変数の種類

変数には2つの種類があります。


定義済みの変数

定義済みの変数はZENworks Server Managementを起動したときに作成されます。定義済みの変数は、Server Software PackagesおよびTiered Electronic Distributionで使用され、ポリシーパッケージによって認識されます。

定義済みの変数は、サーバコンソールやこのマニュアルではすべて大文字で表示されていますが、大文字と小文字が区別されません。

構文:

%predefined_variable_name%

ここで、predefined_variable_nameはServer Managementによって定義された名前で、%記号は変数名がこの記号で囲まれていることをソフトウェアに通知します。たとえば、次のように入力します。

%WORKING_PATH%

定義済みの変数を使用するには、その値をServer Software PackageコンポーネントまたはTiered Electronic Distributionオブジェクトで設定する必要があります。

Java環境では、.ncfファイルのJavaプロセスコールで使用されるSERVER_DNなど、定義済みの変数を使用できます。

ポリシーパッケージで定義済みの変数を使用する例として、サーバダウンプロセスポリシーのBroadcast Messageテキストがあります。このテキストにサーバ名の変数(%SERVER_DN%)を含めることにより、ブロードキャストメッセージにサーバの名前を表示できます。

Server Managementで利用できる定義済みの変数は次のとおりです。

変数 説明と値

BASE_PATH

Policy Managerの場所。

sys:\zenworks\pds\smanager\

CONF_PATH

環境設定ファイルの場所。

sys:\zenworks\pds\ted\

IP_ADDRESS

サーバのIPアドレス。たとえば、

192.68.1.255

LOAD_DIR

(NetWare(R)のみ)サーバのロード元のディレクトリ。

c:\nwserver

LOG_PATH

ログファイルの場所。

sys:\zenworks\pds\smanager\

PLUGINS_PATH

Server Managementプラグインがインストールされた場所。

sys:\zenworks\pds\smanager\plugins\

POLICY_PATH

ポリシーファイル(.pol)が保存されている場所。

sys:\zenworks\pds\smanager\policy\

PROP_PATH

Where Novell eDirectoryTMオブジェクトのプロパティが保存されている場所。

sys:\zenworks\pds\smanager\prop\

SERVER_DN

eDirectory内の識別されたサーバ名。たとえば、

server01.servers.novell

SERVER_NAME

NetWareをインストールしたときにサーバに指定した名前。たとえば、

server01

TED_PATH

...\tedディレクトリへのパス。

sys:\zenworks\pds\ted\

TREE_NAME

Server Managementサーバが存在するeDirectoryツリーの名前。これはインストール時に設定されます。

VOL

デフォルトのボリューム。

sys:

WORKING_PATH

Server Policies and Server Software Packagesコンポーネントの作業ディレクトリ。

sys:\zenworks\pds\smanager\working\

ZWS_PATH

ZENworks Web Serverのファイルが保存されている場所。

sys:\zenworks\zws\

ZWS_PROP_FILE_PATH

ZENworks Web Serverのプロパティファイルが保存されている場所。

sys:\zenworks\zws\

ZWS_SECURITY_PATH

ZENworks Web Serverのセキュリティファイルが保存されている場所。

sys:\zenworks\zws\security\


ユーザ定義変数

ユーザ定義変数は、Server Software Packageコンポーネント、Subscriberオブジェクト、およびTiered Electronic Distributionポリシーで作成されます。ポリシーパッケージでは、ユーザ定義変数は認識されません。

ユーザ定義変数では大文字と小文字は区別されません。

構文:

%variable_name%

ここで、variable_nameは変数を定義するときに指定した名前です。変数名には空白は使用できません。単語を区切るにはハイフン(-)またはアンダースコア(_)を使用します。

Subscriberオブジェクトで定義された変数は簡単なテキストの置き換えです。変数の値として入力したテキストが、変数名の代わりに使用されます。