5.1 Chart Viewer

チャートには、ワークロードデータと使用率データがグラフィック表示されます。特定のサーバに対するチャートを表示するには、そのサーバをData Center Explorerで選択するか、またはそのサーバに属する1つのセルをレポートビューでクリックします。複数のサーバをData Center Explorerで選択し(サーバを選択する際に<Ctrl>または<Shift>を押す)、複数のサーバに対するチャートをレンダリングすることもできます。この場合、チャートは自動的にレンダリングされませんが、[Create Chart]ボタンがChart Viewerに表示されます。チャートをレンダリングするには、[Create Chart]をクリックしてください。

チャートを操作するには、次の節を確認してください:

Chart Viewerに表示される時刻はすべて現地時間です。レポートに表示される時刻は、UTC時間です。

5.1.1 チャートのコントロールおよびコマンド

図 5-1 チャートのコントロール

表 5-1 Chart Viewerのコマンド

コマンド

説明

[Print Preview]アイコン

Print Preview: 印刷前にチャートをプレビューします。

[Print]アイコン

Print: チャートを印刷します。

[Copy To Clipboard]アイコン

Copy To Clipboard: クリップボードにチャートをコピーします。

[Line]アイコン

Line: 連続するデータの2点間に直線を表示します。

[Curve]アイコン

Curve: 連続するデータの2点間に曲線を表示します。

[Candlestick]アイコン

Candlestick: サンプルデータの可変性を表示します。このボタンは、ローソク足チャートにのみ表示されます。

[Stacked Bar]アイコン

Stacked Bar: 複数のサーバからの累積したワークロードデータを表示します。これは、使用率以外の式のタイプに使用できます。

[Stacked Area]アイコン

Stacked Area: 複数のサーバからの累積したワークロードデータを表示します。これは、使用率以外の式のタイプに使用できます。

[Legend Box]アイコン

Legend Box: 各データオブジェクトの視覚的な手がかりと説明を示します。凡例は、チャートのデータをすばやく確認する場合に非常に便利です。

[Point Labels]アイコン

Point Labels: チャートの値のラベルを表示します。

[Zoom]アイコン

Zoom: 通常表示と拡大表示を切り替えます。

[Zoom In]/[Zoom Out]アイコン[Zoom In]/[Zoom Out]アイコン

Zoom In/Zoom Out: 収集されたデータに対するチャートの粒度を調整します。セクション 5.1.3, 詳細のレベルを参照してください。

[Navigate Beginning]/[Back]/[Forward]/[End]アイコン

Navigate Beginning/Back/Forward/End: 表示されているデータをスクロールします。

[Historical Data Settings]アイコン

Historical Data Settings: 予測の基となる履歴データ時間範囲を選択します。

[Forecast Settings]アイコン

Forecast Settings: 予測の期間とアルゴリズムを選択します。

このボタンは、毎日または毎週の系列チャートあるいはプロファイルチャートに対してのみ有効になります。

[Refresh All Data From Server]アイコン

Refresh All Data From Server: 画面をリフレッシュします。

5.1.2 式のタイプ

式は、現在表示されているチャートで確認できる個々の一連データです。使用可能なタイプと式の組み合わせを選択すると、チャートがレンダリングされ、新しいメトリックスが表示されます。使用可能な式のリストは、式のタイプや選択したマシンによって異なります。

表 5-2 式のタイプ

タイプ

使用可能な式

説明

ワークロード

ワークロードに対して使用できる式の完全なリストについては、セクション B.4.3, ワークロードを参照してください。

プロセッサ速度、メモリ、ディスク領域、ネットワーク、および時間のディメンションが定量化された、サーバで実行しているオペレーティングシステム、アプリケーション、およびデータスタック。

使用率

使用率に対して使用できる式の完全なリストについては、セクション B.4.2, 使用率を参照してください。

ワークロードとリソースの間の調整(%使用率)を示します。

カウンタ

カウンタ値には、Windowsシステムから取得するために使用されるWindows Performance Monitorカウンタに基づいて名前が付けられます。名前には、Performance Monitorカテゴリと、アンダースコアで結合されたカウンタ名が含まれます。たとえば、Memory/PagesPerSecondの場合、「Memory_PagesPerSecond」になります。

使用可能なカウンタの完全なリストについては、プラットフォームカウンタを参照してください。

オペレーティングシステムから収集されたパフォーマンスのプリミティブ測定。

5.1.3 詳細のレベル

ドロップダウンリストで、収集されるデータに対する粒度のレベルを(時間に関して)次の中から選択します:

  • [5 Min]: 5分間隔で収集されるデータの平均値。(系列チャートのみ。)

  • [1 Hour]: 1時間間隔で収集されるデータのサマリ。(系列チャートおよびローソク足チャートのみ。)

  • [1 Day]: 1日間にわたるワークロードを示します。これは、1日の各時間に対応する24個の値(0~23)から構成されます。各値は、該当の時間に対して観測されたすべての値からピーク値を取得することによって計算されます。(すべてのチャートタイプ。)

  • [1 Week]: 1週間にわたるワークロードを示します。(すべてのチャートタイプ。)

5.1.4 データタイプの統計値

次のデータタイプ統計値は、各時間に対して収集され1時間以上のズームレベルが指定されている場合に選択できます。このオプションは、系列チャートに対してのみ使用できます。

  • AVG: すべての値の平均。

  • MAX: 最大持続負荷。

  • MIN: 最小持続負荷。

  • STDEV: 標準偏差。

    メモ:標準偏差値は、Virtual Centerカウンタに対して計算されません。

  • Peak AVG: (1日間または 1週間のみ) ピーク平均値は、レポーティング期間中における各12時間間隔または各日で最高の期間に対する値の平均を表します。

5.1.5 サーバインスタンス

現在選択されているリソース(式)のインスタンスをすべて表示するには、ドロップダウンリストをクリックします。そのリソースに対するチャートデータを表示するには、各インスタンスを選択します。チャートをレンダリングするために複数のサーバを使用した場合は、すべてのサーバに対するリソースの全インスタンスが表示されます。インスタンスは、系列チャートとプロファイルチャートに対しては凡例として表示され、ローソク足チャートに対してはツールバーにあるドロップダウンリストに表示されます。

5.1.6 日付範囲の事前設定

ドロップダウンリストから、[Last 3 days]、[Last 7 days]、[Last Month]、または[All Data]を選択します。より特定の日付範囲オプションに対しては、[<Custom>]を選択して、[Advanced Date Filter Settings]ダイアログボックスを開いてください。

5.1.7 予測

予測は、系列チャートとプロファイルチャートに対して1日または1週間の詳細レベルで使用できます。予測をチャートで使用するには、少なくとも3日間分の監視データが必要です。

予測をチャートビューに追加するには:

  1. プロファイルチャートを表示します。

  2. Date Range]ドロップダウンリストをクリックし、予測の基となる期間を選択します。

  3. (オプション) 高度な日付フィルタ設定に対しては、[Historical Data Settings[Historical Data Setting]アイコンをクリックします。

    [Advanced Date Filter Settings]ダイアログボックスが表示されます。希望の設定を任意に選択し、[OK]をクリックします。

  4. Forecast Period]ドロップダウンリストをクリックし、予測に対する期間を選択します。

  5. (オプション) 高度なカスタム予測設定に対しては、[Forecast Settings[Forecast Settings]アイコンをクリックします。

    [Advanced Forecast Settings]ダイアログボックスが表示されます。希望の設定を任意に選択し、[OK]をクリックします。

  6. Forecast>Trend]ドロップダウンリストをクリックし、予測傾向または回帰方法を選択します。