Novell Clientの役割

ZENworks 6.5 Desktop Managementは、Novell Client for Windows 98ワークステーション(バージョン3.4以降)およびNovell Client for Windows 2000/XPワークステーション(バージョン4.9 SP1a以降)をサポートしています。Novell Clientの以前のバージョン(ZENworks for Desktops 4以前に使われていたクライアントバージョン)では、ワークステーションにインストールしたときに多数のZENworks Desktop Managementコンポーネントが含まれましたが、そうではなくなりました。

ZENworks for Desktops 4以降、ZENworksデスクトップ管理エージェントは、ZENworksデスクトップ管理に必須のコンポーネントとして、ZENworksコンポーネントをユーザワークステーションにインストールするという役割を果たしてきました。

ここでは、デスクトップ管理機能におけるNovell Clientの継続的な役割について詳細に説明します。


Novell ClientおよびZENworks Desktop Managementのインストール

Desktop Management ServerおよびZENworks Middle Tier Serverをインストールする場合は、インストール先のワークステーションに必要なバージョンのNovell Clientをインストールしておく必要があります。このNovell Clientは、ワークステーションとeDirectory間の通信を確立するため、どちらのインストールプログラムもeDirectoryツリーおよびサーバオブジェクトを認識し、表示できます。したがって、Desktop Managementソフトウェアのインストール先を視覚化するのに役立ちます。詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Desktop Managementインストールガイド』を参照してください。


以前のバージョンのZENworksからのアップグレード

ZENworks for Desktops 3.2からZENworks 6.5にアップグレードする場合、ZENworks 6.5デスクトップ管理エージェント(zfdagent.msi)を配布するには、現在使用中のNovell Client(つまり、バージョン4.90 SP2またはそれ以前)およびNovell Application Launcherを使用する必要があります。Novell Clientを使用したZENworks for Desktops 3.2からアップグレードの詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Desktop Managementインストールガイド』の「ZENworks for Desktops 3.2 SP3からのアップグレード」にある「MSI(Microsoft Windows Installer)エンジンの導入」を参照してください。

重要:  4.9xのNovell Clientには、ZENworks for Desktops 3.2 Application Launcherコンポーネントを配布するオプションがありますが、これはZENworks for Desktops 3.2環境でのみ使用できます。ZENworks for Desktops 4.x環境やZENworks 6.5 Desktop Management環境では使用できません。

ZENworks for Desktops 4.xからZENworks 6.5にアップグレードする場合、環境内のワークステーションに(ユーザが日常的にNovell Clientを使用してログインしている場合でも)ZENworksデスクトップ管理エージェントと、Novell Application Launcherコンポーネントがインストールされているはずです。これにより、Application Launcherを使用して簡単にデスクトップ管理エージェントをアップグレードできます。詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Desktop Managementインストールガイド』の「ZENworks for Desktops 4.xからのアップグレード」にある「ワークステーションのアップグレード」を参照してください。


Novell ClientとConsoleOneの管理

Novell ConsoleOne(R)は、ネットワークとそのリソースを管理するためのJava*ベースのツールです。このツールは、デフォルトで次のものを管理できます。

Desktop Management Serverをインストールすると、ワークステーション、アプリケーション、データベース、ポリシーパッケージなどのDesktop Management固有のディレクトリオブジェクトを含むようにeDirectoryスキーマが拡張されます。これらのオブジェクトの設定機能は、ConsoleOne構造のスナップインです。

ConsoleOneは、WindowsワークステーションまたはWindowsサーバ上にローカルにインストールして実行できます。または、NetWareサーバまたはWindowsサーバにリモートにインストールし、そのサーバを参照するマッピングドライブまたは共有ドライブを介して実行することもできます。ZENworks Desktop Managementを管理するためのConsoleOneを実行するWindowsワークステーションまたはWindowsサーバにNovell Clientをインストールする必要があります。これは、ConsoleOneがクライアントのNetWareライブラリに依存するためです。詳細については、Novell Product Documentation Webサイトで、『ConsoleOne 1.3x User Guide』を参照してください。


ZENworks 6.5環境でのNovell Clientの使用

ZENworks 6.5 Desktop Managementでは、ユーザのワークステーションでNovell Clientは必須ではなくなりました。これは、デスクトップ管理エージェントにより、企業ファイアウォールの外部からでもユーザがDesktop Management Serverに対する認証が可能になり、ZENworksの機能を利用できるようになったためです。デスクトップ管理エージェントの詳細については、デスクトップ管理エージェントの理解を参照してください。

デスクトップ管理エージェントは、Novell Clientに代わる機能ではありません。NetWare環境でNovell Clientを使用することの詳細については、NOVELL: Product DocumentationのWebサイトを参照してください。

Novell Clientおよびデスクトップ管理エージェントが両方ともワークステーションにインストールされている場合、ワークステーションのデフォルトのログイン先はNovell Clientになり、NetWareファイルシステムおよびeDirectoryへのアクセスはNovell Clientを介して行われます。

注:  ファイアウォールの外側のユーザがエージェントとクライアントを両方ともワークステーションにインストールしてある場合は、代替ログイン手段を使用する必要があります。この場合、ユーザのワークステーションで受信できるのは、デスクトップ管理ポリシーではなくアプリケーションのみです。Novell Clientおよびデスクトップ管理エージェントがいずれもインストールされている場合に、ファイアウォールの外側でeDirectoryに認証されるための代替ログイン手段の詳細については、ワークステーションへのローカルログインを参照してください。