詳細ポートレットはエンティティの属性およびその値を詳細に表示します。このポートレットには、表示、編集という2つのモードがあります。詳細ポートレットにアクセスすると、組み込み機能を使用して次のような操作が可能になります。
詳細ポートレットにアクセスすると、ユーザ、グループなど、選択したエンティティについての属性データが表示されます。たとえば、Bill Brownというユーザが自分自身の情報を表示すると、詳細ポートレットには次のような情報が表示されます。
ユーザイメージ デフォルトでは、詳細ポートレットには、ユーザの写真属性が含まれるようになっています。ただし、アイデンティティボールトにこの属性が含まれていない場合、または含まれてはいるが指定されていない場合、デフォルトイメージが表示されます。ユーザイメージを別の場所に格納する場合は、代わりにそれを表示するようにポートレットを設定できます。
詳細については、イメージの動的なロードを参照してください。
詳細ポートレットには次の属性のみ表示されます。
VDD設定の詳細については、セクション 4.0, ディレクトリ抽出化レイヤの設定を参照してください。
詳細ポートレットに表示される属性の指定については、セクション 17.5, 初期設定を参照してください。
たとえば、salary属性を表示する権利を持つマネージャはデータを表示できますが、他のユーザは表示できません。
詳細については、セクション 17.2.2, エンティティに権利を割り当てるを参照してください。
詳細ポートレットは属性を表示するとき、データをテキスト形式に変換しますが、次の場合は例外になります。
HTMLの標準機能を使用し、詳細ポートレットの見出し領域のレイアウトを編集できます。
詳細ポートレットの初期設定機能には、外観およびコンテンツの作成用に使用できるHTMLレイアウトエディタが含まれています。
HTMLレイアウトエディタは、テキスト形式やリストを定義したり、アンカーやイメージなどを指定したりするHTMLエディタの標準的な機能を提供します。
キーワード レイアウトの設計時、[キーワード]ドロップダウンメニューから、詳細ポートレットの見出し領域内に変数を挿入し、ランタイム時に特定の属性値で置き換えられるように設定できます。次の構文を使用してキーワードを入力することもできます。
$[[keyword]]
keywordは、LastNameなどの属性の値を表します。
次の構文を使用すると、属性を連結できます。
$[[keyword+keyword]]
次に例を示します。
$[[FirstName+LastName]]
任意の数の属性を連結できます。また次のように、引用符で囲まれた文字列を含めることもできます。
$[[keyword+”sample text”+keyword]]
これにより、キーワードの値と引用符で囲まれたテキストがレンダリングされます。
メモ:レイアウトでキーワードを誤入力した場合は、それがそのまま($[[]]を含む)レンダリングされます。
イメージの動的なロード アイデンティティボールトに格納されているユーザの写真などのイメージを表示するには、HTMLレイアウトエディタを使用してその属性名を追加できます。たとえば、ユーザの写真を表示する場合は[ユーザの写真]属性を追加します。イメージをアイデンティティボールト外に格納している場合は、次のように、HTMLエディタのソースの表示モードからIMG:タグを使用する必要があります。
ポートレットの初期設定に移動し、HTMLエディタにアクセスします。
[ソースの表示]をクリックします。
次の構文で、IMG:タグを使用して、場所、属性キー、およびファイル拡張子を組み込みます。
$[[IMG:”URL” + attribute-key-name + ”fileextension”]]
次の例は、従業員の写真をアプリケーションサーバの/imagesサブディレクトリにLast Name (姓)ごとにJPGイメージとして格納している場合の構文です。
$[[IMG:"http://myhost:8080/images/"+LastName+".jpg"]]
ランタイム時、ポートレットはURLをLastName属性およびファイル拡張子.jpgと連結します。
HTMLエディタは柔軟な構文をサポートしています。次の構文のようなテキストおよび属性の組み合わせをサポートしています。
$[[IMG:”some text” + attribute-key-name + ...]]
