第23章

Debugサブシステムの使用

この章では、exteNd DirectorのDebugサブシステムを使用する方法について説明します。トピックは次のとおりです。

 
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Debugサブシステムについて

Debugサブシステムでは、そのアプリケーションおよびサーバ環境についてのレポートを提供することによって、展開されたexteNd Directorアプリケーションを簡単にトラブルシューティングできます。次のようなレポートがあります。

レポート

説明

exteNd Directorリソース

アプリケーションのサブシステム設定およびサービスエントリをクエリして、現在の(メモリ内の)値を表示します。

また、リソースセットバインドも検証できます。

HTTPリソース

アプリケーションの展開サーブレットおよびJSPページについての情報を表示します。

JNDIリソース

J2EEサーバのアプリケーションで利用できるJNDIリソースのツリーを表示します。

exteNd Directorアーカイブリソース

exteNd Application Serverアプリケーションサーバに展開されたアーカイブをリストして、ユーザがアーカイブ詳細(コンテンツ、未解決のJAR参照)を表示できるようにします。

 
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動作

Debugサブシステムは、サポートされているタグライブラリ(debug.tld)および基礎となるクラスと共にさまざまなデバッグレポートを表示する一連のJSPページから構成されています。

EARプロジェクトでは、デバッグシステムはDebug.warファイルにパッケージ化されています。WARプロジェクトでは、サブシステムに必要なリソースはWAR内の適切な場所に保存されています。 たとえば、JSPページはWARのトップレベルの[pages]フォルダに保存されています。

 
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セキュリティ上の考慮事項

Debugサブシステムでは、実行する環境についての多くの情報が公開されます。デフォルトでは、このサブシステムは保護されていません。

通常は、運用環境にDebugサブシステムを展開しないようにします。 運用環境にDebugサブシステムを展開する場合は、(デバッグのweb.xmlファイルを編集することによって)少なくとも/Debug/ URIを制限して、認証ユーザのみがアクセスできるようにします。

 
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Debugサブシステムのセットアップ

Procedure exteNd DirectorアプリケーションでDebugサブシステムを使用する

  1. DebugサブシステムをexteNd Directorプロジェクトに追加します。

    ファイル]>[新規プロジェクト]の順に選択することによって新しいexteNd Directorプロジェクトを作成して一般設定を要求すると、Debugサブシステムは自動的に含まれます。 カスタム設定を要求する場合、Debugサブシステムを明示的に選択する必要があります。

    後で[プロジェクト]>[exteNd Director Project]>[設定]の順に選択することによって、exteNd Directorプロジェクトを変更して、Debugサブシステムを追加または削除できます。

  2. J2EEサーバにプロジェクトを作成、アーカイブ、および展開します。

これで、Debugサブシステムを実行する準備が整いました。

 
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Debugサブシステムの実行

exteNd Directorアプリケーションの一部としてDebugサブシステムを展開したら、このデバッグシステムは、簡単にWebブラウザを使用して1つまたは複数のデバッグページにアクセスすることによって実行できます。

 
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デバッグホームページへの移動

Debugサブシステムでは、デバッグレポートへのリンクを表示するホームページが利用できます。

cdDebugHome

Procedure Debugサブシステムのホームページに移動する

  1. Webブラウザで、次のいずれかのURLを入力します。

    展開場所

    URL

    exteNd Application Server

    http://server/database/ear-namespace/Debug/

    たとえば、次のとおりです。

      http://localhost/MyDirectorDB/MyDirectorApp/Debug/
    

    別のJ2EEサーバ

    http://server/ear-namespace/Debug/

    たとえば、次のとおりです。

      http://localhost/MyDirectorApp/Debug/
    

  2. デバッグホームページが表示されたら、リンクをクリックしてデバッグレポートを表示します。

 
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exteNd Directorリソースに関するレポート

exteNd Directorリソースレポートを使用して、次のいずれかの処理を実行できます。

Debugサブシステムには、このレポート情報を取得するための別の方法もあります。それはecho servletです。

Procedure アプリケーションのexteNd Directorリソースに関してレポートする

  1. デバッグホームページから、[Directorリソースのデバッグ]をクリックします。

    exteNd Directorリソースレポートページが表示されます。

  2. 選択タイプ]ドロップダウンを使用して、レポートで表示する情報の種類を選択します。

  3. [設定エントリ]または[サービスエントリ]を選択すると、オプションでレポートクエリの範囲をしぼることができます。特定の文字列を含むエントリ名のみを表示する

  4. 送信]ボタンをクリックします。

    レポート結果がページに表示されます。

Procedure エコーサーブレットを使用する

  1. Webブラウザで、エコーサーブレットURLの入力を次のように開始します。

    展開場所

    URLの開始

    exteNd Application Server

    http://server/database/ear-namespace/Debug/echo?

