Application Windowの起動時には次のコマンドラインスイッチを使用できます。
Application Windowは、ワークステーションのc:\program files\novell\zenworksディレクトリにあるnalwin.exeファイルまたはnalwin32.exeファイル、またはZENworks Desktop Management Serverのsys:\publicディレクトリにあるnal.exeファイルを使用して起動できます。次に説明するスイッチは、3つのファイルすべてで機能します。
重要: コマンドラインスイッチを使ってアプリケーションを配布(/a)、アンインストール(/l)、または検証(/v)する場合、アプリケーションがワークステーションに関連付けられている場合でも、Application Launcherはその処理をワークステーション空間ではなくユーザ空間で実行します。そのため、ログインユーザは、アプリケーションを配布、アンインストール、または検証するために必要なeDirectory権限およびファイルシステム権限を持っている必要があります。
| スイッチ | Description |
|---|---|
: 例: |
最初のスプラッシュスクリーンをスキップします。 |
/a="tree:.app_object_dn" 例: |
指定されたアプリケーションオブジェクトを配布および起動します。この処理は、そのアプリケーションがユーザまたはワークステーションに関連付けられているかどうかに関わらず、ユーザがそのアプリケーションを配布および起動するために必要なファイルシステム権限と、アプリケーションオブジェクトのプロパティの読み取り権限を持っていれば実行されます。 指定されたアプリケーションを配布および起動した後も、Application Launcherは終了せず、ユーザまたはワークステーションに関連付けられたアプリケーションをApplication Windowに表示します。これを避けるには、/fスイッチを使ってeDirectoryから関連アプリケーションを読み込まないようにするか、/hスイッチを使ってApplication Windowを非表示にします。 Treeは、アプリケーションオブジェクトが存在するeDirectoryツリーです。ツリー名を指定しない場合、デフォルトのツリーが使用されます。 App_object_dnは、アプリケーションオブジェクトの完全識別名です。 注: ツリー名またはアプリケーションオブジェクト名で空白を使用する場合にのみ引用符が必要です。 |
/c="window_title" 例: |
指定されたテキストをApplication Windowのタイトルとして使用します。デフォルトのウィンドウタイトルは「NovellによるUser用の配布アプリケーション」で、Userはユーザの識別名です。 指定したテキストに、eDirectory情報を表示するマクロ(変数)を含めることができます。例の/c="%cn%'s Apps"では、タイトルにはユーザの共通名が代わりに表示されます(たとえば「JSmith's Apps」)。 注: 引用符で囲む必要があるのは、ウィンドウタイトルにスペースが入っている場合のみです。 マクロの詳細については、リファレンス:マクロを参照してください。 |
/f 例: |
Application LauncherによるeDirectoryの読み込みを無効にして、ログインユーザまたはワークステーションに関連付けられているアプリケーションのリストを取得できないようにします。この操作は、/a、/v、または/lスイッチを使用して、特定のアプリケーションを単に配布、検証、またはアンインストールする際に役立ちます。例では、Application Windowが非表示の状態で(/h)、ログインユーザまたはワークステーションに関連付けられたすべてのアプリケーションをeDirectoryから読み込まずに(/f)、Application Launcherが起動します。/a=.word.appsを使用すれば、Wordアプリケーションが配布および起動されます。 このスイッチを使用する場合は、/hスイッチも使用する必要があります。 |
/h 例: |
Application Windowを非表示にします。 |
/l="tree:.app_object_dn" 例: |
指定されたアプリケーションオブジェクトをアンインストールします。 指定されたアプリケーションをアンインストールした後も、Application Launcherは終了せず、ユーザまたはワークステーションに関連付けられたアプリケーションをApplication Windowに表示します。これを避けるには、/fスイッチを使ってeDirectoryから関連アプリケーションを読み込まないようにするか、/hスイッチを使ってApplication Windowを非表示にすることができます。 Treeは、アプリケーションオブジェクトが存在するツリーの名前です。ツリー名を指定しない場合、デフォルトのツリーが使用されます。 App_object_dnは、アプリケーションオブジェクトの完全識別名です。 注: ツリー名またはアプリケーションオブジェクト名で空白を使用する場合にのみ引用符が必要です。 |
/max 例: |
Application Windowの最初のロード時にウィンドウを最大化し、前回のApplication Windowセッションの終了時に保存したウィンドウの状態(サイズと位置)を無効にします。 |
/min 例: |
Application Windowの最初のロード時にウィンドウを最小化し、前回のApplication Windowセッションの終了時に保存したウィンドウの状態(サイズと位置)を無効にします。 |
/nd 例: |
ダイヤルアップ接続検出時の警告ダイアログボックスの表示をスキップします。 |
/norm 例: |
[ウィンドウのサイズと位置を保存する]の設定(ユーザオブジェクト>[ZENworks]タブ>[Application Launcherの環境設定]ページ>[追加]ボタン>[ウィンドウ]タブの順にクリック)がオフになっている場合、Application Windowの最初のロード時にウィンドウを元の状態(サイズと位置)で表示します。デフォルトでは、[ウィンドウのサイズと位置を保存する]の設定はオフになっています。 |
/nq 例: |
