組織図ポートレットを設定するには、次の手順に従います。
ステップ |
タスク |
説明 |
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1 |
表示する関係を定義します。 |
Identity Managerユーザアプリケーションのインストール時に事前定義された関係のいずれか1つを使用するか、独自に作成します。 関係の定義の詳細については、セクション 4.0, ディレクトリ抽出化レイヤの設定を参照してください。 |
2 |
関係で使用するエンティティおよび属性が、ディレクトリ抽象化レイヤで使用できることを確認します。 |
関係の定義の詳細については、セクション 18.2.1, ディレクトリ抽象化レイヤの設定を参照してください。 |
3 |
関係を表示する場所を決定します。 |
組織図を起動するための新しいページを作成するか、詳細ポートレットまたは別の組織図から起動するかを考慮します。 ページの作成およびページへのポートレットの追加の詳細については、セクション 7.0, ページの管理を参照してください。 |
4 |
ポートレットの初期設定を指定します。 |
初期設定で定義する内容は次のとおりです。
詳細については、セクション 18.2.2, 組織図の初期設定を参照してください。 |
5 |
テスト |
関係の定義およびレイアウトをテストします。 |
6 |
eDirectoryの権利を設定し、パフォーマンス向上にインデックスが有効であれば、インデックスを構築します。 |
有効な権利—ポートレットにより定義された属性を表示するには、そのポートレットの読み込みの権利が必要です。 パフォーマンスの向上—組織図表示のパフォーマンスを向上させるには、eDirectoryの値インデックスを関係の子属性に追加します。子属性はLDAP検索に使用されます。 |
組織図で表示するエンティティおよび属性は、ディレクトリ抽象化レイヤで定義する必要があります。次の表では、組織図で表示するそれぞれのエンティティおよび属性について、設定の必要がある属性およびプロパティを示します。
[ルックアップ]リンクの要件 [ルックアップ]リンクを使用して、親エンティティキーと同じタイプの他のオブジェクトの検索を実行することにより、組織図を操作できます。[ルックアップ]リンクを使用するには、親エンティティキーに、requireアクセスプロパティとsearchアクセスプロパティが[true]に設定された属性が(ディレクトリ抽象化レイヤエディタで選択)少なくとも1つ必要です。そうでない場合、[ルックアップ]リンクの[オブジェクトルックアップ]ダイアログボックスが、空のダイアログボックスとして表示されます。
エンティティおよび属性の環境設定の詳細については、セクション 4.0, ディレクトリ抽出化レイヤの設定を参照してください。
次に示す2つのタイプの初期設定を定義します。
組織図の関係の初期設定は、1つの初期設定ページに含まれています。
.
.
.
初期設定 |
操作 |
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表示レイアウト |
[カスタム初期設定の表示/編集]をクリックしてレイアウト初期設定にアクセスします。組織図のレイアウトの初期設定を参照してください。 |
関係キー |
関係キーを指定します。この値は、ディレクトリ抽象化レイヤで指定されている関係キーの1つと対応している必要があります。 |
親エンティティキー |
表示する組織図のルートノードを示すエンティティのDNを入力します。現在のユーザの組織図を表示する場合は、「${User/id}」と入力します(${User/id}パラメータは現在のユーザのDNを示します)。 この値はディレクトリ抽象化レイヤのsearch-rootプロパティで指定したノード内部の値でなければなりません。そうでない場合、LDAP検索は失敗します。 有効なDNの例は次のとおりです(サンプルデータを使用)。
cn=jmiller,ou=users,ou=sample,o=novell
cn=Accounting,ou=groups,ou=sample,o=novell |
デフォルトの深さ |
組織図が最初に表示されるときの深さを指定します。
以下、同様に続きます。この値が[最大の深さ](次を参照)の値を超えた場合は、[最大の深さ]の値が優先されます。 |
最大の深さ |
組織図でドリルダウンできる最大の深さを定義します。これは、有効な権利によって制限されている組織図内で移動できるかどうかを示すものではありません。 |
OrgChartのスキン |
ビジネスカード eGuide Novell.com 接続済み トゥルーブルー |
