19.1 パスワードを管理するための準備作業

パスワードセルフサービスおよびユーザ認証をIdentity Managerユーザアプリケーションでサポートするには、次のことを理解しておく必要があります。

19.1.1 パスワード管理機能について

Identity Managerユーザアプリケーションがサポートするパスワード管理機能には、ユーザ認証とパスワードセルフサービスがあります。これらの機能を使用できるようにすると、アプリケーションで次のことが行われます。

  • Novell eDirectoryに対する認証のためのログイン情報(ユーザ名およびパスワード)の入力を促すメッセージが表示される
  • パスワードの変更セルフサービスをユーザに提供する
  • パスワードを忘れた場合のセルフサービス(本人確認の回答の入力を促すメッセージの表示、パスワードヒントの表示、パスワード変更の許可など)をユーザが利用できるようにする
  • 本人確認の質問セルフサービスをユーザが利用できるようにする
  • パスワードのヒントセルフサービスをユーザが利用できるようにする

19.1.2 eDirectoryで必要な設定

主なパスワードセルフサービスおよびユーザ認証機能を使用する前に、eDirectoryで次の操作を実行する必要があります。

  • ユニバーサルパスワードを有効にする
  • 1つまたは複数のパスワードポリシーを作成する
  • ユーザに適切なパスワードポリシーを割り当てる

パスワードポリシーは管理者が定義するルールのコレクションで、ユーザパスワードの作成および変更時に基準を指定する目的で使用されます。Novell Identity Managerでは、NMAS (Novell Modular Authentication Service)を利用して、管理者がeDirectoryのユーザに割り当てるパスワードポリシーを強制します。

必要な設定を行うには、Novell iManagerを使用します。次に、iManagerを使用した、DocumentationPasswordポリシーの定義例を示します。

説明:説明:図

このパスワードポリシーは次の内容を指定します。

  • ユニバーサルパスワード設定
    説明:説明:図
  • パスワードを忘れた場合の設定
    説明:説明:図
  • ポリシーを特定のユーザに適用する割り当て
    説明:説明:図

eDirectoryにおけるユニバーサルパスワードおよびパスワードポリシーの設定の詳細については、『Novell Identity Manager管理ガイド』を参照してください。