2.5 データの移行

次のタスクを一覧の順序で実行して、データを移行します。

2.5.1 マイグレーションソースの選択

ZENworks Linux Managementサーバをマイグレーション元とします。サーバにログインするには:

  1. マイグレーションユーティリティを起動する。

    ユーティリティの起動方法の詳細については、セクション 2.3, マイグレーションユーティリティの起動を参照してください。

  2. マイグレーションコンソールで、[マイグレーション元]フィールドの横にあるボタンをクリックします。

  3. 次のフィールドに入力します。

    ゾーン: 管理ゾーンを指定します。これがマイグレーションコンソールを使用してこのゾーンにログインした初回である場合は、なにも表示されません。その後、このダイアログボックスを使用してログインしたゾーンは、ドロップダウンリストに表示されます。

    サーバ(DNS名またはIPアドレス): DNS名またはIPアドレスを指定します。このフィールドは、管理ゾーンを[ゾーン]フィールドで選択する場合には、自動的に入力されます。

    ユーザ名: ゾーンのユーザ名を指定します。マイグレーションコンソールを使用してこのゾーンに始めてログインした場合は、何も表示されません。最初でない場合は、最後に使用したユーザ名が表示されます。[ゾーン]フィールドで管理ゾーンを選択する場合は、このフィールドには、そのゾーンで最後に使用したユーザ名が自動的に入力されます。

    パスワード: パスワードを指定します。サーバの認証を受けるたびにパスワードの入力が必要です。

    Webサービスポート: Webサービスポートを指定します。デフォルトポート443が自動的に表示されます。

  4. 接続するには、[OK]をクリックします。

  5. セクション 2.5.2, マイグレーション先の選択に進みます。

2.5.2 マイグレーション先の選択

マイグレーション先はZENworks 11 SP2サーバです。インストール先サーバにログインするには:

  1. マイグレーション元を選択していることを確認します。詳細については、セクション 2.5.1, マイグレーションソースの選択を参照してください。

  2. マイグレーションコンソールで、[マイグレーション先]フィールドの横にあるボタンをクリックします。

  3. 次のフィールドに入力します。

    ゾーン: 管理ゾーンを指定します。これがマイグレーションコンソールを使用してこのゾーンにログインした初回である場合は、なにも表示されません。その後、このダイアログボックスを使用してログインしたゾーンは、ドロップダウンリストに表示されます。

    サーバ(DNS名またはIPアドレス): DNS名またはIPアドレスを指定します。このフィールドは、管理ゾーンを[ゾーン]フィールドで選択する場合には、自動的に入力されます。

    ユーザ名: ゾーンのユーザ名を指定します。マイグレーションコンソールを使用してこのゾーンに始めてログインした場合は、何も表示されません。最初でない場合は、最後に使用したユーザ名が表示されます。[ゾーン]フィールドで管理ゾーンを選択する場合は、このフィールドには、そのゾーンで最後に使用したユーザ名が自動的に入力されます。

    パスワード: パスワードを指定します。サーバの認証を受けるたびにパスワードの入力が必要です。

    Webサービスポート: Webサービスポートを指定します。デフォルトポート443が自動的に表示されます。

    ファイルアップロード用HTTPポート: HTTPポートを指定します。デフォルトポート80が自動的に表示されます。このフィールドは、管理ゾーンを[ゾーン]フィールドで選択する場合には、自動的に入力されます。

  4. OK]をクリックします。

    マイグレーション項目]タブに、移行できるオブジェクトグループが表示されます。

  5. セクション 2.5.3, オブジェクトのマイグレートに進みます。

2.5.3 オブジェクトのマイグレート

次のトピックでは、各グループのマイグレーションオブジェクトに関する情報を提供します。異なるタイプのオブジェクトを移行する手順は別々に示されますが、一度に移行するオブジェクトのタイプを1つに限定する必要はありません。

バンドルの移行

ZENworks 11 SP2サーバには、展開したバンドルバージョンだけを移行できます。

Linux依存バンドルとしてカタログを移行する場合は、カタログ内の各バンドルが新しいLinux依存バンドルとして移行されます。カタログと同名のバンドルグループが作成されます。ZENworks 11 SP2では、このバンドルグループをカタログの代わりに使用する必要があります。

