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第8章    Webサーバ統合モジュールの使用

Novell exteNd Application Serverは、既存のWebサーバフレームワーク内のアプリケーションサーバを統合できるWebサーバ統合(WSI)モジュールを提供します。この章には、次のトピックが含まれています。

サポートされるWebサーバ   WSIがサポートするアプリケーションサーバは、次のWebサーバです

Webサーバ

プラットフォーム

Apache HTTPサーバ

Linux、NetWare、Solaris、Windows

Microsoft IIS

Windows

Sun iPlanet Enterprise

AIX、HP-UX、Solaris、Windows

For more information    サポートされるWebサーババージョンのリストについては、リリースノートを参照してください。

 
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WSIモジュールについて

WSIモジュールは、要求を処理するアプリケーションサーバに特定URL (またはURLセット)の要求を転送して、既存Webサーバディレクトリ構造のURL名前空間を拡張します。この動作は、次のとおりです。

  1. WSIモジュールは指定されたURLへの要求を受け取ると、アプリケーションサーバへのHTTP接続を開いて要求を転送します。

  2. アプリケーションサーバは要求を処理して、WSIに応答を返します。

  3. WSIは応答をWebサーバに返します。

ブラウザおよびアプリケーションサーバ間に直接の通信はありません。すべてのコールはWSIを介して渡されます。応答時間を向上させるには、アプリケーションサーバへの接続をプールするようWSIを設定できます。

 
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WSIモジュールサンプル設定

次の5つの例は、企業ネットワークでのWSI使用方法を示します。

例1: アプリケーションサーバが1つのWebサーバ   この単純な例では、WSIはWebサーバから単一のアプリケーションサーバに要求を転送します。

plugin1

注記:   環境のセットアップには、さまざまな方法があります。たとえば、次の4例の各々で、内部ファイアウォールの背後にデータベースを配置できます。企業データベースをDMZ外に配置すると、データベースを保護することができます。

例2: クラスタアプリケーションサーバを持つWebサーバ   WSIは、単一のWebサーバからアプリケーションサーバのクラスタに要求を転送します。このアプローチは、データベースアクセスを増やし、アプリケーションサーバが障害の急所となるリスクを減らします。

plugin2

例3: 複数Webサーバおよびアプリケーションサーバ   複数のWSIモジュールが、複数のアプリケーションサーバに要求を転送するように設定されます。このアプローチは、大量の要求を処理するときに信頼性があります。

plugin3

例4: 負荷を分散するハードウェアディスパッチャ   複数のWSIが、複数のWebサーバから複数のアプリケーションサーバに要求を転送します。フロントエンドとバックエンドに複数のサーバがあり、負荷を分散するディスパッチャを両エンドで使用するため、最大量の要求処理の信頼性が向上します。

plugin4

例5: 複数のアプリケーションサーバを持つWebサーバ   WSIモジュールは複数の設定でセットアップされ、着信URLによって異なるアプリケーションサーバに要求をルーティングできます。abc.comへの要求はserv1.myco.comに送信され、xyz.comへの要求はserv2.myco.comに送信されます。詳細については、 複数アプリケーションサーバへの要求の送信を参照してください。

plugin5

 
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WSIモジュールをお使いになる前に

WSIモジュールを使用する

手順

アクション

詳細についての参照先

1

WSIファイルをインストール

WSIファイルをインストールするには、アプリケーションサーバのインストールディレクトリから、Webサーバディレクトリ構造内の特定の場所にファイルをコピーします。

For more information    詳細については、 WSIモジュールのインストールを参照してください。

2

WSIモジュールを設定および有効化

WSIモジュールを設定するには、WSIモジュールディレクティブを設定に追加します。編集するファイルおよび指定するディレクティブは、使用しているWebサーバによって異なります。

WSIモジュールを有効にするには、Webサーバ固有のタスクを実行します。

For more information    詳細については、 WSIモジュールの設定および有効化を参照してください。

3

WSIモジュール設定を調整

接続プールまたは他のセキュリティ統合オプションを利用できます。

For more information    詳細については、 WSI設定のカスタマイズを参照してください。

 
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WSI設定要件

WSIモジュールをインストール、設定、および有効にする前に、次の点に注意してください。

アプリケーションサーバはリモートで実行できます。Webサーバコンピュータから実行する必要はありません。

 
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WSIモジュールのインストール

WSIファイルをインストールするには、アプリケーションサーバのインストールディレクトリから、Webサーバディレクトリ構造内の特定の場所に特定のファイルセットをコピーします。詳細については次を参照してください。

Apache HTTPサーバへのWSIファイルのインストール

注記:   NetWareでは、インストール中にApache WSIが自動的にインストールされて設定されるため、Apache HTTPサーバへのWSIファイルインストールに関するこの節は省略してください。 Apache HTTPサーバの設定および有効化を参照してください。

Procedure Apache HTTPサーバにWSIファイルをインストールする

Microsoft IISへのWSIファイルのインストール

Procedure Microsoft IISにWSIファイルをインストールする

  1. Webサーバルートの下に物理ディレクトリまたは仮想ディレクトリを作成します( WSI.root.dirの説明を参照)。例:

      C:\Inetpub\wwwroot\agisapi
    
  2. アプリケーションサーバの\WSI\WinNTディレクトリから、Webサーバのルートディレクトリまたは作成したディレクトリに、次のファイルをコピーします。

iPlanetへのWSIファイルのインストール

Procedure iPlanetにWSIファイルをインストールする

  1. WSIモジュールにディレクトリを作成します。例:

    Webサーバプラットフォーム

    ディレクトリ

    UNIX

    /opt/agnsapi

    Windows

    C:\agnsapi

  2. アプリケーションサーバのインストールディレクトリから、作成したディレクトリに次のファイルをコピーします。

    Webサーバプラットフォーム

    アプリケーションサーバインストールディレクトリ

    コピーするファイル

    AIX

    \WSI\AIX

    libagnsapi.a

    AgWSIUser

    AgWSI.conf

    HP-UX

    \WSI\HP

    libagnsapi.sl

    AgWSIUser

    AgWSI.conf

    Solaris

    \WSI\SolarisSPAR

    libagnsapi.so

    AgWSIUser

    AgWSI.conf

    Windows

    \WSI\WinNT

    agnsapi.dll

    AgWSIUser.exe

    AgWSI.conf

 
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WSIモジュールの設定および有効化

WSIモジュールを設定するには、適切な設定ファイルを編集する必要があります。

Webサーバ

設定ファイル

ソースディレクトリ

Apache HTTP Server

httpd.conf

ApacheのROOT/modules

For more information    httpd.confファイル編集の詳細については、次の Apache HTTPサーバの設定および有効化を参照してください

