2.0 管理対象デバイスの要件

ZENworks Adaptive Agentはプライマリサーバを含むすべての管理対象デバイスにインストールされる、管理ソフトウェアです。

管理対象デバイスはサテライトとして使用できます。管理対象デバイスをサテライトとして使用する場合は、このセクションに記載の要件に加えて、デバイスがサテライト機能を実行でき、セクション 3.0, サテライト要件に記載の要件をも満たすことを確認してください。

重要:管理対象デバイスでZENworks Full Disk Encryptionの使用を予定している場合、デバイスはセクション 2.1, Windows管理対象デバイスの要件に記載の要件および「管理対象デバイスの要件」(『ZENworks 11 SP2 Full Disk Encryption Policyリファレンス』を参照)に記載の追加要件を満たしている必要があります。

2.1 Windows管理対象デバイスの要件

ZENworks 11 SP2は、次の要件を満たすWindowsのワークステーションとサーバを管理できます。

表 2 Windows管理対象デバイスの要件

項目

要件

追加の詳細

オペレーティングシステム: Windowsサーバ

  • Windows Server 2003 R2 SP2 x86、x86_64 (EnterpriseエディションとStandardエディション)

  • Windows Server 2003 SP2 x86、 x86_64 (EnterpriseエディションとStandardエディション)

  • Windows Server 2008 SP1/SP2 x86、 x86_64(EnterpriseエディションとStandardエディション)

  • Windows Server 2008 R2 x86_64 (EnterpriseエディションとStandardエディション)

  • Windows Server 2008 R2 SP1 (EnterpriseエディションとStandardエディション)

  • 11.2.3で新しくサポートされたオペレーティングシステム: Windows Server 2012 x86_64 (Standardエディション)

Windows Server 2003およびWindows Server 2008のすべてのCore Editionは、.NET Frameworkをサポートしていないため、管理対象デバイスプラットフォームとしてサポートされていません。

ZENworks 11 SP2 Configuration Managementは、Hyper-Vの有無にかかわらず、Windows Server 2003およびWindows Server 2008エディションでサポートされています。

オペレーティングシステム: Windowsワークステーション

  • 組み込みXP SP2/SP3x86

  • Windows Vista /SP2 x86、x86_64 (Businessバージョン、Ultimateバージョン、およびEnterpriseバージョンのみ。Homeバージョンはサポートされません)

  • Embedded Vista SP1/SP2

  • Windows XP Professional SP2/SP3 x86

  • Windows XP Tablet PC Edition SP3 x86

  • Windows 7 x 86、x86_64 (Professionalエディション、Ultimateエディション、およびEnterpriseエディション)

  • Windows 7 SP1 x86、x86-64 (Professionalエディション、Ultimateエディション、およびEnterpriseエディション)

  • 11.2.3で新しくサポートされたオペレーティングシステム: Windows 8 x86、x86_64 (Enterpriseエディション)

管理対象デバイス名は32文字までです。デバイス名が32文字を超える場合、このデバイスはインベントリに含まれません。また、デバイス名が固有で、デバイスがインベントリレポートで適切に認識されるようにしてください。

オペレーティングシステム:シンクライアントセッション

  • Windows Server 2003 SP2

  • Windows Server 2008 SP2

  • Windows Server 2008 R2

  • Windows Server 2008 R2 SP1 (EnterpriseエディションとStandardエディション)

  • Citrix XenApp 5.0

  • Citrix XenApp 6.0

  • Citrix Receiver Enterprise (管理者専用) 3.0および3.1

  • Citrix Onlineプラグイン(Webアクセス用) 12.1.44および12.0.x

  • Citrix Onlineプラグイン(管理者専用) 12.1.44および12.0.x

  • 11.2.2で新しくサポートされたオペレーティングシステム: Citrix XenApp 6.5

Windows Server 2008 Coreは管理対象デバイスのプラットフォームとしてはサポートされていません。これは、Windows Server 2008 Coreでは.NET Frameworkがサポートされていないためです。

