作業ディレクトリ
DistributorおよびSubscriberは、作業ディレクトリを使用して、Distribution、パッチ、ステータスファイル、および一時作業ファイルをサーバ上に保存します。作業ディレクトリのサイズは、Distributionのサイズと数によって決定されます。
デフォルトの作業ディレクトリは、NetWareサーバではsys:ボリューム、WindowsサーバではC:ドライブです。NetWareサーバのディスク容量を考慮して、data:ボリュームなど、サーバ上の異なる場所を選択することをお勧めします。
NetWareおよびWindowsサーバでのデフォルトの作業ディレクトリ名は、Distributorの場合はpath\zenworks\pds\ted\dist、Subscriberの場合はpath\zenworks\pds\ted\subです。LinuxおよびSolarisサーバのパスは、/var/opt/novell/zenworks/zfs/pds/ted/working/distおよび/var/opt/novell/zenworks/zfs/pds/ted/working/subです。作業ディレクトリ名は、Tiered Electronic Distributionオブジェクトのプロパティで変更できます。
次の節では、Tiered Electronic Distributionディレクトリ構造について説明しています。
NetWare Distributorのディレクトリ
NetWare Distributorでは次のディレクトリが使用されます。
volume:\installation_path\zenworks\pds\ted
DistributorのTiered Electronic Distributionソフトウェアが保存されます。
volume:\installation_path\zenworks\pds\ted\security\private
Distributorのプライベートキーが保存されます。
volume:\working_directory
Distributorに属するDistributionごとに1つのディレクトリが含まれます。作業ディレクトリ名は、Distributorオブジェクトでユーザによって定義されます。
volume:\working_directory\distribution_directory
Distributionごとに専用のディレクトリが作業ディレクトリの下に作成されます。Distributionディレクトリの名前には、構文Tree_DN_of_Distributionが使用されます。たとえば、TestTree_Files.Distributions.ZENworks.Novellのようになります。
volume:\working_directory\distribution_directory\time_stamp_directory
各Distributionディレクトリには、複数のタイムスタンプディレクトリが含まれます。これらのディレクトリはDistributionが構築された日時に従って名前が付けられます。
Distributionの構築時に、Distributorは、Distributionの前回の構築後に変更されたかどうかを毎回確認します。変更されている場合は、新しいタイムスタンプディレクトリが作成されます。
タイムスタンプディレクトリの数は、Distributionオブジェクトのプロパティの［Maximum Number of Revisions to Keep］フィールドで決定されます。Distributorは使用中のタイムスタンプディレクトリを削除しないため、タイムスタンプディレクトリの数が、指定した最大数を超える場合があります。Distributorは一番古いタイムスタンプディレクトリを最初に削除します。
タイムスタンプディレクトリの名前に、_tempが追加される場合があります。Distributorは、Distributionの構築時に、変更があるかどうかを判断する前に\*_tempディレクトリを作成します。変更が検出されると\_tempが削除され、ディレクトリは新しい構築用に使用されます。
Distributorのタイムスタンプディレクトリには、次のファイルが格納されます。
distfile.ted |
構築されたDistribution。Distributionのファイル名はすべて同じです。Distributionは、タイムスタンプディレクトリの名前とパスで区別されます。 |
digest_file |
このファイルは、Distributor Agentによって作成された場合にのみ存在します(省略可能)。 ダイジェストは、送信中にDistributionが改ざんされていないことを確認するために、DistributorとSubscriberによって使用されます。このダイジェストは、Subscriberが照合するMD5チェックサムを提供します。 ダイジェストは、Distributionのパッケージの破損も検出します。破損が検出された場合、Subscriberはdistfile.ted Distributionファイルの名前をdistfile.corruptに変更して、次回にChannelのスケジュールが開始されたときに、Distributionを再構築して送信します。 ダイジェストファイル名の作成時には、次の構文が使用されます。 %AGENT%AgentDigest.ted 例: - FTPAgentDigest.ted
- HTTPAgentDigest.ted
- FileAgentDigest.ted
- CPKAgentDigest.ted
|
NetWare Subscriberのディレクトリ
NetWare Subscriberでは次のディレクトリが使用されます。
volume:\installation_path\zenworks\pds\ted
SubscriberおよびDistributorのTiered Electronic Distributionソフトウェアが保存されます。
