Server Software Packageを使用したアップグレード

Server Software Packageを使用すると、Management and Monitoring Servicesの次のエージェントだけをアップグレードできます。アップグレード可能なエージェントは次のとおりです。

次の節では、ソフトウェアパッケージをManagement and Monitoring Servicesエージェントにインストールする詳しい手順およびインストールログファイルについて説明します。


ソフトウェアパッケージの自動インストール

ZENworks for Servers 6.5のTEDコンポーネントを使用すると、SubscriberおよびPolicy Packageソフトウェアを実行しているすべてのサーバにソフトウェアパッケージを自動的に配布してアップグレードすることができます。

重要:  複数のソフトウェアパッケージを同じDistributionに含めることはできません。各ソフトウェアパッケージについて、別々にDistributionオブジェクトを作成する必要があります。これには、個々のソフトウェアパッケージがNetWare上でJVMをアンロードし、複数のソフトウェアパッケージが同時に処理されるのを防ぐ意図があります。

Management and Monitoring Servicesエージェントの.cpkファイルを自動的にインストールするには

  1. サーバがZENworks 6.5 Server Managementの一般的な要件を満たし、Policy and Distribution Servicesがサーバにインストールされていることを確認します。

  2. ZENworks Server Management - Software Pkgs \ MMSの.cpkファイルをコピーします。これらの格納場所をメモしておいてください。この情報は関連するDistributionを作成する際に必要となります。

  3. Subscriberの抽出スケジュールを設定します。

  4. このソフトウェアパッケージのDistributionを作成し、Distributionの構築スケジュールを設定します。

  5. DistributionをChannelに関連付けて、DistributionがChannelのスケジュールに基づいて送信されるようにします。必要に応じて、Channelを作成し、Channelの送信スケジュールを設定してください。

  6. このソフトウェアパッケージを受信するSubscriberをChannelに関連付けます。

  7. zfs65_mms_mgmtagnt.cpkファイルについて、Subscriberオブジェクトのプロパティに対し、次のパッケージプロセッサ変数を作成および初期化します。

    • NetWareサーバ:

      OLDNMAPATH変数 (例: sys:\zfs_agnt)

      機能: 旧バージョンのエージェントがインストールされたパスを定義します。

      TARGETIP変数 (例: 127.0.0.1)

      機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。

    • Windowsサーバの場合:

      MMSAGENTPATH変数(例: c:\zenworks)

      機能: エージェントのインストールパスを定義します。

      REPLACEHOSTMIB変数 (例: 0)

      Microsoft*のhostmib実装をNovellのhostmib実装に置き換えるかどうかを定義します。置き換える場合は1を、置き換えない場合は0を指定します。

      TARGETIP変数(例: 127.0.0.1)

      機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。

  8. zfs65_mms_lanzagnt.cpkファイルについて、Subscriberオブジェクトのプロパティに対し、次のパッケージプロセッサ変数を作成および初期化します。

    • NetWareサーバ:

      MMSAGENTPATH変数 (例: sys:\zfs_agnt)

      機能: Traffic Analysis Agentがインストールされたパスを定義します。

      TARGETIP変数 (例: 127.0.0.1)

      機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。

    • Windowsサーバの場合:

      MMSAGENTPATH変数 (例: c:\zenworks)

      機能: エージェントのインストールパスを定義します。

      GTRENDPATH変数 (例: c:\winnt)

      機能: Gtrendファイルが保存される、Windowsディレクトリ(c:\winnt)下のサブディレクトリを表します。

      TARGETIP変数(例: 127.0.0.1)

      機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。

  9. zfs65_mms_trendagnt.cpkファイルについて、Subscriberオブジェクトのプロパティに対し、次のパッケージプロセッサ変数を作成および初期化します。

    • NetWareサーバ:

      MMSAGENTPATH変数(例: sys:\zfs_agnt)

      機能: Advanced Trending Agentがインストールされたパスを定義します。

      TARGETIP変数 (例: 127.0.0.1)

      機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。

    • Windowsサーバの場合:

      MMSAGENTPATH変数 (例: c:\zenworks)

      機能: エージェントのインストールパスを定義します。

      GTRENDPATH変数 (例: c:\winnt)

      機能: Gtrendファイルが保存される、Windowsディレクトリ(c:\winnt)下のサブディレクトリを表します。

      TARGETIP変数(例: 127.0.0.1)

      機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。

  10. Distributionを送信します。

    Distributionは、Distributionの構築スケジュールが開始したときに自動的に作成され、Channelの送信スケジュールが開始したときに自動的に送信されます。さらに、DistributionはSubscriberサーバの抽出スケジュールに従って抽出されます。

  11. Subscriberサーバに格納されたログファイルを参照して、インストールが成功したかどうかを確認します。

    いくつかのコンポーネントのインストールに失敗することもありますが、その場合でもソフトウェアパッケージのインストールは依然として成功したように見える可能性があります。そのため、特定のサーバで必要とされるコンポーネントが正常にインストールされているかどうかを検証するため、ソフトウェアパッケージの各コンポーネントについて、インストールが成功したか、失敗したかを確認することをお勧めします。


ソフトウェアパッケージの手動インストール

Standalone Package Processorを使用し、SubscriberおよびPolicy/Package Agentが実行されていないサーバに対してソフトウェアパッケージを手動でインストールすることもできます。

次のソフトウェアパッケージは、手動により任意の順序でインストールできます。

この3つの.zipファイルから、パッケージ固有の次の.batファイルおよび.ncfファイルを抽出し、Standalone Package Processorを起動します。