  1. バンドルの移行を成功させるために、セクション 2.1, バンドルの移行準備 - プレブートバンドル以外に記載されている前提条件を完了していることを確認してください。

  2. マイグレーションツール設定 をクリックして、[マイグレーション初期設定]ダイアログボックスにアクセスし、変更したい設定を変更し、[OK]をクリックしてマイグレーションコンソールに戻ります。

    特定の設定の詳細については、セクション 3.0, マイグレーション初期設定を参照してください。

  3. [マイグレーションタスク]グループで、[バンドル]をクリックします。オブジェクトのリストが[ソースZLMゾーン]パネルに表示されます。

  4. [ソースZLMゾーン]パネルで、フォルダをナビゲートして、移行するバンドルオブジェクトを見つけます。

  5. マイグレーションキューに追加するバンドルオブジェクトを選択します。

    • すべてのオブジェクトをマイグレーションキューに移動するには、[すべてのオブジェクトをあて先ゾーンに移動する]をクリックします。

    • 1つのオブジェクトをマイグレーションキューに移動するには、オブジェクトを選択してから、[選択したオブジェクトをあて先ゾーンに移動する]をクリックします。

    <Ctrl>キーまたは<Shift>キーを使用して、複数のオブジェクトを選択することもできます。

    [マイグレーションキュー]パネルに、マイグレーション用に選択したオブジェクトが表示されます。オブジェクトをあて先に移動すると、オブジェクト内のすべてのサブフォルダもあて先フォルダに移動されます。

    [宛先のZCMゾーン]パネルでは、これから移行するオブジェクトを斜体で表示します。移行後は、これらのオブジェクトは標準フォントで表示されます。

  6. (オプション)オブジェクトをマイグレーションキューから削除するには、オブジェクトを選択してから、[選択した項目をクリアする]をクリックします。

  7. 今すぐ移行]をクリックして、選択したバンドルを移行します。マイグレーションにかかる時間は、バンドルのサイズによって異なります。

    [マイグレーションキュー]パネルの[ステップ]列には、オブジェクトのマイグレーションステータスが表示されます。

  8. (オプション)プロセスを停止するには、[キャンセル]をクリックします。

    バンドルのマイグレーションが進行中に[キャンセル]をクリックした場合、そのオブジェクトのマイグレーションはキャンセルされません。ただし、後続オブジェクトのマイグレーションはキャンセルされます。進行中のマイグレーションをキャンセルすると、あて先サーバが不安定になり、ダングリングデータとダングリングオブジェクトが発生する可能性があります。

イメージバンドルフラグ設定が設定されているZENworks 7.イメージバンドルフラグ設定が設定されているxLinux Managementプレブートバンドルの場合は、それらの設定もZENworks 11 SP2に移行されます。

メモ:プレブートバンドルのマイグレーションは失敗しましたが、あて先の場所にバンドルオブジェクトが作成された場合、バンドルを再移行する前に、そのオブジェクトを手動で削除する必要があります。

ポリシーのマイグレート

リモート実行ポリシーとテキストファイルポリシーだけを移行できます。リモート実行ポリシーは、スクリプト実行アクションでLinuxバンドルとして移行され、テキストファイルポリシーは、テキストファイルの編集アクションでLinuxバンドルとして移行されます。

  1. マイグレーションツール設定 をクリックして、[マイグレーション初期設定]ダイアログボックスにアクセスし、変更したい設定を変更し、[OK]をクリックしてマイグレーションコンソールに戻ります。

