エージェントのファイル

次の節では、各管理対象サーバにインストールされるエージェントのファイルについて説明します。


NetWare版Management Agentのファイル

次の表では、NetWareサーバにインストールされるNetWare版Management AgentのNLMTMファイルについて説明します。

NetWare版Management AgentのNLMファイル 説明

servinst.nlm

NetWareサーバMIB (nwserver.mib)を実装します。

hostmib.nlm

標準的なホストリソースMIB [RFC 1514]およびこのMIB (nwhostx.mib)に対するNovell(R)の拡張機能を実装します。

ntrend.nlm

Threshold and Trend MIB (nwtrend.mib)を実装します。ntrend.nlmは、ロードされると、サーバの環境設定に従って監視する各属性のトレンドとしきい値を設定します。ntrend.iniファイルには、ntrend.nlmの環境設定パラメータが含まれています。

nwtrap.nlm

NetWare Server Trap MIB (nwalarm.mib)を実装します。nwtrap.cfgファイルには、nwtrap.nlmの環境設定パラメータが含まれています。

findnms.nlm

NetWare版Management Agentを実行しているNetWareサーバによって使用されます。findnms.nlmを利用して、SAP (Service Advertising Protocol)番号0x026aを使って自分自身をアドバタイズするSNMP Managementコンソールをリッスンします。次に、findnms.nlmは、検出されたNovell ConsoleOneのIPXTM (Internetwork Packet ExchangeTM)アドレスを、トラップを受信するステーションのリストに追加します。

ndstrap.nlm

ndstrap.mibを実装して、Novell eDirectoryのイベントをキャプチャし、SNMP Managementコンソールに転送します。

mondata.nlm

NetWareサーバの監視を可能にします。

次の表で、NetWare版Management Agentに関連するエンタープライズMIBについて簡単に説明します。

MIB名 説明

ndstrap.mib

Novell eDirectoryのイベントをキャプチャし、SNMPトラップとしてSNMP Managementコンソールに転送するためのNovell独自のMIB。現在このMIBには130を超えるトラップが存在し、新しいトラップが識別されるたびに追加されます。

nwalarm.mib

NetWare Core OSのすべてのアラートを処理し、SNMPトラップとして転送するNovell独自のMIB。現在、375を超えるトラップをサポートしており、新しいトラップが識別されるたびに追加されます。

nwhostx.mib

RFC1514 (ホストリソースMIB)に対するNovellの拡張機能。RFC1514には直接含まれていない、NetWareに固有のデバイスおよびコンポーネントを追加します。

nwserver.mib

NetWare Core OS管理の基礎になるNovell独自のMIB。このMIBでは、300を超えるオブジェクトが識別されています。GETとSETの両方について、コンソールから設定できるパラメータへのアクセスが定義されています。このMIBには、ユーザ、ファイルシステム、ボリューム、キュー、ODITM (Open Data-Link InterfaceTM)、設定パラメータなどについての複数のグループやテーブルが含まれています。

nwtmsync.mib

timesync.nlmのSNMP管理を実現するNovell独自のMIB。タイムソースおよびタイムクライアントのリストへのアクセスを提供します。このMIBを通じてクロック構造にもアクセスできます。

nwtrend.mib

一定の期間トラッキングした場合に最も有効であるオブジェクトのトラッキングを実行するNovell独自のMIB。たとえば、CPUの使用率や受信パケット数は静的な数値としての価値は限られていますが、ある期間、定期的に監視すると、サーバで何が起こっているかがよくわかります。このMIBによって、管理対象オブジェクトについてユーザ定義のしきい値を設定することもでき、しきい値を超えたときにはSNMPトラップが送信されます。

rfc1514.mib

インターネット標準のホストリソースMIB。このMIBは、ディスク、メモリ、CPU、プリンタ、アダプタカードなどのシステムの物理コンポーネントを含む、ホストコンピュータに関する一般的なカテゴリを定義します。


Windowsサーバ版Management Agentのファイル

次の表は、テキストエディタで手動で設定して、Windows版Management Agentのデフォルトの動作を変更できるファイルのリストです。

Windowsサーバ版Management Agentの.INIファイル 説明

n_nttren.ini

Windows版Management Agentによってサポートされているトレンドとしきい値の初期値を指定します。

nttrap.ini

Windows版Management Agentを実行するWindowsサーバのトラブルシューティングを行うための設定およびWindowsのイベントをSNMPトラップとして管理システムに送信できるようにするための設定を指定します。

nthost.ini

Windows版Management AgentによってサポートされるSNMP設定を指定します。

n_ntfmw.ini

無視され、SNMPトラップを受信しないIPXアドレスを指定できます。

次の表で、Windows版Management Agentに関連するエンタープライズMIBについて簡単に説明します。Windows版Management Agentは、すべてのWindowsシステム、セキュリティ、およびアプリケーションイベントをSNMPトラップに変換します。

MIB名 説明

ntserver.mib

サーバ名、OS、メジャーバージョンとマイナーバージョン、タイムゾーン、リモートボリュームとローカルボリュームの数など、最小限のWindowsシステム情報を提供します。

rfc1514.mib

インターネット標準のホストリソースMIB。このMIBは、ディスク、メモリ、CPU、プリンタ、アダプタカードなどのシステムの物理コンポーネントを含む、ホストコンピュータに関する一般的なカテゴリを定義します。

nttrap.mib

RFC1514に基づく汎用MIB。トラップに変換されたWindowsイベントは、Novell ZENworks Server Managementネットワーク管理システムに転送されます。

nttrend.mib

一定の期間トラッキングした場合に最も有効であるオブジェクトのトラッキングを実行するNovell独自のMIB。たとえば、CPUの使用率や受信パケット数は静的な数値としての価値は限られていますが、ある期間、定期的に監視すると、サーバで何が起こっているかがよくわかります。このMIBによって、管理対象オブジェクトについてユーザ定義のしきい値を設定することもでき、しきい値を超えたときにはSNMPトラップが送信されます。