ZENworks Application Launcher

Application Launcherでは、アプリケーションをユーザのワークステーションに配布し、配布したアプリケーションを管理できます。ユーザは、Application LauncherコンポーネントやApplication Explorerコンポーネントを使って、割り当てられたアプリケーションにアクセスします。これらのコンポーネントによって、アプリケーションオブジェクトは、ウィンドウまたはWindows* エクスプローラにクリック可能なアイコンとして表示されます。

Application Launcherは、2つの管理者コンポーネントと2つのユーザコンポーネントで構成されます。各コンポーネントの説明は次のとおりです。


Application Launcherスナップイン

Application Launcherスナップインは、NetWare(R)アドミニストレータユーティリティのスナップインとなるWindows* DLLです。Application Launcherスナップインでは、NDSTMツリー内にアプリケーションオブジェクトを作成できます。NDSツリーのその他のオブジェクトと同様に、アプリケーションオブジェクトには独自のプロパティセットが含まれます。これらのプロパティにより、アプリケーションをワークステーションに配布した後で、アプリケーションオブジェクトを高度に制御できます。

たとえば、ソフトウェアをインストールして実行するアプリケーションオブジェクトを設定できます。また、ユーザのログイン時に自動的に実行されるアプリケーションオブジェクトを配布できます。ソフトウェアをインストールするとデスクトップから消失するアプリケーションアイコンを作成できます。一定の期間、または特定の日にのみ利用可能なアプリケーションオブジェクトを設定することもできます。

ネットワークにWindowsプラットフォームとワークステーション設定が混在している場合は、アプリケーション配布をフィルタ処理することによって、アプリケーションの実行を、事前に定義されたシステム要件を満たすワークステーションに限定することができます。

Application Launcherスナップインでは、アプリケーションオブジェクトのタイプを追加することに加えて、ユーザ、グループ、ワークステーション、ワークステーショングループ、組織、および部門のオブジェクトに新規プロパティページを追加することもできます。これらのプロパティページでは、アプリケーションを特定のユーザオブジェクトまたはワークステーションオブジェクトに割り当てたり、グループ、ワークステーショングループ、部門、組織、またはカントリのオブジェクトに割り当てることができます。追加したプロパティページを使用して、ユーザのワークステーションでアプリケーションをどのように実行するかについても指定できます。


SnAppShot

複雑なアプリケーションをワークステーションにインストールすると、ワークステーションのWindowsレジストリ、.iniファイル、ファイルシステムファイル、CONFIG.SYSファイルとAUTOEXEC.BATファイルなどが変更されることがあります。

SnAppShotTMコンポーネントは、2つの「スナップショット」をとるカメラのような機能を持っています。1つのスナップショットはワークステーションのインストール前の環境設定の状況を、もう1つのスナップショットはワークステーションのインストール後の環境設定の状況を表します。SnAppShotでは、2つのスナップショットを比較して、その差異をアプリケーションオブジェクトテンプレートファイルに記録します。


Application Launcher

Application Launcherはユーザのワークステーションコンポーネントの1つで、アプリケーションオブジェクトの[割り当て]ページを使って設定したアプリケーションオブジェクトのアイコンが表示されます。Application Launcherを使用すると、パーソナルフォルダを作成したり(許可情報も設定します)、アプリケーションを更新したり、ビューを変更したり、フォルダやアプリケーションに関する情報を取り出したりすることができます。アプリケーションを集中的に管理するので、ユーザがアプリケーションのドライブパスを変更することはできません。

Application Launcherは、Windows 3.x、Windows 95/98、およびWindows NT*上で動作します。


Application Explorer

Application Explorerを使用すると、Windows 95/98およびWindows NTのワークステーションを高度に統合できます。特殊な[Application Explorer]ウィンドウを使用する以外に、Windowsエクスプローラ、[スタート]メニュー、システムトレイ、またはデスクトップからもアプリケーションアイコンにアクセスできます。