アプリケーションの事前インストールのスケジュール設定

事前インストールのスケジュール設定を実行することにより、アプリケーションをオフライン(業務時間外)で配布し、ユーザが配布のために業務を待機しなくてはならない事態を回避することができます。たとえば、翌日アプリケーションをすぐに使用できるように、業務時間終了後にそのアプリケーションをインストールしておくことができます。

ユーザに関連付けられたアプリケーションを、予定した時刻に事前インストールするには、Application Launcherがユーザのワークステーションで実行している必要があります。

ワークステーションに関連付けられたアプリケーションを、予定した時刻に事前インストールする場合、Application Launcherが実行している必要はありません。事前インストールは、Workstation Managerで実行しているNAL Workstation Helperによって処理されます。

  1. ConsoleOneで、事前インストールするアプリケーションオブジェクトを右クリックし、[プロパティ]をクリックしてアプリケーションオブジェクトのプロパティページを表示します。

  2. [配布オプション]タブ>[プリインストールスケジュール]の順にクリックして、[プリインストールスケジュール]ページを表示します。


    アプリケーションオブジェクトの[プリインストールスケジュール]ページ
  3. [アプリケーションの事前インストール]チェックボックスを選択して、オプションを有効にします。


    [スケジュールタイプ]が[なし]に設定された、アプリケーションオブジェクトの[プリインストールスケジュール]ページ

    [指定された日]および[日付の範囲]の2種類のスケジュールタイプから選択することができます。

    • [指定された日]: アプリケーションの事前インストールを実行する特定の日時を指定する場合、このスケジュールタイプを使用します。最大350の異なる日時を指定することができます。

    • [日付の範囲]: アプリケーションの事前インストールを実行する各週の曜日の範囲を指定する場合、このスケジュールタイプを使用します。

  4. (条件付き)[指定された日]スケジュールを使用する場合、ステップ 4.aからステップ 4.cまでの手順を完了します。[日付の範囲]スケジュールを使用する場合は、ステップ 5に進んでください。

    1. [スケジュールタイプ]リストから[指定された日]を選択して、[指定された日]のオプションを表示します。


      スケジュールタイプとして[指定された日]が選択された、アプリケーションオブジェクトの[事前インストール]ページ
    2. 次の各フィールドに情報を入力します。

      • [日付の範囲]: [日付の範囲]リストには、アプリケーションが事前にインストールされる日付がすべて表示されます。日付を追加するには、[追加]をクリックし、日付を選択して[OK]をクリックします。すると、リストにその日付が表示されます。

      • [選択された日の時間]: 適用できる開始時刻と終了時刻を選択します。選択した時刻は、[日付の範囲]リスト内のすべての日付に適用されます。時刻は5分単位で増分します。最早開始時刻は00:00(午前12時)、最遅終了時刻は23:55(午後11時55分)です。つまり、午後11時55分から深夜12時までの5分間は、アプリケーションが使用不可能な時間範囲になります。アプリケーションを終日使用可能にする場合は、スケジュールタイプとして日付の範囲を使用する必要があります。

      • [ユーザアクセスの分散期間(分)]: [ユーザアクセスの分散期間]オプションを使用すると、ユーザのアクセス時間を指定した時間(分単位)に分散できるので、アプリケーションがすべてのユーザに対して同時に使用可能になることを回避できます。アプリケーションが使用可能になったらすぐにすべてのユーザがアプリケーションを起動し、アプリケーションがネットワークから配布または実行されることが予想される場合は、このオプションを使用してネットワークの負荷が過大にならないように設定することができます。

        たとえば、100人のユーザにアプリケーションを配布する場合、[ユーザアクセスの分散期間]オプションを使用して、アプリケーションを個別のユーザにランダムに配布する時間(スケジュール設定した開始時刻から1時間)を指定できます。

    3. ステップ 6に進みます。

  5. (条件付き)[日付の範囲]スケジュールを使用するには、ステップ 5.aからステップ 5.cまでの手順を完了します。[指定された日]スケジュールを使用するには、ステップ 4に戻ります。

    1. [スケジュールタイプ]リストから[日付の範囲]を選択して、[日付の範囲]のオプションを表示します。


      スケジュールタイプとして[日付の範囲]が選択された、アプリケーションオブジェクトの[事前インストール]ページ
    2. 次の各フィールドに情報を入力します。

      • [日付の範囲]: 日付の範囲を定義するには、開始日と終了日を選択し、指定された期間内で曜日(日曜から土曜まで)を選択します。デフォルトでは、すべての曜日が選択されています。特定の曜日を選択するには、そのボタンをクリックします。

