Novell Documentation: ZENworks 6.5 - インベントリデータベースからの重複するインベントリ対象サーバの削除

インベントリデータベースからの重複するインベントリ対象サーバの削除

Inventory Removal Serviceは、インベントリサーバ上で実行する手動によるサービスです。Inventory Removal Serviceを使用すると、インベントリデータベースから、不必要なインベントリ対象サーバ、重複するインベントリ対象サーバ、または古くなったインベントリ対象サーバを削除できます。Inventory Removal Serviceは、serverremovallist.txtファイルを使用して、インベントリデータベースからインベントリ対象サーバを削除します。

serverremovallist.txtファイルには、インベントリデータベースから削除する必要があるインベントリ対象サーバのリストが含まれます。

重要: 中間サーバにインベントリ対象サーバまたはデータベースが接続されている場合のみ、中間サーバでInventory Removal Serviceを実行できます。

インベントリデータベースからインベントリ対象サーバを削除するには

テキストエディタを使用して、次の内容のファイルを作成し、ファイル名をserverremovallist.txtと付けます。
```
;                     Enter comments, if any
```
```
DN of the inventoried server (as stored in the Inventory database) to be removed from the Inventory database
```
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DN of the inventoried server (as stored in the Inventory database) to be removed from the Inventory database
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...
```
```
...
```
```
DN of the inventoried server (as stored in the Inventory database) to be removed from the Inventory database
```
削除する必要があるインベントリ対象サーバのリストを生成するには、選択された基準に基づいて照会を実行するか、インベントリ対象サーバの名前を手動で入力します。照会の詳細については、データベース照会によるインベントリ対象サーバのインベントリ情報の表示を参照してください。
serverremovallist.txtファイルをNetwareインベントリサーバのInventory_server_installation_path\inv\server\wminv\propertiesディレクトリおよびWindowsインベントリサーバのC:\ディレクトリにコピーします。

注: serverremoval.propertiesファイルには、プロパティFilePathが含まれます。これは、serverremovallist.txtファイルのパスです。デフォルトのパスは、sys:/inv/server/wminv/propertiesです。serverremovallist.txtをデフォルトパス以外のパスにコピーする場合は、serverremoval.propertiesファイルのFilePathの値を新しいパスに更新する必要があります。パスの区切り文字が「\」ではなく、「/」であることを確認します。
サーバコンソールのプロンプトで、「StartSer RemoveInventory」と入力してInventory Removal Serviceを起動します。

Inventory Removal Serviceの詳細については、次の節を参照してください。

Inventory Removal Serviceプロセスについて

Inventory Removal Serviceは次の処理を実行します。

Inventory Removal Serviceは、serverremovallist.txtファイルの各行を読み込み、serverremovallist.txtファイルに表示された各インベントリ対象サーバのdelete strファイルを作成します。

delete strファイルは、\scandirディレクトリに保存されます。
Selectorは、delete strファイルを検証し、\dbdirディレクトリおよび\entmergedirディレクトリにコピーします。
Storerは、\dbdirディレクトリからdelete strファイルを読み込み、接続されているインベントリデータベースからインベントリ対象サーバを削除します。
インベントリ展開でインベントリ情報をロールアップする場合、削除strも次のレベルのインベントリサーバにロールアップされます。

インベントリ対象サーバは、企業レベルで展開されているすべてのインベントリサーバのインベントリデータベースから削除されます。

Inventory Removal Serviceを使用した同期

Inventory Removal Serviceは、対応するサーバオブジェクトがeDirectoryから削除されると、自動的にインベントリデータベースからインベントリ対象サーバを削除します。

次の理由から、eDirectoryとインベントリデータベースにあるインベントリ対象サーバが同期していないことがあります。

Inventory Service Managerを強制終了し、eDirectoryのいくつかのサーバオブジェクトを削除して、Inventory Service Managerを再起動した場合。
eDirectoryから削除済みのサーバが含まれている以前のバージョンのインベントリデータベースを再起動した場合。

この場合、Inventory Removal Serviceを使用してインベントリデータベースから不要なインベントリ対象サーバを削除し、データベースを再度eDirectoryと同期させます。

インベントリ対象サーバの完全修飾DN名がわかっている場合は、serverremovallist.txtファイルにこれらのサーバのDN名を指定できます。

eDirectoryから削除されたサーバオブジェクトを検索するには

NDSREPAIRなどのeDirectoryツールを使用して、インベントリサーバに接続されているサーバオブジェクトのリストをエクスポートします。eDirectoryツールは、Cool SolutionsのWebサイトからダウンロードできます。
すべてのサーバオブジェクトを.csvファイルにエクスポートするには、データエクスポートウィザードを使用します。
注: すべてのインベントリ対象サーバを.csvファイルにエクスポートしている間に、属性を選択する必要があります。

エクスポート先の.csvファイルには、インベントリ対象サーバのDNS名と選択した属性が含まれます。ただし、.csvファイルから属性値と二重引用符を削除する必要があります。
ファイル比較ユーティリティを使用してeDirectoryのエクスポートされたファイルと.csvファイルを比較し、.csvファイルと一致しないインベントリ対象サーバを特定します。
注: 正常に比較するために、eDirectoryの出力ファイルと.csvファイルは同じ形式にします。
同期していないインベントリ対象サーバを特定した後、Inventory Removal Serviceでそのインベントリ対象サーバを選択するために、インベントリ対象サーバのDN名をserverremovallist.txtファイルに保存します。