エラーログを設定する


Linux、UNIXの場合:

サーバ側メッセージに対してエラーログ設定を行う場合は、/etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.conf環境設定ファイルでn4u.server.log-levelsパラメータとn4u.server.log-fileパラメータを使用できます。


重大度レベルの設定

使用できる重大度レベルは、LogFatal、LogWarn、LogErr、LogInfo、およびLogDbgです(重大度が高い順)。重大度のレベルの詳細については、「メッセージの重大度レベル」を参照してください。

デフォルトでは重大度レベルは「LogFatal」に設定されます。このため、重大度レベルが致命的エラーであるメッセージのみがログに記録されます。

重大度レベルを設定するには、nds.confファイル内で、n4u.server.log-levelsパラメータを次のように使用します。

n4u.server.log-levels=重大度レベル

例:

  • 重大度レベルをLogInfo以上に設定するには、次のように入力します。
    n4u.server.log-levels=LogInfo

    この設定を使用すると、重大度レベルがLogInfo以上(つまり、LogFatal、LogWarn、およびLogErr)のメッセージが、ログファイルに記録されます。

  • 重大度レベルをLogWarn以上に設定するには、次のように入力します。
    n4u.server.log-levels=LogWarn

    この設定を使用すると、重大度レベルがLogWarn以上(LogFatal)のメッセージが、ログファイルに記録されます。


ログファイル名の指定

メッセージの記録先にするログファイルの場所を指定するには、nds.confファイル内でn4u.server.log-fileパラメータを使用します。デフォルトでは、ndsd.logファイルにメッセージが記録されます。

たとえば、メッセージを/tmp/edir.logに記録するには、次のように入力します。

n4u.server.log-file=/tmp/edir.log

システムのログにメッセージを記録するには、次のようにn4u.server.log-fileパラメータを使用します。

n4u.server.log-file=syslog


ログファイルサイズの指定

ログファイルのサイズを指定するには、nds.confファイルでn4u.server.log-file-sizeパラメータを使用します。最大ファイルサイズは2GBで、デフォルトのファイルサイズは1MBです。ただし、1MBより小さいサイズをファイルサイズに設定することもできます。

この設定はndsd.logファイルには適用できません。

ログファイルのサイズが指定した制限値に到達した場合は、ログファイルの先頭から上書きされます。


Windowsの場合


重大度レベルの設定

使用できる重大度レベルは、LogFatal、LogWarn、LogErr、LogInfo、およびLogDbgです(重大度が高い順)。重大度のレベルの詳細については、「メッセージの重大度レベル」を参照してください。

重大度レベルを設定するには、次の操作を行います。

  1. [スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[Novell eDirectoryサービス]の順にクリックします。

  2. [サービス]タブで、[dhlog.dlm]を選択します。

  3. [開始パラメータ]ボックスにログのレベルを入力します。

    たとえば、ログのレベルをLogErr以上に設定するには、次のように入力します。

    LogLevels=LogErr
  4. [設定]をクリックします。

  5. [ACS環境設定]タブで、[DhostLogger]のプラス記号をクリックします。

    設定した値でLogLevelパラメータが更新されます。


ログファイル名とパスの指定

  1. [スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[Novell eDirectoryサービス]の順にクリックします。

  2. [サービス]タブで、[dhlog.dlm]を選択します。

  3. [開始パラメータ]に、ログファイルのパスを次のように入力します。

    LogFile=ファイルのパス

    たとえば、ログファイルのパスを/tmp/Err.logに設定するには、[開始パラメータ]に次のように入力します。

    LogFile=/tmp/Err.log
  4. [設定]をクリックします。

  5. [ACS環境設定]タブで、[DhostLogger]のプラス記号をクリックします。

    設定した値でLogFileパラメータが更新されます。


ログファイルサイズの指定

  1. [スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[Novell eDirectoryサービス]の順にクリックします。

  2. [サービス]タブで、[dhlog.dlm]を選択します。

  3. [開始パラメータ]に、ログファイルのパスを次のように入力します。

    LogSize=サイズ

    デフォルトのファイルサイズは1MBです。

  4. [設定]をクリックします。

  5. [ACS環境設定]タブで、[DhostLogger]のプラス記号をクリックします。

    設定した値でLogSizeパラメータが更新されます。


NetWareの場合

NetWareでは、DSLOG.NLMがサーバ側メッセージを記録します。サーバ側メッセージはsys:\system\ds.logに記録されます。

注:  DSLOG.NLMは、DSの稼動中には自動的に動作します。DSLOG.NLMは、手動でロードまたはアンロードすることができます。

使用できる重大度レベルは、LogFatal、LogWarn、LogErr、LogInfo、およびLogDbgです(重大度が高い順)。重大度のレベルの詳細については、「メッセージの重大度レベル」を参照してください。

デフォルトでは、イベントタグとメッセージがds.logに記録されます。メッセージは次の形式で記録されます。

<イベントタグ>:<時刻>:<重大度レベル>:メッセージ

例:

INIT:[2005/03/25   15:27:14]   INFO:NDS Schema Upgrade Version:DIB 1, Code 1 
PART:[2005/03/25 16:18:10] DEBUG:Merging partition root data during partition join success


フィルタの設定

フィルタを設定するには、次の構文を入力します。

DSLOG オプション

次の表では、dslogのオプションについて説明します。


表 6. Dslogのオプションの説明

オプション 説明

FILE ON

ログファイルへの記録を有効にします。

デフォルトではFILEはONに設定されています。

FILE OFF

ログファイルへの記録を無効にします。

FMAX=サイズ

最大ディスクファイルサイズを指定します。

SLEVEL=

エラーの重大度レベルを指定します。

デフォルトではSLEVELはLogFatalに設定されます。

FNAME=名前

ディスクファイル名を指定します。

デフォルトのファイル名はds.logです。

例:

  • ログを有効にするには、次のように入力します。
    DSLOG FILE ON
  • ログを無効にするには、次のように入力します。
    DSLOG FILE OFF
  • 最大ファイルサイズを10,240バイトに設定するには、次のように入力します。
    DSLOG FMAX=10240
  • 重大度がデバッグメッセージ以上のメッセージをフィルタするには、次のように入力します。
    DSLOG SLEVEL=LOGDBG
  • ログファイル名を指定するには、次のように入力します。
    DSLOG FNAME=DS.LOG

dslogオプションについては、オンラインヘルプを参照してください。その場合は、コマンドラインで次のように入力します。

help dslog


現在の設定を表示する

次のようにGETオプションを使用すると、現在の設定を表示することができます。

DSLOG   GET

たとえば、DSLOGを有効にして重大度レベルをデバッグに設定した場合、出力は次のようになります。

DSLOG Configuration:DSLOG File is ON                     File Name:DS.LOGFile Size:nnnnn(Max:nnnnnn).Severity Level:LOGDBG