Lesson 1

はじめに

 
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Novell exteNd 5について

Novell exteNd 5は、コード記述をほとんど必要としないセキュアなエンドツーエンドWebサービスの作成を可能にする、包括的開発ツールスイートです。

Novell exteNd 5は標準でSOA (service-oriented architecture)を提供します。 exteNd 5は、WebサービスとWebアプリケーションの開発に必要なツールのすべてを提供しており、特定のプラットフォームに捕らわれない最新で進化しつづける規格を使用し、常に変化するビジネスニーズに対応します。

詳細  

対象

参照

Novell exteNdについての詳細

このページの一番上にあるexteNdヘルプライプラリメニューに記載されているWebサイト

『ガイドツアー』で触れている技術に関する詳細

ヘルプシステムのNovell exteNdへようこそにある学習リソースページ

『ガイドツアー』の最新アップデート情報

『ガイドツアー』の最新アップデート情報については、exteNd マニュアルWebサイトで確認をしてください。

 
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『ガイドツアー』について

 
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アプリケーションの概要

この『ガイドツアー』で作成するアプリケーション(どちらかというとさらに大きなアプリケーションの一部に近いものです)では、Novell eDirectory\xaa のようなLDAPディレクトリから基本的な連絡先情報を検索します。 氏名、肩書き、電話番号、そして電子メールアドレスといった基本情報が検索されます。 そしてWebアプリケーションの一部であるポートレットにその情報が表示されます。 これは簡単な読み込み専用アプリケーションである一方、ユーザがユーザ本人や他人の連絡先情報を保持できるといったような、より完成したアプリケーションの始まりに相当します。

また、ここで作成するWebサービスは、ポートレットの機能を調整して取引先や他のアプリケーションユーザ向けに外観を変更すれば、他のポートレットでも使用することができます。 未来のWebアプリケーション開発において、開発者はユーザが必要とする情報を提供できる必要があります。 その道しるべとして、集中的なディレクトリリポジトリに基づいてユーザ特有の情報を検索する方法をこれから作成する簡単な例を使って説明します。

 
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目的

『ガイドツアー』 は、徹底的なコーディンの練習を意図しているのではなく、むしろexteNd、Webサービスの作成方法、そしてWebアプリケーションにおけるWebサービスの利用方法についての入門になります。 まず最初に、一部完成したプロジェクトを使用します。 コードを加えてアプリケーションを完成させ、それをexteNd Application Serverに展開し、Webブラウザでアプリケーションを実行して完成したコードをテストします。

使用されるコードには詳細なコメントがついていますので、『ガイドツアー』を読みながらコードを見直す場合に役立ちます。 いくつかの重要な生成物についても習熟するようになります。 またexteNd ComposerとexteNd Directorが、コードの記述を最小限に留める一方、どのようにしてビジネス課題を解決するアプリケーションを作成できるようにするのかについて学びます。

 
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進め方

まずテンプレートプロジェクトとアプリケーションに必要なデータベースの設定を行ないます。

その後、LDAPディレクトリからユーザ情報を取り出すexteNd Composerサービスを完成させ、最終的にはWebサービスとして展開します。

exteNd Composerの部分を終えた後、exteNd Directorでユーザインタフェースを完成させます。 WebアプリケーションはユーザIDを要求し、ユーザ情報あるいはエラーメッセージを返しWebサービスを実行します。 返された情報が表示されます。

これで最初のレッスンの用意ができました。

 
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このレッスンの内容

 
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目的

このレッスンでは、プロジェクトのワークエリアとexteNd Directorアプリケーションに必要なデータベースを作成するためにテンプレートプロジェクトを展開します。 exteNd Directorデータベース用のコネクションプールをexteNd Application Serverで設定します。 また、展開とテストに使用するexteNd Application ServerとexteNd LDAPサーバを起動します。

 
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実行する内容

  1. プロジェクトエリアフォルダの作成

  2. MySQLデータベースの作成

  3. exteNd Application Serverの起動

  4. JDBC接続プール

  5. exteNd LDAPディレクトリサーバの起動

 
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エクササイズ 1-1: プロジェクトエリアフォルダの作成

テンプレートプロジェクトは、exteNd 5インストールルートディレクトリの\Docs\GuidedTourディレクトリにあります。 (デフォルトのインストールルートディレクトリは、C:\Program Files\Novell\exteNd5になります。 これは、『ガイドツアー』の中の例で使用されるパス名となります。) プロジェクトは、GuidedTour.zipというzipファイルに含まれています。

 
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エクササイズ 1-2: MySQLデータベースの作成

exteNd Directorアプリケーションには、exteNd Director特定のデータを保存するためのデータベースが必要です。 これから作成するアプリケーションのためにデータベースを作成して、exteNd Application Serverでコネクションプールを設定する必要があります。 これからMySQLデータベースを作成します。

