クラスタ環境におけるワークステーションインベントリのアンインストール

ZENworks 6.5 Desktop Management SP1のワークステーションインベントリコンポーネントを自動でアンインストールすることはできません。インベントリサーバ、Sybase上のインベントリデータベース、Novell eDirectoryTMオブジェクト、およびConsoleOne(R)ファイルを手動で削除する必要があります。

注:  インベントリデータベースがOracleまたはMS SQLにマウントされている場合は、OracleまたはMS SQLによってそれぞれ推奨されているアンインストール手順に従ってください。

ワークステーションインベントリコンポーネントがインストールされているすべてのサーバおよびワークステーションから、オブジェクトとファイルを削除する必要があります。

インベントリが企業内に展開されている場合は、まずすべてのリーフサーバをアンインストールしてから、中間サーバ、ルートサーバの順にアンインストールします。

ワークステーションインベントリをアンインストールする前に、必ずルートサーバ内のインベントリデータベースのバックアップを作成し、保存しておいてください。

ワークステーションインベントリを手動でアンインストールするには、次の手順に従います。

  1. ワークステーションインベントリeDirectoryオブジェクトのアンインストール
  2. データベースeDirectoryオブジェクトのアンインストール
  3. Sybaseインベントリデータベースのアンインストール
  4. Sybaseエンジンのアンインストール
  5. インベントリサーバソフトウェアのアンインストール
  6. XMLプロキシサーバのアンインストール
  7. ConsoleOneからのワークステーションインベントリスナップインのアンインストール
  8. クラスタスクリプトへの変更の適用


ワークステーションインベントリeDirectoryオブジェクトのアンインストール

  1. NetwareインベントリサーバのサーバコンソールプロンプトでStopSer *と入力し、インベントリサービスを停止します。

  2. ZENworksデータベースポリシーが有効になっている場合は、無効にします。

    1. ConsoleOneで、SLPオブジェクトのプロパティパッケージを右クリックし、[Properties]、[Policies]の順にクリックします。

    2. [ZENworksデータベース]ポリシーを選択して[プロパティ]をクリックし、[インベントリ管理]タブをクリックします。

    3. 指定したインベントリデータベースのエントリを削除し、[OK]をクリックします。

    重要:  ZENworksデータベースポリシーが複数のインベントリサーバで使用されている場合、それらのインベントリサーバをアンインストールしてからこの手順を実行する必要があります。

  3. ワークステーションインベントリポリシーを無効にします。

    1. ConsoleOneで、ワークステーションパッケージオブジェクトを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

    2. [ポリシー]をクリックし、適切なオペレーティングシステムのサブオプションを選択します。

    3. ワークステーションインベントリポリシーが有効になっている場合は、ポリシーを選択して[リセット]ボタンをクリックし、[はい]をクリックします。

    4. ワークステーションインベントリポリシーの選択を解除します。

    5. [適用]、[閉じる]の順にクリックします。

    重要:  複数のオペレーティングシステムにワークステーションインベントリポリシーを設定している場合は、[ポリシー]タブで該当するオペレーティングシステムのサブオプションを選択し、この手順を繰り返します。

  4. ロールアップポリシーとディクショナリ更新ポリシーが設定されている場合は、これらのポリシーを無効にします。

    1. ConsoleOneで、サーバパッケージを含むコンテナを検索し、サーバパッケージを右クリックします。[プロパティ]、[ポリシー]の順にクリックし、NetWareのサブオプションをクリックします。

    2. ロールアップポリシーを選択し、[リセット]ボタンをクリックして、[はい]をクリックします。

    3. ロールアップポリシーの選択を解除します。

    4. ディクショナリ更新ポリシーを選択し、[リセット]ボタンをクリックして、[はい]をクリックします。

    5. ディクショナリ更新ポリシーの選択を解除します。

    6. [適用]、[閉じる]の順にクリックします。

  5. ConsoleOneで、Inventory Serviceオブジェクトを含むコンテナを検索し、Inventory Serviceオブジェクトを削除します。


データベースeDirectoryオブジェクトのアンインストール

ConsoleOneで、インベントリデータベースオブジェクトを含むコンテナを検索し、インベントリデータベースオブジェクトを削除します。


Sybaseインベントリデータベースのアンインストール

  1. Sybaseコンソールプロンプトで「q」と入力してSybaseを停止します。

  2. すべてのクラスタノードで、sys:\system\mgmtdbs.ncfから、database_path\mgmtdb.dbエントリを削除します。

    重要:  その他のデータベースパスは削除しないようにします。

  3. 任意のクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesのINVDBPATHキーの値をメモします。

