この節では、次のトピックについて説明します。
アクションアイテムを設定するには、そのアクションアイテムをリストに追加する必要があります。ネットワーク管理者(またはスーパバイザ権を持つユーザ)は、ConsoleOne(R)でこの作業を行ってから、目的のユーザワークステーションにアクションアイテムを送ることができます。ユーザは、自分のワークステーションで実行するアクションアイテムを、ワークステーションスケジューラを使って設定することもできます。
スケジューラをロード(wmsched.exeを実行)します。
[追加]をクリックして、[アクションのプロパティ]ダイアログボックスを表示します。
[一般]ページで、次のフィールドに情報を入力します。
[Name]: アクションの名前。ConsoleOneの場合は、この名前にアクションオブジェクトのフルコンテキストが含まれます。ワークステーションスケジューラの場合は、このフィールドに入力した名前がそのまま使用されます。
[優先度(Priority)]: アクションが実行される順番。優先度の高いアクションが先に実行されます。2つのアクションが同じ優先度を持つ場合、アクションリスト(スケジューラ実行時に最初に表示されるウィンドウにある)に表示されている順番で実行されます。選択した優先度は、アクションの中のアクションアイテムすべてに適用されます。ただし、個々のアクションアイテムに優先度が設定されている場合には、その設定が優先されます。
[偽装(Impersonation)]: このアクションに含まれるすべてのアクションアイテムに対して与える、ワークステーションへのアクセス権(Windows NT/2000/XPのみ)。
[再起動後にアクションを持続させる]: アクションはワークステーションに保存され、ワークステーションの再起動後、スケジューラによって指定時刻にアクションを再度実行することができます。このオプションが選択されていない場合は、Windows NT/2000/XPを終了するとアクションも無効になります。
[アクション]ページで、[追加]をクリックします。
[項目のプロパティ]ダイアログボックスで、次のフィールドに入力します。
[Name]: 実行するプログラムの名前を指定します。このプログラムは、ユーザの指定したパスに存在しないとアクションアイテムとして実行されません。
[作業ディレクトリ]: アクションアイテムを指定すると、作業ディレクトリが自動的に設定されます。このフィールドにパスを入力することにより、別の作業ディレクトリを指定できます。
[Parameters]: アプリケーションに渡すためのコマンドライン引数として使用できる情報です。たとえば、notepad.exeを起動して、自動的にreadme.txtファイルを開くには、このフィールドに「readme.txt」と指定します。
[優先度(Priority)]: アクションとアクションアイテムには、[アクションのデフォルト]、[標準以上]、[標準]、および[標準以下]の4つの優先度を使用できます。アクションアイテムには、それを格納しているアクションオブジェクトと同じ優先度が仮定されます。つまり、アクションのデフォルトの優先度が設定されます。また、個別に他の優先度を設定すれば、デフォルトの設定より優先させることもできます。
通常の業務時間内にアクションを実行させる場合、ユーザのワークステーションのパフォーマンスに影響しないように、[標準以下]の優先度を設定します。
複数のアクション/アクションアイテムが同じ優先度を持つ場合、最初に定義された方(リストに最初に表示されている方)が先に実行されます。
[一定時間実行されたらアクションを終了する]チェックボックスを選択し、適切な時間(分)を選択します。
このオプションを指定すると、指定した時間が経過してもアクションが実行されている場合、そのアクションは終了されます。この場合、アクションは、スケジュールされた次の時間に実行するようにスケジュールし直されます。
[分]フィールドには、アクションおよびそのアクションに関連付けられたアクションアイテムを実行するための合計時間(分)を指定します。これらのアクションおよびアクションアイテムを実行するために十分な時間を指定しなかった場合は、作業が完了しないまま終了してしまう可能性があります。
[OK]を2回クリックします。
スケジューラのアクションリストにアクションが追加されます。これで、次の作業を実行できるようになりました。
ここで説明する手順は、アクションアイテムを含めるアクションが、事前に作成されていることを前提にしています。まだアクションを作成していない場合は、アクションの追加を参照してください。
スケジューラで、アクションを選択し、[プロパティ]>[項目]>[追加]の順にクリックします。
[項目のプロパティ]ダイアログボックスで、次のフィールドに入力します。
[Name]: 実行するプログラムの名前を参照して選択するか、または入力します。このプログラムは、ユーザの指定したパスに存在しないとアクションアイテムとして実行されません。
[作業ディレクトリ]: アクションアイテムを参照して選択すると、作業ディレクトリが自動的に設定されます。このフィールドにパスを入力することにより、別の作業ディレクトリを指定できます。
[作業ディレクトリ]フィールドにはローカルデバイスを指定する必要があります。ネットワークパスを作業ディレクトリとして使うことはできません。
