4.4 インストール後のタスク

ZENworks 11 SP2ソフトウェアをインストールしたら、次のセクションのタスクを実行します。

4.4.1 すべてのプラットフォームで実行するタスク

ZENworks 11 SP2が正常にインストールされたら、次のタスクを実行します。

  • ZENworks Configuration Management 10.x管理対象デバイスまたはサテライトがネットワーク内にあり、デバイスを新しいZENworks 11管理ゾーンに登録して、これらをZENworks 11に自動的にアップグレードできるようにするには、適切なZENworks 11インストールメディアから新しくインストールされるゾーンに、ZENworks 11 SP2システム更新をインポートする必要があります。新しくインストールされるゾーンへZENworks 11システム更新をインポートする詳細については、 Novell Support KnowledgebaseでTID 7007958を参照してください。

  • (オプション)プライマリサーバでのZENworksの実行方法に関して特定の設定パラメータを設定する場合は、「Config.xmlファイルを使用したZENworksコントロールセンターの設定の変更」(『ZENworks 11 SP2システム管理リファレンス』)を参照してください。

  • ZENworksデータベースを信頼できる方法で定期的にバックアップします。

    ZENworksデータベースのバックアップ方法の詳細については、「データベース管理」(『ZENworks 11 SP2システム管理リファレンス』)を参照してください。

  • データベースの資格情報を取得し、書き留めます。

    内部データベースの資格情報を取得するには、次のいずれかのコマンドを使用します。

    zman dgc -U administrator_name -P administrator_password

    または

    zman database-get-credentials -U administrator_name -P administrator_password

    外部データベースの資格情報を取得するには、データベース管理者にお問合せください。

  • ZENworksサーバを信頼できる方法でバックアップします(1回だけ実行する必要があります)。

    ZENworksサーバのバックアップ方法の詳細については、「ZENworksサーバのバックアップ」(『ZENworks 11 SP2システム管理リファレンス』)を参照してください。

  • 認証局を信頼できる方法でバックアップします。

    認証局のバックアップ方法の詳細については、「認証局のバックアップ」(『ZENworks 11 SP2システム管理リファレンス』)を参照してください。

  • (該当する場合のみ) Windowsプライマリサーバでファイアウォールをオンにする場合は、ZENworks 11 SP2 Configuration Management ImagingアプリケーションをWindowsファイアウォール例外リストに加えることによって、それらのアプリケーションがファイアウォールを通過できるように、サーバを設定する必要があります。

    • novell-pbserv.exe

    • novell-proxydhcp.exe

    • novell-tftp.exe

    • novell-zmgprebootpolicy.exe

    詳細については、次のセクションを参照してください。

Windows Server 2003のファイアウォールへの例外としてImagingアプリケーションを追加する

  1. デスクトップの[スタート]メニューから、[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックします。

  2. Windowsファイアウォール]をダブルクリックします。

    [Windowsファイアウォール]ウィンドウが表示されます。

  3. 例外]タブをクリックします。

  4. プログラムの追加]をクリックします。

    [プログラムの追加]ウィンドウが表示されます。

  5. 参照]をクリックし、winpe.wimを参照して選択します。

    novell-pbserv.exeを含むすべてのImagingアプリケーションは、zenworks_installation_directory\novell\zenworks\bin\prebootディレクトリにあります。

  6. OK]をクリックします。

    novell-pbserv.exeが[プログラムとサービス]のリストに追加され、自動的に有効になります。

  7. ステップ 4からステップ 6までの手順を繰り返して、次のImagingアプリケーションを[例外]リストに追加します。

    • novell-proxydhcp.exe

    • novell-tftp.exe

    • novell-zmgprebootpolicy.exe

  8. OK]をクリックします。

Windows Server 2008のファイアウォールへの例外としてImagingアプリケーションを追加する

  1. デスクトップの[スタート]メニューから、[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックします。

  2. Windowsファイアウォール]をダブルクリックします。

    [Windowsファイアウォール]ウィンドウが表示されます。

  3. 左ペインで、[Windows Firewallでプログラムまたは機能を許可する]をクリックします。

  4. 例外]タブをクリックします。

  5. プログラムの追加]をクリックします。

    [プログラムの追加]ウィンドウが表示されます。

  6. 参照]をクリックし、winpe.wimを参照して選択します。

    novell-pbserv.exeを含むすべてのImagingアプリケーションは、zenworks_installation_directory\novell\zenworks\bin\prebootディレクトリにあります。

