Novell Cluster Servicesで構成されたネットワークにZENworks Desktop Managementをインストールするには
適切なNovell Clientで設定されたネットワーク上のワークステーションから、クラスタが存在するディレクトリツリーに管理者としてログインします。
重要: ZENworks Desktop Managementのインストールプログラムを実行している間は、このワークステーションおよび他のすべての管理ワークステーションでConsoleOneを実行しないようにしてください。
Windows 2000/XPワークステーション(またはWindows 2000/2003サーバ)を選択して、Desktop Management Serverのインストールプログラムを実行します。このワークステーションまたはサーバは、インストールするワークステーションの要件を満たしている必要があります。詳細については、インストールに使用するWorkstationの条件を参照してください。
インストールするワークステーションで、Novell ZENworks 6.5 Desktop Management CDを挿入します。
winsetup.exeプログラムが自動的に実行されます。プログラムが自動的に実行されない場合は、CDのルートから手動で実行します。
![一般的なインストールオプションが表示される、ZENworksインストールプログラムの最初のページ。[デスクトップ管理]オプションが選択されます。](../graphics/zenworks_inst_general.gif)
[デスクトップ管理]をクリックして、さまざまな言語でインストールするオプションがあるページを表示します。
[日本語]をクリックし、Desktop Managementインストールオプションのページを表示します。
![ZENworksインストールウィザードの[ZENworks Desktop Management]ページ。このページには、スキーマの拡張と製品のライセンス契約、デスクトップ管理サービス、Middle Tier Server、デスクトップ管理エージェント、およびマニュアルのオプションが表示されます。](../graphics/dm_inst_all_options.gif)
最初のインストールページで、インストールプログラムの実行に関する詳細を読み、[次へ]をクリックします。
ライセンス契約書を読み、条項に同意する場合は[受諾]をクリックします。
使用許諾契約の条項に同意されない場合は、ソフトウェアをインストールしないでください。
[Installation Requirements(インストール要件)]ページで、Desktop Management Serverのインストール要件の一覧を読み、インストール先のサーバが要件を満たしていることを確認して[次へ]をクリックします。
[ツリー選択]ページで、Desktop Management ServerをインストールするNovell eDirectoryTMツリーの名前を入力または参照します。このインストールのスキーマをまだ拡張していない場合は(ステップ 1を参照)、[eDirectoryスキーマを拡張する]を選択し、ZENworks Desktop Management Serverをインストールするツリーのスキーマを拡張します。[次へ]をクリックします。
注: ZENworks Desktop Management Serverを複数のツリーに同時にインストールすることはできません。
ツリーでスキーマを拡張する必要があるのは1度だけです。[ログイン]ボタンをクリックし、適切な権限を持つユーザIDとパスワードを入力してログインすれば、ツリーに認証されます。
[ZENworks Desktop Managementライセンス]ページで、SmartCert製品登録パッケージの一部として電子メールで送信されたライセンスコードを指定します。次に[終了]をクリックします。
このページでライセンスコードを入力しなければ、このZENworks Desktop Managementのインストールは評価版と見なされます。評価用にインストールした場合は、製品のライセンスを取得するように定期的に通知されます。90日経つと、評価版は機能しなくなります。
[サーバ選択]ページで、[サーバの追加]をクリックし、Desktop Management Serverソフトウェアをインストールするクラスタオブジェクトを参照します。
![ZENworks Desktop Management Serverインストールウィザードの[サーバ選択]ページ。](../graphics/dm_wizard_server_select.gif)
[サーバの追加]ダイアログボックスでは、eDirectoryのツリー名ごとにサーバを一覧表示できます。事前に選択したツリーからのみサーバ(またはクラスタオブジェクト)を選択できます。
クラスタにインストールするには、[eDirectoryツリー]を選択し、インストール先のクラスタオブジェクトの名前を参照してクリックします。右方向矢印ボタンをクリックして、選択したクラスタオブジェクトを[選択されたサーバ]ペインに移動し、[OK]をクリックします。
重要: クラスタオブジェクトを選択する場合は、オブジェクトが属する個々のクラスタノードサーバは選択しないようにしてください。これらのオブジェクトは、インストールプログラムによって検出されます。クラスタにインストールする際は、必要に応じてクラスタ化されていないサーバも選択できます。
この[サーバ選択]ページで、クラスタにインストールするデスクトップ管理サービスを指定できます。次に、[次へ]をクリックして、設定を保存します。
次のサービスがリストに表示されます。
[ローカルワークステーション]: ConsoleOne 1.3.6のインストールプログラムでは、ConsoleOneファイルがローカルハードドライブにインストールされますが、デスクトップ管理サービススナップインはインストールされません。