/pスイッチとのみ一緒に使用して、Application Launcherがパラメータ文字列から引用符を削除するようにします。この例では、/nqを使用しない場合、アプリケーションに渡されるパラメータは"file 1.txt"です。/nqスイッチを使用した場合、パラメータはfile 1.txtとして渡されます。 |
/p=param 例: |
指定されたパラメータを、起動するアプリケーションに渡します。/aまたは/vと一緒に使用する場合にのみ有効です。指定されたパラメータは、アプリケーションオブジェクトで定義済みのパラメータ([実行オプション]タブ>[アプリケーション]ページ>[パラメータ]フィールド)に追加されます。スイッチを使用するときは次の規則が適用されます。
|
/r 例: |
Application Launcherの起動フラグを0にリセットします。この処理は、Application Launcherが正常終了した場合は自動的に行われますが、Application Launcherが異常終了した場合(ユーザが(Ctrl)+(Alt)+(Del)を使ってnalwin.exeを終了した場合など)は、起動フラグがリセットされません。このため、ワークステーションが再起動されるか、このスイッチが使われるまで、Application Launcherは起動できません。 |
/=0|1|2|3 例: |
Application Launcherが、eDirectoryのすべてのツリーからログアウトしたために切断(オフライン)モードになった後に、自動的に接続(オンライン)モードに切り替わらないようにします。 Application Launcherは、eDirectoryへの接続が検出されなければ、切断モードになります。デフォルトでは、その後接続が検出された場合(ユーザがVPNダイヤルアップモデムによる接続を通じてeDirectoryの認証を受けた場合など)は、自動的に接続(オンライン)モードに切り替わります。ダイヤルアップ接続は低速なため、接続がダイヤルアップを通じて行われていると、Application Launcherは、接続を終了するかどうか尋ねるメッセージを表示します。次のオプションとともに/restrictonlineスイッチを使うと、この動作を変更できます。
eDirectoryに対する認証がMiddle Tier Serverによって行われる(ZENworksデスクトップ管理エージェントを使用)場合、この機能はサポートされません。 注: /restrictonlineスイッチはユーザに関連付けられたアプリケーションにのみ適用され、ワークステーションに関連付けられたアプリケーションには適用されません。 |
/singletree="tree" 例: |
ユーザが他のツリーで認証されているかどうかにかかわらず、指定のeDirectoryツリーのみを読み込みます。このオプションは、ワークステーションに関連付けられているアプリケーションではなく、ユーザに関連付けられているアプリケーションにのみ適用されます。たとえば、ワークステーションのワークステーションオブジェクトがTREE1にあるとします。TREE2に対する認証を受けたユーザがTREE2を指定してApplication Launcherを起動(nalwin /singletree=TREE2)すると、Application Launcherは、TREE2からユーザに関連付けられたアプリケーション、TREE1からワークステーションに関連付けられたアプリケーションを表示します。 注: ツリー名で空白を使用する場合にのみ引用符が必要です。 |
/s 例: |
Application WindowがWindowsシェルとして動作するように指定します。たとえば、[ファイル]メニューの[Exit Application Launcher(Application Launcherの終了)]オプションは[シャットダウン]に変わり、標準のWindowsシャットダウンオプションが使用できるようになります。 これは、Windowsシェルが実際に置き換えられたわけではありません。Application Windowを最小化すると、通常のデスクトップにアクセスできます。Application WindowをWindowsシェルに置き換える方法については、Application LauncherをWindowsシェルとして使用するを参照してください。 注: Windows 98ワークステーションでは、[シャットダウン]>[すべてのプログラムを終了し、別のユーザとしてログオンする]の順に選択した場合、ログインダイアログボックスが表示されている間、Windowsデスクトップは表示されたままです。通常は、デスクトップは表示されません。 |
/time=n または /timen 例: |
指定した秒数の間、Application Launcherの起動を遅らせます。 このスイッチは、Application Launcherがアプリケーションをロードするまでの時間を延ばす場合にのみ使用します。たとえば、他の複数のプログラムがログインスクリプトから起動され、それらすべてのプログラムでスプラッシュスクリーンが表示される場合は、すべてのスクリーンが同時に表示されないほうがよい場合があります。/aスイッチを使ってアプリケーションをログインスクリプトから起動する場合も、ログインスクリプト内の他のコマンドがすべて実行されてから、アプリケーションを起動するほうがよい場合があります。 |
/u 例: |
すべてのアプリケーションを終了し、Application Windowを終了して、メモリからApplication Launcherをアンロードします。 |
/v="app_object_dn" 例: |
指定されたアプリケーションを検証して起動します。 指定されたアプリケーションを検証および起動した後も、Application Launcherは終了せず、ユーザまたはワークステーションに関連付けられたアプリケーションをApplication Windowに表示します。これを避けるには、/fスイッチを使ってeDirectoryから関連アプリケーションを読み込まないようにするか、/hスイッチを使ってApplication Windowを非表示にします。 Treeは、アプリケーションオブジェクトが存在するツリーの名前です。ツリー名を指定しない場合、デフォルトのツリーが使用されます。 Application_object_dnはアプリケーションオブジェクトの完全識別名です。 注: ツリー名またはアプリケーションオブジェクト名で空白を使用する場合にのみ引用符が必要です。 |