zfdagent.msiパッケージは、ワークステーションに多くのファイルをインストールし、多くの設定変更を行う複雑なアプリケーションです。デスクトップ管理エージェントをインストールするための最も効率的な方法は、Novell Application Launcherを使用して、MSIアプリケーションとしてデスクトップ管理エージェントをワークステーションに配布することです。Novell Application Launcherは、エージェントMSIパッケージを配布するだけでなく、Windows Installerを呼び出してワークステーションへのインストールを実行します。
ここでは、Application Launcherを使って配布するようMSIパッケージを設定する手順について説明します。
Novell ZENworks 6.5 Desktop Management CDの\agentinstallディレクトリを参照する場合、次の言語フォルダとファイルが表示されます。
Novell Application Launcherに後でアクセスできるように、ネットワークサーバの位置に、選択したzfdagent.msiファイルをコピーする必要があります。
ConsoleOneで、アプリケーションオブジェクトを作成するコンテナを右クリックし、[新規]>[オブジェクト]の順にクリックして、[新規オブジェクト]ダイアログボックスを開きます。
[新規オブジェクト]ダイアログボックスで、[アプリケーション]をクリックし、[OK]をクリックして[新しいアプリケーションオブジェクト]ダイアログボックスを表示します。
[新しいアプリケーションオブジェクト]ダイアログボックスで、[.MSIファイルが含まれるアプリケーション]オプションをクリックし、[次へ]をクリックします。
.msiファイルをコピーしたネットワークの位置のパスを指定します。
[次へ]をクリックし、必要に応じてフィールドを変更して、アプリケーションオブジェクトをカスタマイズします。
[次へ]をクリックし、エージェントMSIの配布に先立って、ワークステーションが満たす必要のあるシステム要件を定義します。
[次へ]をクリックして、AgentのMSIアプリケーションオブジェクトを、配布するユーザと関連づけます。
[次へ]をクリックし、アプリケーションオブジェクトの設定を確認したら、[終了]をクリックしてアプリケーションオブジェクトを作成します。
重要: エージェントMSI(または何らかのMSIパッケージ)をNovell Application Launcherを使って配布する前に、AgentのMSIアプリケーションオブジェクトが[強制キャッシュ]に設定されており、eDirectoryとActive Directory(使用されている場合)で、ローカルワークステーション上のユーザのアカウント情報が同期されていることを確認することをお勧めします。
デフォルトで、次の機能のすべてがデスクトップ管理エージェントによりインストールされます。
[アプリケーション管理]: Novell Application Launcherを使用することにより、管理者がインストールして管理できるワークステーションアプリケーションに、ユーザがアクセスできるようにします。
Workstation Manager: 管理者がeDirectoryを使って、ワークステーションを設定、管理できるようにします。
ワークステーションインベントリ(Workstation Inventory): 管理者が、スキャンの対象になるワークステーションからハードウェアとソフトウェアのインベントリ情報を収集できるようにします。
ミラードライバ: ビデオアダプタを独立して使用し、他のリモートコントロールソリューションを共存させることができます。この機能が選択されていると、MSIインストールでは、ビデオドライバのチェックが無視され、Windowsのすべてのメッセージが非表示になります。このドライバを使用しない場合は、チェックボックスをオフにします(最適化は無効になります)。
注: Mirror Driverは、まだMicrosoftによって署名されていません。
ワークステーションイメージング(Workstation Imaging): 管理者が、ワークステーションのハードドライブのイメージを取得し、それをネットワークを介して他のワークステーションに配置できるようにします。
このデフォルトのインストールを変更する場合、MSI機能を、zfdagent.msiアプリケーションオブジェクトのパブリックプロパティとして追加できます。次の手順を使用して、インストール対象機能のリストを変更します。
アプリケーションオブジェクトの[MSI]タブをダブルクリックし、[プロパティ]、[追加]を順にクリックして、[追加するプロパティを選択してください]ダイアログボックスを表示します。
[値の名前]フィールドで、ADDLOCALをプロパティ名として入力し、[値のデータ]フィールドにプロパティの値を指定します。プロパティ値として次の機能名を1つ以上使用します。