次の手順は、ソフトウェアパッケージをインストールする、すべてのNetWareサーバまたはWindowsサーバに対して実行する必要があります。

  1. アップデートするコンポーネントについて、サーバがZENworks 6.5 Server Managementの一般的な要件を満たしていることを確認します。

  2. zfs65_mgmtmon_standalonepacpro.zipファイルを次のいずれかの場所に解凍します。

    • Windowsサーバの場合: c:\
    • NetWareサーバの場合: sys:\

    これにより、Standalone Package Processorのファイルが、サーバのファイルシステムのルートに、一時ディレクトリを起点として解凍されます。

  3. 手動でインストールする.cpkファイルを、関連する.batファイルまたは.ncfファイルが存在する一時ディレクトリにコピーします。例:

    • Windowsサーバの場合: c:\temp\zfs65
    • NetWareサーバの場合: sys:\temp\zfs65

    重要:  Linuxサーバにインストールすることはできません。

  4. ターゲットWindowsサーバにJRE 1.3.1がインストールされていない場合は、JREをダウンロードしてインストールします。

  5. JRE 1.3.1がインストールされた各ターゲットWindowsサーバについて、zfs65_mms_mgmtagnt.cpk、zfs65_mms_lanzagnt.cpk、またはzfs65_mms_trendagnt.cpk.batファイルに対応する.batファイルで、JREのパスをJRE_installation_path\JRE\BINに変更します。

  6. エージェントをインストールします。

    zfs65_mms_mgmtagnt.cpkをインストールするには

    • NetWareの場合、コンソールのプロンプトで次のコマンドを入力します。

      sys:\temp\zfs65\netware\zfs65_mms_mgmtagnt.ncf

    • Windowsの場合、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。

      c:\temp\zfs65\win\zfs65_mms_mgmtagnt.bat

    zfs65_mms_lanzagnt.cpkをインストールするには

    • NetWareの場合、コンソールのプロンプトで次のコマンドを入力します。

      sys:\temp\zfs65\netware\zfs65_mms_lanzagnt.ncf

    • Windowsの場合、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。

      c:\temp\zfs65\win\zfs65_mms_lanzagnt.bat

    zfs65_mms_trendagnt.cpkをインストールするには

    • NetWareの場合、コンソールのプロンプトで次のコマンドを入力します。

      sys:\temp\zfs65\netware\zfs65_mms_trendagnt.ncf

    • Windowsの場合、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。

      c:\temp\zfs65\win\zfs65_mms_trendagnt.bat

  7. インストール中に作成されたログファイルを参照し、正常にインストールされているソフトウェアパッケージのコンポーネントを確認します。


手動インストール時にNCFファイルおよびBATファイルで使用される変数

ここでは、サポートパックソフトウェアパッケージの手動インストール時に、.batファイルおよび.ncfファイルで使用される変数について説明します。

.batファイルおよび.ncfファイルには、ソフトウェアパッケージの項目下に次の変数が指定されています。


zfs65_mms_mgmtagnt.cpk

Server Management Agentのこのソフトウェアパッケージでは、次の.batファイルまたは.ncfファイルに対応する変数が使用されます。

  • zfs65_mms_mgmtagnt.ncf

    OLDNMAPATH変数 (デフォルト値はsys:\zfs_agnt)

    機能: 旧バージョンのエージェントがインストールされたパスを定義します。

    TARGETIP変数 (デフォルト値は127.0.0.1)

    機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。

  • zfs65_mms_mgmtagnt.bat

    MMSAGENTPATH変数 (デフォルト値はc:\zenworks)

    機能: エージェントの完全インストールパスを定義します。

    REPLACEHOSTMIB変数 (デフォルト値は0)

    Microsoft*のhostmib実装をNovellのhostmib実装に置き換えるかどうかを定義します。置き換える場合は1を、置き換えない場合は0を指定します。


zfs65_mms_lanzagnt.cpk

Management Agentのこのソフトウェアパッケージでは、次の.batファイルまたは.ncfファイルに対応する変数が使用されます。

  • zfs65_mms_lanzagnt.ncf

    MMSAGENTPATH変数 (デフォルト値はsys:\zfs_agnt)

    機能: Traffic Analysis Agentがインストールされたパスを定義します。

    TARGETIP変数 (デフォルト値は127.0.0.1)

    機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。

  • zfs65_mms_mgmtagnt.bat

    MMSAGENTPATH変数 (デフォルト値はc:\zenworks)

    機能: エージェントの完全インストールパスを定義します。

    GTRENDPATH変数 (デフォルト値はGTREND)

    機能: Gtrendファイルが保存される、Windowsディレクトリ(c:\winnt)下のサブディレクトリを表します。

    TARGETIP変数 (デフォルト値は127.0.0.1)

    機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。


zfs65_mms_trendagnt.cpk

Site Management Serverのこのソフトウェアパッケージでは、次の.batファイルまたは.ncfファイルに対応する変数が使用されます。

  • zfs65_mms_mgmtagnt.ncf

    MMSAGENTPATH変数 (デフォルト値はsys:\zfs_agnt)

    機能: Advanced Trending Agentがインストールされたパスを定義します。

    TARGETIP変数 (デフォルト値は127.0.0.1)

    機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。

  • zfs65_mms_trendagnt.bat

    MMSAGENTPATH変数 (デフォルト値はc:\zenworks)

    機能: エージェントの完全インストールパスを定義します。

    TARGETIP変数 (デフォルト値は127.0.0.1)

    機能: トラップを送信するIPアドレスを定義します。


インストールログファイル

パッケージプロセッサがzfs65_mms_mgmtagnt.cpk、zfs65_mms_lanztagnt.cpk、zfs65_mms_trendagnt.cpkについて生成するログファイルは、次の場所に格納されます。