ワイヤを項目に接続 |
組織図カードを回線接続するかどうかを指定します。[False]は接続しないことを示します。 |
メニューのタイムアウト |
組み込みリンクに現在表示されているメニューが表示されなくなるまでの時間(ミリ秒)を指定します。 |
ツリー表示 |
深さレベルごとの、OrgChartの方向、配置、および外観を定義します。 最初の値nは、0~n-1までのレベルについて、方向、配置、および外観を定義します。最後の値は、n-1より大きい深さレベルについて繰り返し使用されます。値は、0~5です。 次の値があります。 0: 項目の垂直リストの上にカードを配置します。 1: 項目の垂直リストの上にラインを配置します。 2: 項目の水平リストの上にカードを配置します。 3: 項目の水平リストの上にラインを配置します。 4: 項目の垂直リストの前にカードを配置します。 5: 項目の垂直リストの前にラインを配置します。 |
リーフ表示 |
1つのOrgChartブランチの最高の深さについて、OrgChartの方向、配置、および外観を定義します。 |
項目の最大幅 |
この値は丸め(「項目の最小高さ」* 1.618)と等しくなるようにしてください。 |
項目の最小の高さ |
この値は丸め(「項目の最小幅」/ 1.618)と等しくなるようにしてください。 |
複数値属性の区切り文字 |
この文字は複数の値を持つ属性の区切りとして使用します。 |
組織図のレイアウト初期設定を使用すると、組織図エントリを表示するときのHTMLレイアウトを定義できます。HTMLエディタを使用して、より詳細な編集を行うこともできます。外部エディタの使用 - を参照してください。
ビジネスカードのHTMLレイアウト—デフォルトのレイアウトです。
単純表示のHTMLレイアウト—「ツリー表示」初期設定が1に設定されている場合に表示されるレイアウトです。
HTMLエディタ 編集ボタンをクリックすると、HTMLエディタにアクセスできます。HTMLエディタの外観を次に示します。
HTMLエディタは、組織図でリーフレイアウトを定義するためのWYSIWYGインタフェースを提供するエディタです。テキスト形式やリストを定義したり、アンカー、イメージなどを指定したりするための標準的なHTMLエディタ機能を備えています。属性、コマンド、ナビゲーションURLをレイアウト領域に配置するには、[キーワード]ドロップダウンメニューを使用します。ドロップダウンメニューからキーワードを選択すると、そのキーワードが適切な構文で挿入されます。レイアウト領域内にHTMLを追加することもできます。
キーワード レイアウトを設計する際、[キーワード]ドロップダウンメニューを使用して変数を挿入し、ランタイム時に、特定の属性値で置き換えられるようにできます。また、次の構文を使用してキーワードを入力することもできます。
$[[keyword]]
keywordは、LastNameなどエンティティ属性の値を表します。
次の構文を使用すると、属性を連結できます。
$[[keyword+keyword]]
次に例を示します。
$[[FirstName+LastName]]
任意の数の属性を連結できます。また次のように、引用符で囲まれた文字列を含めることもできます。
$[[keyword+”sample text”+keyword]]
これにより、キーワードの値と引用符で囲まれたテキストがレンダリングされます。
メモ:レイアウトでキーワードを誤入力した場合は、それがそのまま($[[]]を含む)レンダリングされます。
HTMLエディタの機能とキーワードの使用 HTMLエディタ機能と[キーワード]ドロップダウンメニューを使用するには:
機能 |
ヒント |
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[リンクの挿入]ボタン |
リンクを挿入するには: Mozillaの場合:
IEの場合:
メモ:イメージまたはURLがHTMLエディタの左上方角にある場合、その上にポップアップウィンドウが重なります。ポップアップウィンドウは移動できないため、その場合はエディタの任意の場所でテキストを作成してから正しい場所に切り貼りする必要があります。 |
[イメージの追加]ボタン |
Mozillaの場合:
IEの場合:
メモ:イメージまたはURLがHTMLエディタの左上方角にある場合、その上にポップアップウィンドウが重なります。ポップアップウィンドウは移動できないため、その場合はエディタの任意の場所でテキストを作成してから正しい場所に切り貼りする必要があります。 |
[キーワード]ドロップダウンメニュー: 属性 |
このエンティティに使用できる属性のセットです。 |