コンマ(スペースなし)で区切ることにより、これらの値を2つ以上リストに追加できます。たとえば、Application LauncherとWorkstation Managerを機能として追加する場合、プロパティとして「ADDLOCAL」と入力し、そのプロパティの値としてApplicationLauncherとWorkstationManagerを入力します。
[OK]をクリックして、プロパティを[プロパティ]リストに追加します。
次の表に、MSIアプリケーションオブジェクトに追加できるプロパティと、その値(値に対する定義を含む)の一覧を示しています。これらのプロパティの1つが値なしでリストされている場合、デフォルト値が使用されます。
| プロパティ | 値 | 意味 |
|---|---|---|
ADDLOCAL |
|
インストールする機能をカンマで区切った一覧。 |
LOGIN_PASSIVE_MODE |
0 |
ユーザログイン時にNovellログインを表示します。 |
1 |
デフォルトです。ユーザログイン時に標準のMicrosoftログインを表示します。 |
|
注: ダイナミックローカルユーザを使用する場合、このプロパティに、値ゼロ(0)を割り当てる必要があります。 |
||
EDITABLE_MT_ADDRESS |
1 |
認証が行われるZENworks Middle TierのIPアドレスをユーザが変更できるようにします。Novell Clientがインストールされていない場合のみ利用できます。 |
0 |
デフォルトです。ユーザはMiddle Tierのアドレスを指定することができません。 |
|
このプロパティ用の値は、Novell Clientがワークステーションにインストールされていない場合のみ有効です。Novell Clientがすでにインストールされている場合、zfdagent.msiをインストールしてもその設定は有効になりません。 zfdagent.msiのインストール後にNovell Clientが削除されると、これらの設定は有効になります。 |
||
STARTUP_APPEXPLORER |
1 |
Windows起動時にApplication Explorerを起動します。 |
0 |
デフォルトです。Windows起動時にApplication Explorerを起動しません。 |
|
STARTUP_APPWINDOW |
1 |
Windows起動時にApplication Windowを起動します。 |
0 |
デフォルトです。Windows起動時にApplication Windowを起動しません。 |
|
MT_SERVER_ADDRESS |
このプロパティは、ZENworks Middle Tier ServerのIPアドレスまたはDNS名を指定します。Middle Tier Serverを使用していない場合、このプロパティを指定する必要はありません。 |
|
HTTP_PORT |
0-65536 |
このプロパティは、Middle Tier Serverと通信する場合にデスクトップ管理エージェントによって使用されるHTTPポートを指定します。Middle Tier Serverを使用している場合、このプロパティを追加して、その値を定義する必要があります。 |
80 |
デフォルトのHTTPポートです。 |
|
NAL_SINGLE_TREE |
1 |
Novell Application Launcherが、1つのツリー内のアプリケーションにしかアクセスできないよう制限します。 |
0 |
デフォルトです。Application Launcherがアプリケーションにアクセスするのに複数のツリーにアクセスできるようにします。 |
|
ZENWORKS_TREE |
任意のツリー名 |
eDirectoryツリーをZENworksツリーとして使用するよう指定します。
詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ZENworksツリーの使用」を参照してください。 |
IGNORE_3RDPARTY_GINA |
1 |
サイレントモードのインストールで、サードパーティのGINAが検出された場合に、それを無視してデスクトップ管理エージェントのインストールを続行します。 |
0 |
デフォルトです。サイレントモードのインストールで、サードパーティのGINAは検出されたとしてもインストールしません。 |
|
インストールプログラムをサイレントモードで実行し、サードパーティのGINAが検出された場合、インストールを続行すると、そのGINAが置き換えられることを示す警告がインストールダイアログボックスに表示されます。ユーザはインストールをキャンセルするか、続行するかを選択できます。 インストールを続行すると(つまり、サイレントモードでこのプロパティ値を1に設定するか、非サイレントモードでユーザがインストールを続行した場合)、サードパーティのGINAに依存するアプリケーションが動作しなくなる可能性があります。 |
||