2.9 トラブルシューティング

次の各セクションでは、ZENworks 11 SP2で発生する可能性がある問題の解決方法を示します。

ZENworks診断センターがデータベーススキーマのエラーを報告する

原因: ZENworks 11、アップグレード
説明: ZENworks 10 Configuration Management SP3を新規にインストールし、ZENworks 10 Configuration Management SP3のインストール前にデータベーススキーマを作成したプライマリサーバをアップグレードする場合、ZENworks診断センターのデータベーススキーマベリファイアを実行すると、次のエラーが表示されます。
Mismatch in table 'zInstallationPackage' structure. 
Object type: [Column] , Object name: [Platform] 
Expected: [Name: Platform, Size: 255, Type: VARCHAR, Nullable: true] 
Found: [Name: Platform, Size: 32, Type: VARCHAR, Nullable: true]

この問題を解決しなくても、ZENworks 11へのアップグレードを選択できますが、ZENworks 11イメージング操作は失敗します。

考えられる原因: ZENworks診断センターのデータベーススキーマに含まれているSQLセットは、ZENworks 10 Configuration Management SP3のインストール時に作成されるデータベーススキーマに含まれているSQLセットとは異なります。
アクション: ZENworks 11にアップグレードする前に、ZENworks 10 Configuration Management SP3プライマリサーバのいずれかから、次の手順を実行してください。
  1. 適切なユーティリティを使用して、ZENworksデータベースに接続します。

    たとえば、DBISQLユーティリティを使用して、外部Sybaseデータベースに接続します。

    1. 外部Sybaseデータベースがインストールされたデバイスのコマンドプロンプトで、 %ZENWORKS_HOME%\share\ASA\win32ディレクトリ(Windows上)または /opt/novell/zenworks/share/sybase/bin32sディレクトリ(Linux上)に移動します。

    2. dbisqlを入力します。

    3. Identification(識別)]タブで、データベース資格情報を指定します。

    4. データベース]タブで、現在実行されているデータベースサービスの名前を指定します。

    5. OK]をクリックします。

  2. 適切なクエリを実行します。

    • Sybaseの場合:

      alter table zInstallationPackage modify Platform nvarchar(255);
      
    • Oracleの場合:

      alter table zInstallationPackage modify Platform varchar2(255 char);
      
    • MS SQLの場合:

      alter table zInstallationPackage alter column Platform nvarchar(255);
      
  3. プライマリサーバのコンソールプロンプトから、次のコマンドを実行します。

    novell-zenworks-configure -c ZoneConfigUpdateConfigureAction

ZENworks診断センターがデータベーステーブル構造内の不一致エラーを報告する

原因: ZENworks 11、アップグレード
説明: ZENworks 10 Configuration Management SP3プライマリサーバが、ZENworks 10 Configuration Management SP2より前にセットアップされたMS SQL Serverデータベースに対して設定されたゾーンに存在する場合は、サーバをZENworks 11にアップグレードする前にZENworks診断センターのデータベーススキーマベリファイアを実行すると、次のエラーが発生します。
Mismatch in table 'zPolicyDef' structure. 
Object type: [Column] , Object name: [ComponentName 
Expected: [Name: ComponentName, Size: 64, Type: VARCHAR, Nullable: true]
Found: [Name: ComponentName, Size: 64, Type: VARCHAR, Nullable: false]
考えられる原因: ZENworks 10 Configuration Management SP2より前にセットアップされたゾーンのデータベーススキーマに含まれるSQLセットが、ZENworks診断センターのデータベーススキーマに含まれるSQLセットと異なります。
アクション: ZENworks 11にアップグレードする前に、ZENworks 10 Configuration Management SP2より前にセットアップされたMS SQL Serverデータベースに対して設定されたゾーン内のZENworks 10 Configuration Management SP3プライマリサーバのどれかから、次の手順を実行します。
  1. Microsoft SQL Server Management Studioユーティリティなどの適切なユーティリティを使用して、ZENworksデータベースに接続します。

  2. 次のクエリを実行します。

    alter table zPolicyDef alter column ComponentName nvarchar(64) null;
    

zmanコマンド(zman rpsv)を使用してZENworks Reporting Serverのレポートをバックアップすると失敗する

原因: ZENworks 11、アップグレード
説明: ZENworks Reporting ServerをZENworks Configuration Management 10.3.0/10.3.1からZENworks 11にアップグレードするには、最初にすべてのレポートをバックアップする必要があります。zmanコマンド(zman rpsv)を実行してレポートおよびレポートデータをバックアップすると、エラーを受け取ります。
アクション: ZENworks Configuration Management 10.3.0/10.3.1をZENworks 11にアップグレードする前に、次のステップを実行します。
  1. ZCM 10.3.0/10.3.1 - ZRSレポートバックアップパッチをダウンロードし、インストールします。パッチの詳細については、Novell Support KnowledgebaseのTID 7007852を参照してください。

  2. zman report-saveコマンドの実行により、レポートとレポートのデータをバックアップします。

    zmanコマンドの詳細については、「レポートコマンド」(『ZENworks 11 SP2コマンドラインユーティリティリファレンス』)を参照してください。