Desktop Application Distributionの再構築

次の節では、再構築のトリガ方法を含む、Desktop Application Distributionの再構築に関するさまざま問題について説明します。


すべての属性の更新

変更された属性だけでなく、配布準備のできたアプリケーションオブジェクトに含まれるすべての属性は、Distributionが再構築、送信、および抽出される場合に配布されたアプリケーションオブジェクトで更新されます。このことは、配布されたアプリケーションオブジェクトのソースパスなどの属性を変更する場合は、配布準備のできたアプリケーションオブジェクトのソースパスデータによってソースパスが上書きされることを意味しています。つまり、すべての配布されたアプリケーションオブジェクトは配布準備のできたアプリケーションオブジェクトと同期しています。これの例外は配布準備のできたアプリケーションの属性の保持に記載されています。

再構築されたDesktop Application Distributionには、前回Distributionが構築された後に加えられたすべての変更が含まれます。


再構築のトリガ

Desktop Application Distributionウィザードの[Rebuild Only If Any Application Number Changes]チェックボックスを選択するかどうかによってDistributionが再構築される時期を指定できます。


チェックボックスの選択

この機能は、オブジェクトの配布の準備が整うまで配布準備のできたアプリケーションオブジェクトに変更を保持しておく場合に便利です。

Distributionは、設定されている構築スケジュールに基づいて再構築されます。ただし、これは配布準備のできたアプリケーションオブジェクトまたはその従属アプリケーションの[Version Number]フィールドを手作業で増やし、かつDistributorがeDirectoryを読み込んで[Version Number]フィールドの変更を検出した後だけです。

Distributionに複数のアプリケーションがある場合、アプリケーションの1つのバージョン番号が変更されるだけで、すべてのアプリケーションのDistribution再構築がトリガされます。

[Version Number]フィールドは、アプリケーションオブジェクトのプロパティの[Distribution Options]>[Options]タブにあります。

このチェックボックスのステータスに関係なく、アプリケーションがDistributionに追加されるかDistributionから削除されると、Distributionはその構築スケジュールに基づいて再構築されます。


チェックボックスの無効

このオプションを選択しない場合(デフォルトでは無効に設定)、Distributionは設定されている構築スケジュールに基づいて再構築されます。この場合には、次の2つのシナリオを実行できます。


オブジェクトの変更

Distributionオブジェクトまたはそのいずれかの配布準備のできたアプリケーションオブジェクトを変更すると、内部リビジョン番号が自動的に変更され、設定されている構築スケジュールに基いたDistributionの再構築がトリガされます。

変更には、Distributionからのアプリケーションの追加や削除が含まれます。ただし、Distributorサーバのファイルシステムのアプリケーションファイルを更新、追加、または削除するだけの場合は、Desktop Application Distributionオブジェクトの内部リビジョン番号は変更されません。ZENworksのファイル同期機能は、アプリケーションオブジェクトのファイルには適用されません。したがって、再構築はトリガされません。

配布準備のできたアプリケーションオブジェクトに属するファイルを追加、削除、または更新すると、次回に再構築がトリガされたときにその変更が反映されます。


配布されたアプリケーションオブジェクトの削除

配布されたアプリケーションオブジェクトを削除すると、そのオブジェクトが変更されずに配布準備のできたアプリケーションオブジェクトにバックリンクします。したがって、内部リビジョン番号が配布準備のできたアプリケーションオブジェクトの番号に変更され、設定されている構築スケジュールに基づいたDistributionの再構築がトリガされます。