Windows NT 4ワークステーションとの相互運用性
ZENworks 6.5 Desktop Managementは、Windows NT 4ワークステーションを公式にはサポートしていません。ただし、NT 4ワークステーションにZENworks for Desktops 4.0.1管理エージェントがインストールされている場合は、一部制限がありますが、ZENworks 6.5 Desktop Managementを使用してNT 4ワークステーションを管理できます(つまり、NT 4ワークステーションはZENworks 6.5 Management Serverと通信できます)。
この節では、Windows NTワークステーションに対するZENworks 6.5のサポートの範囲について説明します。内容は次の節に分かれています。
Desktop Management Agent (デスクトップ管理エージェント)
ZENworks 6.5デスクトップ管理エージェントMSI (zfdagent.msi)を使用して、Windows NT 4ワークステーションに対してインストールを実行することはできません。
Windows NT 4ワークステーションに対しては最新のパッチが適用されたZENworks for Desktops 4.xエージェントを使用することをお勧めします。ZENworks for Desktops 4.xエージェントの公開リリースは、ZENworks for Desktops 4.0.1 Product Updates Webサイトで取得できます。
ポリシーとポリシーパッケージ
ZENworks 6.5 Desktop Managementポリシーおよびポリシーパッケージの特徴や機能がWindows NT 4ワークステーションにどのように適用されるのかについての説明を次に列挙します。
- ポリシーおよびパッケージに関するNT専用プロパティページが保持されます。ZENworks 6.5にアップグレードした後でも、引き続きNTワークステーション管理に使用できます。
- ポリシーおよびポリシーパッケージに関するNT/2000/XPプロパティページが保持されます。ZENworks 6.5にアップグレードした後でも、引き続きNTワークステーション管理に使用できます。
- ポリシーおよびパッケージオブジェクトのプロパティページには、NT専用またはNT/2000/XPプロパティページでポリシーを読み込むためにNT4ワークステーションがZENworks for Desktops 4.0.1管理エージェントを使用する必要があるという記述が示されます。
- Windows NTに関するその他の内容は、ポリシーのプロパティページに保持されます。
- ZEN MUP (ZENworks Multiple UNC Provider)と呼ばれるローカルリダイレクタファイルコピー機能は、NTワークステーションでサポートされていません。詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ZENworks Multiple UNC Providerの理解」を参照してください。
- ポリシーエラーログ機能は、NTワークステーションではサポートされていません。
- DHCPによるMiddle TierのIPアドレスの提供は、NT4ワークステーションではサポートされていません。詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「Middle Tier Serverアドレスを配信するためのDHCPオプションの実装」を参照してください。
- ZENworksツリーは、Windows NT 4ワークステーションではサポートされていません。詳細については、『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の「ZENworksツリーの使用」を参照してください。
- 次の表は、Windows NTワークステーション用のConsoleOneTMで利用できない、または無視されるワークステーション管理の設定を示しています。
ワークステーションまたはユーザパッケージ>Novell iPrintポリシー>[設定]ページ |
[このプリンタリストに含まれていないすべてのインストール済みiPrintプリンタを削除] |
サーバパッケージ>ワークステーションインポートポリシー>[制限]ページ |
[ユーザ履歴の無効化] |
ワークステーションオブジェクト>[ユーザ履歴]ページ |
[履歴に追加しない] |
自動ワークステーションインポート/削除(Automatic Workstation Import/Removal)
ZENworks 6.5が存在するeDirectoryツリーにNT 4ワークステーションオブジェクトを追加したり、eDirectoryツリーからNT 4ワークステーションオブジェクトを削除したりできます。これは、ZENworksがはじめてそのeDirectoryツリーにインストールされたのか、またはZENworks for Desktops 4.xからアップグレードされたのかに関係なく行なうことができます。
アプリケーション管理(Application Management)
ZENworks 6.5アプリケーション管理の特徴や機能がWindows NT 4ワークステーションにどのように適用されるのかについての説明を次に列挙します。
- ConsoleOneのアプリケーション管理に関するプロパティページでは、Windows NT 4ワークステーションに関する内容が保持されます。
- レガシーシステムの要件を使用してZENworks 6.5で作成されたアプリケーションオブジェクトは、Windows NT4/2000/XPおよびWindows 98 SEワークステーションに適用されます。
- Novell Application LauncherTMのWeb Browserビューのインストールマネージャは、ワークステーションのオペレーティングシステムを検出し、そのワークステーションに必要な.cabファイルを要求します。zfd40.cabファイルはWindows NT 4ワークステーションで使用され、zfdplugin.cabはWindows 98/2000/XPワークステーションで使用されます。ZENworks 6.5 Desktop Managementへのアップグレード後、zfd40.cabファイルはサーバのローカルドライブに保持されます。
- 次の表は、Windows NTワークステーション用のConsoleOneTMで利用できない、または無視されるアプリケーション管理の機能を示しています。
MSIアプリケーションオブジェクト>[識別]タブ>[パッケージ情報]ページ |
管理パッケージのパス |
アプリケーションオブジェクト>[配布オプション]タブ>[配布前にプロセスを終了]ページ |
すべての設定 |
アプリケーションオブジェクト>[配布オプション]タブ>[オプション]ページ |
ワークステーションが関連付けられている場合のワークステーションセキュリティスペースでの配布 |
アプリケーションオブジェクト>[可用性]タブ>[配布ルール]ページ |
すべての配布ルール機能が無視され、レガシーシステムの要件のみが読み込まれます。 |
アプリケーションオブジェクト>[共通]タブ>[アンインストールスクリプト]ページ |
すべての設定 |
ワークステーションイメージング
ZENworks 6.5ワークステーションイメージングの特徴や機能がWindows NT 4ワークステーションにどのように適用されるのかについての説明を次に列挙します。
- eDirectory内のWindows NT 4ワークステーションオブジェクトは、ZENworks 6.5イメージングポリシーに対して引き続き有効です。
- ZENworks for Desktops 4.0.1に付属するバージョンのZENworksイメージングWindowsエージェント(ziswin.exe)は、ZENworks 6.5イメージングサーバで使用できるイメージセーフデータを作成できます。
Remote Management (リモート管理)
ZENworks 6.5リモート管理の特徴や機能がWindows NT 4ワークステーションにどのように適用されるのかについての説明を次に列挙します。
- ZENworks for Desktops 4.0.1によってインストールされたリモート管理エージェントを実行するWindows NT 4ワークステーションは、ZENworks 6.5リモートコントロールコンソールで管理できます。
- 次のZENworks 6.5リモート管理機能は、Windows NT4ワークステーションでは利用できないか、または動作しません。
- エージェント側で開始される接続
- セッションの暗号化
- 256色のカラーパレットの強制適用
Workstation Inventory (ワークステーションインベントリ)
ZENworks 6.5ワークステーションインベントリの特徴や機能がWindows NT 4ワークステーションにどのように適用されるのかについての説明を次に列挙します。