  7. OK]をクリックします。

    novell-pbserv.exeが[プログラムとサービス]のリストに追加され、自動的に有効になります。

  8. ステップ 5からステップ 7までの手順を繰り返して、次のImagingアプリケーションを[例外]リストに追加します。

    • novell-proxydhcp.exe

    • novell-tftp.exe

    • novell-zmgprebootpolicy.exe

  9. OK]をクリックします。

メモ:Linuxデバイスにサーバをインストールした後、 PATH変数に/opt/novell/zenworks/binが追加されないので、そのディレクトリ内のコマンドを直接使用できなくなります。/opt/novell/zenworks/binのコマンドを実行するには、次のいずれかをLinuxデバイスで実行してください。

  • デバイスに再度ログインします。

  • コマンドにアクセスするための完全なパスを指定してます。

例: /opt/novell/zenworks/bin/zac

4.4.2 VMware ESXの場合のタスク

  • VMware ESX上で実行しているプライマリサーバのパフォーマンスを最適化するには、予約されているメモリサイズを、ゲストオペレーティングシステムメモリのサイズに設定します。詳細については、Novell Support KnowledgebaseでTID 7005382を参照してください。

  • また、ZENworks 11 SP2ゲストオペレーティングシステムがVMware ESXをサポートする場合は、次のように追加のJavaコマンドを有効にして、大きなページを設定します。

    -XX:+UseLargePages

    メモリの予約と大きなメモリページの詳細については、『Java in Virtual Machines on VMware ESX: Best Practices』を参照してください。

  • 最後に、次のタスクを実行する必要があります。

Windows上で追加のJavaオプションの有効化

  1. コマンドプロンプトで、次のコマンドを実行します。

    zenserverw

  2. Java]タブで、有効化するオプションを[Java Options]の下の適切な位置に追加します。各オプションは別々の行で指定します。

  3. Novell ZENworksサーバサービスを開始するには、次の手順に従います。

    1. スタート]>[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックします。

    2. 管理ツール]>[サービス]の順にダブルクリックします。

    3. Novell ZENworks Server]をダブルクリックします。

    4. [Novell ZENworks Serverのプロパティ]ダイアログボックスで、[開始]>[OK]の順にクリックします。

  4. Novell ZENworksサーバサービスを停止するには、次の手順に従います。

    1. スタート]>[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックします。

    2. 管理ツール]>[サービス]の順にダブルクリックします。

    3. Novell ZENworks Server]をダブルクリックします。

    4. [Novell ZENworks Serverのプロパティ]ダイアログボックスで、[停止]>[OK]の順にクリックします。

メモ:[Novell ZENworks Serverのプロパティ]ダイアログボックスが表示されなかったりサービスが開始できない場合は、新しく追加されたオプションに互換性の問題があるか、構文が正しくありません。サービスの起動をトラブルシューティングするには、[Logging]タブでログオプションを有効にします。

ログパスを設定します。たとえば、c:\とします。

リダイレクトstdoutを設定します。たとえば、c:\stdout.logとします。

リダイレクトstderr.logを設定します。 たとえば、c:\stderr.logとします。

Linux上での追加のJavaオプションの有効化

  1. バックアップを作成してから/etc/init.d/novell-zenserverを開きます。

  2. CATALINA_OPTS文字列内で、-XX:PermSizeオプションの前に、適切なオプションをスペースで区切って追加します。

    CATALINA_OPTSは、Tomcatコンテナオプションを設定するために使用されます。Tomcatの詳細については、Tomcatのオンラインマニュアルを参照してください。

  3. Novell ZENworksサーバサービスを再開するには、次のコマンドを実行します。

    /etc/init.d/novell-zenserver start

  4. Novell ZENworksサーバサービスを停止するには、次のコマンドを実行します。

    /etc/init.d/novell-zenserver stop

メモ:Novell ZENworksサーバが開始できない場合は、新しく追加されたオプションに互換性の問題があるか、構文が正しくありません。サービスの起動をトラブルシューティングするには、次のコマンドを実行します。

/etc/init.d/novell-zenserver debug

次のログファイルが表示されます。

/opt/novell/zenworks/share/tomcat/logs/catalina.out