詳細ポートレットには、編集リンク([自分の情報の編集]、[ユーザの編集]、[Edit Device (デバイスの編集)]など)があり、表示モードから編集モードに切り替えられるようになっています。これにより、適切な権利を持つユーザは、現在のエンティティの属性を変更したり、変更を保存したりすることができます。
たとえば、Bill Brownというユーザが自分自身の情報を編集するときに(このユーザが必要な権利を持っている場合)、詳細ポートレットに表示される内容は次のとおりです。
メモ:ブール属性については、両方のラジオボタンがオフになっている場合、その属性が現在のユーザには存在しないことを示します。[true]または[false]のラジオボタンのいずれかをオンにした場合、そのユーザに対してこの属性が作成され、値が設定されます。
編集モードの場合、詳細ポートレットにより表示される属性は、次のものに限られます。
データ定義の詳細については、セクション 4.0, ディレクトリ抽出化レイヤの設定を参照してください。
たとえば、salary属性を表示する権利を持つマネージャはデータを表示できますが、他のユーザは表示できません。
詳細については、セクション 17.2.2, エンティティに権利を割り当てるを参照してください。
編集モードで表示する属性は、これらの条件すべてを満たしている必要があります。
編集モードでは、詳細ポートレットは編集可能な各属性をテキストボックスとして表示します。ただし次の場合を除きます。
定義により、またはユーザの権利が不十分なために編集できない属性は、[無効]または[読み込み専用]と表示されます。
編集時、次の属性タイプ指定についてはデータ検証が自動的に実行されます。
ローカルリストまたはグローバルリストのコントロールタイプを使用する場合は、指定した属性の範囲外の値を表示リストに含めることができます。そうした値には、範囲外であることを示すフラグが付き、検証の結果、送信対象外となります。
ディレクトリ抽象化レイヤにエンティティを定義する場合、ディレクトリ抽象化レイヤエディタの「環境設定」要素内のデフォルトの「マイプロファイル」エンティティに値を指定して、編集用に使用する別のエンティティ定義を指定できます。表示モードから編集モードに切り替わる際、詳細ポートレットはこの要素が指定されているかどうかをチェックしてから、適切なエンティティ定義を使用して属性を表示します。
たとえば、Studentのエンティティ定義で、デフォルトの「マイプロファイル」エンティティに「user」という値があるとします。この場合、表示モードはStudentエンティティ定義を使用しますが、編集モードにはuserエンティティ定義が使用されます。
詳細ポートレットには、[識別情報の送信]リンクがあります。このリンクをクリックすると、現在のエンティティの[詳細]画面のURLを、1人または複数のユーザに電子メールで送信できます。実際の情報ではなく[詳細]画面のURLを電子メールで送信することにより、セキュリティを確保できます。これは、URLを受信したユーザがそのURLを使用するには、適切な権限が必要になるためです。
詳細ポートレットには、[組織図の表示]リンクがあります。このリンクをクリックすると、現在のエンティティの組織図ポートレットを表示できます。
たとえば、Bill Brownというユーザの[詳細]画面が表示されている場合、このリンクをクリックすると、次の画面が表示されます。
組織図ポートレットの詳細については、セクション 18.0, 組織図ポートレットの参照を参照してください。
詳細ポートレットの設定時、ユーザが現在のエンティティから関連エンティティにリンクできるように設定しなければならない場合があります。これは、コントロールタイプがDNLookupに定義されている属性を組み込むことにより可能です。
Manager属性がユーザの[詳細]画面に表示される場合、この属性はリンクとして表示されます。このリンクをクリックすると、Managerの[詳細]画面が表示されます。
ディレクトリ抽象化レイヤの詳細については、セクション 4.0, ディレクトリ抽出化レイヤの設定を参照してください。
詳細ポートレットに表示される属性の指定については、セクション 17.5, 初期設定を参照してください。
デフォルトの詳細ポートレットの表示設定では、ポートレットのタイトルバー上の[印刷]オプションが有効になっています。[印刷]を有効にした場合、このオプションクリックすると、詳細コンテンツのプリンタフレンドリバージョンが表示されます。
詳細ポートレットのこれらの設定を変更するには、[管理]タブを使用して、DetailPortletのポートレット登録を更新します([ポートレット管理]ページ上で行います)。
詳細については、セクション 9.0, ポートレットの管理を参照してください。