[Parameters]: アプリケーションに渡すためのコマンドライン引数として使用できる情報です。たとえば、notepad.exeを起動して、自動的にreadme.txtファイルを開くには、このフィールドに「readme.txt」と指定します。
DOSバッチファイルであるアクションアイテムを追加する場合は、DOSウィンドウを開いて実行する必要があります。/cパラメータを指定すると、バッチファイルの実行後、DOSウィンドウは自動的に閉じます。[パラメータ]フィールドには、先頭から/cパラメータ、1つのスペース、バッチファイル名の順に入力する必要があります。
たとえば、test_c.batというDOSバッチファイルを実行するには、アクションアイテム追加時に、このアクションアイテムの[項目プロパティ]ダイアログボックスに、次の項目を指定します。
[優先度(Priority)]: アクションとアクションアイテムには、[アクションのデフォルト]、[標準以上]、[標準]、および[標準以下]の4つの優先度を使用できます。アクションアイテムには、それを格納しているアクションオブジェクトと同じ優先度が仮定されます。つまり、アクションのデフォルトの優先度が設定されます。また、個別に他の優先度を設定すれば、デフォルトの設定より優先させることもできます。
通常の業務時間内にアクションを実行させる場合は、ユーザのワークステーションのパフォーマンスに影響しないように、[標準以下]の優先度を設定します。
複数のアクション/アクションアイテムが同じ優先度を持つ場合、最初に定義された方(リストに最初に表示されている方)が先に実行されます。
[一定時間実行されたらアクションを終了する]チェックボックスを選択し、適切な時間(分)を選択します。
このオプションを指定すると、指定した時間が経過してもアクションが実行されている場合、そのアクションは終了されます。この場合、アクションは、スケジュールされた次の時間に実行するようにスケジュールし直されます。
[分]フィールドには、アクションおよびそのアクションに関連付けられたアクションアイテムを実行するための合計時間(分)を指定します。これらのアクションおよびアクションアイテムを実行するために十分な時間を指定しなかった場合は、作業が完了しないまま終了してしまう可能性があります。
設定を保存してアクションの編集を続けるには、[適用]をクリックします。
または
アクションアイテムのプロパティの設定が終了したら、[OK]をクリックします。
[アクション]アイテムのリストにアクションアイテムが表示されます。
すぐに実行されるようにスケジュールされているアクションアイテムがある場合、それらは[OK]または[適用]をクリックすると実行されます。
この手順を元に戻すことはできません。[削除]をクリックしたときにも、アクションの削除を確認するプロンプトは表示されません。一度削除したアクションを復元するには、アクションを追加し直す必要があります。
この手順を元に戻すことはできません。[削除]をクリックしたときにも、アクションアイテムの削除を確認するプロンプトは表示されません。一度削除したアクションアイテムを復元するには、アクションアイテムを追加し直す必要があります。
アクションの実行日時を指定したり、アクションの実行時にシステム側に必要な情報を指定するには、[スケジュール]ページのフィールドを使用します。
[スケジュール]ページには、[イベント]、[曜日]、[週]、[月]、および[年]の5つのスケジュールオプションがあります。選択するオプションと、関連付ける設定によって、アクションがいつ実行されるかが決まります。
一度に使用できるスケジュールオプションは1つのみです。たとえば、[曜日]オプションを選択すると、[詳細]タブのオプションを使用しない限り、その他のオプションはすべて無視されます。
時刻は24時間表記で表示されます(たとえば、9:00は午前9時を、13:30は午後1時30分を表します)。
アクションが正常に開始されるまでの間、スケジューリング情報は無視されます。
アイテムのスケジュールを設定するには
スケジュールを設定するアクションを選択します。
[プロパティ]>[スケジュール]の順にクリックします。
目的のスケジュールオプションを選択します。
[イベント]: イベントのスケジュール設定により、アクションの実行のきっかけとなるワークステーションイベントを指定できます。イベントに基づいてアクションのスケジュールを設定するには、[イベント]ボタンをクリックして、認識されたイベントを次のリストから選択します。
[スケジューラサービスの起動]: スケジューラの起動時にアクションが実行されます。対話ユーザの権利を使ってアクションを実行する場合は、アクションを開始するために[スケジューラサービスの起動]イベントを選択できません。これらのイベントが発生したとき、対話ユーザはまだ認証されていません。[スケジューラサービスの起動]では、システム権利が必要です。
[ユーザのログイン(User Login)]: ユーザが正常にログインした後、ログインスクリプトが実行される前に、アクションが実行されます。
[ユーザデスクトップの起動]: ログインスクリプトの実行が終了した後に、アクションが実行されます(Windows 98には適用されません)。
[ワークステーションのロック]: ワークステーションがロックされたときにアクションが実行されます(Windows 98には適用されません)。