必要に応じて、ローカルワークステーション名の下にある[デスクトップ管理サービススナップイン]オプションを選択すると、ローカルワークステーションにデスクトップ管理サービススナップインをインストールできます。スナップインを追加するには、ConsoleOneをワークステーションにインストールしておく必要があります。
[デスクトップ管理サービス]: デスクトップ管理サービス(「Desktop Management Server」は総称です)は、ワークステーションのアプリケーションとポリシーを設定し配布できるファイルおよびプログラムであり、一般的に使用されます。これらのサービスによって、Windowsのアプリケーション、ユーザ、ワークステーションの設定、処理、および動作を自動的に管理できます。
[アプリケーション管理]: アプリケーション、更新、およびパッチの配布や修復、トラッキングの自動化を有効にするソフトウェアをインストールする場合は、このオプションを選択します。
[ワークステーション管理共通コンポーネント]: ユーザをワークステーションおよびネットワークに対して認証したり、環境設定情報をeDirectoryとの間で送受信するために使用するワークステーション常駐モジュールをインストールする場合は、このオプションを選択します。
[リモート管理]: ZENworks 6.5 Desktop Managementは、クラスタオブジェクトへのこのコンポーネントのインストールをサポートしていません。
[追加オプション]: デスクトップ管理サービスの展開をカスタマイズする場合は、その目的に応じて次の中からサービスを選択します。
[デスクトップ管理データベース]: 発生したアプリケーションのイベント(インストール、起動、キャッシュなど)に関するデータのリポジトリとして、Novell Application LauncherTMで使用するネットワークデータベースをインストールする場合は、このオプションを選択します。
[インベントリデータベース]: インベントリ対象ワークステーションから収集したハードウェアおよびソフトウェアのインベントリ情報のリポジトリとして、ワークステーションインベントリで使用するネットワークデータベースをインストールする場合は、このオプションを選択します。
重要: Inventoryデータベースを既存のOracleまたはMS SQLのセットアップと共に使用する場合は、Server Inventoryのインストール時にこのオプションを選択しないでください。『ZENworks 6.5 Desktop Management管理ガイド』の手順に従ってください。
[インベントリサーバ]: 管理されたワークステーションのハードウェアおよびソフトウェアのインベントリ情報の収集と表示を有効にするファイルおよびプログラムをインストールする場合は、このオプションを選択します。
選択したサーバに、ZENworks for Servers 3.0.2以前のサーバインベントリコンポーネントがインストールされている場合、そのコンポーネントをZENworks 6.5 Server Managementにアップグレードする必要があります。Server Managementへのアップグレードに関する詳細については、『Novell ZENworks 6.5 Server Managementインストールガイド』の「アップグレード」にある「サーバインベントリ」を参照してください。
[インベントリプロキシサーバ]: ネットワークファイアウォールを越えて配置されたインベントリサーバへの、インベントリスキャンデータのロールアップを有効にするプロキシサービスをインストールする場合は、このオプションを選択します。選択したサーバに、ZENworks for Servers 3.0.2以前のインベントリコンポーネントがインストールされていないことを確認してください。
[イメージングサーバ]: ワークステーションにワークステーションイメージファイルを作成、保存、送信、または復元するために使用するLinuxイメージング環境をインストールする場合は、このオプションを選択します。
[PXEサーバ]: Preboot Execution Environment(PXE)が有効なワークステーションと通信し、そのワークステーションにイメージングタスクを送信できるようにするために、サーバで使用するPXEプロトコルおよびプログラムをインストールする場合は、このオプションを選択します。
注: 起動前サービスをインストールすると、インストールされるコンポーネントにプロキシDHCPサーバが含まれます。標準のDHCPサーバが置かれているサーバ上にプロキシDHCPサーバをインストールする場合は、DHCPサービスでオプションタグ60を設定する必要があります。
[ワークステーションのインポート/削除サーバ]: ワークステーションオブジェクトをeDirectoryに追加する(すでに追加されている場合は削除する)ファイルおよびプログラムをインストールする場合は、このオプションを選択します。ワークステーションオブジェクトは、アプリケーションまたはコンピュータの設定を受信するためにeDirectoryで管理されます。
[デスクトップ管理サービススナップイン]: デスクトップ管理ツールおよびユーティリティを起動し、eDirectoryでデスクトップ管理オブジェクトのプロパティページを表示して、これらのオブジェクトを参照したり設定できるように、ConsoleOneに追加機能をインストールする場合は、このオプションを選択します。
注: 初回インストール後にインストールプログラムを再度実行する場合(たとえばアップグレード時、またはZENworksコンポーネントの追加時)、リスト内のチェックボックスが選択されていても、背景色がグレーになっているときがあります。これは、この一般カテゴリのコンポーネントのうち、前回のインストール時に選択されなかったコンポーネントが今回インストールできることを示しています。構造を展開して、カテゴリ内のコンポーネントのリストを表示すると、インストールするコンポーネントのチェックボックスを選択できます。