Microsoft IIS

AgWSI.conf

アプリケーションサーバの\WSI \プラットフォームディレクトリ(たとえば、\WSI\WinNT)

For more information    AgWSI.confファイル編集の詳細については、 Microsoft IISへのWSIモジュールの設定および有効化または iPlanetへのWSIモジュールの設定および有効化参照してください。

Sun iPlanet

Apache HTTPサーバの設定および有効化

Apache WSIモジュールを設定して有効にするには、Apacheサーバのhttpd.confファイルにディレクティブのセットを追加するか、またはhttpd.confファイルを含む個別の設定フィルルにディレクティブを追加します。選択するディレクティブがWSIの機能を決定します。どのURLを処理するか、どのアプリケーションサーバ(およびポート)がURLを処理するか、およびWSIが接続プール、SSLなどを使用するかどうか。

Apache WSIの設定

注記:   NetWareでは、インストール中にApache WSIが自動的に設定されて有効になるため、Apache WSIの設定および有効化に関するこの節は省略してください。デフォルトでは、NetWareのインストールは、基本的なApache WSI設定を含むAgWSI.confと呼ばれる設定ファイルを生成します。httpd.confファイルはAgWSI.confファイルを参照します。インストールされた設定に含まれるディレクティブの修正については、 Apache WSIディレクティブリファレンスを参照してください。

Procedure Apache WSIを設定する

  1. httpd.confファイルを開きます。

  2. ApacheLocationMatchディレクティブを追加して、WSIに管理させるURLを指定します。次のようになります。

      <LocationMatch /Root_URL_to_Forward>
    

    ここで、/Root_URL_to_Forwardは、WSIがアプリケーションサーバに転送するURLです。

    すべてのURLをアプリケーションサーバに転送するには、次のものを指定します。

      <LocationMatch />
    
  3. LocationMatchの要素(次の行)内で、Apache SetHandler ディレクティブを追加して、wsi-handlerを指定します。例:

      <LocationMatch /myURL>
         SetHandler wsi-handler
    
  4. WSIのアプリケーションサーバ接続タイプを指定します。プールまたはノンプールになります。

    For more information    詳細については、 Apache WSIの接続プールを参照してください。

  5. httpd.confファイルを保存します。

次の手順に従って、WebサーバがWSIを使用できるようにします。

Procedure Apache WSIを有効にする

  1. httpd.confファイルで、LoadModuleディレクティブを作成して、アプリケーションサーバに定義した最初のLocationMatchディレクティブのすぐ上に配置します。

  2. LoadModuleディレクティブでオペレーティングシステムのmod_wsiを指定します。Windowsのディレクティブは次のようになります。

      LoadModule wsi_module      modules/mod_wsi.dll
    
  3. ファイルを保存して閉じます。

  4. 変更は、Apache HTTP Webサーバの再起動後に有効になります。

他のディレクティブの使用   他のディレクティブを使用して、トレースログなどを管理できます。 WSI設定のカスタマイズおよび Apache WSIディレクティブリファレンスを参照してください。

For more information    すべてのディレクティブの詳細については、 Apache WSIディレクティブリファレンスを参照してください。

Microsoft IISへのWSIモジュールの設定および有効化

Procedure Microsoft IISにWSIを設定する

  1. AgWSI.confファイルを開きます。

  2. アプリケーションサーバのホストを指定します。

    SilverServer.hostステートメントは、WebサーバからのURL要求を処理する移行先アプリケーションサーバ名を指定します。

  3. 次の1つまたは両方にアプリケーションサーバポート番号を指定します。

    IIS WebサーバがHTTPおよびHTTPSを実行している場合は、両方のプロトコルにポート設定を指定して、アプリケーションサーバも両方のプロトコルを実行していることを確認します。WSIは、一致するプロトコルを使用して、アプリケーションサーバに常に要求を転送します。

  4. アプリケーションサーバに転送されるURLを指定します。

    SilverServer.urlsステートメントは、アプリケーションサーバが提供するURLを指定します。複数のSilverServer.urlsステートメントを指定できます。URL形式については、 SilverServer.urlsを参照してください。

  5. Microsoft IISにWSIファイルをインストールするの手順の Step 1で作成したルートディレクトリを指定します。

    WSI.root.dirステートメントは、WSI DLLが実行されるディレクトリを指定します。

  6. WSI.auth.NTLM.removeの説明に従って設定を指定します。

  7. WSIルートディレクトリにAgWSI.confファイルを保存します。

    注記:   複数アプリケーションサーバへの要求のリダイレクトをサポートするために、各セクションについて Step 2から Step 6を実行して、設定ファイルに異なるセクションを設定できます。詳細については、 複数アプリケーションサーバへの要求の送信を参照してください。

次の手順に従って、WebサーバがWSIを使用できるようにします。

Procedure IISのWSIモジュールを有効にする

  1. 編集したAgWSI.confファイルがWSIルートディレクトリ(C:\AgISAPIなど)にあることを確認します( Microsoft IISへのWSIファイルのインストール Step 2の説明を参照)。

  2. Windowsのコントロールパネルを使用して[World Wide Web Publishing Service]を開始し、[インターネットサービスマネージャ]を開きます。

    For more information    Microsoft Webサーバ設定の詳細については、Microsoftのマニュアルを参照してください。

  3. Microsoft管理コンソール (MMC)]で、[既定のWebサイト]を右クリックします。

  4. 新規作成]、[仮想ディレクトリ]の順に選択します。[仮想ディレクトリの作成ウィザード]が表示されます。

    WSIモジュールが仮想ディレクトリを使用していない場合は、次の操作を実行します。

  5. 仮想ディレクトリの作成ウィザード]で、仮想ディレクトリ名(AgISAPIなど)を入力して、[次へ]をクリックします。

    WSIディレクトリをIISの物理ルートディレクトリにインストールした場合、このアクションは仮想ディレクトリを物理ディレクトリに結び付け、オプションです。仮想パスは、IIS Webルートディレクトリのサブディレクトリです。Webサーバと同じコンピュータ上にある場合、WSIはすべての物理ディレクトリにインストールできます。

