすべてのワークステーションではなく、特定のワークステーションのイメージを作成するときにだけ使用します。このオプションを一時的な処置として使用する場合は、そのイメージング処理が終了したら、忘れずにオプションの選択を解除してください。
(条件付き)起動前サービスを使用していて、以前はデスクトップ管理ワークステーションイメージング(Linux)パーティションからワークステーションをブートしていた場合は、[イメージングパーティション]プロパティページでデスクトップ管理イメージングパーティションを無効にできます([Work To Do]の横の下向き矢印をクリックして[イメージングパーティション]をクリックし、[ZENworksイメージングパーティションがある場合は無効化する]チェックボックスを選択)。このオプションを使用するとパーティションは無効になりますが、削除されるわけではありません。
(省略可能)PXE対応ワークステーションをブートするときに表示されるPXEメニューの可用性を指定する場合は、[PXE設定]タブをクリックしてオプションを選択します。詳細については、[ヘルプ]をクリックしてください。
起動前サービスの使用時に、定義済みのデフォルトイメージではなく別のイメージを使用する場合は、そのイメージのファイルおよびパス名を指定します。
[イメージセーフデータ]タブで、[IP設定]ページ、[Windowsネットワーク]ページ、および[DNS設定]ページに情報を入力します。
これらのページによって、対象のイメージングサーバがサービスを提供する各ワークステーション上にはない可能性があるイメージセーフデータの値が提供されます。各ページの詳細については、[ヘルプ]をクリックしてください。
[OK]をクリックしてポリシーを保存します。
サーバパッケージのプロパティで、[関連付け]タブをクリックして、コンテナや対象となる一連のイメージングサーバを表すサーバオブジェクトを追加し、[OK]をクリックします。
イメージング操作を要求するクライアントが、自動イメージングモードでブートされた未登録のワークステーションである場合を除き、関連付けられたイメージングサーバによって実際にポリシーがチェックされるわけではありません。