    たとえば、次のとおりです。

    http://localhost/MyDirectorDB/MyDirectorApp/Debug/echo?

    別のJ2EEサーバ

    http://server/ear-namespace/Debug/echo?

    たとえば、次のとおりです。

      http://localhost/MyDirectorApp/Debug/echo?
    

  2. 生成するレポートに関する情報を追加することによって、URLの入力を完了します。

    作業内容

    URLに追加する内容

    サブシステム設定エントリを表示する

    次のいずれか1つ

    • 特定の文字列で「開始」する設定エントリ名を取得する

        type=c&sw=string
      
    • 特定の文字列で「終了」する設定エントリ名を取得する

        type=c&ew=string
      
    • 「すべての」設定エントリ名を取得する

        type=c&sw=
      

    サブシステムサービスエントリを表示する

    次のいずれか1つ

    • 特定の文字列で「開始」するサービスエントリ名を取得する

        type=s&sw=string
      
    • 「すべての」サービスエントリ名を取得する

        type=s&sw=
      

    リソースセットバインドを検証する

    type=rs

たとえば、このURLはエコーサーブレットを呼び出して、com.sssw.portalで開始するサブシステム設定エントリを表示します。

  http://localhost/MyDirectorDB/MyDirectorApp/Debug/echo?type=c&sw=com.sssw.portal

 
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HTTPリソースに関するレポート

HTTPリソースレポートを使用して、アプリケーションで特定のURIにマップされているサーブレットおよびJSPページに関する情報を表示できます。 レポートは、Servlet APIを使用することによってこの情報を取得します。

cdDebugHTTP

Procedure アプリケーションのHTTPリソースに関してレポートする

  1. デバッグホームページから、[Httpリソースのデバッグ]をクリックします。

    HTTPリソースレポートページが表示されます。

  2. URIから属性を取得]テキストボックスに、情報が必要なマッピングを入力します。

    アプリケーションに対して確立したEARネームスペースで開始します。この例では、EARネームスペースはMyDirectorAppです。

      /MyDirectorApp/Portal/
    
  3. 送信]ボタンをクリックします。

    レポート結果がページに表示されます。

 
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JNDIリソースに関するレポート

JNDIリソースレポートを使用して、J2EEサーバでアプリケーションに対して使用できるJNDIリソースのツリーを表示できます。exteNd Directorアプリケーションのコードは、JNDIルックアップを通じてこれらのリソースにアクセスできます。

このレポートはexteNd Application Serverで最大の効果を発揮します。

Procedure J2EEサーバのJNDIリソースに関してレポートする

 
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exteNd Directorアーカイブリソースに関するレポート

exteNd Directorアーカイブリソースレポートを使用して、アプリケーションサーバに展開されたアーカイブを一覧表示できます。このリストを使用して、詳細を表示するアーカイブを選択できます。このレポートによって提供されるアーカイブ詳細には、次の内容が含まれています。

Procedure exteNd Directorアーカイブレポートに関してレポートする

  1. デバッグホームページから、[exteNd Directorアーカイブリソースのデバッグ]をクリックします。

    exteNd Directorアーカイブリソースレポートページが表示されます。

  2. URLからJarを取得]テキストボックスに入力して、適切なサーバおよびデータベースを指定します。たとえば、次のとおりです。

      http://localhost:80/MyDirectorDB
    
  3. アーカイブの取得]ボタンをクリックします。

    [アーカイブ]ドロップダウンに、その場所からの現在のアーカイブリストが表示されます。

  4. アーカイブ]ドロップダウンを使用して、詳細が必要な項目を選択します。

    特定のアーカイブを選択するか、[-all-](すべてのアーカイブについての詳細)を選択できます。

  5. 確認]ボタンをクリックします。

    アーカイブの詳細がページに表示されます。



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