    IISはこの別名を使用して、WSI DLLを実行するディレクトリにアクセスします。この名前は、WSI.root.dir設定を定義するAgWSI.confファイルで使用した名前と一致する必要があります( AgWSI.confファイルリファレンスの説明を参照)。

  6. WSIディレクトリの物理パス(C:\AgISAPIなど)を入力して、[次へ]をクリックします。

    WSIディレクトリは、WSIモジュールをインストールした場所です。

  7. 選択する必要がある[実行アクセスを許可する(スクリプトを含む)]を除き、アクセス許可のチェックボックスをすべてオフにします。

  8. 完了]をクリックします。

  9. 作成したディレクトリが、MMCの左ペイン[既定のWebサイト]にあるWebサーバディレクトリリストに表示されていることを確認します。

  10. 既定のWebサイト]を右クリックして、[プロパティ]を選択します。

  11. [ISAPIフィルタ]タブを選択して、[追加]をクリックします。

  12. フィルタのプロパティ]ダイアログボックスに、WSIの[フィルタ名]を入力します。

  13. 実行ファイル]フィールドで、agisapif.dllへの絶対パスを指定します。例: C:\AgISAPI\agisapif.dll

  14. OK]をクリックして、[フィルタのプロパティ]ダイアログボックスを閉じます。

  15. 既定のWebサイトのプロパティ]ダイアログボックスの[適用]をクリックします。

    IISのWSIモジュールが[Filter Name]リストに表示されます。WSIの[フィルタ名]の左にある緑色の矢印は、フィルタが有効である(または有効でない)かどうかを示します。

  16. OK]をクリックして、[既定のWebサイトのプロパティ]ダイアログボックスを閉じます。

  17. インターネットサービスマネージャ]を閉じます。

  18. Windowsのコントロールパネルを使用して、[World Wide Web Publishing Service]を停止してから再起動します。

  19. WSIモジュールが動作していることを確認するには、ブラウザを開始して、AgWSI.conf ファイルで指定したURLに接続します。

    WSIモジュールが正常に開始すると、AgWSI.logファイルの収集を開始します。

    WSIが正常に開始しない場合は、エラーメッセージが表示されます。

iPlanetへのWSIモジュールの設定および有効化

Procedure iPlanetにWSIを設定する

  1. AgWSI.confファイルを開きます。

  2. アプリケーションサーバのホストを指定します。

    SilverServer.hostステートメントは、WebサーバからのURL要求を処理する移行先アプリケーションサーバ名を指定します。

  3. 次の1つまたは両方にアプリケーションサーバポート番号を指定します。

    iPlanet WebサーバがHTTPおよびHTTPSを実行している場合は、両方のプロトコルにポート設定を指定して、アプリケーションサーバも両方のプロトコルを実行していることを確認します。WSIは、一致するプロトコルを使用して、アプリケーションサーバに常に要求を転送します。

  4. アプリケーションサーバに転送されるURLを指定します。

    SilverServer.urlsステートメントは、アプリケーションサーバが提供するURLを指定します。複数のSilverServer.urlsステートメントを指定できます。URL形式については、 SilverServer.urlsを参照してください。

  5. WSIルートディレクトリにAgWSI.confファイルを保存します。

    注記:   複数アプリケーションサーバへの要求のリダイレクトをサポートするために、各セクションについて Step 2から Step 6を実行して、設定ファイルに異なるセクションを設定できます。詳細については、 複数アプリケーションサーバへの要求の送信を参照してください。

これで、Webサーバを有効にできるようになります(次の説明を参照)。

iPlanetへのWSIモジュールの有効化   SunサーバでWSIモジュールを有効にするには、設定ファイルを編集する必要があります。

Procedure iPlanetのWSIモジュールを有効にするには

  1. iPlanet 6.xでは、Sun Webサーバのmagnus.confファイルを開きます。

    iPlanet 6.x以下のバージョンでは、Sun Webサーバのobj.confファイルを開きます。

  2. Init]セクションに進み、テキストの最初の2行を追加してモジュール名および場所を初期化します ( Step 3で2番目の行を追加します)。

    この1行目は、WSIモジュールがロードされてサーバが機能を使用できることを確認する初期化機能を設定します。システムのWSIモジュール名およびパスを入力する必要があります。

    WSIモジュール名として入力するものは、WSIモジュールがどのプラットフォームで実行されるかによって異なります。WSIモジュール名を指定するとき、システムのWSIモジュールへのパスを入力します(すべて1行に)。

      Init fn="load-modules" shlib="WSI_module_name" funcs="AgNSAPIInit,AgNSAPINameTrans,AgNSAPIService"

    iPlanetプラットフォーム

    WSIモジュール名

    AIX

    libagnsapi.a

    shlib="/opt/AgNSAPI/libagnsapi.a"

    HP-UX

    libagnsapi.sl

    shlib="/opt/AgNSAPI/libagnsapi.sl"

    Solaris

    libagnsapi.so

    shlib="/opt/AgNSAPI/libagnsapi.so"

    Windows

    agnsapi.dll

    shlib="C:\AgNSAPI\agnsapi.dll"

  3. Init]セクション中に、テキストの2行目をすべて1つの行に入れて追加します。この行は、iPlanetサーバを開始したとき、WSIモジュールを初期化します。

    iPlanetプラットフォーム

    テキストの行

    UNIX

    Init fn="AgNSAPIInit" LateInit="yes" agroot="/opt/appServerDir/bin"

    Windows

    Init fn="AgNSAPIInit" LateInit="yes"

  4. iPlanetのすべてのバージョンで、obj.confを開き、[NameTrans]セクションに進み、[NameTrans]セクションの最初に次のものを追加します。

      NameTrans fn="AgNSAPINameTrans"
    

    この名前解釈コマンドは、サービスを提供するアプリケーションサーバにURLを送信し、要求されたURLが解釈されるかどうかを決定します。

  5. Service]セクションの最初に、次の行を追加します。

      Service fn="AgNSAPIService"
    