    特定の設定の詳細については、セクション 3.0, マイグレーション初期設定を参照してください。

  2. [マイグレーションタスク]グループで、[ポリシー]をクリックします。オブジェクトのリストが[ソースZLMゾーン]パネルに表示されます。

  3. [ソースZLMゾーン]パネルで、フォルダをナビゲートして、移行するポリシーオブジェクトを探します。

  4. マイグレーションキューに追加するポリシーオブジェクトを選択します。

    • すべてのオブジェクトをマイグレーションキューに移動するには、[すべてのオブジェクトをあて先ゾーンに移動する]をクリックします。

    • 1つのオブジェクトをマイグレーションキューに移動するには、オブジェクトを選択してから、[選択したオブジェクトをあて先ゾーンに移動する]をクリックします。

    <Ctrl>キーまたは<Shift>キーを使用して、複数のオブジェクトを選択することもできます。

    [マイグレーションキュー]パネルに、マイグレーション用に選択したオブジェクトが表示されます。オブジェクトをあて先に移動すると、オブジェクト内のすべてのサブフォルダもあて先フォルダに移動されます。

    [宛先のZCMゾーン]パネルでは、これから移行するオブジェクトを斜体で表示します。移行後は、これらのオブジェクトは標準フォントで表示されます。

  5. (オプション)オブジェクトをマイグレーションキューから削除するには、オブジェクトを選択してから、[選択した項目をクリアする]をクリックします。

  6. 今すぐ移行]をクリックして、選択したポリシーを移行します。

    [マイグレーションキュー]パネルの[ステップ]列には、オブジェクトのマイグレーションステータスが表示されます。

  7. (オプション)プロセスを停止するには、[キャンセル]をクリックします。

    ポリシーのマイグレーションが進行中に[キャンセル]をクリックした場合、そのオブジェクトのマイグレーションはキャンセルされません。ただし、後続オブジェクトのマイグレーションはキャンセルされます。進行中のマイグレーションをキャンセルすると、あて先サーバが不安定になり、ダングリングデータとダングリングオブジェクトが発生する可能性があります。

デバイスの移行

サーバやワークステーションなどのオブジェクトを移行できます。

ZENworks 11 SP2では、次のLinux配布パッケージ(アーキテクチャはx86またはx86_64のいずれか) だけがサポートされているので、これらの配布パッケージをインストールしたデバイスだけを移行できます。

  • SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 SP2、SP3

  • SUSE Linux Enterprise Desktop (SLED) 10 SP2、SP3

  • SLES 11、SLES 11 SP1

  • SLED 11、SLES 11 SP1

  • Open Enterprise Server (OES) 2 SP2、SP3

  • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) (AS / ES/ WS) 4.7、4.8

  • RHEL 4.6、5.3、5.4、5.5

    メモ:次の配布パッケージをインストールしたデバイスは、ZENworks 11 SP2でこれらのプラットフォームにZENworksエージェントを展開できなくても移行できます。

    • SLES 10、SLES 10 SP1

    • SLED 10、SLES 10 SP1

    • OES 2、OES 2 SP1

    • RHEL (AS / ES / WS) 4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5

    • RHEL 5.1、5.2

  1. マイグレーションツール設定 をクリックして、[マイグレーション初期設定]ダイアログボックスにアクセスし、変更したい設定を変更し、[OK]をクリックしてマイグレーションコンソールに戻ります。

    特定の設定の詳細については、セクション 3.0, マイグレーション初期設定を参照してください。

  2. [マイグレーションタスク]グループで、[デバイス]をクリックします。オブジェクトのリストが[ソースZLMゾーン]パネルに表示されます。

  3. [ソースZLMゾーン]パネルで、フォルダをナビゲートして、移行するデバイスオブジェクトを見つけます。

  4. マイグレーションキューに追加するデバイスオブジェクトを選択します。

    • すべてのオブジェクトをマイグレーションキューに移動するには、[すべてのオブジェクトをあて先ゾーンに移動する]をクリックします。

    • 1つのオブジェクトをマイグレーションキューに移動するには、オブジェクトを選択してから、[選択したオブジェクトをあて先ゾーンに移動する]をクリックします。

    <Ctrl>キーまたは<Shift>キーを使用して、複数のオブジェクトを選択することもできます。

    [マイグレーションキュー]パネルに、マイグレーション用に選択したオブジェクトが表示されます。オブジェクトをあて先に移動すると、オブジェクト内のすべてのサブフォルダもあて先フォルダに移動されます。

