次の節では、ZENworks Handheld Managementの主要なコンポーネントの概要について説明します。
ConsoleOneは、ZENworks Handheld Managementの管理ツールです。ConsoleOneを使用することにより、ポリシーベースのハンドヘルドデバイス管理を実行できます。ConsoleOneのユーティリティであるInventory Viewerを使用して、すべてのハードウェアおよびソフトウェアに関するインベントリ(特定のデバイスまたはシステム内の全デバイスの両方)の表示、照会の作成、およびレポートの生成を実行できます。
ZENworks Handheld Management Serverは、Windows NT*/2000/XPコンピュータ(サーバまたはワークステーション)でサービスとして実行します。ZENworks Handheld Management Serverは、ZENworks Handheld Managementの一元化されたセットアップポイントであり、全クライアントとの通信を管理するだけでなく、セットアップに関する配布スケジュールや配布結果を保持します。
ハンドヘルドクライアントは、BlackBerry、Palm OS、およびWindows CEデバイスにインストール可能なZENworks Handheld Managementコンポーネントです。
ハンドヘルドクライアントは、アプリケーションのインストール、各デバイスのソフトウェアとハードウェアに関するインベントリの収集、およびポリシーの適用を実行します。
ハンドヘルドデバイスが、ZENworks Handheld Management Serverサービスと直接通信することはありません。ハンドヘルドデバイスはAccess Pointと通信し、Access PointはZENworks Handheld Management Serverサービスと通信します。
インストールプログラムを使用してZENworks Handheld Management Serverをインストールすると、同じコンピュータに対しZENworks Handheld Management Access Pointが自動的にインストールされます。
ただし環境によっては、TCP/IPを介してZENworks Handheld Management Serverと通信する、Windows NT/2000/XPが稼働する他のコンピュータにAccess Pointをインストールすることもできます。たとえば、通信負荷の分散とWAN設定のサポートの拡張を実現するために、他のコンピュータにAccess Pointをインストールすることができます。Access Pointは、アプリケーションとポリシーの配布を管理し、アプリケーションインストールとポリシー適用の結果をZENworks Handheld Management Serverに送信します。
ZENworks Handheld Management Desktop Synchronization Integrationソフトウェアは、ハンドヘルドデバイスがクレードルを使って接続する相手先のコンピュータ、またはMicrosoft* ActiveSyncやPalm HotSyncを使って同期を実行するコンピュータにインストールする必要があります。ハンドヘルドデバイスが、Ethernet接続のクレードルまたは無線でZENworks Handheld Management Access Pointに接続できる場合、Desktop Synchronization Integrationをインストールする必要はありません。
Desktop Synchronization Integrationソフトウェアは、ZENworks Handheld Managementを使ってBlackBerryデバイスにソフトウェアを配布する場合にも、コンピュータにインストールする必要があります。Desktop Synchronization Integrationソフトウェアは、TCP/IP通信をサポートしないPalm OSデバイスでは必須になります。
インストールプログラムを使用してZENworks Handheld Management Serverをインストールすると、同じコンピュータにZENworks Handheld Management Desktop Synchronization Integrationソフトウェアが自動的にインストールされます。