    このサービスコマンドは、アプリケーションサーバに各要求を転送して、各着信要求に応答を返します(エコーします)。

  6. Sun Webサーバを停止してから再起動し、WSIモジュールが正しくロードされたことを確認します。

iPlanet用WSIサンプル設定ファイル

Windowsで実行するWSIモジュールを指定するiPlanet 6.xの完全なmagnus.confおよびobj.confファイルを次に示します。追加する必要があるWSIエントリは、太字で表示されます。(6.x以下のバージョンでは、太字の項目はすべてobj.confにあります。)

magnus.conf ファイル

  #ServerRoot D:/iPlanet/Servers/https-richg
  ServerID https-richg
  ServerName richg
  ExtraPath D:/iPlanet/Servers/bin/https/bin;${NSES_JRE_RUNTIME_LIBPATH}
  ErrorLog D:/iPlanet/Servers/https-richg/logs/errors
  MtaHost name-of-mail-server
  DNS off
  Security off
  ClientLanguage en
  AdminLanguage en
  DefaultLanguage en
  RqThrottle 128
  
  Init fn=flex-init access="$accesslog" format.access="%Ses->client.ip% - %Req->vars.auth-user% [%SYSDATE%] \"%Req->reqpb.clf-request%\" %Req->srvhdrs.clf-status% %Req->srvhdrs.content-length%"
  Init fn=load-types mime-types=mime.types
  Init fn="load-modules" shlib="D:/iPlanet/Servers/bin/https/bin/NSServletPlugin.dll" funcs="NSServletEarlyInit,NSServletLateInit,NSServletNameTrans,NSServletService" shlib_flags="(global|now)"
  Init fn="load-modules" shlib="d:/WSI/WinNT/agnsapi.dll" funcs="AgNSAPIInit,AgNSAPINameTrans,AgNSAPIService"
  Init fn="NSServletEarlyInit" EarlyInit=yes
  Init fn="NSServletLateInit"  LateInit=yes
  Init fn="AgNSAPIInit" LateInit="yes"

obj.confファイル

  # パス名にはスラッシュのみ使用してください。円マークは問題を起こす
  # 可能性があります。詳細についてはマニュアルを参照してください。
   
  <Object name=default>
  NameTrans fn="AgNSAPINameTrans"
  NameTrans fn="NSServletNameTrans" name="servlet"
  NameTrans fn="pfx2dir" from="/servlet" dir="D:/iPlanet/Servers/docs/servlet" name="ServletByExt"
  NameTrans fn=pfx2dir from=/mc-icons dir="D:/iPlanet/Servers/ns-icons" name="es-internal"
  NameTrans fn="pfx2dir" from="/manual" dir="D:/iPlanet/Servers/manual/https" name="es-internal"
  NameTrans fn=document-root root="$docroot"
  PathCheck fn=nt-uri-clean
  PathCheck fn="check-acl" acl="default"
  PathCheck fn=find-pathinfo
  PathCheck fn=find-index index-names="index.html,home.html"
  ObjectType fn=type-by-extension
  ObjectType fn=force-type type=text/plain
  Service fn="AgNSAPIService"
  Service type="magnus-internal/jsp" fn="NSServletService"
  Service method=(GET|HEAD) type=magnus-internal/imagemap fn=imagemap
  Service method=(GET|HEAD) type=magnus-internal/directory fn=index-common
  Service method=(GET|HEAD|POST) type=*~magnus-internal/* fn=send-file
  AddLog fn=flex-log name="access"
  </Object>
   
  <Object name=cgi>
  ObjectType fn=force-type type=magnus-internal/cgi
  Service fn=send-cgi
  </Object>
   
  <Object name="servlet">
  ObjectType fn=force-type type=text/html
  Service fn="NSServletService"
  </Object>
   
  <Object name="jsp092">
  ObjectType fn="type-by-extension"
  ObjectType fn="change-type" type="magnus-internal/jsp092" if-type="magnus-internal/jsp"
  Service fn="NSServletService" type="magnus-internal/jsp092"
  </Object>
   
  <Object name="ServletByExt">
  ObjectType fn=force-type type=magnus-internal/servlet
  Service type="magnus-internal/servlet" fn="NSServletService"
  </Object>
   
  <Object name="es-internal">
  PathCheck fn="check-acl" acl="es-internal"
  </Object>

 
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WSI設定のカスタマイズ

ここまでの節では、WSIモジュールに基本的設定を作成する方法について説明しました。この節では、使用できる追加ディレクティブについて説明します。次の情報を含みます。

 
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複数アプリケーションサーバへの要求の送信

WSIモジュールでは、異なるアプリケーションサーバに異なるクライアント要求を送信できます。

Apache Webサーバの場合

Apache WSIの異なるアプリケーションサーバに異なるクライアント要求を送信するには、複数の[LocationMatch]セクションを定義します。各[LocationMatch]セクションは、要求を定義するディレクティブおよび要求がリダイレクトされるアプリケーションサーバを含みます。例:

  <LocationMatch URL1>
     WSIHost     host1
     WSIPort     port1
  </LocationMatch>
  <LocationMatch URL2>
     WSIHost     host2
     WSIPort     port2
  </LocationMatch>

URL1で始まるすべてのURLは、host1:port1に送信されます。URL2で始まるすべてのURLは、host2:port2に送信されます。

IISおよびiPlanet Webサーバの場合

IISまたはiPlanet WSIの異なるアプリケーションサーバに異なるクライアント要求を送信するには、AgWSI.confファイルの複数のセクションを定義します。各設定セクションには、SECTIONステートメントのラベルが付けられ、どの要求がどのアプリケーションサーバにリダイレクトされるかを指定するステートメントが含まれます。各セクションは、 AgWSI.confファイルリファレンスに必須としてリストされているすべてのステートメントを含む必要があります。

さらに、Webサーバは複数のホスト名をホストするマルチホームであることが必要です。WSI.hostステートメントを使用して、ホスト名(およびオプションのポート)に基づいて要求を転送するようにWSIを設定できます。セクションにWSI.hostステートメントがない場合、要求のホストヘッダは無視され、一致するURLのみがフィルタとして使用されます。詳細については、 WSI.hostを参照してください。

Webサーバへの各着信要求について、WSIは要求ヘッダ(WSI.hostにより指定されている場合)のホスト名とポートおよび要求のURLに基づいて一致するものを見つけるまで、すべての設定セクションを検索します。要求は、そのセクションで指定されたアプリケーションサーバに転送されます。

異なるアプリケーションサーバに送信するサンプル設定ファイル

次の設定ファイルは、2つの異なるWebサーバホスト名を指定して2つの異なるアプリケーションサーバに要求を送信する3つのセクションを持ちます。サンプルは、安全な(HTTPS)接続を介してのみ指定されたURLにアクセスできるようにWSIを設定する方法も示します。