ハードウェア

ハードウェアの最小要件は次のとおりです。これらの要件またはオペレーティンシステムで指定されるハードウェア要件のうち、要件が高い方を使用します。

  • プロセッサ:Pentium III 700MHz、または相当するAMDまたはIntel

  • RAM: 256MB (最小)、1GB (推奨)

  • ディスク容量: インストール用230MB (最小)、実行用4GB (推奨)配布する必要のあるコンテンツの量によって、この数値は大きく異なります。

    メモ:コンテンツまたはイメージングサテライトの役割に昇格されているエージェントの場合は、それに応じて、より大きいディスク容量を用意することをお勧めします。

  • ディスプレイ解像度: 1024 × 768 (256色)

 

自動ZENworks Adaptive Agent展開

Adaptive Agentを管理対象デバイスに自動的に展開するには、次のことが必要です。

  • ファイアウォールがファイルおよび印刷共有を許可していること

  • Windows XPデバイス上で、簡易ファイル共有がオフになっていること

  • 管理者資格情報がインストールするデバイスに既知であること

  • 管理対象デバイスおよびZENworksサーバ上の日付と時刻は、同期している必要があります。

  • Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有]オプションが有効になっていること。

前提条件の詳細については、Windowsデバイスへの展開の前提条件(『ZENworks 11SP2検出、展開、およびリタイアリファレンス』)を参照してください。

Microsoft .NET

ZENworks 11 SP2をインストールするには、Windows管理対象デバイスに、Microsoft .NET 3.5 SP1フレームワークおよびその最新の更新をインストールし、実行している必要があります。

Windows Server 2003、Windows XP、およびWindows Vistaでは、PreAgentPkg_AgentCompleteDotNet.exeのスタンドアロンパッケージの展開を選択した場合、.NETが自動的にインストールされます。PreAgentPkg_Agent.exeネットワークパッケージまたはPreAgentPkg_AgentComplete.exeスタンドアロン(.NET必須)パッケージの展開を選択した場合は、.NET 3.5 SP1を手動でインストールしてから、エージェントのインストールを開始する必要があります。

Windows 7とWindows Server 2008 R2では、デフォルトで.NETを利用できます。ただし、これらのデバイスにエージェントを展開するには、その前に.NETフレームワークを有効にする必要があります。.NETフレームワークを有効にする方法の詳細については、「.NET Frameworkの有効化」(『ZENworks 11 SP2検出、展開、およびリタイアリファレンス』)を参照してください。

Microsoft Windows Installer

ZENworks 11 SP2をインストールするには、Windows管理対象デバイスに、Microsoft Windows Installer 3.1以上をインストールし、実行している必要があります。

PreAgentPkg_AgentCompleteDotNet.exeスタンドアロンパッケージの展開を選択した場合は、Windows Installer 3.1が自動的にインストールされます。PreAgentPkg_Agent.exeネットワークパッケージまたはPreAgentPkg_AgentComplete.exeスタンドアロン(.NET必須)パッケージの展開を選択した場合は、Windows Installer 3.1以上を手動でインストールしてから、エージェントのインストールを開始する必要があります。

TCPポート

7628

管理対象デバイスのZENworks Adaptive AgentのZENworksコントロールセンターでステータスを表示するために、Windowsファイアウォールを使用している場合、ZENworksはデバイスのポート7628を自動的に開きます。ただし、別のファイアウォールを使用している場合は、このポートを手動で開く必要があります。

ZENworksコントロールセンターからクライアントにクイックタスクを送信する場合は、デバイスのポート7628も開く必要があります。

 

5950

ZENworks Adaptive Agentが実行されているリモート管理では、デバイスはポート5950でリスンします。

このポートはZENworksコントロールセンター([設定]タブ>[管理ゾーンの設定]>[デバイス管理]>[リモート管理])で変更できます。

リモート管理はZENworks Configuration Managementでのみ使用されます。

サポートしているハイパーバイザ

ZENworks管理対象デバイスソフトウェアは、次のハイパーバイザにインストールできます。

  • VMware Workstation 6.5

  • XEN (Novell SLES 10、SLES 11、およびCitrix XenServer 5.x、6.0)

  • VMware ESX (4.1アップデート1、4.1アップデート2、および5)

