前提条件

GSSAPIを設定するには、まず次の作業を行う必要があります。


ネットワークの特性に関する前提

SASL-GSSAPIメカニズムは次の前提に基いて動作します。


iManager用のKerberosプラグインのインストール

  1. ブラウザを開きます。

  2. ブラウザウィンドウのアドレスフィールドに、次のURLを入力します。

    http://ホスト名/nps/iManager.html

    ホスト名は、SASL-GSSAPI用のiManagerプラグインをインストールするiManagerサーバのサーバ名またはIPアドレスです。

    注:  問題が発生した場合は、TomcatおよびWebサーバが正しく設定されていることを確認します。詳細については、『iManager 2.5管理ガイド』を参照してください。

  3. eDirectoryにログインするためのユーザ名とパスワードを指定して、[ログイン]をクリックします。

  4. iManagerツールバーで、[設定]環境設定をクリックします。

  5. 左側の画面で、[モジュール設定]>[モジュールパッケージのインストール]の順にクリックします。

  6. kerberosPlugin.npmファイルの場所を指定するか、[参照]をクリックしてファイルの場所を選択します。

    このプラグインパッケージは次の場所にあります。

    展開フォルダ/<プラットフォーム(Linux、Solaris)>/nmas/NmasMethods/Novell/GSSAPI/plugins/ (展開フォルダは、edir88.zipファイルが展開されたディレクトリです)。kerberosPlugin.npmファイルを別の場所に移動した場合は、その場所を参照して選択してください。

  7. [インストール]をクリックします。

    このインストールには数分かかります。

    注:  TomcatがインストールされたWindows IIS Webサーバ上でiManagerを実行している場合は、モジュールパッケージのインストール中に「予期しないパーツの終了」というエラーが発生する場合があります。これは、IIS用のTomcatリダイレクタを通じてファイルをアップロードする際に発生する既知の問題です。モジュールパッケージのインストールを正しく実行するには、Tomcatから直接(たとえば、ポート8080を使用して)iManagerに接続してください。

    例: http://hostname:8080/nps/iManager.html

    詳細については、『iManager 2.5管理ガイド』を参照してください。

  8. モジュールが正しく保存されたことを示すメッセージが表示されたら、iManagerサーバを再起動します。

    iManagerを無制限アクセスモードで実行している場合(ツリーにRBSコレクションがない場合)は、手順9〜15を省略してください。

    注:  iManagerサーバの再起動の詳細については、『iManager 2.5管理ガイド』を参照してください。

  9. iManagerにログインし、[設定]環境設定をクリックします。

  10. 左側の画面で、[RBSの設定]>[iManagerの設定]の順にクリックします。

  11. (状況によって実行)RBSコレクションがすでに作成されている場合は、[コレクションのアップグレード]を選択して、[次へ]>[次へ]の順にクリックします。

  12. (状況によって実行)RBSコレクションがない場合は、次の操作を実行します。

    1. [新しいコレクションの作成]を選択して、[次へ]をクリックします。

    2. 役割ベースサービスを作成するコンテナを選択して、[次へ]をクリックします。

  13. Novell Kerberosプラグインを選択して、スコープ(ツリー名または任意のコンテナ)を割り当ててから、[開始]をクリックしてKerberos構成用のiManagerプラグインのインストールを完了します。

    注:  これにより、Kerberos管理の役割で選択したスコープにスーパバイザの権利が割り当てられます。

  14. 完了メッセージが表示されるのを待って、[閉じる]をクリックします。

  15. ページをリフレッシュします。

    Kerberos管理の役割が左側の画面に表示されます。

    Kerberos管理の役割が表示されない場合は、上の手順8の説明に従ってiManagerサーバを再起動します。

    注:  iManagerサーバがWindows Webサービス(IIS)上で動作している場合は、NMAS Kerberos用のiManagerプラグインをインストールする前にRBS収集を作成しておく必要があります。


KerberosのLDAP拡張の追加

KerberosのLDAP拡張では、Kerberosキーの管理機能が提供されています。

KerberosのLDAP 拡張を使用するには、C言語用のLDAPライブラリをインストールする必要があります。詳細については、LDAP Libraries for Cを参照してください。

KerberosのLDAP拡張を追加または削除するには、次の場所にあるkrbldapconfigユーティリティを使用します。

Kerberos LDAP拡張を追加するには、次の構文を使用します。

krbldapconfig {-i | -u} -D バインドDN [-w バインドDNのパスワード] [-h LDAPホスト] [-p LDAPポート] [-e ルート認証局証明書]

krbldapconfigユーティリティのパラメータについて、次の表で説明します。

パラメータ 説明

-i

Kerberos LDAP拡張をeDirectoryに追加します。

-u

Kerberos LDAP拡張をeDirectoryから削除します。

-D バインドFDN

管理者または管理者と同等の権利を持つユーザのFDNを指定します。

cn=admin,o=orgの形式で指定する必要があります。

-w バインドFDNのパスワード

バインドFDNのパスワードを指定します。

-h LDAPサーバ

Kerberos LDAP拡張をインストールする必要があるLDAPサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

-p ポート

LDAPサーバが動作しているポートを指定します。

-e ルート認証局ファイル

SSLバインド用のルート認証局証明書のファイル名を指定します。

SSLポートを使用する場合は、-eオプションを指定してください。

詳細については、ルート認証局証明書のエクスポートを参照してください。

注:  -hオプションを指定しなかった場合は、krbldapconfigを起動したローカルホストの名前がデフォルトとして使用されます。

LDAPサーバポートとルート認証局証明書を指定しなかった場合は、ポート389がデフォルトで使用されます。

LDAPサーバポートを指定せずにルート認証局証明書を指定した場合は、ポート636がデフォルトで使用されます。

この拡張を追加するには次のように入力します。

krbldapconfig -i -D cn=admin,o=org -w password -h ldapserver -p 389

削除するには次のように入力します。

krbldapconfig -u -D cn=admin,o=org -w password -h ldapserver -p 389

重要:  インストールによる変更を有効にするには、LDAPサーバを手動でリフレッシュする必要があります。詳細については、LDAPサーバをリフレッシュするを参照してください。


ルート認証局証明書のエクスポート

  1. iManagerで、[eDirectory管理]>[オブジェクトの変更]の順にクリックして、[オブジェクトの変更]ページを開きます。

  2. [単一オブジェクト]をクリックして、サーバのサーバ証明書オブジェクトを選択します。

  3. [OK]をクリックします。

  4. [証明書]タブをクリックし、[ルート認証局証明書]を選択して、証明書の詳細を表示します。

  5. [エクスポート]をクリックして、証明書エクスポートウィザードを起動します。

  6. プライベートキーをエクスポートするかどうかを指定して、[次へ]をクリックします。

  7. [バイナリDER形式のファイル]を選択して、[次へ]をクリックします。

  8. [Save the Exported Certificate to a File(エクスポートされた証明書をファイルに保存)]をクリックします。

  9. [閉じる]をクリックします。