DNS機能のテスト

次の節を参照することにより、DNSの機能に関するシステムテストを実行して、テスト中に発生する問題を解決することができます。


DNSに関するWindowsワークステーションのテストと設定

DNSにアクセスするには、ワークステーションでDNS名解決を有効にした後、適正なDNS名サーバを検索するようワークステーションを設定する必要があります。


WindowsワークステーションのDNSアクセスに関するテスト

ZENworks Server Managementコンポーネントがインストールされるサーバに対して、ワークステーションからpingを実行します。IPアドレスではなく、サーバのDNSホスト名を指定します。サーバがpingコマンドに応答しない場合、ワークステーションがDNS用に設定されていない可能性があります。WindowsワークステーションにおけるDNS名解決の有効化に進みます。


WindowsワークステーションにおけるDNS名解決の有効化

ワークステーションでDNS名を解決できるようにするには、[Novell Client Protocol Preferences]プロパティタブの[プロトコルコンポーネントの設定]リストでDNSを選択する必要があります。

たとえば、Windows 2000では次の操作を実行します。

  1. [NetWork Services](赤のN)を右クリックし、[Novell Client Properties]をクリックします。

  2. [Protocol Preferences]をクリックし、[Protocol Component Settings]ボックスでDNSが選択されていることを確認し、[OK]をクリックして終了します。


Windowsワークステーションに対するDNS名サーバの指定

ワークステーションが、[Internet Protocol (TCP/IP) DNS]プロパティタブで指定されたDNS名サーバへのアクセス権を有していない場合、DNS名の解決は失敗します。

たとえば、Windows 2000では次の操作を実行します。

  1. コントロールパネルで、[ネットワークとダイヤルアップ接続]をダブルクリックします。

  2. [ローカル エリア接続]をダブルクリックし、[プロパティ]をクリックします。

  3. コンポーネントリスト内の[インターネット プロトコル (TCP/IP)]を選択し、[プロパティ]をクリックします。

    [全般]タブで、ワークステーションがDNS名サーバのIPアドレスを自動的に取得するよう選択することも、1つ以上のDNS名サーバのIPアドレスを手動で指定することもできます。その他のDNS設定オプションについては、[詳細設定]をクリックして、[DNS]をクリックします。

  4. コンポーネントリスト内の[Novell Client for Windows 2000]を選択し、[プロパティ]をクリックします。

  5. [Protocol Preferences]をクリックし、[Protocol Component Settings]ボックスにDNSが表示されていることを確認し、[OK]>[OK]>[Close]の順にクリックしてダイアログボックスを閉じます。


DNSに関するNetWareサーバのテストと設定

NetWareサーバがDNS用に適切に設定されていることを確認するには、次の節を参照してください。


NetWareでの前方参照のテスト

NetWareサーバコンソールから、サーバ自体のFQDNに対してpingを実行します。例:

ping nwserver47.servers.novell.com

pingによりIPアドレスが返された場合、前方参照は機能しています。NetWareサーバからの応答がない場合は、DNSに関するNetWareサーバの設定を参照してください。


NetWareでの逆引き参照のテスト

Windowsワークステーションから、NetWareサーバのIPアドレスに対してpingを実行します。例:

ping -a 123.45.67.89

pingによりDNSホスト名が返された場合、逆引き参照は機能しています。NetWareサーバからの応答がない場合は、DNSに関するNetWareサーバの設定を参照してください。


DNSに関するNetWareサーバの設定

NetWareサーバで、sys:\etc\resolv.cfgファイルをチェックして、このファイルに含まれる情報が正しいことを確認します。

NetWareにおけるDNSに関する詳細については、DNS/DHCP Servicesを参照してください。


DNSに関するWindowsサーバのテストと設定

WindowsサーバがDNS用に適切に設定されていることを確認するには、次の節を参照してください。


Windowsでのドメイン設定のテスト

Windowsサーバで、サーバ自体のIPアドレスに対しpingを実行します。例:

ping -a 123.45.67.90

pingに成功した場合は、このサーバに対応するドメインが正しく設定されています。Windowsサーバからの応答がない場合は、DNSに関するWindowsサーバの設定を参照してください。


