PlateSpin Recon用の強固なPerformance Data ImportコネクタがPlateSpinによって開発されているため、ユーザは、市場に出ている多数のサードパーティツールからPlateSpin Reconへと、収集されたパフォーマンスデータをインポートし、チャート作成機能、レポーティング機能、および統合プラニング機能を活用することができます。
収集されたデータを、専用の場所および形式から、PlateSpin Recon監視データベースのテーブルセットに移動/移行すると、PlateSpin Reconでは、そのデータをインポートして、他のパフォーマンスデータの場合と同様に利用できます。スケジュールインポートまたは繰り返しインポートを設定し、PlateSpin Recon分析が1回限りのものにならないようにすることもできます。
パフォーマンスデータ収集ツールのほとんどすべてでは、収集したデータを格納するために異なる方法と形式が使用されます。オリジナルの形式にかかわらず、あらゆるデータでもPlateSpin Reconが正常にインポートできるようにするには、ETL (Extract, Transform, and Load)ツールを使用する必要があります。このツールタイプでは、データを取得して変換した後、PlateSpin Reconが検索場所として想定するテーブル内にロードします。セクション 3.11.2, PlateSpin Reconへインポートするデータの準備を参照してください。
インポートされるデータ内のワークロードは、通常の状況下でPlateSpin Reconがインベントリできるタイプでなければなりません。インポートされるワークロードとPlateSpin Reconとの間に必要なポートはすべて、開いている必要があります。
他のリモートデータコネクタの場合と同様に、インポートされるデータには、各時間に対して1つまたは複数のデータポイントが含まれている必要があります。また、統合プラニング機能を使用するには、特定のカウンタがデータ内に存在しなければなりません。セクション 3.9.1, 必須パフォーマンスカウンタを参照してください。
汎用パフォーマンスデータのインポートに使用されるテーブルには、次の4つがあります:
ImportComputerテーブル: PlateSpin Reconへインポートされるコンピュータに関する情報を含みます。
ImportCounterテーブル: ImportComputerテーブル内のコンピュータに対して収集されたすべてのカウンタに関する情報を含みます。
ImportCounterInstanceテーブル: 各コンピュータに対する各カウンタの名前付きインスタンスに関する情報を含みます。コンピュータ、カウンタ、およびインスタンス名の組み合わせは、固有でなければなりません。
ImportDataテーブル: インポートされる監視データを含みます。
各テーブルには、プライマリキーとして機能し、新しい行がテーブルに挿入されるとデータベースサーバによって自動的に生成される、1つのIDフィールドがあります。
表 3-8 ImportComputerテーブル
カラム名 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|
ID |
整数 |
自動的に生成されます。 |
Name |
varchar(255) |
コンピュータのネットワーク名。 これは、コンピュータのアドレスまたは名前です。これにより、PlateSpin Reconでは、ネットワークを通じてコンピュータを呼び出すことができます。 |
表 3-9 ImportCounterテーブル
カラム名 |
タイプ |
説明 |
---|---|---|
ID |
整数 |
自動的に生成されます。 |
Name |
varchar(255) |
カウンタの固有の名前。 これは、PlateSpin Reconチャートに表示されるとおりのカウンタの名前です。事前定義されたカウンタ名がいくつか存在します。セクション 3.9.1, 必須パフォーマンスカウンタを参照してください。 |
サードパーティの場所と形式からデータを移行するには、ETL (Extract, Transform, and Load)ツールを使用する必要があります。このようなツールは、市場に多数出ています:
オープンソース: CloverETL、Enhydra Octopus、Pentaho Data Integration、およびTalend Open Studio。
SQLクエリなどの専用データ操作スクリプトを記述することもできます。ただし、そのようなタスクの詳細については、このドキュメントの範囲に収まりません。サードパーティツールについては、該当のドキュメントを参照してください。スクリプトについては、言語および要件に関して組織内の参考資料を参照してください。
商用: Informatica PowerCenter、Inaplex Inaport、およびAltova MapForce。
選択するツールにかかわらず、データ変換ワークフローは同じです:
ImportComputerテーブルにインポートして書き込むワークロードのホスト名を取得します
必要なカウンタの名前をImportCounterテーブルに書き込みます
上のカウンタに関連するすべてのパフォーマンスデータを取得して書き込みます
汎用インポートデータを操作するには:
必要なパフォーマンス測定カテゴリと使用率測定カテゴリのデータを収集します。詳細については、セクション 3.9.1, 必須パフォーマンスカウンタを参照してください。
収集されたパフォーマンスデータを抽出して変換し、PlateSpin Reconの「Performance Data Import」テーブルにロードします。
詳細については、セクション 3.11, 「Performance Data Import」機能によるPlateSpin Reconへの汎用データのインポート、セクション 3.11.1, 「Performance Data Import」テーブルのデータ構造、およびセクション 3.11.2, PlateSpin Reconへインポートするデータの準備を参照してください。
「Performance Data Import」テーブルへ接続するために、新しいリモートサイトを作成します:
Data Center Explorerで右クリックし、[
]を選択して[ ]をクリックします。[Add Site]ダイアログボックスが表示されます。
名前を指定し、オプションで説明も指定します。
[Remote]を選択します。
]ドロップダウンリストで、[[Performance Data Import]を選択します。
]ドロップダウンリストで、[[
]チェックボックスが表示されます。ステップ 2でロードしたデータの「Performance Data Import」テーブルを空にするには、[ ]チェックボックスを選択します。
これらのテーブルを空にすることをPlateSpin Reconに対して許可しない場合は、別のインポートを実行する前に手動でテーブルを空にする必要があります。
[
]をクリックします。Data Center Explorerでは、新しいサイトが[
]ノードに追加されます。マシンをインベントリします:
Data Center Explorerで、ステップ 3で作成したリモートサイトを右クリックし、[ ]を選択して[ ]をクリックします。
[Inventory Machines in Site sitename]ダイアログボックスが表示されます。
インベントリするマシンの隣にあるチェックボックスを選択します。
必要な資格情報を選択するか、または[
]を選択して新しい資格情報を追加します。[
]をクリックします。サイトデータを同期します:
Data Center Explorerで、必要なサイトを右クリックし、[
]を選択して[ ]をクリックします。必要なマシンの隣にあるチェックボックスを選択します。サイト内のマシンをすべて選択するには、サイトの隣にあるチェックボックスを選択します。
必要なデータ範囲オプション、スケジューリングオプション、および繰り返しオプションを選択します。
繰り返しインポートを実行するには、一致する繰り返しETC (Extract, Transform, and Load)プロセスを設定し、PlateSpin Reconの「Performance Data Import」テーブル内のデータを更新する必要があります。詳細については、該当のソフトウェアベンダのドキュメントを参照してください。
[
]をクリックします。