  SECTION=WWW_ABC_COM
  
  # www.abc.comのすべてのURLをserv1.myco.comにリダイレクトします
  # HTTP要求はアプリケーションサーバのポート80に転送されます
  # HTTPS要求はアプリケーションサーバのポート443に転送されます
  
      WSI.host=www.abc.com
      WSI.root.dir=/AgISAPI
  
      SilverServer.host=serv1.myco.com
      SilverServer.http.port=80
      SilverServer.https.port=443
      SilverServer.urls=/
  
      Connection.http.max=100
      Connection.https.max=100
      Connection.idle.time=25
  
  SECTION=WWW_XYZ_COM_SECURE
  
  # www.xyz.comの/db1/approot/secureで始まるURLを
  # serv2.myco.comにリダイレクトします
  # HTTPS(安全なポート)からのみ(SilverServer.http.ポートは0に設定されます)
  
      WSI.host=www.xyz.com
      WSI.root.dir=/AgISAPI
  
      SilverServer.host=serv2.myco.com
      SilverServer.http.port=0
      SilverServer.https.port=443
      SilverServer.urls=/db1/approot/secure
  
      Connection.http.max=100
      Connection.https.max=100
      Connection.idle.time=25
  
  SECTION=WWW_XYZ_COM_HTTP
  
  # www.xyz.comの他のすべてのURLをあらゆるポートの
  # serv2.myco.comにリダイレクトします
  
      WSI.host=www.xyz.com
      WSI.root.dir=/AgISAPI
  
      SilverServer.host=serv2.myco.com
      SilverServer.http.port=80
      SilverServer.https.port=443
      SilverServer.urls=/
  
      Connection.http.max=100
      Connection.https.max=100
      Connection.idle.time=25

 
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接続プール

WSIモジュールは、接続プールを使用して応答時間を向上させます。Webサーバに接続される各クライアントにアプリケーションサーバへの接続を作成および管理する代わりに、WSIはアプリケーションサーバへの接続を複数クライアントの接続に再使用します。WSIは、同時リクエスト処理の必要に応じて、アプリケーションサーバに新しい接続を開きます。

Apache WSIの接続プール

nonpooled接続を使用するApache WSIの基本設定で、WSIは各要求に新しい接続を作成し、要求を実行した後サーバから切断します。アプリケーションサーバのホスト( WSIHost)およびアプリケーションサーバポートのディレクティブ(HTTP要求には WSIPortまたはHTTPS要求にはWSISslPort)を指定します。nonpooled接続のLocationMatchディレクティブは次のようになります。

  <LocationMatch /myApp>
     SetHandler   wsi-handler
     WSIHost      alaska
     WSIPort      10080
     WSISslPort   10043
  </LocationMatch>

接続プールを定義すると、WSIは各要求について接続プールから接続を得て、要求を実行してからプールに接続を返します。WSIは、接続を作成して閉じる際のオーバーヘッドを省きます。

接続プールを定義するには、WSIConnectionPoolコンテナ要素を使用して接続プール属性を指定してから、LocationMatchディレクティブ内で接続プール名を指定します( WSIConnectionPool)。

まず、WSIConnectionPoolコンテナを作成する必要があります(対応するLocationMatchコンテナの直前)。例:

  <WSIConnectionPool cp01>
     WSIHost        alaska
     WSIPort        10080
     WSISslPort     10443
     WSIMaxConns    100
     WSIMaxSslConn  50
  </WSIConnectionPool>
  
  <LocationMatch /SilverStream40>
     SetHandler        wsi-handler
     WSIConnPoolName   cp01
  </LocationMatch>

WSIIdleTimeoutディレクティブを使用して、接続プールの接続にアイドルタイムアウトを指定できます。指定しない場合、アイドルタイムアウトは10分に設定されます。WSIは、WSICleanupIntervalディレクティブに指定された間隔で、アイドル接続をチェックします。ディレクティブは接続プールごとにあり、指定されない場合はデフォルト値を持ちます。

IISおよびiPlanet WSIの接続プール

IISおよびiPlanet WSIモジュールは、HTTPおよびHTTPSプロトコルに個別の接続プールを維持します。接続プールがシステムリソースを使いすぎていないことを確認するために、WSIは定期的にプールをスキャンして、スキャンサイクル間に使用されなかった接続を閉じます。

接続の状況は次のうちいずれかです。

状況

説明

Connected

接続中でアクティブです

Inactive

接続され、時間制限が切れていません

Idle

アクティブでなく、アイドル制限が切れています

Not connected

接続されているが使用されていない接続を見つけるため、WSIは定期的にバックグランドスレッドを実行して、接続プールの非アクティブおよびアイドル接続をチェックします。WSIスレッドは、すべての非アクティブなスレッドにアイドルのマークを付け、既にアイドルとしてマークされた接続を閉じます。アイドルとしてマークされると、接続は設定したアイドル時間制限(またはデフォルトの25分)に基づいて閉じられます。間隔は、接続が作成されたときではなく、WSIモジュールがロードされたときに開始します。

接続は、切断される前に2つのスキャンサイクルの間非アクティブのままであることが必要です。たとえば、指定された接続アイドル時間制限が15分に設定されている場合、非アクティブ接続は、非アクティブになってから15分から30分の間に切断されます(既存間隔の途中でWSIがプールを開始することがあるため)。スキャンサイクルの間隔中にアイドル接続が使用された場合、接続は非アクティブとマークされて接続プールに戻ります。

AgWSI.confファイルの3つのディレクティブを使用して、接続プール値を指定できます。Connection.http.maxConnection.https.max、および Connection.idle.time

 
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IISおよびiPlanetのセキュリティ上の考慮事項

さまざまなサーバプラットフォーム、アーキテクチャ、およびサードパーティセキュリティプロバイダがあるため、WSIを使用する際には、セキュリティ上の考慮事項に注意してください。

 
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WSIモジュールでのIIS NTLM認証の使用

Microsoft Windows NT LAN Manager (NTLM)認証を使用してWebサイトを保護すると、WSIのデフォルトヘッダ設定が機能しなくなります。着信要求の認証後、IISは各要求にNTLM HTTP認証ヘッダを追加します。NTLM HTTP認証ヘッダはアプリケーションサーバにサポートされていないため、次のいずれかの方法でIISのWSIモジュールを設定しない限り、着信要求は拒否されます。