      • [選択された範囲の時間]: 適用できる開始時刻と終了時刻を選択します。このオプションは、日付の範囲が1日だけか、複数の日付か、7日間すべてであるかによって異なります。日付の範囲が1日から6日間の間の場合(7日間すべてではない場合)、アプリケーションは選択した日付の開始時刻から終了時刻の間で使用できます。たとえば、月曜日の8:00から5:00までアプリケーションを使用可能にした場合、アプリケーションはその時間帯で使用できます。しかし、日付の範囲が7日間すべてである場合は、時刻の設定は無視され、アプリケーションは毎日24時間使用できます。

      • [ユーザアクセスの分散期間(分)]: [ユーザアクセスの分散期間]オプションを使用すると、ユーザのアクセス時間を指定した時間(分単位)に分散できるので、アプリケーションがすべてのユーザに対して同時に使用可能になることを回避できます。アプリケーションが使用可能になったらすぐにすべてのユーザがアプリケーションを起動し、アプリケーションがネットワークから配布または実行されることが予想される場合は、このオプションを使用してネットワークの負荷が過大にならないように設定することができます。

        たとえば、100人のユーザにアプリケーションを配布する場合、[ユーザアクセスの分散期間]オプションを使用して、アプリケーションを個別のユーザにランダムに配布する時間(スケジュール設定した開始時刻から1時間)を指定できます。

      • [すべてのクライアントでこのスケジュールをGMTで使用する]: スケジュールは、ワークステーションのタイムゾーンに基づいています。複数のタイムゾーンにまたがるネットワークで、アプリケーションの実行を午後1時に設定すると、アプリケーションは各タイムゾーンの午後1時に実行されます。このオプションを選択すると、タイムゾーンが異なる地域のワークステーションで、アプリケーションを同時に実行させることができます(たとえば、ローマ時間の午後1時とロサンゼルス時間の午前4時)。

    3. ステップ 6に進みます。

  6. (条件付き)ワークステーションに関連付けられたMSIアプリケーションを事前インストールしており、ログインしているユーザではなくワークステーションのアカウント情報を使用する場合、[ワークステーションが関連付けられている場合に、ワークステーションセキュリティスペースで配布する]オプションを有効にする必要があります。

    デフォルトでは、ワークステーションに関連付けられたMSIアプリケーションはユーザセキュリティスペースで配布されます。つまり、Application Launcherはユーザのアカウント情報およびファイルシステムアクセス権を使用します。ユーザがワークステーションにログインしていることを必要としない業務時間外配布を行う場合、Application Launcherからではなく、NAL Workstation Helperから配布を実行するよう変更することができます。NAL Workstation Helperは、システムスペースで実行し、ワークステーションのアカウント情報を使用します。

    すべてのMSIアプリケーションが、ワークステーションのアカウント情報を使用してインストールできるわけではありません。MSIアプリケーションのなかには、(Windowsレジストリ内のHKCUハイブの読み書きなどのために)ログインユーザへの依存関係を持つものがあります。そのような場合は、このオプションの選択を解除して、ワークステーションセキュリティスペースではなくユーザセキュリティスペースで配布が行われるようにする必要があります。

    ワークステーションのアカウント情報を使用した事前インストールを有効にするには

    1. [配布オプション]タブ>[オプション]の順にクリックし、[オプション]ページを表示します。


      アプリケーションオブジェクトの[オプション]ページ
    2. [ワークステーションが関連付けられている場合に、ワークステーションセキュリティスペースで配布する]チェックボックスを選択し、オプションを有効にします。

      NAL Workstation Helperは、ユーザのアカウント情報ではなく、ワークステーションのアカウント情報を使用してアプリケーションを配布します。つまり、ファイルシステムに対する適切な権利をワークステーションに割り当て、ソース.msiファイルが置かれているネットワーク上の場所にワークステーションがアクセスできるようにする必要があります。

      インストール中にアプリケーションの再起動が求められた場合、[Reboot(再起動)]グループボックスで[必要に応じて再起動する]または[必ず再起動する]を選択し、[再起動を要求する]グループボックスで[メッセージを表示しない]を選択する必要があります。

  7. [OK]をクリックして変更内容を保存します。