ヒント:   実際はexteNd Directorでサポートされているデータベースであれば、どのデータ ベースも使用可能です。 サポートされているデータベースの詳細は、exteNd 5のリリースノー トを参照してください。

  1. スタート]>[プログラム]>[Novell exteNd 5.0]>[MySQL]メニューの順に移動して[MySQL-Front]をクリックし、MySQL-Frontを実行します。

    StartPrograms MySQL-Front

  2. MySQLのルートユーザを使ってMySQLサーバへ接続します。 [パスワード]テキストボックスに、exteNd 5のインストール中に提供されたMySQLのパスワードを入力します。 この接続に使うポート番号が[63306]になっていることを確認します。 exteNdと共にインストールされたバージョンのMySQLを使用する必要があります。

    MySQL-Front ConnectPrompt

  3. 接続 ]ボタンをクリックします。

  4. メニューから[ツール]>[データベースの作成]の順に選択します。

    MySQL-Front CreateDatabaseMenu

  5. [データベース名]テキストボックスに[userinforequestappdb] と入力します。

    MySQL-Front CreateDatabaseName

  6. OK]をクリックします。

    root 以外の管理者IDをデータベースに指定することをお勧めします。 これにより、rootユーザに許可されている無制限の権限ではなく、制限付きの権限のみでユーザがアプリケーションの稼動することになります。

  7. 先ほど作成したデータベースが選択されていることを確認してください。 [SQLクエリ]タブをクリックします。

  8. [クエリ]タブで次のSQLステートメントを入力します。

      grant all on userinforequestappdb.* to uireqadmin@localhost identified by \quireqadmin\q; 
    

    MySQL-Front SQL Query Grant Statement

  9. [SQLの実行]MySQL-Front Execute SQL Queryアイコンをクリックするか、または<F9>キーを押します。

  10. ファイル]>[終了]の順に選択してMySQL-Frontアプリケーションを終了します。

 
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エクササイズ 1-3: exteNd Application Serverの起動

 
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エクササイズ 1-4: JDBC接続プール

作成したデータベースはApplication Serverの接続プールとしてアクセスされます。 これによりアプリケーションのパフォーマンスが向上し、どのデータベースを使うかの詳細は実際に展開する時までに決定すればよいため、柔軟に展開することができます。 次にexteNd Application Serverでプールを定義します。


  1. Application Serverの準備が出来たら、[スタート]>[プログラム]>[Novell exteNd 5.0]>[AppServer]メニューの順で移動し、[サーバ管理コンソール]を選択してサーバ管理コンソールを開始します。

    StartPrograms SMC

  2. サーバ管理コンソールの[設定]セクションにある[プール]タブを選択します。

    SMC ConfigurationSection

  3. JDBC]をプールタイプとして選択します。

    SMC PoolsConfiguration

  4. 追加]をクリックします。

  5. [Database Platform]ドロップダウンリストから[MySQL]を選択します。

  6. まだ選択されていなければ、[ドライバセット]ドロップダウンリストから[MySQL JDBC]ドライバを選択します。

    SMC Add JDBC Pool DriverType

  7. 次へ]をクリックします。

  8. プール名]テキストボックスに「UserInfoRequest」と入力します。

    JNDIルックアップ用の完全なプール名は「JDBC/UserInfoRequest」になります。

  9. ユーザ名]と[パスワード]テキストボックスの両方に「uireqadmin」と入力します。

    SMC Add JDBC Pool Name

  10. 次へ]をクリックします。

    JDBC URLテンプレートは次になります。

      jdbc:mysql://%HOST%:%PORT%/%DBNAME%?profileSql=false&maxRows=0 
    
  11. テンプレートの変数を次のように変更します。

    URLが次のように変更されます。

      jdbc:mysql://localhost:63306/userinforequestappdb?profileSql=false&maxRows=0 
    

    SMC Add JDBC Pool Database URL

  12. 次へ]をクリックします。

  13. [オプションの接続プールのプロパティ]ダイアログボックスで [次へ]をクリックします。

  14. 終了]をクリックしてデフォルトの接続プールマネージャの設定を確定します。

  15. ファイル]>[終了]の順に選択してサーバ管理コンソールを終了します。

 
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エクササイズ 1-5: exteNd LDAPディレクトリサーバの起動

Novell exteNd LDAPディレクトリサーバは、次のレッスンで作成するexteNd Composer Webサービスによって使用されるデータソースです。exteNd LDAP は、簡素なLDAPディレクトリの実装で、開発とテスト用のLDAPサーバとなります。

  1. スタート]>[プログラム]>[Novell exteNd 5.0]>[ツール]メニューの順に移動して[LDAP Utility]をクリックします。

    StartPrograms LDAP utility

  2. 最小化]アイコンをクリックして[Novell exteNd LDAPユーティリティ] ウィンドウを最小化します。

    LDAP utility running

次のレッスン   次のレッスンでは、後にWebサービスとして展開するexteNd Composerサービスを完成させます。



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