 
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AgWSIUserユーティリティの使用

AgWSIUserは、WSIユーザおよびパスワードを定義するためにAgWSI.confで必要なWSI.auth.userステートメントを生成するコマンドラインユーティリティです。AgWSIUserユーティリティは、WSIが読み取れる形式でユーザ名およびパスワードを暗号化します。

For more information    詳細については、 WSI.auth.userを参照してください。

Procedure AgWSIUserユーティリティを使用するには

  1. コマンドラインから、WSIルートディレクトリに変えます。

  2. 次のコマンドを入力します。

      AgWSIUser username password 
    

    パスワードが空白の場合は、ユーザ名のみ入力します。あらゆる有効なユーザを入力できます。例: NTアカウント情報を使用するには、次の操作を実行します。

      AgWSIUser myNTDomain\myNTUser myNTPassword
    

    AgWSIUserユーティリティは、対応するWSI.auth.userステートメントをコマンドウィンドウに出力します。

  3. 生成されたステートメントをAgWSI.confファイルの適切なセクションに貼り付けます (セクションを使用していない場合は、ファイルの他の場所に貼り付けます)。

    起動時に、WSIモジュールはユーザ名およびパスワードを解読して、アプリケーションサーバに転送する各要求に追加するHTTP認証ヘッダを生成します。

 
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WSIディレクティブリファレンス

この節では、次のことを説明します。

 
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Apache WSIディレクティブリファレンス

この節では各設定について説明し、必要な設定を指定して、デフォルトおよび例を示します。設定は次のレベルで適用できます。

レベルでの設定

適用先

httpd.confファイルを指定する場所

Server-wide

httpd.confファイルで定義されたすべてのアプリケーションサーバ

グローバルセクション

Single server

単一のアプリケーションサーバ

すべてのセクション

Directory

単一アプリケーションサーバの単一ディレクトリ

LocationMatchディレクティブ

SetHandler

説明

必須。ディレクトリ設定ごと。LocationMatchディレクティブコンテナに配置することが必要です。

LocationMatchディレクティブに一致するすべてのURLをWSIモジュールが処理することをApacheに通知します。

  SetHandler wsi-handler

WSICleanupInterval

説明

オプション。接続プール設定ごと。WSIConnectionPoolコンテナに配置することが必要です。

WSIモジュールが接続プールでアイドル接続を探す間隔(秒)を定義します。アイドルタイムアウト値を超えてアイドルになっている接続は、切断されます。

デフォルト

300秒(5分)

WSIConnectionPool

説明

オプション。ディレクトリ設定ごと。

指名された接続プールをコンテンツが定義するコンテナディレクティブ。デフォルトの指名接続プール名はcp01です。同じhttpd.confファイルで複数の接続プールを定義できます。

  <WSIConnectionPool cp01>
  .
  .
  .
  </WSIConnectionPool>

WSIConnPoolName

説明

オプション。LocationMatchコンテナにあることが必要です。

LocationMatchディレクティブに一致するすべてのURLは、指名された接続プールを使用して処理する必要があることをWSIモジュールに知らせます。提供されない場合、WSIはプールされた接続を使用して要求を処理しません。

WSIConnectionPoolディレクティブコンテナを使用して定義した接続プール名に一致する必要があります。

  <LocationMatch /myApp>
     SetHandler        wsi-handler
     WSIConnPoolName   cp01
  </LocationMatch>

WSIHost

説明

接続プールの作成に必要です。接続プールを使用しない場合は、LocationMatchコンテナにあることが必要です。

アプリケーションサーバが実行されているホスト名またはIPアドレスを指定します。

接続プールが( WSIConnectionPoolディレクティブを使用して)同じLocationMatchディレクティブコンテナに既に定義されている場合、このディレクティブは無視されます。

デフォルト

localhost

  WSIHost      alaska.novell.com

WSIIdleTimeout

説明

オプション。接続プール設定ごと。

アプリケーションサーバへのSSLおよび非SSL接続に、最大アイドル時間(秒)を指定します。

デフォルト

600秒(10分)

  WSIIdleTimout    450

WSIMaxConns

説明

オプション。接続プール設定ごと。

接続プールへの非SSL接続最大数を指定します。

デフォルト

20

  WSIMaxConns   35

WSIMaxSslConns

説明

オプション。接続プール設定ごと。

接続プールへのSSL接続最大数。

デフォルト

20

  WSIMaxSslConns   35

WSIPort

説明

接続プールを定義する場合に必要です。接続プールが指定されない場合は、ディレクトリごと。

アプリケーションサーバのHTTPポートを指定します。接続プールが( WSIConnectionPoolディレクティブを使用して)同じLocationMatchディレクティブコンテナに既に定義されている場合、このディレクティブは無視されます。

デフォルト

80

  WSIPort   10800

WSISslPort

説明

接続プールを定義する場合に必要です。接続プールが指定されない場合は、ディレクトリごと。

アプリケーションサーバのHTTPSポートを指定します。接続プールが( WSIConnectionPoolディレクティブを使用して)同じLocationMatchディレクティブコンテナに既に定義されている場合、このディレクティブは無視されます。

デフォルト

443

  WSISslPort   10443

WSITraceLevel

説明

オプション。サーバ全体の設定。

WSIモジュールのトレースレベルを指定します。値が高いほど詳細なトレース情報を生成します。WSIモジュールは、高いデバッグレベルに設定されると、大量のトレース情報を生成できます。一般に、特別の理由がない限り、トレースレベルは3より高く設定しないでください。有効な設定は次のとおりです。

レベル

トレースイベント

説明

0

CRIT

致命的故障

1

ERROR

エラー

2

WARNING

警告

3

INFO

情報メッセージ

4

DEBUG

第1レベルデバッグ

5

DEEP

第2レベルデバッグ

6

DEEPER

第3レベルデバッグ

7

DEEPEST

第4レベルデバッグ

デフォルト

3

データタイプ

整数

  WSITraceLevel    6

WSITraceMode

説明

オプション。サーバ全体の設定。

WSIモジュールがトレース出力ファイルにどのようにトレース情報を書き込むかを決定します。有効な値は次のとおりです。

説明

per-process

各Apacheプロセスは、wsi.pxxxx.out (xxxxxはプロセスID)という名前の WSITraceOutputDirectoryで作成された独自のWSIトレース出力ファイルを持ちます。

per-request

WSIモジュールで処理された各要求に、新しいWSIトレース出力ファイルが作成されます。出力ファイルは、"wsi.pxxxxx.ryyyyy.out" (xxxxxはプロセスID、およびyyyyyは要求番号)という名前のWSITraceOutputDirectoryで作成されます。

