17.7 NetStorageの実装と保守

次の節は、あくまでも参考用です。NetStorageの使用の詳細については、『OES 2: NetStorage for NetWare Administration Guide』を参照してください。

17.7.1 自動アクセスと保存場所について

NetStorageの価値は、ユーザを各種のサーバやファイルシステムに接続するその機能にあります。NetStorageがインストールされているOESプラットフォームによっては、一部の接続は自動的に作成されます。その他の接続は、ネットワーク管理者が作成する必要があります。

表 17-2 NetStorageアクセスの概要

OESプラットフォーム

自動アクセス

Linux

  • デフォルトのマウントポイント(/media/nss )を使用する、同一サーバのNSSボリューム

  • ユーザログイン時のログインスクリプトでのドライブマッピングの場所(NCP Server for Linuxがサーバで実行している場合)

NetWare

  • ユーザホームディレクトリ

  • 同一サーバのNovell iFolder 2フォルダ

  • ユーザログイン時のログインスクリプトでのドライブマッピングの場所

表 17-2に一覧表示されないファイルシステムにアクセスできるようにするには、eDirectoryに保存場所オブジェクトを作成する必要があります。保存場所の作成手順については、次を参照してください。

17.7.2 SSH保存場所について

SSH保存場所の使用を計画している場合は、Sambaが使用可能なユーザは、デフォルトの設定で、SSHの場所に保存されたデータにアクセスできないことに注意してください。SambaとSSHの同時アクセスを許可するためには、追加のステップが必要です。詳細については、セクション 11.4, OES 2 Linux上のSSHサービスを参照してください。

17.7.3 Novell iFolderで保存場所を使用しない場合

NetStorageのNovell iFolder 2へのアクセスはiManagerのiFolder Storage Providerタスクで制御され、保存場所オブジェクトを使用しません。iManagerのタスクについては、iManagerの文脈依存型ヘルプを参照してください。

メモ:iFolder 2はiFolder 3.6に変わりました。iFolder 2 はOES 2の初期リリースより後のリリースには含まれません。詳細については、セクション 3.13, eGuide、IFolder 2、およびVirtual Officeの取り扱いを参照してください。

17.7.4 ユーザおよびグループへのアクセス権の割り当て

NetStorageを使用すれば、他のファイルストレージシステムにアクセスできます。このため、NetStorageから他のシステムにアクセスするユーザおよびグループを作成して、アクセス先システムのファイルおよびディレクトリのアクセス権を付与する必要があります。

例:

  • NetWareサーバが置かれているeDirectoryツリーにNetWareユーザが存在していて、NetWareサーバ上のファイルおよびディレクトリのアクセス権を持っている必要があります。

  • WindowsユーザがWindowsシステム上に存在していて、Windowsシステム上のファイルおよびディレクトリの必要なアクセス権を持っている必要があります。

  • ユーザがOES 2 LinuxサーバのSambaファイルにアクセスするには、OES 2 Linuxサーバ上のLUMとSambaへのアクセス権を持っている必要があります。詳細については、LUM対応アクセスに必要なOES 2 Linuxのサービスを参照してください。

重要:eDirectoryを介してNetStorage (OES)サーバで認証を行う場合に使用するユーザ名とパスワードは、ターゲットシステムで定義されているユーザ名およびパスワードと同じである必要があります。

17.7.5 他のターゲットシステムへのアクセスの認証

OESをインストールすると、NetStorageのプライマリ認証ドメインが確立されます。保存場所にアクセスするには、ユーザはこのプライマリドメイン内に存在している必要があります。NetStorageは認証要求を受信すると、OESのインストール中に指定されたコンテキスト、およびそのすべてのサブコンテキストから、ユーザ名を検索します。

多くの場合、他のファイルシステムへの認証は、他の認証ドメインによって制御されます。たとえば、別のeDirectoryツリー内にあるNetWareサーバをポイントするOES 2サーバに保存場所を作成するとします。この保存場所にアクセスするには、ユーザは他の(ポイント先の)ツリーで認証される必要があります。

つまり、非プライマリの認証ドメイン用として、NetStorage環境設定に別のコンテキストを指定する必要があります。

非プライマリの認証ドメインを定義する場合は、次の処理を実行する必要があります。

  • 非プライマリのドメイン内のユーザ名およびパスワードが、プライマリドメイン内のユーザ名およびパスワードと一致することを確認します。

  • ユーザオブジェクトが置かれている場所のコンテキストを正確に指定します。NetStorageは、非プライマリ認証ドメインのサブコンテキストを検索しません。

NetStorage認証ドメインの管理の詳細については、『OES 2: NetStorage for NetWare Administration Guide』のAuthentication Domainsおよび『OES 2: NetStorage for Linux Administration Guide』のAuthentication Domainsを参照してください。

17.7.6 デフォルトで永続保持されないNetStorage認証

デフォルトでは、ブラウザからNetStorageにアクセスするたびにユーザの再認証が必要です。別のブラウザウィンドウが開いていて、同じワークステーション上で認証されている場合でも、再認証は必要です。

これは、永続的なCookieがデフォルトで無効に設定されているためです。

この設定は変更できます。詳細については、『OES 2: NetStorage for NetWare Administration Guide』のPersistent Cookiesおよび『OES 2: NetStorage for Linux Administration Guide』のPersistent Cookiesを参照してください。

17.7.7 NetStorageの保守

NetStorageは、ネットワークの変更に応じて変更できます。この場合、新しい保存場所や統合された保存場所へのアクセスを提供して拡大できます。NetStorageの実装を最新の状態に維持するために実行できるタスクの種類については、次を参照してください。