  • Microsoft Hyper-V Server Windows 2008 R2

  • 11.2.2で新しくサポートされたハイパーバイザ: Citrix XenServer 6.1

  • リリースされたバージョンのゲストオペレーティングシステム(VM)のみがサポートされます。試験的なゲストオペレーティングシステムはサポートされません。

  • ゲストオペレーティングシステムは、VM作成時に指定されたオペレーティングシステムと一致する必要があります。たとえば、VM作成時にゲストオペレーティングシステムをWindows Vistaと指定した場合は、実際のゲストオペレーティングシステムもWindows Vistaでなければなりません。

サポートされる仮想デスクトップインタフェース

ZENworks管理対象デバイスソフトウェアは、次の仮想デスクトップインタフェース(VDI)環境にインストールできます。

  • Citrix XenDesktop 5.0

  • 11.2.2で新しくサポートされたVDI: Citrix XenDesktop 5.6 Feature Pack 1

  • VMware VDI 4.6

  • 11.2.3で新しくサポートされたVDI: VMware VDI 5.1およびVDI Client 5.2

 

メモ:管理対象デバイスでのNovell Clientの使用を選択する場合、次のバージョンのNovell ClientがZENworksでテストされています。

  • Novell Client 4.91 SP5 IR1 (Windows XPの場合)

  • Novell Client 2 SP1 IR5 (Windows VistaまたはWindows 7の場合)

2.2 Linux管理対象デバイスの要件

ZENworks 11 SP2は、次の要件を満たすLinuxのワークステーションとサーバを管理できます。

表 3 Linux管理対象デバイスの要件

 

 

オペレーティングシステム:サーバ

  • SLES 10 SP2/SP3/SP4 x86、x86_64 (IntelプロセッサとAMD Opteronプロセッサ)

  • Open Enterprise Server 2 SP2/SP3 x86、x86_64

  • Open Enterprise Server 11 (OES 11) x86_64

  • SLES 11 x86、x86_64 (IntelプロセッサとAMD Opteronプロセッサ)

  • SLES 11 SP x86、x86_64 (IntelプロセッサとAMD Opteronプロセッサ)

  • Red Hat Enterprise Linux 5.5/5.6/5.7/6.0 x86、x86_64/6.1 x86、x86_64

  • 11.2.1で新しくサポートされたオペレーティングシステム: SLES 11 SP2 x86、x86-64 (IntelプロセッサとAMD Opteronプロセッサ)

  • 11.2.2で新しくサポートされたオペレーティングシステム: Open Enterprise Server 11 SP1 (OES 11 SP1) x86_64

  • 11.2.3で新しくサポートされたオペレーティングシステム: Red Hat Enterprise Linux 5.9/6.3 x86、x86_64

オペレーティングシステム: ワークステーション

  • Red Hat Enterprise Linux 5.5/5.6/5.7/6.0 x86、x86_64

  • SUSE Linux Enterprise Desktop 10 (SLED 10) SP3/SP4 x86、x86_64

  • SLED 11 SP1 x86、x86_64

  • SLED 11 SP2 x86、x86_64

  • 11.2.2で新しくサポートされたオペレーティングシステム: Red Hat Enterprise Linux 5.8、6.2、6.3 x86、x86_64

  • 11.2.3で新しくサポートされたオペレーティングシステム: Red Hat Enterprise Linux 5.9 x86、x86_64

ハードウェア

  • プロセッサ: 最小要件 - Pentium IV 2.8GHz 32ビット(x86)および64ビット(x86_64)、あるいは同等のAMDまたはIntelのプロセッサ

  • RAM: 512MB (最小)、2GB (推奨)

  • ディスク容量:インストールの場合230MB(最小)、実行の場合4GB(推奨)配布する必要のあるコンテンツの量によって、この数値は大きく異なります。

  • ディスプレイ解像度: 1024 × 768 (256色)最小

ホスト名の解決

  • サーバは、DNS(推奨)などの方法を使用して、デバイスのホスト名を解決する必要があります。

  • サーバ名はDNS要件(名前に下線が含まれていないなど)を満たしている必要があります。満たしていない場合、ZENworksのログインが失敗します。使用できる文字は文字a-z(大文字および小文字)、数字、およびハイフン(-)です。