重要:   この設定は、内部デバッギング目的のみに作成されたもので、運用システムでは使用しないでください。

デフォルト

per process

  WSITraceMode    per-process

WSITraceModuleWidth

説明

オプション。サーバ全体の設定。

WSIトレースイベントのモジュール最大幅または関数名を指定します。

デフォルト

16

  WSITraceModuleWidth    20

WSITraceOutputDirectory

説明

オプション。サーバ全体の設定。

WSIがトレースファイルを作成するファイルシステムディレクトリを指定します。

指定した場合、Apacheプロセスに与えられた書き込み許可を持つ既存ディレクトリに一致する必要があります。

デフォルト

オペレーティングシステム

デフォルト

NetWare

sys:/tmp

UNIX

/tmp

Windows

c:\temp

WSITracePadModules

説明

オプション。サーバ全体の設定。

WSIトレースにリストされるトレースイベント名の形式を指定します。

値はonまたはoffです。onに設定すると、WSIトレースイベントに表示されるモジュールまたは関数名にスペースが当てられます。この形式により、トレース記録が同じ列に並ぶため、トレースファイルが読み取りやすく(ただし大きく)なります。

デフォルト

on

WSITraceTimestamps

説明

オプション。サーバ全体の設定。

値はonまたはoffです。onに設定すると、WSIトレースイベントにタイムスタンプが含まれます。

デフォルト

on

WSIWatcherInterval

説明

オプション。サーバ全体の設定。

接続プール監視機能の反復間隔(秒)を指定します。監視機能は、接続プールに関する情報を WSITraceOutputDirectoryにあるトレースファイルに出力します。

0を指定すると、監視スレッドは無効になります。

デフォルト

0

WSIUrl

説明

オプション。ディレクトリ設定ごと

LocationMatchディレクティブで指定されたURLフラグメントに置き換えられる関連URLを指定します。

たとえば、次のディレクティブを想定します。

  <LocationMatch /foo>
  SetHandler wsi-handler
  WSIUrl /bar
  </LocationMatch>

http://foo/whatever_followsの形式を持つURLへの要求は、http://bar/whatever_followsとしてWSIモジュールに処理されます。

このディレクティブが指定されないと、URL置換は実行されません。

 
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AgWSI.confファイルリファレンス

この節では各設定について説明し、必要な設定を指定して、デフォルトおよび例を示します。

Connection.http.max

説明

オプション。

Connection.http.maxは、WSIおよびアプリケーションサーバ間の安全でないHTTP同時接続の最大数です。

使用法

WSI.error.urlファイルを作成して指定した場合、接続プール制限を超えるとユーザは通知されます。WSIは、アプリケーションサーバとの間でソケット接続を再使用します。

デフォルト

  Connection.http.max=100

Connection.https.max

説明

オプション。

Connection.https.maxは、WSIおよびアプリケーションサーバ間の安全なHTTPS同時接続の最大数です。

使用法

WSI.error.urlファイルを作成して指定した場合、接続プール制限を超えるとユーザは通知されます。WSIは、アプリケーションサーバとの間でソケット接続を再使用します。

デフォルト

  Connection.https.max=100

Connection.idle.time

説明

オプション。

Connection.idle.timeは、WSIがアイドル接続について接続プールをスキャンする頻度(分)を指定します。

デフォルト

  Connection.idle.time=25

SECTION

説明

オプション。

SECTIONは設定セクションを指名します。各セクションは、アプリケーションサーバによるWeb要求セットの処理を指定するステートメントを含みます。Webサーバが異なるアプリケーションサーバに異なる要求を転送する場合は、設定ファイルの複数のセクションを使用します。

使用法

各セクションは、すべての必要な設定を定義する必要があります。セクションでオプション設定が定義されない場合は、デフォルト値が与えられます(他のセクションで定義した値ではありません)。

形式

  SECTION=label

ラベルには、情報を与えるものを入力します。

  SECTION=abc_com
  SECTION=xyz_com

詳細な情報

設定セクション使用の詳細については、 複数アプリケーションサーバへの要求の送信を参照してください。

SilverServer.host

説明

必須。

SilverServer.hostステートメントは、WebサーバからのURL要求を処理する移行先アプリケーションサーバ名です。

  SilverServer.host=mysssw.myco.com

SilverServer.http.port

説明

アプリケーションサーバのHTTPポートがオペレーティングシステムのデフォルトポート番号を使用していない場合は、必要です。

SilverServer.http.portは、移行先アプリケーションサーバの安全でないポートを指定します。値0を使用して、WSIが安全でないポートで着信する要求を転送しないように指定します。

デフォルト

  SilverServer.http.port=80

SilverServer.https.port

説明

アプリケーションサーバのHTTPSポートがデフォルトポート番号(443)を使用していない場合は、必要です。

SilverServer.https.portは、移行先アプリケーションサーバの安全なポートを指定します。値0を使用して、WSIが安全なポートで着信する要求を転送しないように指定します。

デフォルト

  SilverServer.https.port=443

SilverServer.urls

説明

必須。

SilverServer.urlsは、アプリケーションサーバに転送されるURLを指定します。アプリケーションサーバに転送する各URLルートに、新しい設定を指定する必要があります。

形式

次の2つの形式があります。 Simple URL forwardingおよび 解釈を伴うURLの転送(マスキング)

Simple URL forwarding  

シンタックス:

  SilverServer.urls=<Root_URL_to_Forward>

例:

  SilverServer.urls=/myco
  SilverServer.urls=/myDb

前の例で、/mycoまたは/myDbで始まるすべてのURLは、アプリケーションサーバに転送されます。次のものが含まれます。

  http://myWebServer/myco/Sessions
  http://myWebServer/myco/Pages
  http://myWebServer/myDb/myco/Pages/MyPage.html

すべてのURLをアプリケーションサーバに転送するには、次のものを指定します。

  SilverServer.urls=/

解釈を伴うURLの転送(マスキング)  

構文:

  SilverServer.urls=<URL_root_at_Web_server>=<translated_URL_root>

例:

