Novell ZENworks Server Managementソフトウェアのコンポーネントには、NetWare版Traffic Analysis AgentとWindows版Traffic Analysis Agentが含まれています。ネットワーク監視エージェントは、管理サーバか、独立したNetWareまたはWindowsサーバにインストールできます。エージェントは、接続されたセグメントのトラフィックを監視し、セグメントのノードやデバイスに関する情報を収集し、これらの情報を管理サーバに提供します。管理サーバは、これらの情報をNovell ConsoleOneに提供します。また、エージェントはトラップを管理サーバに送信し、このトラップはNovell ConsoleOneに転送されます。管理サーバと監視エージェントは、SNMPを使用して通信します。Novell ZENworks Server Managementには、SNMPパラメータのデフォルト値が用意されています。
次の節では、セグメントのトラフィックを監視する優先エージェントの指定や、デフォルトのSNMP設定の変更について説明します。
選択したセグメントに複数のリモート監視(RMON)エージェントが存在する場合は、[RMON Agent]プロパティページからセグメントのノードを監視するエージェントを選択できます。このページには、RMONエージェントがインストールされているサーバのリストが表示されます。このリストから選択したエージェントが優先エージェントになります。優先エージェントは、セグメントを監視し、セグメントアクティビティをNovell ConsoleOneに送信するプライマリエージェントです。
[RMON Agent]プロパティページを表示するには
次の表は、[RMON Agent]プロパティページに表示される統計について説明しています。
RMONエージェントを優先エージェントとして選択するには
動的情報をNovell ConsoleOneに表示するように要求した場合、ConsoleOneは管理サーバから情報を探します。管理サーバは、SNMPを使用してネットワーク監視エージェントと通信し、エージェントから必要な情報を取得し、Novell ConsoleOneに提供します。サーバとエージェント間のSNMP通信は、Novell ZENworks Server Managementによって提供されたデフォルトのSNMP設定に基づきます。デフォルトのSNMP設定は、[SNMP]ダイアログボックスを使用して変更できます。このダイアログボックスは、管理サーバが監視エージェントと通信中にエラーが発生した場合にNovell ConsoleOneに表示されます。
[SNMP]ダイアログボックスでは、コミュニティ文字列やSNMP通信のセキュリティ設定を指定できます。また、サーバがエージェントと接続する場合のデフォルトのタイムアウト値を変更できます。サーバがエージェントと接続する前にデフォルトのタイムアウト値が経過した場合、またはサーバのコミュニティ文字列がエージェントのものと一致しない場合は、現在の設定で[SNMP]ダイアログボックスがNovell ConsoleOneに表示されます。このダイアログボックスでは、現在のタイムアウト値、コミュニティ文字列、および他のSNMPパラメータを変更できます。変更した値は、Novell ZENworks Server Managementデータベースに保存され、それ以降のすべてのトラフィック管理セッションに適用されます。
ネットワークのすべての監視エージェントに対するSNMP設定を変更するには
特定のエージェントに対するSNMP設定を変更するには
次の表は、[SNMP Settings]プロパティページに表示されるSNMPパラメータについて説明しています。
ヒント: ネットワーク監視エージェントがNetWare 4.xで実行されていて、ネットワークがIPXに対応している場合は、IPXを使用しているエージェントと通信するために[SNMP]ダイアログボックスを使用します。この結果、Novell ZENworks Server Managementトラフィック分析コンポーネントのパフォーマンスが大幅に向上します。