[キーワード]ドロップダウンメニュー: コマンド |
他の識別ポートレット、またはIM、電子メールツールなどの組み込み機能を、組織図ポートレットから起動するためのコマンドです。
生成されるボタンの例については、組み込みリンクを参照してください。 |
URL |
OrgChartナビゲーションのURLリンク—リンクとして表示するURLまたはエンティティ属性を指定できます。リンクをクリックすると、クリックしたエンティティをルートノードとする組織図ポートレットが再び表示されます。 制限: 関係の親エンティティと子エンティティが同じオブジェクトタイプである場合にのみ有効です。たとえば、マネージャ-従業員の関係の場合、両者がユーザです。 使用上のヒント: キーワードを使用するには、次の操作を行います。
<a href="javascript:$[[@NavUrl]]">someText</a>
someTextは、ランタイム時に表示されるリンク、またはエンティティ属性を表します。次の例では、「Click here」がクリックできるリンクとなります。 <a href="javascript:$[[@NavUrl]]">Click here</a> 次の例では、FirstName属性がクリックできるリンクです。 <a href="javascript:$[[@NavUrl]]">$[[FirstName]]</a> 使用上の制限: Internet Explorerでは、次の構文は使用できません。
<a href="$[[@NavUrl]]">someText</a>
保存中、Internet Explorerにより次のコードが追加されます。 http://context before $[[@NavUrl]] これにより、
<a href="$[[@NavUrl]]">someText</a>
は、次のようになります。
<a href="http://localhost/.../$[[@NavUrl]]">someText</a>
ランタイム時には、これは正しく表示されません。 |
|
OrgChartナビゲーションのクリックリンク—onClickイベントで使用するキーワードです(ページ全体ではなく組織図ポートレット領域のみを更新できるようにします)。 使用上のヒント: キーワードを使用するには、次の操作を行います。
<A href="javascript:return false;" onClick="$[[@NavClick]]">$[[SomeAttribute]]</A>
SomeAttributeは、クリック可能なリンクになるエンティティ属性を表します。 「javascript:return false」は必須です。省略すると、エラーが発生します。 |
定義したレイアウトを保存するには、[送信]をクリックします。
外部エディタの使用 - HTML外部エディタを使用する場合は、次の手順に従います。
初期設定で使用できるHTMLレイアウトエディタを使用して、エンティティ属性、コマンド、キーワードのHTMLソースを作成します。
HTMLソースを、選択したエディタにコピーします。
必要に応じて変更を行います。
編集が終了したら、HTMLソースをHTMLレイアウトエディタの初期設定にコピーします。
アイデンティティボールトに格納されているユーザの写真などのイメージを表示するには、その属性の名前をビジネスカードに追加します。たとえば、ユーザの写真を表示する場合には、ユーザの写真属性をビジネスカードレイアウトに追加します。
イメージをアイデンティティボールトの外部に格納している場合は、次のように、HTMLエディタのソースの表示モードからIMG:タグを使用する必要があります。
組織図ポートレットの初期設定に移動し、HTMLエディタにアクセスします。
[ソースの表示]をクリックします。
次の構文で、IMG:タグを使用して、場所、属性キー、およびファイル拡張子を組み込みます。
$[[IMG:”URL” + attribute-key-name + ”fileextension”]]
次の例は、従業員の写真をアプリケーションサーバの/imagesサブディレクトリにLast Name (姓)ごとにJPGイメージとして格納している場合の構文です。
$[[IMG:"http://myhost:8080/images/"+LastName+".jpg"]]
ランタイム時、組織図ポートレットはURLをLastName属性とファイル拡張子.jpgに連結します。
HTMLエディタは柔軟な構文をサポートしています。次の構文のようなテキストおよび属性の組み合わせをサポートしています。
$[[IMG:”some text” + attribute-key-name + ...]]