  4. INVDBPATHキーで確認した値から、すべてのクラスタノードのmgmtdb.logも含めインベントリデータベースファイル(mgmtdb*.db)を削除します。

    重要:  データベースファイル内のインベントリ情報を使用する場合は、削除する前に、必ずデータベースファイルのバックアップを作成しておきます。

  5. すべてのクラスタノードのsys:\system\zenworks.propertiesからINVDBPATHキーを削除します。

  6. すべてのクラスタノードで、ZFD_INVENTORY_DATABASE_SERVERキーを削除します。

    すべてのクラスタノードで、sys:\system\zenworks.propertiesから次のセクションを削除します。

    [ZfD_Inventory_Database_Server]Version = 6.5.0 Desktop Management product build date
    Installed_From = Product CD
    Support_Pack = 0
  7. Sybaseがアンインストールされておらず、他のZENworks製品によって使用されている場合は、Sybaseを起動します。

    Sybaseコンソールプロンプトで「mgmtdbs.ncf」と入力します。


Sybaseエンジンのアンインストール

Sybaseエンジンは、他のZENworks製品で使用されていない場合に限り、削除することができます。

  1. Sybaseが他のZENworks製品で使用されている場合、まずデータベースをアンインストールしてから、Sybaseエンジンをアンインストールする必要があります。

  2. Sybaseコンソールプロンプトで「q」と入力してSybaseを停止します。

  3. 任意のクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesのDBENGINEPATHキーの値をメモします。

  4. データベースがデータベースサーバにマウントされているかどうかを確認します。

    データベースがデータベースサーバにマウントされている場合、クラスタノードのsys:\system\mgmtdbs.ncfファイルに.dbエントリが含まれます。

    ファイルに.dbエントリが含まれていない場合は、すべてのクラスタノードからmgmtdbs.ncfを削除します。ファイルに.dbエントリが含まれている場合は、Sybaseエンジンを削除しないでください。

  5. すべてのクラスタノードについて、クラスタロードスクリプトからmgmtdbs.ncfエントリを削除します。

  6. アンロードスクリプトからdbsrv8.nlmを削除します。

  7. DBENGINEPATHで指定されているディレクトリ(手順3で確認)を削除します。

  8. すべてのクラスタノードのsys:\system\zenworks.propertiesからDBENGINEPATHキーを削除します。


インベントリサーバソフトウェアのアンインストール

  1. インベントリサーバのサーバコンソールプロンプトでStopSer *と入力し、インベントリサービスを停止します。

  2. NetWareインベントリサーバのコンソールプロンプトで「java -exit」と入力して、java.nlmをアンロードします。

  3. いずれかのクラスタノードで、sys:\system\zenworks.propertiesのINVSRVPATHキーおよびZWSPATHキーの値をメモします。

  4. ZFD_INVENTORY_SERVERキーを削除します。

    すべてのクラスタノードで、sys:\system\zenworks.propertiesから次のセクションを削除します。

    [ZfD_Inventory_Server]Version = 6.5.0 Desktop Management product build date
    Installed_From = Product CD
    Support_Pack = 0
  5. すべてのクラスタノードのinvsrvpath\scandirディレクトリを削除します。

  6. すべてのクラスタノードのinvsrvpath\serverディレクトリを削除します。

  7. すべてのクラスタノードのクラスタロードスクリプトから次のエントリを削除します。

    ; ZENworks Inventory Settings
    StartInv.ncf
  8. アンロードスクリプトから次のエントリを削除します。

    java -killzenwsinv
    java -killzwexit
  9. すべてのクラスタノードのsys:\systemディレクトリから次のファイルを削除します。

    invenv.ncf
    invenvset.ncf
    listser.ncf
    startinv.ncf
    startser.ncf
    startzws.ncf
    stopser.ncf
    dbexport.ncf
    debug.properties
    stopdb.ncf
  10. インベントリサーバにPolicy and Distribution ServicesとXMLプロキシサーバがインストールされていない場合は、ZWSPATHによって指定されているディレクトリを削除して、ZENworks Web Serverコンポーネントを削除します。

