23.4 ユーザ認証のトラブルシューティング

このセクションでは、いくつかのユーザ認証関係の問題について説明します。認証時に発生する可能性のある他の問題をトラブルシュートしたい場合は、NovellサポートナレッジベースにあるTID 3273870を参照してください。

ZENworksのログイン画面に、不正なユーザ名が表示される

説明: デフォルトでは、[ZENworksログイン]画面の[ユーザ名]オプションにより、Windowsのローカルユーザ名が表示されます。
考えられる原因: ユーザのフルネームのみを変更した場合([マイコンピュータ]>[管理]>[システムツール]>[ローカルユーザとグループ]>[氏名])、[ZENworksログイン]画面には、新しいフルネームではなく古いユーザ名が表示されます。
アクション: ローカルユーザのアカウントの詳細を変更するには、ユーザ名およびユーザのフルネームの両方を変更する必要があります。
  1. デスクトップで、[スタート]メニュー>[ファイル名を指定して実行]の順にクリックします。

  2. [ファイル名を指定して実行]ウィンドウで、「control userpasswords2」と入力し、[OK]をクリックします。

  3. ユーザ名をダブルクリックし、ユーザの[ユーザ名]と[フルネーム]の両方を編集します。

  4. OK]をクリックします。

ZENworksサーバにログインできない

考えられる原因: OES 2.0サーバにインストールされたeDirectoryのアカウントを持つユーザが、OES 2.0以外のZENworks サーバにログインしようとしています。
アクション: OES 2.0以外のZENworks サーバにログインするには、ユーザがLUM (Linux User Management)ユーザである必要があります。LUMユーザの詳細については、Novell Linux User Management Technology Guideを参照してください。

同時に多数のクライアントがログインしている場合、ログインに失敗する可能性がある

説明: サーバがサポートできる同時クライアント接続数の最大値は、設定されているConnector acceptCountに依存します。同時に行われるクライアント要求の数が、Connector acceptCountの値を超えると、サーバが接続を許可できないため、クライアントの接続要求が失敗する可能性があります。
アクション: サーバがサポートできるクライアントの接続要求数を増やします。

Windowsサーバの場合:  

  1. 管理者としてログインします。

  2. ZENworks_Install_path\share\ats\catalinabase\conf\server.xmlファイルを開きます。

  3. ポート2645上のSSL Coyote HTTP//1.1コネクタの定義]セクションで、Connector acceptCountの値を目的の値に変更します。値は300が最適です。

  4. 認証トークンサービスを再起動します。

    1. デスクトップで、[スタート]>[ファイル名を指定して実行]の順にクリックします。

    2. [ファイル名を指定して実行]ウィンドウで、「service.msc」と入力し、[OK]をクリックします。

    3. CasaAuthTokenSvcを再起動します。

Linuxサーバの場合:  

  1. rootとしてログインします。

  2. /srv/www/casaats/conf/server.xmlファイルを開きます。

  3. ポート2645上のSSL Coyote HTTP//1.1コネクタの定義]セクションで、Connector acceptCountの値を目的の値に変更します。300という値が最適です。

  4. 認証トークンサービスを再起動します。

    1. サーバのプロンプトで、/etc/init.d/に移動します。

    2. casa_atsd restartコマンドを実行します。

Windows 2003、Windows XP、Windows Vistaのデバイス上でデバッグログを有効にするには?

アクション: ログを有効にするには、NovellサポートナレッジベースのTID 3418069を参照してください。

CASAデバッグログを有効にするには?

アクション: ログを有効にするには、NovellサポートナレッジベースのTID 3418069を参照してください。

ZENworksサーバ上のユーザソースへのログインが遅い

説明: 管理対象デバイスからZENworksサーバのユーザソースへのログインに時間がかかることがあります。これはログインプロセスがデバイス更新を同期するからです。
アクション: ログインプロセスを高速化するには、次の手順を実行してログインプロセスを変更し、デバイスの更新を非同期に行うようにします。
  1. レジストリエディタを開きます。

  2. HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Novell\ZENworksに移動します。

  3. ZENLoginUserRefreshAsyncという名前の文字列を作成し、値に「TRUE」を設定します。

  4. 再度デバイスにログインします。

重要:デバイスを非同期に更新するようにログインプロセスを変更した場合、最新のポリシーがすぐに利用できない場合があります。この設定では、ポリシーの精度よりもログインパフォーマンスが優先されます。

Windows Vistaデバイスへのログイン時に、ZENworksサーバにログインできない

説明: Novell SecureLoginがインストールされ、Active Directoryがユーザソースとして設定されているWindows Vista*デバイスにログインする場合は、ZENworksサーバに自動的にはログインされません。
アクション: 次を実行します。
  1. レジストリエディタを開きます。

  2. HKLM\Software\Protocom\SecureLogin\に移動します。

  3. ForceHKLMandNoDPAPIと呼ばれるDWORDを作成し、値を1に設定します。

  4. デバイスを再起動します。