4.3 PlateSpin Analyzer

PlateSpin Analyzerでは、ネットワークをすばやく分析し、指定したWindowsサーバやUNIX/Linuxサーバのインベントリ、監視、または変換がPlateSpin Reconで成功するかどうかを判断します。これは、インベントリおよび変換という2つの異なるタイプのテストを実行します。

4.3.1 PlateSpin Analyzerの使用

  1. [Tools]>[Analyze Servers]の順にクリックします。

    [PlateSpin Analyzer]ウィンドウが表示されます。

  2. Select Credential]ドロップダウンリストでは、新しい資格情報を追加するか、またはCSVファイルに指定されている資格情報とマシンを使用するかを選択できます。

    新しい資格情報を作成する場合は、ステップ 3に進みます。 CSVファイルを使用する場合は、ステップ 4に進みます。

  3. (条件付き) 新しい資格情報を作成することをステップ 2で選択した場合は、次の操作を実行します:

    1. [Create Stored Credentials]ダイアログボックスで、ユーザ名とパスワードを指定します。

      図 4-2 [Create Stored Credentials]ダイアログボックス

      メモ:Windowsマシンを分析する場合は、次のいずれかの形式でユーザ名とドメイン名/ホスト名を指定する必要があります: domain_name\usernameまたはhostname\username

    2. Validation Type]ドロップダウンリストで、[Windows Test]または[Unix Test]を選択します。

      PlateSpin AnalyzerではUnixサーバまたはLinuxサーバの分析をサポートしませんが、これらのサーバを資格情報の検証に対して使用することはできます。

    3. (オプション) 資格情報の説明を入力します。

    4. Save]をクリックします。

      メモ:Save]が無効な場合は、資格情報が正しい形式で入力されていることを確認します。

    5. Domain Name]ドロップダウンリストで、使用可能なオプション([Domain Name]、[IP/Host Name]、または[IP Range])を1つ選択します。

    6. ステップ 3.eでの選択肢に該当する空のフィールドに値を入力します。たとえば、[Domain Name]を選択した場合は、ドメイン名を入力します。

    7. ステップ 5に進みます。

  4. (条件付き) CSVファイルに指定されている資格情報とマシンを使用することをステップ 2で選択した場合は、そのCSVファイルへの完全なパスを空のフィールドに入力します。隣にあるブラウズボタンを使用すると、ファイルをブラウズして選択できます。

    CSVファイルを操作する際には、次のガイドラインに従ってください:

    • 値は次の順序で指定されなければなりません:

      ホスト名またはIPアドレス

      <ホスト名またはIPアドレスまたはドメイン名>\ユーザ名

      パスワード

      説明

      プラットフォーム

      TRUEまたはFALSE

    • CSVファイルでは、UNIXおよびWindowsのプラットフォームに対してTRUEまたはFALSEの値を指定する必要があります。ただし、この値はUNIXプラットフォームでのみ考慮され、Windowsプラットフォームでは無視されます。UNIXプラットフォームにTRUEの値を指定した場合、指定されたユーザにはsudo特権が割り当てられます。

    • 各行には、マシンに対するカスタムフィールドが含まれていなければなりません。

    • Machine]カスタムフィールドの値は、IPアドレスまたはホスト名にすることができますが、固有でなければなりません。

    • 各行に含まれる値は、コンマ(,)などの区切り記号で区切る必要があります。

    サンプルのCSVファイルは、次のとおりです:

    DEV-SINISAR, platespin\user1, abc, Description test, Windows, FALSE 
    
  5. Analyze]をクリックし、プロセスが完了するまで待機します。

図 4-3 PlateSpin Analyzerの[Analysis]

分析が完了すると、左ペインに「Passed」または「Failed」と表示されます。結果の詳細を表示するには、右ペインの[Test Results]タブをクリックします。いずれかのテストから失敗の結果が返された場合、PlateSpin Reconが正常にホストをインベントリするには、まずは原因を解決する必要があります。通常、失敗の結果は、権限が不十分であるか、必要なサービスが実行されていないことを示します。

4.3.2 インベントリおよび監視のテスト

インベントリテストは、3つのグループに分割され、それぞれにテストのサブセットが含まれます。

表 4-1 インベントリテストのグループ

主なテストグループ

テストグループサブセット

説明

許可

Service Managerアクセス

Service Managerを開く許可がユーザにあることを検証します。

ファイルアクセス

インベントリされるマシンのSystem32ディレクトリに正しいアクセス許可が付与されていることを検証します。

接続

RPC接続チャネル

DNS/NETBIOS名を解決することによってPRC接続チャネルを確立できるかどうかを判断します。

サービス

WMIサービス

インベントリされるクライアントマシンでWMI (Windows Management Instrumentation)サービスが有効化されており、実行しているかどうかを判断します。

リモートレジストリサービス

クライアントマシンでリモートレジストリサービスが有効化されていることを検証します。

RPCサービス

クライアントマシンでRPC (リモートプロシージャコール)サービスが有効化されていることを検証します。

監視テストは2つの主なグループに分割され、それぞれにテストのサブセットが含まれます:

表 4-2 監視テストのグループ

サービス

RPCサービス

クライアントマシンでPRCサービスが実行していることを検証します。

DCOMサービス

クライアントマシンでDCOMサービスが実行していることを検証します。

ポート

TCPポート135

TCPポート135と445が使用可能であるかどうかを判断します。より確実な情報を取得するには、1024を超えるすべてのTCPポートに対してポートスキャナを実行することを検討してください。

TCPポート445

4.3.3 変換テスト

変換テストは、PlateSpin Portability SuiteのPlateSpin Analyzerツールによって実行されるものに類似しています。 詳細については、ナレッジベースの記事Q20478を参照してください。