    1. すべてのクラスタノードのクラスタロードスクリプトから次のエントリを削除します。

      ; ZENworks Inventory Settings
      ZFS.ncf
    2. すべてのクラスタノードのsys:\systemディレクトリからzwsstart.ncfを削除します。

    3. すべてのクラスタノードのsys:\system\zenworks.propertiesからZWSPATHキーを削除します。

    4. zws_volume:\zfs-startup.xmlを削除します。

    5. zws_volume:\zenworks\zfs.ncfを削除します。

  11. すべてのクラスタノードで、sys:\system\zenworks.propertiesファイルからINVSRVPATHキーを削除します。


XMLプロキシサーバのアンインストール

  1. サーバコンソールのプロンプトで「java -killzfsexit」と入力して、java.nlmをアンロードします。

  2. 任意のクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesのZWSPATHの値をメモします。

  3. すべてのクラスタノードのsys:\system\zenworks.propertiesから次のセクションを削除します。

    [ZfD_XML_Proxy_Server]
    Version=6.5.0 Desktop Management product build date
    Installed_From = Product CD
    Support_Pack = 0
  4. すべてのクラスタノードのクラスタロードスクリプトから次のエントリを削除します。

    ; ZENworks Inventory Settings
    ZFS.ncf 
  5. すべてのクラスタノードのsys:\systemディレクトリからzwsstart.ncfを削除します。

  6. すべてのクラスタノードで、sys:\system\zenworks.propertiesから、ZWSPATHディレクトリおよびZWSPATHエントリを削除します。

  7. zws_volume:\zenworks\zfs-startup.xmlディレクトリからzfs-startup.xmlおよびzfs.ncfを削除します。


ConsoleOneからのワークステーションインベントリスナップインのアンインストール

他の製品の管理にConsoleOneを使用している場合は、ConsoleOne自体をアンインストールしないでください。

ConsoleOneからワークステーションインベントリスナップインのみを削除するには

  1. ConsoleOneを実行している場合は、終了します。

    ConsoleOneが複数のワークステーションのインベントリサーバから直接起動している場合は、すべてのワークステーションのConsoleOneを終了する必要があります。

  2. サーバまたはワークステーション上のConsoleOne_installation_directory\1.2ディレクトリで、次の操作を行います。

    • 次のファイルを削除します。
      \lib\zen\dbexport.jar
      \lib\zen\desktop.jar
      \lib\zen\zeninvimages.jar
      \lib\zen\zenutility.jar
      \lib\zen\statuslog.jar
      \lib\zen\classes12.zip\lib\zen\vbjapp.jar\lib\zen\vbjorb.jar\lib\zen\jdbcdrv.zip
      \snapins\zen\inventorysnapins.jar
      \snapins\zen\inventorysnapins3x.jar\snapins\zen\dataexportsnapins.jar\snapins\zen\policymigration.jar\snapins\zen\workstationsnapins.jar\snapins\zen\tracer.jar\help\novellserverinv.hs\bin\directoryrights.dll\bin\displayrules.properties\bin\schemarules.properties
    • 次のディレクトリを削除します。
      \reporting\canned\novellreporting\zeninventory
      \reporting\canned\novellreporting\zeninventory30
      \reporting\canned\novellreporting\zeninventory32
      \reporting\canned\novellreporting\zeninventory3x
      \reporting\canned\novellreporting\zeninventory4x
  3. リモート管理のConsoleOneスナップインを同じワークステーションまたはサーバにインストールしていない場合は、次のファイルを削除します。

    \bin\desktop4.exe
    \bin\mssql.ini
    \bin\msvp60.dll
    \bin\ndsaccess.dll
    \bin\oracle.ini
    \bin\remagent.ini
    \bin\sybase.ini
    \help\novellzeninven.hs
    \help\novellzenrmgt.hs \help\en\novell_zfd_inventory
    \help\en\novell_zfd_remotemgmt
    \lib\zen\desktop.jar
    \lib\zen\desktop3x.jar\lib\zen\desktopcommonutility.jar
    \resources\resources.jar
    \snapins\zen\commonsnapins.jar


クラスタスクリプトへの変更の適用

ここまでの節で行った変更をクラスタスクリプトに適用するには、クラスタをオフラインにした後に再度オンラインにします。