PlateSpin Reconには、専用のHP Reporterコネクタがあります。これによって、PlateSpin ReconではHP Reporter 3.8データベースに接続し、チャート、レポート、および統合プラニングに対してパフォーマンスデータとリソース使用率データをインポートすることができます。
PlateSpin Reconのチャートとレポートを生成するには、どのHP Reporter収集データでも使用できます。ただし、統合プラニングに対しては、特定のPlateSpin Reconカウンタによって収集されたデータに相関する特定の使用率データを収集するように、Reporterを設定する必要があります。詳細については、セクション 3.9.1, 必須パフォーマンスカウンタを参照してください。
HP Reporterは、PlateSpin Reconと完全に同じ形式ではデータを収集しないため、Reporter収集メトリックスからのデータをPlateSpin Reconカウンタに変換する適切な式を指定する必要があります。
HP Reporterのデータ収集/集計間隔は、HP Reporterメトリックリストの作成中に指定されます。
式を使用すると、次の情報をPlateSpin ReconのHP Reporterコネクタに提供できます:
PlateSpin Reconが必要とするメトリックスを含むReporterメトリックリスト
Reporterによって使用される単位から、PlateSpin Reconで必要とされる単位に、データを変換する方法
有効なHP Reporterコネクタ式は、必要なHP Reporterメトリックリストの名前、ドット(.)文字、およびメトリックをPlateSpin Reconカウンタに変換する算術式で順に構成されます。算術式には、Reporterの収集されたメトリックス、数値定数、および算術演算子のいずれも含めることができます。
メモ:異なる式では異なるメトリックリストを使用できますが、1つの式では、同じメトリックリストによって収集されたメトリックスしか使用できません。
たとえば、PlateSpin Reconでは、オペレーティングシステムに対して使用可能なフリーバイト数で表示されたメモリ使用率データを必要としますが、Reporterでは、同じデータを次の2つの異なるメトリックスを使用して収集します:
使用されたメモリの割合 (GBL_MEM_UTIL)
ギガバイトでのメモリの合計サイズ (GBL_MEM_PHYS)
この場合、収集されたメトリックデータをPlateSpin Reconカウンタ形式に変換するのに適した形式は、次のようになります:
GBL_MEM_PHYS*(100-GBL_MEM_UTIL))*1024*1024*1024/100
CODAエージェントを使用して収集できるHP Reporterメトリックスの例と、対応する変換式は、次のとおりです。統合プラニングを行うには、4つのカウンタすべてに対するデータがPlateSpin Reconで必要となることに注意してください。HP Reporterでは複数の異なるエージェントを使用してメトリックデータを収集でき、また異なるHP Reporterメトリックスを使用して同じPlateSpin Reconカウンタを計算することもできるため、このリストは完全ではなく、例としてのみ提供されています。
表 3-6 HP Reporterメトリックスの例
特定のHP ReporterメトリックスおよびPlateSpin Reconカウンタに対するデータは、各デバイスインスタンスに対して個別に収集されます。たとえば、BYCPU_CPU_TOTAL_UTILメトリックは、システムの各CPUに対して異なる使用率の値を提供します。異なるデバイスインスタンスを区別するには、HP Reporterメトリックリストを設定する際に、デバイス識別文字列を持つメトリックをリストに含めてください。
デバイスインスタンス名が含まれているため、PlateSpin ReconのHP Reporterコネクタでは次のメトリックスを識別します:
必要なパフォーマンス測定カテゴリと使用率測定カテゴリのデータを収集するよう、HP Reporterを設定します。詳細については、セクション 3.9.1, 必須パフォーマンスカウンタを参照してください。
(条件付き) OracleでHP Reporterを使用している場合は、OracleクライアントソフトウェアをPlateSpin Reconサーバホストにインストールします。詳細については、該当のOracleドキュメントを参照してください。
HP Reporterデータベースへ接続するために、新しいリモートサイトを作成します:
Data Center Explorerで右クリックし、[
]を選択して[ ]をクリックします。[Add Site]ダイアログボックスが表示されます。
名前を指定し、オプションで説明も指定します。
[Remote]を選択します。
]ドロップダウンリストで、[[HP Reporter]を選択します。
]ドロップダウンリストで、[HP Reporter関連の
フィールドと フィールドが表示されます。[
]タブで、HP Reporterデータベースへの接続に必要な次の情報を提供します:データベースホスト名
データベース名またはデータベースインスタンス名
接続タイムアウトおよびクエリタイムアウト
HP Reporterからの大きいデータセットを同期する場合、[0」を設定しなければならないことがあります。
]および[ ]に対する値として、設定しない/無制限のタイムアウトを示す「データベースタイプ
ポート番号(非デフォルトのポート番号を使用する場合)
データベースに接続するための有効な資格情報
[セクション 3.10.1, メトリックスをカウンタに変換するための式の使用を参照してください。
]タブでは、HP ReporterメトリックスをPlateSpin Reconカウンタに変換する際にシステムが使用するカウンタ式を、4つの必要なパフォーマンスデータカテゴリと使用率データカテゴリに対して提供します。詳細については、[
]をクリックします。Data Center Explorerでは、新しいサイトが[
]ノードに追加されます。マシンをインベントリします:
Data Center Explorerで、ステップ 3で作成したリモートサイトを右クリックし、[ ]を選択して[ ]をクリックします。
[Inventory Machines in Site site_name]ダイアログボックスが表示されます。
インベントリするマシンの隣にあるチェックボックスを選択します。
必要な資格情報を選択するか、または[
]を選択して新しい資格情報を追加します。[
]をクリックします。サイトデータを同期します:
Data Center Explorerで、必要なサイトを右クリックし、[
]を選択して[ ]をクリックします。必要なマシンの隣にあるチェックボックスを選択します。サイト内のマシンをすべて選択するには、サイトの隣にあるチェックボックスを選択します。
必要なデータ範囲オプション、スケジューリングオプション、および繰り返しオプションを選択します。
[
]をクリックします。HP ReporterとのPlateSpin Reconの使用に関する詳細については、ナレッジベースの記事Q21088を参照してください。