    DNSを使用する場合、正しくセットアップしないと、ZENworksの一部の機能が動作しない可能性があります。

IPアドレス

  • サーバには、静的なIPアドレスまたは永久にリースされるDHCPアドレスを持つ必要があります。

  • NICが複数ある場合は、すべてのNICにIPアドレスをバインドすることをお勧めします。ただし、IPアドレスが1つ設定されている場合でも、ZENworksは機能します。

TCPポート: 7628

ファイアウォールゾーンにネットワークインターフェイスを割り当てる必要があります。このゾーンには、ZENworks 11 SP2によって使用されるポートを管理するため、ファイアウォールのルールが適用されます。

サポートしているハイパーバイザ

ZENworksサーバソフトウェアは、次のハイパーバイザにインストールできます。

  • VMware Workstation 6.5

  • XEN (Novell SLES 10、SLES 11、およびCitrix XenServer 5.x、6.0)

  • VMware ESX (4.1アップデート1、4.1アップデート2、および5)

  • Microsoft Hyper-V Server Windows 2008 R2

  • 11.2.2で新しくサポートされたハイパーバイザ: Citrix XenServer 6.1

さらに、次の要件が適用されます。

  • リリースされたバージョンのゲストオペレーティングシステム(VM)のみがサポートされます。試験的なゲストオペレーティングシステムはサポートされません。

  • ゲストオペレーティングシステムは、VM作成時に指定されたオペレーティングシステムと一致する必要があります。たとえば、VM作成時にゲストオペレーティングシステムをSLES 10と指定した場合は、実際のゲストオペレーティングシステムもSLES 10でなければなりません。

2.3 Macintosh管理対象デバイスの要件

ZENworks 11 SP2は、次の要件を満たすMacintoshワークステーションを管理できます。

表 4 Macintosh管理対象デバイスの要件

オペレーティングシステム

Macintosh 10.5 (Leopard)

Macintosh 10.6 (Snow Leopard)

Macintosh 10.7 (Lion)

(11.2.2で新しくサポートされたオペレーティングシステム) Macintosh 10.8 (Mountain Lion)

追加の詳細

サポートされるアーキテクチャ

64ビット(Power PCはサポートされません)

32ビットおよび64ビット

64ビット

ハードウェア

  • プロセッサ: Intel

  • RAM: 512MB (最小)、2GB (推奨)

  • ディスク容量:インストール用230MB (最小)、実行用2GB (推奨)配布する必要のあるコンテンツの量によって、この数値は大きく異なります。

  • ディスプレイ解像度: 1024 × 768 (256色)最小

  • プロセッサ: Intel

  • RAM: 1GB (最小)、2GB (推奨)

  • ディスク容量:インストール用230MB (最小)、実行用2GB (推奨)配布する必要のあるコンテンツの量によって、この数値は大きく異なります。

  • ディスプレイ解像度: 1024 × 768 (256色)最小

  • プロセッサ: Intel Core 2 Duo、Core i3、Core i5、Core i7、Xeonプロセッサ

  • RAM:2GB (最小)

  • ディスク容量:インストール用230MB (最小)、実行用2GB (推奨)配布する必要のあるコンテンツの量によって、この数値は大きく異なります。

  • ディスプレイ解像度: 1024 × 768 (256色)最小

 

Java

プレインストールされているJavaバージョンが1.5の場合、ソフトウェアアップデートを適用してデバイスにJava 1.6をインストールする必要があります。

Java 1.6

ソフトウェアアップデートを適用してデバイスにJava 1.6をインストールする必要があります。

 

TCPポート

7628

7628

7628

Adaptive Agentで使用されます。

メモ:

  • ZENworks 11 SP2は、管理対象デバイスとしてMac OS Xサーバをサポートしません。

  • ZENworks 11 SP2は、32ビットMacintosh 10.5デバイスをサポートしません(32ビットMacintosh 10.5デバイスでJava 1.6がサポートされていないため)。