    [宛先のZCMゾーン]パネルでは、これから移行するオブジェクトを斜体で表示します。移行後、オブジェクトは標準フォントで表示されます。

  5. (オプション)オブジェクトをマイグレーションキューから削除するには、オブジェクトを選択してから、[選択した項目をクリアする]をクリックします。

  6. 今すぐ移行]をクリックします。

    [マイグレーションキュー]パネルの[ステップ]列には、オブジェクトのマイグレーションステータスが表示されます。

  7. (オプション)プロセスを停止するには、[キャンセル]をクリックします。

    デバイスのマイグレーションが進行中に[キャンセル]をクリックした場合、そのオブジェクトのマイグレーションはキャンセルされません。ただし、後続オブジェクトのマイグレーションはキャンセルされます。進行中のマイグレーションをキャンセルすると、あて先サーバが不安定になり、ダングリングデータとダングリングオブジェクトが発生する可能性があります。

割り当ての移行

バンドル、ポリシー、およびデバイスの割り当てを移行できます。このパネルには、それら移行対象のバンドル、ポリシー、およびデバイスだけが一覧されます。バンドルおよびポリシーに対する割り当てを移行する場合は、これらのオブジェクトのGUIDを保持する必要があります。

バンドルとポリシーのGUIDを保持する方法の詳細については、セクション 3.0, マイグレーション初期設定を参照してください。

デバイス]フォルダのナビゲート中に、デバイスに対する割り当てを見ることができます。オブジェクトの特定の割り当てまたはすべての割り当てのどちらかを移行できます。ただし、割り当てを移行する前に、割り当てのオブジェクトを移行しておく必要があります。

メモ:デバイスの割り当てを移行している間は、RHELデバイスのロゴがSUSEのロゴとして表示されます。

  1. マイグレーションツール設定 をクリックして、[マイグレーション初期設定]ダイアログボックスにアクセスし、変更したい設定を変更し、[OK]をクリックしてマイグレーションコンソールに戻ります。

    特定の設定の詳細については、セクション 3.0, マイグレーション初期設定を参照してください。

  2. [マイグレーションタスク]グループで、[割り当て]をクリックします。オブジェクトのリストが[ソースZLMゾーン]パネルに表示されます。

  3. [ソースZLMゾーン]パネルで、フォルダをナビゲートして、移行対象の割り当てオブジェクトを見つけます。

  4. マイグレーションキューに移動する割り当てオブジェクトを選択します。

    • すべてのオブジェクトをマイグレーションキューに移動するには、[すべてのオブジェクトをあて先ゾーンに移動する]をクリックします。

    • 1つのオブジェクトをマイグレーションキューに移動するには、オブジェクトを選択してから、[選択したオブジェクトをあて先ゾーンに移動する]をクリックします。

    <Ctrl>キーまたは<Shift>キーを使用して、複数のオブジェクトを選択することもできます。

    [マイグレーションキュー]パネルに、マイグレーション用に選択したオブジェクトが表示されます。オブジェクトをあて先に移動すると、オブジェクト内のすべてのサブフォルダもあて先フォルダに移動されます。

    [宛先のZCMゾーン]パネルでは、これから移行するオブジェクトを斜体で表示します。移行後、オブジェクトは標準フォントで表示されます。

  5. (オプション)オブジェクトをマイグレーションキューから削除するには、オブジェクトを選択してから、[選択した項目をクリアする]をクリックします。

  6. 今すぐ移行]をクリックします。

    [マイグレーションキュー]パネルの[ステップ]列には、オブジェクトのマイグレーションステータスが表示されます。

  7. (オプション)プロセスを停止するには、[キャンセル]をクリックします。

割り当てのマイグレーションが進行中に[キャンセル]をクリックした場合、そのオブジェクトのマイグレーションはキャンセルされません。ただし、後続オブジェクトのマイグレーションはキャンセルされます。進行中のマイグレーションをキャンセルすると、あて先サーバが不安定になり、ダングリングデータとダングリングオブジェクトが発生する可能性があります。

設定の移行

システム変数だけを管理ゾーン設定のマイグレーションの一部として移行できます。デバイスレベルの一部であるシステム変数は、デバイスの移行時に移行されます。