次の節を参照することにより、DNSの機能に関するシステムテストを実行して、テスト中に発生する問題を解決することができます。
DNSにアクセスするには、ワークステーションでDNS名解決を有効にした後、適正なDNS名サーバを検索するようワークステーションを設定する必要があります。
ZENworks Server Managementコンポーネントがインストールされるサーバに対して、ワークステーションからpingを実行します。IPアドレスではなく、サーバのDNSホスト名を指定します。サーバがpingコマンドに応答しない場合、ワークステーションがDNS用に設定されていない可能性があります。WindowsワークステーションにおけるDNS名解決の有効化に進みます。
ワークステーションでDNS名を解決できるようにするには、[Novell Client Protocol Preferences]プロパティタブの[プロトコルコンポーネントの設定]リストでDNSを選択する必要があります。
たとえば、Windows 2000では次の操作を実行します。
ワークステーションが、[Internet Protocol (TCP/IP) DNS]プロパティタブで指定されたDNS名サーバへのアクセス権を有していない場合、DNS名の解決は失敗します。
たとえば、Windows 2000では次の操作を実行します。
コントロールパネルで、[ネットワークとダイヤルアップ接続]をダブルクリックします。
[ローカル エリア接続]をダブルクリックし、[プロパティ]をクリックします。
コンポーネントリスト内の[インターネット プロトコル (TCP/IP)]を選択し、[プロパティ]をクリックします。
[全般]タブで、ワークステーションがDNS名サーバのIPアドレスを自動的に取得するよう選択することも、1つ以上のDNS名サーバのIPアドレスを手動で指定することもできます。その他のDNS設定オプションについては、[詳細設定]をクリックして、[DNS]をクリックします。
コンポーネントリスト内の[Novell Client for Windows 2000]を選択し、[プロパティ]をクリックします。
[Protocol Preferences]をクリックし、[Protocol Component Settings]ボックスにDNSが表示されていることを確認し、[OK]>[OK]>[Close]の順にクリックしてダイアログボックスを閉じます。
NetWareサーバがDNS用に適切に設定されていることを確認するには、次の節を参照してください。
NetWareサーバコンソールから、サーバ自体のFQDNに対してpingを実行します。例:
ping nwserver47.servers.novell.com
pingによりIPアドレスが返された場合、前方参照は機能しています。NetWareサーバからの応答がない場合は、DNSに関するNetWareサーバの設定を参照してください。
Windowsワークステーションから、NetWareサーバのIPアドレスに対してpingを実行します。例:
ping -a 123.45.67.89
pingによりDNSホスト名が返された場合、逆引き参照は機能しています。NetWareサーバからの応答がない場合は、DNSに関するNetWareサーバの設定を参照してください。
NetWareサーバで、sys:\etc\resolv.cfgファイルをチェックして、このファイルに含まれる情報が正しいことを確認します。
NetWareにおけるDNSに関する詳細については、DNS/DHCP Servicesを参照してください。
WindowsサーバがDNS用に適切に設定されていることを確認するには、次の節を参照してください。
Windowsサーバで、サーバ自体のIPアドレスに対しpingを実行します。例:
ping -a 123.45.67.90
pingに成功した場合は、このサーバに対応するドメインが正しく設定されています。Windowsサーバからの応答がない場合は、DNSに関するWindowsサーバの設定を参照してください。
WindowsサーバAから、WindowsサーバBのFQDNに対してpingを実行します。例:
ping winserver5.servers.novell.com
pingによりIPアドレスが返された場合、前方参照は機能しています。Windowsサーバからの応答がない場合は、DNSに関するWindowsサーバの設定を参照してください。
WindowsサーバBで、WindowsサーバBのIPアドレスに対してpingを実行します。例:
ping -a 123.45.67.91
または
nslookup 123.45.67.91
pingによりDNSホスト名が返された場合、逆引き参照は機能しています。Windowsサーバからの応答がない場合は、DNSに関するWindowsサーバの設定を参照してください。
WindowsサーバのDNSショートネームとサーバ名が完全に一致していることを確認します。WindowsサーバにDNSサフィックスが設定されていることも確認します。
サーバ名とDNSサフィックスをチェックするには
[マイ コンピュータ]を右クリックし、[プロパティ]、[ネットワーク ID]の順にクリックします。
[フル コンピュータ名]フィールドには、サーバ名(たとえば、winserver5)が表示され、すでDNSサフィックスが設定されている場合には、その後にDNSサフィックス(たとえば、servers.novell.com)が表示されます。
サーバ名が、サーバのDNSショートネームと一致しない場合:
または
[フル コンピュータ名]フィールドにDNSサフィックスが含まれていない場合:
Windowsサーバを再起動して、新しいサーバ名の情報を有効にします。
\winnt\system32\drivers\etc\hostsファイルをチェックして、このファイルに記載されている情報が正しいことを確認します。
たとえば、127.0.0.1を示すローカルホストエントリが必要になります。このエントリは、ファシリテータがZENworks Web Serverと通信するのに必要になります。
WindowsにおけるDNSの詳細については、DNS管理ツールの使用に関するWindowsオンラインヘルプを参照してください。
LinuxサーバまたはSolarisサーバがDNS用に適切に設定されていることを確認するには、次の節を参照してください。
LinuxサーバまたはSolarisサーバから、サーバ自体のFQDNに対してpingを実行します。例:
ping unxserver25.servers.novell.com
pingによりIPアドレスが返された場合、前方参照は機能しています。LinuxサーバまたはSolarisサーバからの応答がない場合は、DNSに関するLinuxサーバまたはSolarisサーバの設定を参照してください。
Windowsワークステーションから、LinuxサーバまたはSolarisサーバのIPアドレスに対してpingを実行します。例:
ping -a 123.45.67.100
LinuxサーバまたはSolarisサーバからの場合は、次のコマンドを実行します。
nslookup 123.45.67.100
pingによりDNSホスト名が返された場合、逆引き参照は機能しています。LinuxサーバまたはSolarisサーバからの応答がない場合は、DNSに関するLinuxサーバまたはSolarisサーバの設定を参照してください。