スキーマの拡張

新しいクラスや属性を作成することにより、ツリーのスキーマを拡張できます。eDirectoryツリーのスキーマを拡張するには、ツリー全体に対するスーパバイザ権が必要です。

次の作業により、スキーマを拡張できます。

次の作業により、補助属性のスキーマを拡張できます。


クラスを作成する

組織の必要条件の変化に応じて、既存のスキーマに対しクラスを追加できます。

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [スキーマ]>[クラスの作成]の順にクリックします。

  3. クラスの作成ウィザードの指示に従って、オブジェクトクラスを定義します。

    ウィザードの各段階で、[ヘルプ]が利用できます。

    オブジェクトクラスに追加するカスタムプロパティを定義する場合は、ウィザードを終了し、最初にカスタムプロパティを定義します。詳細については、属性を作成するを参照してください。


クラスを削除する

使用されていないクラスは、そのクラスがeDirectoryツリーのベーススキーマの一部でない限り、削除できます。iManagerでは、ローカルにレプリカ作成されたパーティションで現在使用されているクラスだけは削除できません。

次のような場合に、スキーマからクラスを削除できます。

クラスを削除するには、次を実行します。

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [スキーマ]>[クラスの削除]の順にクリックします。

  3. 削除するクラスを選択します。

    削除可能なクラスのみが表示されます。

  4. [削除]をクリックします。


属性を作成する

独自のカスタムタイプ属性を定義し、これを既存のオブジェクトクラスのオプション属性に追加できます。ただし、既存のクラスに必須属性を追加することはできません。

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [スキーマ]>[属性の作成]の順にクリックします。

  3. 属性の作成ウィザードの指示に従って、新しい属性を定義します。

    ウィザードの各段階で、[ヘルプ]が利用できます。


クラスへオプション属性を追加する

既存のクラスにオプションの属性を追加できます。これは、次のような場合に必要になります。

注:  必須属性は、クラスの作成時にのみ定義できます。

オプション属性クラスを追加するには、次を実行します。

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [スキーマ]>[属性の追加]の順にクリックします。

  3. 属性を追加するクラスを選択して、[OK]をクリックします。

  4. [使用可能なオプション属性]リストで、追加する属性を選択して右矢印の図をクリックし、[追加するオプション属性]リストにこれらの属性を追加します。

    誤って属性を追加したり、後で属性を削除したい場合は、[追加するオプション属性]リストで属性を選択し、左矢印の図をクリックして追加する属性のリストから削除します。

  5. [OK]をクリックします。

    このクラスにオブジェクトを作成すると、ここで追加したプロパティを含むオブジェクトが作成されます。追加したプロパティの値を設定するには、オブジェクトの[その他]一般プロパティページを使用します。

ヒント:  既存のクラスは、このページにあるCurrent Attributesリストに追加して変更できます。削除できるのは、追加してからまだ[OK]をクリックしていない属性のみです。前に追加した属性や保存した属性は削除できません。


属性を削除する

使用されていない属性は、その属性がeDirectoryツリーのベーススキーマの一部でない限り、削除できます。

次のような場合に、スキーマから属性を削除できます。

属性を削除するには、次を実行します。

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [スキーマ]>[属性の削除]の順にクリックします。

  3. 削除する属性を選択します。

    削除可能な属性のみが表示されます。

  4. [削除]をクリックします。


補助クラスを作成する

補助クラスとは、あるオブジェクトクラス全体ではなく、特定のeDirectoryオブジェクトインスタンスに追加される一連のプロパティ(属性)です。たとえば、電子メールアプリケーション用として、eDirectoryツリーのスキーマに電子メールプロパティ補助クラスを追加し、必要に応じて、このプロパティを個別のオブジェクトに拡張できます。

スキーママネージャを使用すると、独自の補助クラスを定義できます。補助クラスで定義したプロパティを使用して、個別のオブジェクトを拡張できます。

補助クラスを作成するには、次を実行します。

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [スキーマ]>[クラスの作成]の順にクリックします。

  3. クラス名およびオプションでASN1 IDを指定して、[次へ]をクリックします。

  4. クラスフラグを設定する場合は[補助クラス]をクリックし、[次へ]をクリックします。

  5. クラスの作成ウィザードの指示に従って、新しい補助クラスを定義します。

    ウィザードの各段階で、[ヘルプ]が利用できます。


補助クラスのプロパティでオブジェクトを拡張する

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [スキーマ]>[オブジェクトの拡張]の順にクリックします。

  3. 拡張するオブジェクトの名前およびコンテキストを指定して、[OK]をクリックします。

  4. 使用する補助クラスが[現在の補助クラスの拡張]の下にすでに表示されているかどうかに応じて、適切な操作を実行します。

    補助クラスがリストに表示されている 操作

    はい

    この手順を終了します。代わりに、オブジェクトの補助プロパティを変更するを参照してください。

    いいえ

    [追加]をクリックし、補助クラスを選択して、[OK]をクリックします。

  5. [閉じる]をクリックします。


オブジェクトの補助プロパティを変更する

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [eDirectory管理]>[オブジェクトの変更]の順にクリックします。

  3. 変更するオブジェクトの名前およびコンテキストを指定して、[OK]をクリックします。

  4. [全般]タブで、[その他]ページをクリックします。

  5. 表示された画面で、必要な属性値を設定します。

    • 値のない属性をダブルクリックし、値のある属性のリストに追加します。
    • 値のある属性を選択し、[編集]をクリックして属性を編集するか、[削除]をクリックして属性を削除します。
    • 正しく設定するためには、各プロパティの構文について理解している必要があります。詳細については、『Understanding Schema Manager』を参照してください。
  6. [適用]をクリックし、[OK]をクリックします。


オブジェクトから補助プロパティを削除する

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [スキーマ]>[オブジェクトの拡張]の順にクリックします。

  3. 拡張するオブジェクトの名前およびコンテキストを指定して、[OK]をクリックします。

  4. [現在の補助クラスの拡張]のリストから、削除するプロパティが定義されている補助クラスを選択します。

  5. [削除]をクリックし、[OK]をクリックします。

    これにより、オブジェクトに最初から定義されていたプロパティを除き、補助クラスによって追加されたすべてのプロパティが削除されます。

  6. [閉じる]をクリックします。