6.8 Portability Suiteを使用したシナリオの実装

展開するシナリオとサーバを識別したら、PlateSpin Portability Suiteを使用して統合と保護を実装できます。シナリオ全体を実装したり、シナリオ内またはシナリオの個別サーバ内でコンテナを分けたりすることができます。

PlateSpin Recon 3.7では、PlateSpin Portability Suite 8.0.0をサポートします。PlateSpin Recon 3.7.2では、さらにPlateSpin Portability Suite 8.1.2と8.1.3もサポートします。

シナリオを実装するには:

  1. Project Explorerで、シナリオを右クリックし、[Implement using Portability Suite]を選択します。

    [Implementing scenario <name> using Portability Suite (Step 1 of 2)]ダイアログボックスが表示されます。

    [Implementing scenario <name> using Portability Suite (Step 1 of 2)]ダイアログボックス
  2. Portability Suite Server URL]と[Network name]の値を確認します。

  3. ドロップダウンリストを使用して、Portability Suiteがシナリオまたはコンテナ内のサーバを検出して変換するのに使う資格情報を選択または作成します。

  4. Portability Suiteジョブの保存先となるディレクトリを指定します。

  5. Next]をクリックします。

    [Step 2 of 2]ダイアログボックスが表示されます。

    [Implementing scenario <name> using Portability Suite (Step 2 of 2)]ダイアログボックス
  6. Not Mapped]をクリックします。

    一致するカラムが表示されるまで、テーブルがドロップダウンします。

    複数のコンテナを統合しようとする場合は、ターゲットサーバへのコンテナのマッピングは1対1になります。すでにサーバにマップされている使用できないコンテナは、グレー表示されます。 コンテナがマップされていない場合、またはコンテナを含んでいたシナリオが削除されている場合、そのようなコンテナをもう一度使用可能にすることができます。

  7. Start]をクリックします。

    ジョブが開始すると、PlateSpin Reconでは次が実行されます:

    • サーバを認証します。

    • Portability Suiteでサーバ検出を作成して実行します。

    • ステップ 1で指定したファイルの場所に、変換ジョブを作成して保存します。デフォルトの場所は、c:\tempです。

    ジョブが完了したら、[PlateSpin Portability Suite Client]ウィンドウ([File]>[Load Job])を使用することにより、保存された変換ジョブをPortability Suiteマシンにコピーして読み込むことができます。

6.8.1 phantomサーバまたは既存のターゲットサーバの実装

「phantom」(サーバテンプレート)または既存のターゲットサーバレベルで実装するステップは、シナリオの実装に類似しています。つまり、phantomまたは既存のターゲット仮想マシンサーバを右クリックし、[Implement Using Portability Suite]を選択してください。

phantomサーバは、既存のターゲット仮想マシンサーバを示している場合、その既存のサーバにマップすることができます。Portability Suiteによってジョブが作成されると、ソースとターゲットのサーバが自動的に構成されます。

phantomをターゲット仮想マシンサーバにマップして展開するには:

  1. phantomを右クリックし、[Edit Mapping]を選択します。

    [Server Mapping]ダイアログボックスが表示され、仮想マシンを含む使用可能なサーバが一覧表示されます。各マシンに対してデータが一覧表示され、一致カラムには、マシンがphantomに対する一致であるかどうかが示されます。

    テスト

    結果

    CPU

    Failure: ターゲットサーバの処理能力がソースサーバの処理能力よりも低い。

    Warning: ターゲットサーバに必要以上の処理能力がある。この警告は、ターゲットサーバの処理能力がソースサーバに比べて500Mhz以上高い場合に表示されます。

    Pass: CPUの一致を容認できます。

    ディスク

    Failure: ターゲットサーバのディスク容量がソースサーバのディスク容量よりも少ない。

    Warning: ターゲットサーバのディスク容量が必要以上に多い。この警告は、ターゲットサーバのディスク容量がソースサーバに比べて50GB以上余分にある場合に表示されます。

    Pass: ディスクの一致を容認できます。

    メモリ

    Failure: ターゲットサーバのメモリがソースサーバよりも少ない。

    Warning: ターゲットサーバに必要以上のメモリがある。この警告は、ターゲットサーバのメモリがソースサーバに比べて512MB以上ある場合に表示されます。

    Pass: メモリの一致を容認できます。

  2. [Server Mapping]ダイアログボックスで、phantomのマップ先となるターゲット仮想マシンサーバを選択し、[OK]をクリックします。

  3. 新しくマップしたphantomを右クリックし、[Implement Using Portability Suite]を選択します。

  4. Implementing Server Using Portability Suite Wizardを、の説明どおりに完了します。

  5. Start]をクリックします。