volume:\installation_path\zenworks\pds\ted\security
Distributorから受信した証明書が保存されます。
volume:\working_directory
SubscriberがDistributorから受信するDistributionごとに1つのディレクトリが含まれます。作業ディレクトリ名は、Subscriberオブジェクトでユーザによって定義されます。
volume:\working_directory\distribution_directory
Distributionごとに専用のディレクトリが作業ディレクトリの下に作成されます。Distributionディレクトリの名前には、構文Tree_DN_of_Distributionが使用されます。たとえば、TestTree_Files.Distributions.ZENworks.Novellのようになります。
volume:\working_directory\distribution_directory\time_stamp_directory
各Distributionディレクトリには、複数のタイムスタンプディレクトリが含まれます。これらのディレクトリはDistributionが構築された日時に従って名前が付けられます。
タイムスタンプディレクトリの数は、Distributionオブジェクトのプロパティの［Maximum Number of Revisions to Keep］フィールドで決定されます。
しきい値に達すると、Subscriberは最大リビジョン情報を受信して、一番古いタイムスタンプディレクトリを最初に削除します。
Subscriberのタイムスタンプディレクトリには、次のファイルが格納されます。
distfile.ted |
構築されたDistribution。Distributionのファイル名はすべて同じです。Distributionは、タイムスタンプディレクトリの名前とパスで区別されます。 |
diststatus.ted |
Distributionの受信に成功すると、このファイルが作成されます。 |
digest_file |
このファイルは、Distributor Agentによって作成された場合にのみ存在します(省略可能)。 ダイジェストは、送信中にDistributionが改ざんされていないことを確認するために、DistributorとSubscriberによって使用されます。このダイジェストは、Subscriberが照合するMD5チェックサムを提供します。 ダイジェストは、Distributionのパッケージの破損も検出します。破損が検出された場合、Subscriberはdistfile.ted Distributionファイルの名前をdistfile.corruptに変更して、次回にChannelのスケジュールが開始されたときに、Distributionを再構築して送信します。 |
Windows Distributorのディレクトリ
Windows Distributorでは次のディレクトリが使用されます。
installation_path\zenworks\pds\ted
DistributorのTiered Electronic Distributionソフトウェアが保存されます。
installation_path\zenworks\pds\ted\security\private
Distributorのプライベートキーが保存されます。
Windows Subscriberのディレクトリ
Windows Subscriberでは次のディレクトリが使用されます。
installation_path\zenworks\pds
SubscriberのTiered Electronic Distributionソフトウェアが保存されます。
installation_path\zenworks\pds\ted\security\private
Distributorから受信した証明書が保存されます。
local_drive:\working_directory\distribution_directory\time_stamp_directory
各Distributionディレクトリには、複数のタイムスタンプディレクトリが含まれます。これらのディレクトリはDistributionが構築された日時に従って名前が付けられます。
Linux DistributorまたはSolaris Distributorのディレクトリ
Linux DistributorまたはSolaris Distributorでは次のディレクトリが使用されます。
/var/opt/novell/zenworks/zfs/pds/ted/working/dist
DistributorのTiered Electronic Distributionソフトウェアが保存されます。
/var/opt/novell/zenworks/zfs/pds/ted/security/private
Distributorのプライベートキーが保存されます。
各Distributionディレクトリには、複数のタイムスタンプディレクトリが含まれます。これらのディレクトリはDistributionが構築された日時に従って名前が付けられます。
Linux SubscriberまたはSolaris Subscriberのディレクトリ
Linux SubscriberまたはSolaris Subscriberでは次のディレクトリが使用されます。
/var/opt/novell/zenworks/zfs/pds/ted/working/sub
SubscriberのTiered Electronic Distributionソフトウェアが保存されます。
/var/opt/novell/zenworks/zfs/pds/ted/security/private
Distributorから受信した証明書が保存されます。
各Distributionディレクトリには、複数のタイムスタンプディレクトリが含まれます。これらのディレクトリはDistributionが構築された日時に従って名前が付けられます。