Windowsでの前方参照のテスト

WindowsサーバAから、WindowsサーバBのFQDNに対してpingを実行します。例:

ping winserver5.servers.novell.com

pingによりIPアドレスが返された場合、前方参照は機能しています。Windowsサーバからの応答がない場合は、DNSに関するWindowsサーバの設定を参照してください。


Windowsでの逆引き参照のテスト

WindowsサーバBで、WindowsサーバBのIPアドレスに対してpingを実行します。例:

ping -a 123.45.67.91

または

nslookup 123.45.67.91

pingによりDNSホスト名が返された場合、逆引き参照は機能しています。Windowsサーバからの応答がない場合は、DNSに関するWindowsサーバの設定を参照してください。


DNSに関するWindowsサーバの設定

WindowsサーバのDNSショートネームとサーバ名が完全に一致していることを確認します。WindowsサーバにDNSサフィックスが設定されていることも確認します。

サーバ名とDNSサフィックスをチェックするには

  1. [マイ コンピュータ]を右クリックし、[プロパティ]、[ネットワーク ID]の順にクリックします。

    [フル コンピュータ名]フィールドには、サーバ名(たとえば、winserver5)が表示され、すでDNSサフィックスが設定されている場合には、その後にDNSサフィックス(たとえば、servers.novell.com)が表示されます。

  2. サーバ名が、サーバのDNSショートネームと一致しない場合:

    • サーバ名を既存のDNSエントリに合致するよう変更します。[ネットワーク ID]タブの[プロパティ]をクリックし、このサーバのDNSショートネームに合致するよう[コンピュータ名]フィールドを編集して、[OK]をクリックします。

      または

    • 既存のサーバ名に合致するようDNSエントリを変更します。
  3. [フル コンピュータ名]フィールドにDNSサフィックスが含まれていない場合:

    1. [プロパティ]、[詳細]の順にクリックします。

    2. [プライマリ DNS サフィックス]フィールドで、サーバのDNSサフィックスを指定します。

    3. [OK]をクリックします。

  4. Windowsサーバを再起動して、新しいサーバ名の情報を有効にします。

  5. \winnt\system32\drivers\etc\hostsファイルをチェックして、このファイルに記載されている情報が正しいことを確認します。

    たとえば、127.0.0.1を示すローカルホストエントリが必要になります。このエントリは、ファシリテータがZENworks Web Serverと通信するのに必要になります。

WindowsにおけるDNSの詳細については、DNS管理ツールの使用に関するWindowsオンラインヘルプを参照してください。


DNSに関するLinuxサーバまたはSolarisサーバのテストと設定

LinuxサーバまたはSolarisサーバがDNS用に適切に設定されていることを確認するには、次の節を参照してください。


LinuxサーバまたはSolarisサーバでの前方参照のテスト

LinuxサーバまたはSolarisサーバから、サーバ自体のFQDNに対してpingを実行します。例:

ping unxserver25.servers.novell.com

pingによりIPアドレスが返された場合、前方参照は機能しています。LinuxサーバまたはSolarisサーバからの応答がない場合は、DNSに関するLinuxサーバまたはSolarisサーバの設定を参照してください。


LinuxサーバまたはSolarisサーバでの逆引き参照のテスト

Windowsワークステーションから、LinuxサーバまたはSolarisサーバのIPアドレスに対してpingを実行します。例:

ping -a 123.45.67.100

LinuxサーバまたはSolarisサーバからの場合は、次のコマンドを実行します。

nslookup 123.45.67.100

pingによりDNSホスト名が返された場合、逆引き参照は機能しています。LinuxサーバまたはSolarisサーバからの応答がない場合は、DNSに関するLinuxサーバまたはSolarisサーバの設定を参照してください。


DNSに関するLinuxサーバまたはSolarisサーバの設定

LinuxサーバまたはSolarisサーバの/etc/hostsファイルに、サーバ自体の適切なIPアドレスおよびFQDNが設定されていることを確認します。ループバックアドレス行(127.0.0.1)が、サーバのFQDNではなく、localhost.localdomainを読み取っていることを確認します。

LinuxまたはSolarisにおけるDNSに関する詳細については、ご使用になっているオペレーティングシステムのマニュアルをご参照ください。