[ワークステーションのロック解除]: ワークステーションのロックが解除されたときにアクションが実行されます(Windows 98には適用されません)。
[スクリーンセーバの起動(Screen Saver Is Activated)]: スクリーンセーバが起動するとアクションが実行されます。
[ユーザのログアウト(User Logout)]: ログアウトの完了時にアクションが実行されます。
[システムのシャットダウン(System Shutdown)]: すべてのアプリケーションが正常に終了した後、システムがシャットダウンする前に、アクションが実行されます。対話ユーザの権利を使ってアクションを実行する場合は、アクションを開始するために[システムのシャットダウン]イベントを選択できません。これらのイベントが発生したときは、対話ユーザが認証されていません。[システムシャットダウン]では、システム権利が必要です。
[曜日]: 各日の指定した開始時刻から終了時刻までの間にアクションを実行するようスケジュールを設定できます。アクションが正常に開始した後に、そのアクションを一定間隔で繰り返し実行させることもできます。たとえば、月曜、水曜、および金曜の12時30分から13時の間に、10分間隔でアクションを開始できます。アクションのスケジュールを日単位で設定するには、[曜日]をクリックし、次のオプションから選択します。
[以下の曜日にこのアクションを実行する]: アクションを実行する曜日を指定します。
[以下の時間内にアクションを開始する(HH:MM)]: アクションの開始が可能な時間帯を時間(HH)および分(MM)で指定します。
[以下の間隔でアクションを繰り返す(HH:MM:SS)]: システムがアクションを繰り返す間隔を、時間(HH)、分(MM)、秒(SS)で指定します。
[週]: アクションのスケジュールを毎週特定の曜日に設定します。アクションのスケジュールを週単位で設定するには、[週]をクリックし、次のオプションから選択します。
[月]: アクションを実行する日付、およびアクションを開始する時間帯を指定できます。たとえば、アクションを毎月4日の8:00から10:15の間に実行するよう指定することができます。時間帯は24時間制で指定します。必要であれば、その月の日数に関係なく、アクションを毎月の最終日に実行するよう指定することもできます。アクションのスケジュールを月単位で設定するには、[月]をクリックし、次のオプションから選択します。
[このアクションを毎月__日に実行する]: アクションが毎月自動的に実行される日付を指定します。使用できるいずれかのオプションボタンをクリックします。
[年]: アクションを実行する月日および時刻を指定することができます。アクションのスケジュールを1年単位で設定するには、[年]をクリックし、次のオプションから選択します。
[毎年以下の日付にこのアクションを実行する]: アクションを実行する月日を指定することができます。
[以下の時間内にアクションを開始する]: アクションを開始する時間帯(最も早い時間と遅い時間)を24時間表記で指定します。たとえば、アクションを午後5時半以降、午後8時以前に開始するには、それぞれ17:30と20:00を指定します。
[OK]をクリックします。
定義したスケジュールは、アクションに含まれるすべてのアクションアイテムに適用され、パッケージのスケジュールよりも優先されます。
指定した時間内にアクションが完了しなかった場合、または正常に完了した場合に、アクションのスケジュールに対する動作を指定するには、[詳細]ページのフィールドを使用します。
アクションをクリックし、[プロパティ]>[詳細]の順にクリックします。
システム側がアクションを実行できない場合の処理を指定します。
すべてのアクションアイテムが正常に起動したら、[完了後にアクションを無効にする]チェックボックスを選択して、このアクションの再スケジュール機能を無効にします。
[一定時間実行されたらアクションを終了する]チェックボックスを選択し、時間(分)を選択します。
この機能により、指定した時間が経過してもアクションが実行されている場合、そのアクションは終了されます。この場合、アクションは、スケジュールされた次の時間に実行するようにスケジュールし直されます。
アクションの実行時間を制限する場合は、このチェックボックスを選択します。[分]フィールドには、アクションおよびそのアクションに関連付けられたアクションアイテムを実行するための合計時間(分)を指定します。これらのアクションおよびアクションアイテムを実行するために十分な時間を指定しなかった場合は、作業が完了しないまま終了してしまう可能性があります。
この機能によって、アクションが完了せずに停止しても、システムに影響しないようにすることができます。ただし、このオプションを選択しても、適用されるのは現在実行していないアクションに限られます。このチェックボックスを選択しても、スケジューラによってすでにロードされている現在実行中のアクションを終了することはできません。実行中のアクションがDOSバッチファイルなどのDOSウィンドウを開くアクションの場合も、アクションの完了後にDOSウィンドウが自動的に閉じることはありません。ただし、アクションアイテムを追加したときに、[パラメータ]フィールドに/cパラメータを追加していた場合は自動的に閉じます。