バージョン4.xと6.5のコンポーネントの違い

ネットワークの規模が大きい場合は、ワークステーション、ポリシー、または他のZENworksの機能をZENworks for Desktops 4.xからZENworks 6.5に全面的にアップグレードすることができません。この節では、アップグレード前の共存している2つのバージョンの動作の違いについて説明します。

次の表は、サポートされているワークステーションとサーバの設定を示しています。

一部の例外を除き、ZENworks 6.5 Desktop Managementには、ZENworks for Desktops 4.xの機能に対して下位互換性がありあす。ただし、ZENworks 6.5では一部の機能の動作が異なります。次の節では、注意する必要がある動作の違いについて説明します。


ワークステーションインポート

サーバでインポートサービスがZENworks 6.5にアップグレードされた場合は、ZENworks 4.xワークステーションが同様に登録され、6.5インポートサービスがワークステーションをインポートします。ZENworks 4.xおよびZENworks 6.5ワークステーションは、ZENworks 6.5インポートサーバによってインポートできます。


ポリシー管理

ZENworks 6.5 Desktop Managementは、Windows NT 4ワークステーション、Windows 95ワークステーション、Windows 98ワークステーション(SEアップグレードなし)、Novell eDirectoryTM (NDS(R) 8よりも前のバージョン)、NetWare(R) 4.x、NetWare 5.0、またはNetWare 5.1をサポートしません。

ZENworks for Desktops 4.xとZENworks 6.5のポリシーにはほとんど違いがないため、これらのポリシーは問題なく共存できます。ZENworks 6.5では、Windowsターミナルサーバポリシーが削除されています。


アプリケーション管理(Application Management)

ZENworks for Desktops 4.xアプリケーション管理のシステム要件を新しいZENworks 6.5のシステム要件にインポートする場合は、レガシーシステムの要件がまだ存在していることを確認します。古いアプリケーション要件がそのまま存在している場合は、ZENworks 4.x アプリケーションが動作します。


ワークステーションイメージング

ワークステーションイメージングをZENworks for Desktops 4.xからアップグレードする場合は、Desktop Management Serverと同じブートディスクのバージョンを使用するようにしてください。たとえば、イメージングサーバをZENworks 6.5にアップグレードする場合は、ZENworks 6.5ブートCDを使用して、手動でイメージを起動します。


Remote Management (リモート管理)

リモート管理のインストール中にWindows 2000/XPワークステーションに対しミラードライバをインストールした場合、ZENworks 6.5 Desktop Managementのリモート管理コンポーネントは、リモート管理機能を提供する他のベンダ製品と共存することができます。この結果、リモート管理機能を提供する他のベンダ製品を、ZENworks 6.5 Desktop Managementのリモート管理コンポーネントと共に使用することが可能になります。

ZENworks 6.5 Desktop Managementのリモート管理コンソールは、ZENworks for Desktops 3.2 SP3、ZENworks for Desktops 4.x、ZENworks for Servers 3.x、およびZENworks 6.5 Server Managementのリモート管理エージェントと相互運用性があります。


Workstation Inventory (ワークステーションインベントリ)

ZENworks 6.5 Desktop Managementでは、インベントリエージェントがディクショナリファイルからソフトウェアスキャン設定を読み込みます。ZENworks for Desktops 4.xでは、インベントリエージェントがワークステーションインベントリポリシーからソフトウェアスキャン設定を読み込みます。