  SilverServer.urls=/Pages=/myDb/myco/Pages

最初のURLは、2番目のURLが置き換えられてからアプリケーションサーバに転送されます。この例で、/Pagesで始まるWebサーバからのすべてのURLは、/Pagesが/myDb/myco/Pagesで置き換えられたアプリケーションサーバに転送されます。次のものとしてWebサーバに送られるURLは

  http://myWebServer/Pages/MyPage.html

次のものとしてアプリケーションサーバに転送されます。

  http://mySilverServer/myDb/myco/Pages/MyPage.html

WSI.auth.echo

説明

オプション。

WSI.auth.echoがtrueに設定されている場合、Webサーバに送られた要求がHTTP認証ヘッダを含むと、WSIはヘッダ値にエコーするアプリケーションサーバにHTTPヘッダ(x-agwsi-Authorizationto)を送ります。

ユーザログインがWSI.auth.userコマンドでマスクされているとき、この設定により、アプリケーションサーバはユーザログイン情報を取得できます。たとえば、サードパーティ製品が認証および認証サービスを実行している場合、WSI.autho.echo設定により、アプリケーションはアプリケーションにログインして要求を開始したユーザの名前を取得できます。

形式

HTTPヘッダは次の(名前/値)形式で表示されます。

  x-agwsi-Authorization: Basic Base64EncodedUserName/Password

デフォルト

  WSI.auth.echo=false

使用法

アプリケーションサーバはAgiHttpServletRequest APIを使用して、認証ヘッダを取得します。

WSI.auth.NTLM.remove

説明

オプション。IISとのみ使用します。

NT認証がIISディレクトリに有効になっている場合は、WSI.auth.NTLM.removeをtrueに設定します。値をtrueに設定するとNTLM認証ヘッダが削除され、ユーザの要求をアプリケーションサーバに正常に転送できます。詳細については、 WSIモジュールでのIIS NTLM認証の使用を参照してください。

デフォルト

  WSI.auth.NTLM.remove=false

WSI.auth.user

説明

オプション。

WSI.auth.userが指定されると、WSIモジュールはアプリケーションサーバに転送される認証ヘッダを傍受して、単一の既知ユーザのアカウント情報で置き換えます。アプリケーションサーバに転送する各要求にHTTP認証ヘッダを追加します。WSIへの着信要求の既存認証ヘッダは、認証設定で置き換えられます。

使用法

認証設定のセキュリティを保護するため、ユーザ名およびパスワードはクリアテキストでAgWSI.confファイルに保存しません。AgWSIUserユーティリティを実行して、ユーザ名およびパスワードを表すためにAgWSI.confで必要なWSI.auth.userステートメントを生成する必要があります。AgWSIUserユーティリティは、WSIが読み取れる形式でユーザ名およびパスワードを暗号化します。

認証設定は次の目的に使用できます。

WSI.debug

説明

オプション。

WSI.debugはWSIログインレベルを指定します。WSIモジュールディレクトリに保存されたAgWSI.logファイルへのWSIログ。

使用法

次のレベルから選択します:

レベル

ログされる情報

0

なし

1

各要求方法、URL、および正常に処理されたかどうか

WSIモジュールおよびアプリケーションサーバ間接続のエラー

接続プールクリーンアップメッセージ

2

Level 1 information plus:

  • 完全なHTTP応答と応答ヘッダおよびコンテンツの長さ

3

Level 2 information plus:

  • URLマッピング結果

移行先サーバに着信したURLをログするには、SMCを使用して、アプリケーションサーバデバッグ値を1または2に設定します。詳細については、 低レベルのデバッグを参照してください。

デフォルト

  WSI.debug=0

WSI.error.url

説明

オプション。

WSI.error.urlは、WSI接続エラーが発生したときにユーザに表示されるカスタマイズしたエラーページを指定します。WSIエラーURLを作成および指定しない場合、WSIモジュールがアプリケーションサーバに接続できないときにユーザには一般ブラウザ通知が表示されます。

使用法

ユーザに問題を知らせ、URL接続を後で再試行するよう指示するHTMLファイルの作成をお勧めします。

WSIエラーファイル名およびWebサーバでの場所を指定します。WSIはWebサーバのこのページにブラウザをリダイレクトするため、エラーページファイルはWebサーバのディレクトリ構造に配置する必要があります。

デフォルト

  WSI.error.url=\myerror.html

WSI.host

説明

オプション。

WSI.hostはHTTPホストヘッダを指定して、一致するURLがアプリケーションサーバに転送されるときにフィルタします。このステートメントが指定されない場合、要求のホストヘッダは無視され、一致するURLのみがフィルタとして使用されます。

使用法

Webサーバが複数の個別ホスト名をホストし、WSIが要求ホスト名に基づいて異なるアプリケーションサーバにURLを転送する必要がある場合、マルチホームのWebサーバ設定にこの設定を使用します。WSI.host設定は、ホスト名のみまたはホスト名およびポート番号を指定できます。ポート番号が指定されない場合、WSIはホスト名が一致することを条件として、要求のホストヘッダのあらゆるポート番号を受け入れます。

  WSI.host=www.abc.com
  WSI.host=www.abc.com:8080

詳細な情報

このステートメントのサンプル使用については、 複数アプリケーションサーバへの要求の送信を参照してください。

WSI.root.dir

説明

IISのみに必要です。

WSI.root.dirは、WSIモジュールが実行されるWSI仮想ディレクトリです。IISのWSIはフィルタおよび拡張であるため、IIS Webルート(/wwwroot)ディレクトリ構造でWSIのURLを指定する必要があります。

使用法

IIS Webルートディレクトリから表示できるディレクトリに、IISのWSIモジュールをインストールする必要があります。Webルートの下の物理ディレクトリにWSIをインストールすると、WSIはIIS内から自動的に表示されます。IISルートディレクトリ外のディレクトリにWSIモジュールをインストールする場合は、IISディレクトリにWSIが表示されるように、MMCを使用して仮想ディレクトリを作成する必要があります。

Webサーバのルートディレクトリに対してWSI.roog.dirを設定する必要があります。

Webルートの下の物理ディレクトリであるC:\Inetpub\wwwroot\agisapiにWSIをインストールしている場合は、WSI.root.dir=/agisapiを指定します。

C:\WSIなどの仮想ディレクトリにWSIをインストールしている場合は、MMCを使用して、C:\WSIにマップする/agisapiなどの仮想ディレクトリを作成してから、WSI.root.dir=/agisapiを指定します。

デフォルト

  WSI.root.dir=/agisapi
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