その後のインストールで、項目とラベルテキストがグレーの影付きでコンポーネント構造に表示される場合もあります。これは、このコンポーネントが以前にインストールされたことを示しています。コンポーネントが再インストールされないようにそのコンポーネントの選択を解除するには、項目をダブルクリックする必要があります。選択を解除しても、その項目がアンインストールされることはありません。チェックボックスを選択すると、インストールプログラムは古いコンポーネントを上書きします。
(オプション)デフォルトでは、[前提条件チェック]チェックボックスが選択されています。インストールプログラムで、クラスタオブジェクトがZENworksデスクトップ管理サービスのインストール要件を満たしているかどうかを確認する場合は、選択されたままにします。インストールプログラムでは、オブジェクトのネットワークオペレーティングシステムのバージョン(必要なサービスまたはサポートパックを含む)、インストールするワークステーション上のNovell Client (4.9 SP1a)の有無とバージョン、ConsoleOne (1.3.6)の有無とバージョン、およびクラスタオブジェクトのJVM (1.4.1)のバージョンをチェックします。
サーバのオペレーティングシステムとサポート/サービスパックが適切なバージョンでない場合、警告メッセージが表示されますが、インストールは続行できます。他の要件を満たしていない場合は、警告が表示され、必要なソフトウェアがインストールおよび検出されるまで処理は続行されません。
[Next]をクリックします。
(オプション)ワークステーションインベントリまたはリモート管理のインストールを選択すると、[ファイルのインストール先]ページが表示されます。
(オプション)インベントリデータベースまたはデスクトップ管理データベースのインストールを選択すると、[Database Location Installation(データベースロケーションのインストール)]ページが表示されます。
左のペインで、以前に指定したNetWareクラスタサーバを選択します。
[データベースへのパス]フィールドで、データベースファイルをインストールするクラスタ共有ボリュームの名前を参照して選択するか、指定します。
データベースサーバごとに別のボリュームを指定できます。たとえば、NetWareクラスタサーバごとにボリューム名が異なっていても構いません。ただし、同一のサーバにデータベースファイルの複数のインスタンスを設定することはできません。各サーバで実行できるデータベースエンジンのインスタンスは1つだけです。NetWareクラスタサーバの場合、このパスに2バイト文字を指定することはできません。
[Next]をクリックします。
(オプション)同じNetWareクラスタサーバへのインベントリサーバとインベントリデータベースのインストールを選択すると、[インベントリのスタンドアロンの設定]ページが表示されます。インストールプログラムで、サーバパッケージ内にサーバパッケージおよびデータベースの場所ポリシーを自動的に作成し、サーバでインベントリサービスを開始する場合は、[インベントリのスタンドアロンの設定]ページで次の設定を行います。
(オプション)[インベントリプロキシサービスの設定]ページで、XMLRPC要求をインベントリプロキシサービスに渡すためのポートを持つ1つまたは複数のNetWareクラスタサーバを選択します。次に、[プロキシポート]フィールドで、使用するポートを指定します。
すべてのサーバに対して同じポート番号を設定するには、サーバをすべて選択します。サーバを1つずつ選択し、値を個別に定義することもできます。デフォルトのポート65000を変更する場合は、0〜65535の値を指定します。そのポート番号がサーバ上の他のサービスで使用されていないことを確認してください。
[Next]をクリックします。
[概要]ページで、インストールするコンポーネントとパーツのリストを見直します。概要が正しければ、[完了]をクリックしてインストールプログラムを起動します。
ConsoleOneで、Desktop Management Serverソフトウェアをインストールしたツリーを選択し、[LDAPグループ]を右クリックします。次に、[プロパティ]>[一般]の順にクリックし、[クリアテキストパスワードを許可]を選択します。
注: ConsoleOne 1.3.6を使用している場合、ZENworks Middle Tier Serverの認証ドメインとして機能する各サーバの[LDAP Group Object(LDAPグループオブジェクト)]で、[TLSにパスワードの単純なバインドを要求する]の選択が解除されている必要があります。Desktop Management Serverをインストールした後で、このパラメータを設定する必要がある場合は、設定変更後にZENworks Middle Tier Serverを必ず再起動してください。
Active Directoryドメイン内のWindowsサーバにインストールする場合、Active Directoryではポート389と636を使用するため、認証ドメインとして使用するサーバのLDAPグループオブジェクトを代替ポート番号を使用するように設定します。
ZENworks Middle Tier Serverをすでにインストールしている場合は、ZENworks Middle Tier Serverをリセットして、Desktop Management ServerでLDAPクリアテキストパスワードの変更を認識させる必要があります。この操作は、サーバを再起動することで実行できます。